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第10章 すべては自分の幸せの為に
第350話 ビールしか勝たん♪
氷水で満たした10個のプールに瓶ビールを投入し終わってひと息ついていると
ちょうど収穫が終わったのか「全てを出し切った!」と言わんばかりに清々しい表情をしたオリビエさんが歩いて来る
25メートルプール3個分の畑の大麦を、オリビエさんだけで1時間足らずで収穫するんだもんなぁ
俺なら丸1日かけても無理な気がするよ(汗)
「オリビエさんお疲れ様です。ビールが冷えてますけど飲みま」「勿論頂くわ♪」
そこは親方を待つとかしないのね、まあオリビエさんの担当分は終わったんだから誰も何の文句も無いけど
「今日はグラスも冷やしてるんでちょっと待ってて下さいね」
シュポッ、トクトクトクトクトク
「グラスを冷やすなんて考えた事も無かったから凄く楽しみ♪」
「はい、どうぞ」
「ありが、っ?!うふふっ、当たり前だけど本当に冷たいわ♪それでは頂きます!んぐんぐんぐ、、、はぁ~、、、」
あれ?
途中まで凄く幸せそうにビールを飲んでいたオリビエさんの表情が、今は何故か落ち込んでいるように見えるのだが、、、
「あの、オリビエさん?もしかして具合が悪いんですか?」
ガシッ!
「グラスを冷やす事を教えてくれてありがとうシンさん!そして今ほど自分がドワーフである事を恥ずかしいと思ったのは初めてよ」
おいおい、なんかよく分からんけど急に真面目な展開は止めてぇー!
シュポッ、トクトクトクトクトク
「オリビエさん、とりあえずもう1杯どうぞ」
「ええ、ありがとう、んぐんぐんぐ、、、ぷはぁっ♪
やっぱりグラスを冷やすといつものビールがよりいっそう美味しいわ。シンさんには美味しいお酒の飲み方を教わってばかりね
お酒への愛なら私達ドワーフがこの世界で1番だと自負していたのに、美味しい『飲み方』なんて考えもしなかった。
私は今まで、なんて無駄な時間を過ごしていたのかしら!」
なんてこった
真面目な展開からどんどん鬱展開になっとるがな!
早急にどうにかしなければ
「えぇーっと、今までの事が無駄な時間だったと気付けたんですから無駄では無かったと思います、凄く矛盾した言い方ですけど。
ビール造りも始めるんですから落ち込んだままではそれが味に出ちゃいますよ」
「なんですって?!それは絶対に駄目!美味しいビールの為には落ち込んでなんていられないわ!
未来への希望の火は今この瞬間に灯され、これからは私達ドワーフにとって光輝く黄金時代の始まりなのだから!」
黄金時代も、未来への希望の火も、なんのこっちゃさっぱり分からんけど
オリビエさんが元気になって良かったよ♪
とりあえずおめでたい事のようなのでお祝いの品を贈ろう
「オリビエさん、どうぞ」
「シッ、シンさん!この瓶はもしかして」
「ビールを造るなら参考にする物が必要かと思いまして、ピルスナー、ペールエール、ヴァイツェン、というそれぞれ製法の違うビールです。
他にも種類があるんですけど、最初に造るのはこの3種類が良いかなと」
「シンさんに貰ったビール造りの本にも載っていたから名前は知っているけれど、まさか本物を飲めるなんて」
「さあさあ、飲み比べて味の違いを確認して下さい」
「ええ、頂きます」
ふふっ、じっくり酒を味わうオリビエさんというのは、なかなかお目にかかれないレアな光景だな(笑)
「ふぅー、どれも趣の違う味わいで大変美味しゅうございました。」
「実際に飲んでみてどうでした?3種類全部造ってみますか?」
「そうねぇ、全部って言いたいけれどここは欲を出さずに、先ずは1種類だけに専念しようかしら」
「へぇー、ちなみにどれを造るんですか?」
「それはねぇ、内緒よ♪」
「ふふっ、出来上がるのを楽しみにしておきます♪ビールで思い出したんですけど、サウスビーチで新しい従業員をスカウトしたんですよ、ビールに合う料理を作れる子なんで近々紹介しますね」
「シンさん自らスカウトするなんてよっぽどその子を気に入ったのね」
「ええ、はっきり言って誰にも教えず独り占めしたいくらいです!」
「あらあら♪シンさんに本音を言わせるほどの子なのねぇ(笑)そういえば旅に出てシンさんの雰囲気も少し変わったかしら?」
「変わったかどうかは分かりませんけど、街に居ては経験出来ない事が沢山ありました♪でも旅は疲れるんで1年に1回くらいで良いですけど」
「シンさんが旅に出る度に新しい料理を作れる従業員が増えるなら、もう少し旅に出て欲しい気もするわね」
「旅に出たら地下室にあるビールの在庫が切れても補給出来ませんけど我慢して下さいね♪」
「え゛っ?!シッ、シンさん、今回も節約して飲んで在庫がギリギリだったの、あと1日帰って来るのが遅かったらと思うと、、、だからお願い1泊2日くらいの旅にしてちょうだい」
「あはは、大丈夫ですよ。今回以上の長旅をしたらキャラバンシティが恋しくなっちゃいますから♪」
「ありがとう、よかったわぁ~(泣)」
あらら、オリビエさん号泣せんでもええやん
「ゼェ、ハァ、ゼェ、ハァ、、、おっ、お前さんワシらに、ゼェ、ハァ、、、ビッ、ビールを!」
号泣するオリビエさんにビールのおかわりを渡して慰めていたら、汗だくで疲労困憊の親方がやって来た。
畑を見ると収穫された大麦が山を作っていて、その周りでドワーフの皆さんがぶっ倒れている
そりゃあこの短時間で広大な畑を全部収穫したらそうなりますって、むしろ収穫し終えた事が異常だけどな
「瓶ビールが氷水の中にありますよ、グラスは箱の中で冷やしてるんで自由に使って下さい」
「イヤッホォーーー!お前らビールだぞー!」
「「「「「ウォーーーー!!」」」」」
まったく、一瞬で元気になるんだもんなぁ
夜には商会で宴会するんだけど、今言うとテンションが限界突破して大変な事になりそうだからしばらく黙っておこう!
つづく。
ちょうど収穫が終わったのか「全てを出し切った!」と言わんばかりに清々しい表情をしたオリビエさんが歩いて来る
25メートルプール3個分の畑の大麦を、オリビエさんだけで1時間足らずで収穫するんだもんなぁ
俺なら丸1日かけても無理な気がするよ(汗)
「オリビエさんお疲れ様です。ビールが冷えてますけど飲みま」「勿論頂くわ♪」
そこは親方を待つとかしないのね、まあオリビエさんの担当分は終わったんだから誰も何の文句も無いけど
「今日はグラスも冷やしてるんでちょっと待ってて下さいね」
シュポッ、トクトクトクトクトク
「グラスを冷やすなんて考えた事も無かったから凄く楽しみ♪」
「はい、どうぞ」
「ありが、っ?!うふふっ、当たり前だけど本当に冷たいわ♪それでは頂きます!んぐんぐんぐ、、、はぁ~、、、」
あれ?
途中まで凄く幸せそうにビールを飲んでいたオリビエさんの表情が、今は何故か落ち込んでいるように見えるのだが、、、
「あの、オリビエさん?もしかして具合が悪いんですか?」
ガシッ!
「グラスを冷やす事を教えてくれてありがとうシンさん!そして今ほど自分がドワーフである事を恥ずかしいと思ったのは初めてよ」
おいおい、なんかよく分からんけど急に真面目な展開は止めてぇー!
シュポッ、トクトクトクトクトク
「オリビエさん、とりあえずもう1杯どうぞ」
「ええ、ありがとう、んぐんぐんぐ、、、ぷはぁっ♪
やっぱりグラスを冷やすといつものビールがよりいっそう美味しいわ。シンさんには美味しいお酒の飲み方を教わってばかりね
お酒への愛なら私達ドワーフがこの世界で1番だと自負していたのに、美味しい『飲み方』なんて考えもしなかった。
私は今まで、なんて無駄な時間を過ごしていたのかしら!」
なんてこった
真面目な展開からどんどん鬱展開になっとるがな!
早急にどうにかしなければ
「えぇーっと、今までの事が無駄な時間だったと気付けたんですから無駄では無かったと思います、凄く矛盾した言い方ですけど。
ビール造りも始めるんですから落ち込んだままではそれが味に出ちゃいますよ」
「なんですって?!それは絶対に駄目!美味しいビールの為には落ち込んでなんていられないわ!
未来への希望の火は今この瞬間に灯され、これからは私達ドワーフにとって光輝く黄金時代の始まりなのだから!」
黄金時代も、未来への希望の火も、なんのこっちゃさっぱり分からんけど
オリビエさんが元気になって良かったよ♪
とりあえずおめでたい事のようなのでお祝いの品を贈ろう
「オリビエさん、どうぞ」
「シッ、シンさん!この瓶はもしかして」
「ビールを造るなら参考にする物が必要かと思いまして、ピルスナー、ペールエール、ヴァイツェン、というそれぞれ製法の違うビールです。
他にも種類があるんですけど、最初に造るのはこの3種類が良いかなと」
「シンさんに貰ったビール造りの本にも載っていたから名前は知っているけれど、まさか本物を飲めるなんて」
「さあさあ、飲み比べて味の違いを確認して下さい」
「ええ、頂きます」
ふふっ、じっくり酒を味わうオリビエさんというのは、なかなかお目にかかれないレアな光景だな(笑)
「ふぅー、どれも趣の違う味わいで大変美味しゅうございました。」
「実際に飲んでみてどうでした?3種類全部造ってみますか?」
「そうねぇ、全部って言いたいけれどここは欲を出さずに、先ずは1種類だけに専念しようかしら」
「へぇー、ちなみにどれを造るんですか?」
「それはねぇ、内緒よ♪」
「ふふっ、出来上がるのを楽しみにしておきます♪ビールで思い出したんですけど、サウスビーチで新しい従業員をスカウトしたんですよ、ビールに合う料理を作れる子なんで近々紹介しますね」
「シンさん自らスカウトするなんてよっぽどその子を気に入ったのね」
「ええ、はっきり言って誰にも教えず独り占めしたいくらいです!」
「あらあら♪シンさんに本音を言わせるほどの子なのねぇ(笑)そういえば旅に出てシンさんの雰囲気も少し変わったかしら?」
「変わったかどうかは分かりませんけど、街に居ては経験出来ない事が沢山ありました♪でも旅は疲れるんで1年に1回くらいで良いですけど」
「シンさんが旅に出る度に新しい料理を作れる従業員が増えるなら、もう少し旅に出て欲しい気もするわね」
「旅に出たら地下室にあるビールの在庫が切れても補給出来ませんけど我慢して下さいね♪」
「え゛っ?!シッ、シンさん、今回も節約して飲んで在庫がギリギリだったの、あと1日帰って来るのが遅かったらと思うと、、、だからお願い1泊2日くらいの旅にしてちょうだい」
「あはは、大丈夫ですよ。今回以上の長旅をしたらキャラバンシティが恋しくなっちゃいますから♪」
「ありがとう、よかったわぁ~(泣)」
あらら、オリビエさん号泣せんでもええやん
「ゼェ、ハァ、ゼェ、ハァ、、、おっ、お前さんワシらに、ゼェ、ハァ、、、ビッ、ビールを!」
号泣するオリビエさんにビールのおかわりを渡して慰めていたら、汗だくで疲労困憊の親方がやって来た。
畑を見ると収穫された大麦が山を作っていて、その周りでドワーフの皆さんがぶっ倒れている
そりゃあこの短時間で広大な畑を全部収穫したらそうなりますって、むしろ収穫し終えた事が異常だけどな
「瓶ビールが氷水の中にありますよ、グラスは箱の中で冷やしてるんで自由に使って下さい」
「イヤッホォーーー!お前らビールだぞー!」
「「「「「ウォーーーー!!」」」」」
まったく、一瞬で元気になるんだもんなぁ
夜には商会で宴会するんだけど、今言うとテンションが限界突破して大変な事になりそうだからしばらく黙っておこう!
つづく。
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