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第38話 メイドのお仕事
side:フィオナ
「さぁさぁ、遠慮せず食べてちょうだい♪」
「えっと、、、リア様もこう仰っているし、食べよっか?」
「「いただきまーす♪」」
アリスさんとチュニーは王妃様の前でも全くブレ無いなぁ。その強メンタルは素直に称賛するよ。
私は今、離宮の中にある応接室で王妃様と向かい合って座っている。
私と王妃様の間にあるテーブルの上には山盛りのマドレーヌがあり、何故か一緒に座っているアリスさんとチュニーが美味しそうにパクパク食べている。
キャラメリゼ王国の王妃様の名前は
スフォリアテッラ・キャラメリゼ
愛称はリア様
今は私的な場という事で王妃様を愛称で呼ぶ事を許され、、、否!
愛称で呼ぶ事を強制されて、最初は部屋の隅で控えていたアリスさんとチュニーも私の隣に座らされ今に至る。
「それでリア様は私に何の御用でしょうか?」
「用ってほどの事ではないの、3人には存分にマドレーヌを食べて貰いたかっただけだから」
えぇっ?!
リア様のまさかの返答にどうして良いか全く分からないのだけど
「リア様もこう仰っているんですから、フィオナ様も楽しめば良いじゃないですか♪」
いや、まぁ、アリスさんの言う通りではある。
王妃様は軽い気持ちで言った事でも、こちらとしては絶対に『NO』と言えない命令と同義だもんなぁ。
だから今の私がすべきは、マドレーヌを堪能する事だ!
「いただきます。」
もぐもぐもぐもぐ、、うん、美味しい♪
やっぱり私が作ったり街で売ってるお菓子とはレベルが違うよ。
「うふふっ、これほど美味しそうにパクパク食べて貰えるとやはり嬉しいものね♪
実はこのマドレーヌは私がレシピを考えたものなの。」
「リア様がレシピを?!」
「ええ、材料も私が選んで自分で手作りするつもりだったのに『怪我をしたらどうするんですか!』って怒られちゃったわ(笑)
だから指示だけ出して作って貰ったの。
お茶会の為に頑張って用意したのに、皆さんお喋りに夢中であまり食べてくれなくて、、、
でもあなた達3人がとっても美味しそうに食べてくれていたから、嬉しくってつい声をかけてしまったわ。」
確かに、頑張って用意したお菓子を味わって食べて貰えないのは悲しいよね。
「リア様の考えたマドレーヌは、フィオナ様が作るお菓子にも負けず劣らず美味しいですよ♪」
チュッ、チュニー?!
正直なのは良い事だけど、ここはマドレーヌを褒めるだけにしておいて欲しかった。
「あら♪フィオナさんはお菓子を作るの?」
「えっ、ええ、とても簡単なお菓子ばかりですけど」
「参考までに今までに作ったお菓子を教えて貰えないかしら?」
「はい。最近作ったお菓子だとアイスクリームとシャーベットですね。どちらも氷菓子なので氷さえあれば簡単に作れます。」
「氷菓子?初めて聞くお菓子ね、食べてみたいのだけど今直ぐには無理かしら?」
「材料があれば15分程で出来ますけど」
「そんなに早く?!ねぇねぇ何が必要かしら?」
わぁお!
王妃様の食い付きが凄いんですけどー!
マドレーヌのクォリティを考えると王妃様に満足して頂けるか不安しか無い(汗)
でも離宮にある材料は、お店では手に入らないような高級な物だろうから、作り手の技量がそれほど味に影響しないシャーベットなら大丈夫かな?
まぁここで私に拒否権は無いんだけど
「えっと、シャーベットで良ければ、氷・塩・果物・砂糖・ミルクがあれば大丈夫です。」
「へぇ~、果物を凍らせるの?北方の領地を視察に行った時に、凍ったミカンを食べた事があるけれど、それとはまた違うようで楽しみだわ♪」
ーー10分後ーー
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ!
現在応接室では
塩を混ぜた氷の上にシャーベットの材料を入れたボウルを乗せて、アリスさんが泡立て器で混ぜてシャーベットを作ってくれていて、もうすぐ完成だ。
ただし
応接室で果汁を絞るのは面倒だから、荒く潰したイチゴにミルクを加えて果肉入りミルクシャーベットにしてみた。
「フィオナ様、シャーベットが良い感じになったと思うんで確認お願いします。」
「どれどれ、、、うんっ、バッチリだね♪そしたら取り分けて、、、毒味はした方が良いですよね?」
「ふふっ、作ってる所をずっと見てたから大丈夫よ。でも取り分けるのはウチのメイドに任せた方が良いかも(笑)」
あぁ~、ずっと部屋の隅で控えているメイドさんの顔が怖い(泣)
安全性の問題で、普通は専属料理人以外が王族に料理を作るなんて有り得ない。
今回は王妃様が望んだ事だし、目の前で作ってるからメイドさん的にはギリギリ許せる範囲なんだろうけど
万が一が無いように瞬きすらせずこっちを仰視してるから凄く怖いのよ。
「良ければメイドさんも一緒にどうですか?私達4人で食べるには多過ぎますから」
アリスさんとチュニーがシャーベットを沢山食べたいからなんだろうけど、応接室に運ばれた材料を使いきる勢いでシャーベットを量産している。
そしてチュニーがレモンを手に持っているという事は、次はレモンミルクシャーベットを作るつもりらしい。
「うふふっ、気を使わせてしまったようね、毒味役として貴女も一緒に食べなさい」
「かしこまりました。」
ほっ
毒味出来る事でメイドさんも納得してくれたらしい。
いざ
実食!
つづく。
「さぁさぁ、遠慮せず食べてちょうだい♪」
「えっと、、、リア様もこう仰っているし、食べよっか?」
「「いただきまーす♪」」
アリスさんとチュニーは王妃様の前でも全くブレ無いなぁ。その強メンタルは素直に称賛するよ。
私は今、離宮の中にある応接室で王妃様と向かい合って座っている。
私と王妃様の間にあるテーブルの上には山盛りのマドレーヌがあり、何故か一緒に座っているアリスさんとチュニーが美味しそうにパクパク食べている。
キャラメリゼ王国の王妃様の名前は
スフォリアテッラ・キャラメリゼ
愛称はリア様
今は私的な場という事で王妃様を愛称で呼ぶ事を許され、、、否!
愛称で呼ぶ事を強制されて、最初は部屋の隅で控えていたアリスさんとチュニーも私の隣に座らされ今に至る。
「それでリア様は私に何の御用でしょうか?」
「用ってほどの事ではないの、3人には存分にマドレーヌを食べて貰いたかっただけだから」
えぇっ?!
リア様のまさかの返答にどうして良いか全く分からないのだけど
「リア様もこう仰っているんですから、フィオナ様も楽しめば良いじゃないですか♪」
いや、まぁ、アリスさんの言う通りではある。
王妃様は軽い気持ちで言った事でも、こちらとしては絶対に『NO』と言えない命令と同義だもんなぁ。
だから今の私がすべきは、マドレーヌを堪能する事だ!
「いただきます。」
もぐもぐもぐもぐ、、うん、美味しい♪
やっぱり私が作ったり街で売ってるお菓子とはレベルが違うよ。
「うふふっ、これほど美味しそうにパクパク食べて貰えるとやはり嬉しいものね♪
実はこのマドレーヌは私がレシピを考えたものなの。」
「リア様がレシピを?!」
「ええ、材料も私が選んで自分で手作りするつもりだったのに『怪我をしたらどうするんですか!』って怒られちゃったわ(笑)
だから指示だけ出して作って貰ったの。
お茶会の為に頑張って用意したのに、皆さんお喋りに夢中であまり食べてくれなくて、、、
でもあなた達3人がとっても美味しそうに食べてくれていたから、嬉しくってつい声をかけてしまったわ。」
確かに、頑張って用意したお菓子を味わって食べて貰えないのは悲しいよね。
「リア様の考えたマドレーヌは、フィオナ様が作るお菓子にも負けず劣らず美味しいですよ♪」
チュッ、チュニー?!
正直なのは良い事だけど、ここはマドレーヌを褒めるだけにしておいて欲しかった。
「あら♪フィオナさんはお菓子を作るの?」
「えっ、ええ、とても簡単なお菓子ばかりですけど」
「参考までに今までに作ったお菓子を教えて貰えないかしら?」
「はい。最近作ったお菓子だとアイスクリームとシャーベットですね。どちらも氷菓子なので氷さえあれば簡単に作れます。」
「氷菓子?初めて聞くお菓子ね、食べてみたいのだけど今直ぐには無理かしら?」
「材料があれば15分程で出来ますけど」
「そんなに早く?!ねぇねぇ何が必要かしら?」
わぁお!
王妃様の食い付きが凄いんですけどー!
マドレーヌのクォリティを考えると王妃様に満足して頂けるか不安しか無い(汗)
でも離宮にある材料は、お店では手に入らないような高級な物だろうから、作り手の技量がそれほど味に影響しないシャーベットなら大丈夫かな?
まぁここで私に拒否権は無いんだけど
「えっと、シャーベットで良ければ、氷・塩・果物・砂糖・ミルクがあれば大丈夫です。」
「へぇ~、果物を凍らせるの?北方の領地を視察に行った時に、凍ったミカンを食べた事があるけれど、それとはまた違うようで楽しみだわ♪」
ーー10分後ーー
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ!
現在応接室では
塩を混ぜた氷の上にシャーベットの材料を入れたボウルを乗せて、アリスさんが泡立て器で混ぜてシャーベットを作ってくれていて、もうすぐ完成だ。
ただし
応接室で果汁を絞るのは面倒だから、荒く潰したイチゴにミルクを加えて果肉入りミルクシャーベットにしてみた。
「フィオナ様、シャーベットが良い感じになったと思うんで確認お願いします。」
「どれどれ、、、うんっ、バッチリだね♪そしたら取り分けて、、、毒味はした方が良いですよね?」
「ふふっ、作ってる所をずっと見てたから大丈夫よ。でも取り分けるのはウチのメイドに任せた方が良いかも(笑)」
あぁ~、ずっと部屋の隅で控えているメイドさんの顔が怖い(泣)
安全性の問題で、普通は専属料理人以外が王族に料理を作るなんて有り得ない。
今回は王妃様が望んだ事だし、目の前で作ってるからメイドさん的にはギリギリ許せる範囲なんだろうけど
万が一が無いように瞬きすらせずこっちを仰視してるから凄く怖いのよ。
「良ければメイドさんも一緒にどうですか?私達4人で食べるには多過ぎますから」
アリスさんとチュニーがシャーベットを沢山食べたいからなんだろうけど、応接室に運ばれた材料を使いきる勢いでシャーベットを量産している。
そしてチュニーがレモンを手に持っているという事は、次はレモンミルクシャーベットを作るつもりらしい。
「うふふっ、気を使わせてしまったようね、毒味役として貴女も一緒に食べなさい」
「かしこまりました。」
ほっ
毒味出来る事でメイドさんも納得してくれたらしい。
いざ
実食!
つづく。
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