【完結】公爵令嬢に転生したので両親の決めた相手と結婚して幸せになります!

永倉伊織

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第37話 フィオナとルティーナ

side:フィオナ


何事も無く王妃様に挨拶を終えた私は、予定通り離宮の隅で目立たぬように大人しくしている。

後はルティーナお姉様に見つからずに茶会が終わるのを祈るだけだ。

さすがのルティーナお姉様も王妃様におかしな言動はしないだろうけど、私に対してはこの場では相応しくない言動をするおそれがある。

とは言え

ルティーナお姉様も王妃様には気に入られたいだろうから、私の相手をしている隙は無いだろう。

王妃様に気に入られれば爵位とは全く別の貴族としての位が上がるからね。

もぐもぐもぐもぐ

うん

さすが王妃様主催の茶会だけあって、用意されたマドレーヌがとても美味しい♪


「アリスさんとチュニーも、このマドレーヌ凄く美味しいから食べなよ」

「さすがにメイドが食べるのは駄目じゃないですか?」

「そういう決まりは無いから大丈夫でしょ。それに皆さん最初に1つ食べた後は、おしゃべりメインでお茶しか飲まなくて大量に余ってるから勿体無いよ?」

「「ですよね♪いただきまーす。」」


ふふっ

マドレーヌを食べるアリスさんとチュニーは、幸せそうだなぁ♪


「あらあら可哀想に、ブルーム公爵家のメイドはお菓子も満足に食べさせて貰えてないのねぇ」


げっ!

このタイミングでルティーナお姉様に見付かるなんて


「ルティーナお姉様、お久しぶりです。お父様とお母様は変わりありませんか?」

「ええ、2人とも変わらず元気よ。そんな事よりフィオナが王妃様に招待されるなんて、どんな魔法を使ったのかしら?」

「今の私は名門ブルーム公爵家当主の婚約者ですから、招待しない訳には行かなかったのでしょう。」

「でしょうねぇ、ブルーム公爵家は家格だけは良いから。・家・格・だけはね!
まっ、フィオナが離宮に来る機会はこれが最後かもしれないんだから、存分に楽しみなさいな。
地味な顔と地味なドレスのお陰で何をしてても誰にも気付かれないんだから、羨ましい限りだわ。
私には一生縁の無い事だけどね。おぉーほっほっほっほっ♪」


ルティーナお姉様は相変わらずだなぁ。

私の顔もドレスも地味なのは本当の事だから何とも思わない。でも近くに居る人には聞こえちゃってるよね?

王妃様主催の茶会でわざわざ妹に嫌味を言うルティーナお姉様と、仲良くしたいと思う人が居るはずも無く

これでまたルティーナお姉様を避ける人が増えるんだろうなぁ。


「ふふふっ、それじゃあ離宮を楽しんで貰う為に妹さんをお借りしても良いかしら?」

「「王妃様?!」」


何故こんな目立たない部屋の隅に王妃様が?

それよりも、『妹さん』って事は王妃様は私に用があるの?!


「フィオナさん、あなたとお話がしたいから、お茶会が終わったら応接室に来てちょうだい。では後ほど♪」

「え?、、、あっ、はい!かしこまりました。」


突然やって来た王妃様は、未だに驚きから立ち直れていない私とルティーナお姉様に、とびっきりの王妃オーラを浴びせて優雅に去って行った。


「ちょちょちょっとフィオナ!どうしてあんたが王妃様に呼ばれるのよ?!」

「私にも何が何やら全く分かりません。」

「ムキィーーー!!フィオナで良いなら私でも良いはずよね?地味な顔のあんたを王妃様が御存知のはずが、、、そうよ!王妃様はあんたと他の誰かを間違えているんだわ!これは教えて差し上げないと♪」

「お姉様待ってぇー!王妃様に直接間違いを指摘するとか恐ろしい事は止めて下さい(汗)」

「どうしてよ!このままだと王妃様の貴重な時間を無駄にしちゃうでしょ(怒)」

「まだ王妃様の用件がどういうものか分からないですし、仮に私の事を他の誰かと間違えていたとしても、紛らわしい顔をしている私が悪いだけです。
むしろ間違いを指摘して王妃様に恥をかかせると、最悪の場合フォルティエス公爵家が物理的に消えます。」

「う゛っ、、、」


ほっ

さすがのルティーナお姉様も事の重大さに気付いてくれたようね。

王妃様はこの程度の指摘でお怒りになるような性格では無いとは思う。でもルティーナお姉様はその場のノリと勢いで暴走する癖がある。

今までは奇跡的に大きな問題にならなかっただけで、王妃様相手に奇跡が起きる事は無い!


「とにかく、王妃様は私に用があるみたいなので、お姉様は茶会が終わったら速やかにお帰り下さい。」

「ふんっ!せいぜい王妃様に失礼の無いように、死物狂いで会話をしなさい。あんたは私と違って高貴な御方と会って話をした経験もほぼ無いんだからね!」

「はい。お姉様、御忠告ありがとうございます。」

「分かれば良いのよ!」


言いたい事を言って満足したのか、ルティーナお姉様はとても機嫌が良さそうだ。

とにかく

私は高貴な御方と話をした経験はほぼ無いに等しいから、ルティーナお姉様の言うように王妃様の機嫌を損ねないように死物狂いで会話をする必要がある。

王妃様が私に何の用かは分からないけれど

いざ!





つづく。

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