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第24話 アイスクリーム
side:フィオナ
「お帰りなさいませルーファウス様、、、?凄く疲れているように見えるのですが」
「ああ、色々あって少し、、、いや、かなり疲れている。」
「ご飯は食べられそうですか?早めにお休みになるにしても、少しでも何か食べてからの方が良いです。良ければ胃に優しい食べやすい料理を作りますけど」
「普通の料理で問題無い。美味しい料理を食べて腹を満たさないと、悪夢にうなされそうだ。」
「かしこまりました。」
仕事から帰宅されたルーファウス様は、いつもと比べてとても疲れた表情をしていたけれど大丈夫だろうか?
騎士団での任務の事はよく分からないけれど、命を落とす事もある厳しいお仕事である事は間違い無い。
きっと私には分からない苦労が沢山あるのだろう。
幸いにも夕食はポン酢でトリ肉を煮込んだ『トリ肉のさっぱり煮』だ。味についてはスミスさんとチュニーのお墨付きだし、疲れていても食べやすいと思う。
後は糖分摂取の為のお菓子が欲しいところだ。
今から作れて食べやすいお菓子となると、、、
氷さえあればアイスクリームかシャーベットが作れるんだけど、1番重要な氷が無い。
私は氷属性の魔法が使えないしなぁ、でもルーファウス様は全属性の魔法が使えたはずだし、魔法を使う事で体力を消費する事も無いからお願いしてみようかな?
ただし、魔力が枯渇すると貧血を起こしたり意識を失う事もあるから、魔力残量は常に正確に把握しておかないといけない。
「ルーファウス様、もし魔力に余裕があればで構わないのですが、魔法で氷を作って頂けませんか?」
「今日は魔法を全く使っていないから問題は無いが、氷で飲み物でも冷やすのか?」
「いえ、氷を使って冷たいデザートを作ろうかと。あっ!もしかして甘味は苦手でしたか?」
「特別に甘味が好きという訳ではないが、今日のように疲れた時には甘味を食べる事もある。」
「それなら良かったです。ではボウルがいっぱいになるまで氷を作って頂けますか?」
「承知した。、、、はっ!」
ガラガラガラガラガラガラガラガラ
おおっ!
あっという間にボウルが氷で満たされた。しかも三センチ角の程よい大きさの氷でだ。
大きい氷塊で出て来たらアイスピックで小さくしなければいけないところだったよ。
「ありがとうございます。この氷で直ぐに作って来ますから少々お待ち下さい。」
氷の入ったボウルを手に厨房に来た。
「フィオナ様どうしたんですか?」
「すぐにスミスさんを呼んで来て。今からルーファウス様の為にアイスクリームと言う甘味を作ります!」
「はいっ!」
厨房に居たチュニーにスミスさんを呼んで来て貰う間に、私はアイスクリームの準備をする。
氷に大量の塩を入れて混ぜておく。こうする事でマイナス20度くらいまで温度が下がるから、冷凍庫が無くても液体を凍らす事が出来る。
次に
『生クリーム・砂糖・卵黄』を入れたボウルを塩を混ぜた氷の上に置いたら、後はひたすら混ぜるだけだ。
バニラエッセンスが無いのが残念だけど、バニラの甘ったるい香りが苦手という人も少なからず居るから、今回は無くても良いだろう。
「フィオナ様、スミスさんを連れて来ました。」
「ありがとうチュニー。」
「甘味を作ると聞いたが、俺が作るのか?」
スミスさんが不安そうな顔をしているけど、まぁ突然甘味を作るとか言われても、経験が無いと当然の反応よね。
「大丈夫ですスミスさん。ジャムより少し固くなるまでひたすら混ぜるだけですから」
「分かった」
シャカシャカシャカシャカ
スミスさんがホイッパーを手に持ち、力強く生クリームを混ぜ始めた。
せっかくルーファウス様に作って頂いた氷だし、スミスさんや他の皆にも食べて欲しいから、材料がある限りスミスさんにはアイス作りを頑張って貰おう!
「フィオナ様、生クリームが固まって来た!」
「早っ!さすがスミスさんです。さっそくスプーンで掬ってパクッと、、、うん、美味しい♪」
スミスさんのパワーのお陰なのか材料が良かったからなのか、思っていたより滑らかで売り物のように美味しい♪
「ねぇねぇフィオナ様、私も食べて良いですか?」
「チュニー、貴女はルーファウス様より先に食べる気なのですか?」
「メメメメメイド長?!やっ、やだなぁ(汗)ルーファウス様より先に食べるなんて、そんな失礼極まりない事をするはず無いじゃないですか!
フィオナ様、アイスクリームが溶ける前に早くルーファウス様にお出しして下さい!」
ふふっ
メイド長のポーラさんに睨まれてチュニーが慌てているけど、アイスクリームはスミスさんのお陰で大量に作れたから、後でゆっくり食べられるからね。
ルーファウス様にアイスクリームを気に入って貰えるかどうか
いざ!
つづく。
「お帰りなさいませルーファウス様、、、?凄く疲れているように見えるのですが」
「ああ、色々あって少し、、、いや、かなり疲れている。」
「ご飯は食べられそうですか?早めにお休みになるにしても、少しでも何か食べてからの方が良いです。良ければ胃に優しい食べやすい料理を作りますけど」
「普通の料理で問題無い。美味しい料理を食べて腹を満たさないと、悪夢にうなされそうだ。」
「かしこまりました。」
仕事から帰宅されたルーファウス様は、いつもと比べてとても疲れた表情をしていたけれど大丈夫だろうか?
騎士団での任務の事はよく分からないけれど、命を落とす事もある厳しいお仕事である事は間違い無い。
きっと私には分からない苦労が沢山あるのだろう。
幸いにも夕食はポン酢でトリ肉を煮込んだ『トリ肉のさっぱり煮』だ。味についてはスミスさんとチュニーのお墨付きだし、疲れていても食べやすいと思う。
後は糖分摂取の為のお菓子が欲しいところだ。
今から作れて食べやすいお菓子となると、、、
氷さえあればアイスクリームかシャーベットが作れるんだけど、1番重要な氷が無い。
私は氷属性の魔法が使えないしなぁ、でもルーファウス様は全属性の魔法が使えたはずだし、魔法を使う事で体力を消費する事も無いからお願いしてみようかな?
ただし、魔力が枯渇すると貧血を起こしたり意識を失う事もあるから、魔力残量は常に正確に把握しておかないといけない。
「ルーファウス様、もし魔力に余裕があればで構わないのですが、魔法で氷を作って頂けませんか?」
「今日は魔法を全く使っていないから問題は無いが、氷で飲み物でも冷やすのか?」
「いえ、氷を使って冷たいデザートを作ろうかと。あっ!もしかして甘味は苦手でしたか?」
「特別に甘味が好きという訳ではないが、今日のように疲れた時には甘味を食べる事もある。」
「それなら良かったです。ではボウルがいっぱいになるまで氷を作って頂けますか?」
「承知した。、、、はっ!」
ガラガラガラガラガラガラガラガラ
おおっ!
あっという間にボウルが氷で満たされた。しかも三センチ角の程よい大きさの氷でだ。
大きい氷塊で出て来たらアイスピックで小さくしなければいけないところだったよ。
「ありがとうございます。この氷で直ぐに作って来ますから少々お待ち下さい。」
氷の入ったボウルを手に厨房に来た。
「フィオナ様どうしたんですか?」
「すぐにスミスさんを呼んで来て。今からルーファウス様の為にアイスクリームと言う甘味を作ります!」
「はいっ!」
厨房に居たチュニーにスミスさんを呼んで来て貰う間に、私はアイスクリームの準備をする。
氷に大量の塩を入れて混ぜておく。こうする事でマイナス20度くらいまで温度が下がるから、冷凍庫が無くても液体を凍らす事が出来る。
次に
『生クリーム・砂糖・卵黄』を入れたボウルを塩を混ぜた氷の上に置いたら、後はひたすら混ぜるだけだ。
バニラエッセンスが無いのが残念だけど、バニラの甘ったるい香りが苦手という人も少なからず居るから、今回は無くても良いだろう。
「フィオナ様、スミスさんを連れて来ました。」
「ありがとうチュニー。」
「甘味を作ると聞いたが、俺が作るのか?」
スミスさんが不安そうな顔をしているけど、まぁ突然甘味を作るとか言われても、経験が無いと当然の反応よね。
「大丈夫ですスミスさん。ジャムより少し固くなるまでひたすら混ぜるだけですから」
「分かった」
シャカシャカシャカシャカ
スミスさんがホイッパーを手に持ち、力強く生クリームを混ぜ始めた。
せっかくルーファウス様に作って頂いた氷だし、スミスさんや他の皆にも食べて欲しいから、材料がある限りスミスさんにはアイス作りを頑張って貰おう!
「フィオナ様、生クリームが固まって来た!」
「早っ!さすがスミスさんです。さっそくスプーンで掬ってパクッと、、、うん、美味しい♪」
スミスさんのパワーのお陰なのか材料が良かったからなのか、思っていたより滑らかで売り物のように美味しい♪
「ねぇねぇフィオナ様、私も食べて良いですか?」
「チュニー、貴女はルーファウス様より先に食べる気なのですか?」
「メメメメメイド長?!やっ、やだなぁ(汗)ルーファウス様より先に食べるなんて、そんな失礼極まりない事をするはず無いじゃないですか!
フィオナ様、アイスクリームが溶ける前に早くルーファウス様にお出しして下さい!」
ふふっ
メイド長のポーラさんに睨まれてチュニーが慌てているけど、アイスクリームはスミスさんのお陰で大量に作れたから、後でゆっくり食べられるからね。
ルーファウス様にアイスクリームを気に入って貰えるかどうか
いざ!
つづく。
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