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第45話 チキン南蛮
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side:フィオナ
ジュワーーー
「今日の夕食は、、、油の煮物?」
「今作ってるのはチキン南蛮ですね。」
「「「チキンナンバン?」」」
厨房で夕食を作っていると、いつものようにスミスさん、アリスさん、チュニーの3人が覗きにやって来た。
衣を付けたトリ肉をフライパンで揚げ焼きしてるのを見たスミスさんが、油で煮ていると勘違いしてしまった。
この国にも肉に衣を付けて揚げ焼きする『カツレツ』という料理はあるけれど、コース料理でしか提供されるのを見た事が無いし、本職の料理人でも無い3人が知らなくてもしょうがない。
「チキン南蛮は衣を付けたトリ肉を多めの油で表面がパリッとなるように揚げ焼きして、醤油・砂糖・酢で作った甘酢タレをたっぷり絡めてから、食べやすい大きさに切って盛り付ければ完成。」
タルタルソースは別の器に入れてお好みで使って貰うようにした。
「すぅーはぁー、すぅーはぁー♪醤油と酸味のある匂いが食欲をそそられる!」
「お酢の酸味は好みが別れるから心配だったけど大丈夫そうで良かった。付け合わせのおかずが冷蔵庫に入ってるから、ちゃんと皆で分けて食べてね。」
「「「はーい♪」」」
3人とも返事は凄く良いけど、チキン南蛮に目が釘付けになっていて私の話を聞いてるのかは怪しい。
まぁいつもの事だから心配無用かな(笑)
私もいつものように、リビングで待っているルーファウス様に食事を持って行こう。
「ルーファウス様お待たせしました。今夜は甘酸っぱい味付けのチキン南蛮と言う料理です。」
「いつもありがとう。今夜は珍しくボリュームのあるメニューなのだな。」
「そうですね、でも見ためよりはあっさりしていると思います。物足りなければタルタルソースかけて下さいね。」
「分かった。では、いただきます。あんっ、、、ふむふむ、確かに見ためよりあっさりしていて旨い♪それで、小鉢に入っている物は何だろう?ナスの醤油漬け?」
「そちらはナスとトマトをめんつゆに浸した物ですね」
「めんつゆ?」
「はい、昼間にドミニク商店というお店に行って、店主のミニーさんにお土産で貰った『めんつゆ』という物です。」
昼食を作るついでに焼いたナスとくし切りにしたトマトを、めんつゆに浸して冷蔵庫で冷やしておいたから、味もよーく染み込んでいるはずだ。
お好みでカツオ節やおろしショウガと一緒に食べても良いと思う。
「ドミニク商店と言ったか?」
「はい。主に発酵食品を作って販売しているらしいです。店主のミニーさんとも仲良くなったので、色々な発酵食品が手に入ると思います。」
「食卓が豊かになりそうだから好きにして構わないよ。だがしかし、ドミニク商店の店主と本当に仲良くなれたのか?」
「え?あっ、はい、お土産も頂きましたし、お菓子にも興味があるみたいなのでまたお店に行く予定ですけど、もしかして駄目だったでしょうか?」
「いや、そんな事は無い。あの店主は個性的な御方だから、人によって合う合わないがハッキリ別れると思う。フィオナ嬢が仲良くなれたのなら何の問題も無い。」
ルーファウス様の反応から察するに、ミニーさんの言動は、一般的には好意的に見られてないらしい。
どんな人でも全ての人から好意的に見られる事なんて有り得ないとはいえ、少しばかり見た目で判断し過ぎだと思うのは
私に日本人だった前世の記憶があるからだろうか?
ぼんやりした前世の記憶を探ってみると、ミニーさんのように個性的な人は沢山居たらしいけど、、、
やはり見た目だけで判断されて、どちらかと言うと避けられる傾向にあったように思う。
私にも苦手な人は居るし、そういう人とはなるべく会わないように避けたりもする、でもそれだけだ。
知り合いが仲良くしていても驚くような事じゃない。
今度ミニーさんに会う時には、その辺りの事情も聞いてみるべきだろうか?
つづく。
ジュワーーー
「今日の夕食は、、、油の煮物?」
「今作ってるのはチキン南蛮ですね。」
「「「チキンナンバン?」」」
厨房で夕食を作っていると、いつものようにスミスさん、アリスさん、チュニーの3人が覗きにやって来た。
衣を付けたトリ肉をフライパンで揚げ焼きしてるのを見たスミスさんが、油で煮ていると勘違いしてしまった。
この国にも肉に衣を付けて揚げ焼きする『カツレツ』という料理はあるけれど、コース料理でしか提供されるのを見た事が無いし、本職の料理人でも無い3人が知らなくてもしょうがない。
「チキン南蛮は衣を付けたトリ肉を多めの油で表面がパリッとなるように揚げ焼きして、醤油・砂糖・酢で作った甘酢タレをたっぷり絡めてから、食べやすい大きさに切って盛り付ければ完成。」
タルタルソースは別の器に入れてお好みで使って貰うようにした。
「すぅーはぁー、すぅーはぁー♪醤油と酸味のある匂いが食欲をそそられる!」
「お酢の酸味は好みが別れるから心配だったけど大丈夫そうで良かった。付け合わせのおかずが冷蔵庫に入ってるから、ちゃんと皆で分けて食べてね。」
「「「はーい♪」」」
3人とも返事は凄く良いけど、チキン南蛮に目が釘付けになっていて私の話を聞いてるのかは怪しい。
まぁいつもの事だから心配無用かな(笑)
私もいつものように、リビングで待っているルーファウス様に食事を持って行こう。
「ルーファウス様お待たせしました。今夜は甘酸っぱい味付けのチキン南蛮と言う料理です。」
「いつもありがとう。今夜は珍しくボリュームのあるメニューなのだな。」
「そうですね、でも見ためよりはあっさりしていると思います。物足りなければタルタルソースかけて下さいね。」
「分かった。では、いただきます。あんっ、、、ふむふむ、確かに見ためよりあっさりしていて旨い♪それで、小鉢に入っている物は何だろう?ナスの醤油漬け?」
「そちらはナスとトマトをめんつゆに浸した物ですね」
「めんつゆ?」
「はい、昼間にドミニク商店というお店に行って、店主のミニーさんにお土産で貰った『めんつゆ』という物です。」
昼食を作るついでに焼いたナスとくし切りにしたトマトを、めんつゆに浸して冷蔵庫で冷やしておいたから、味もよーく染み込んでいるはずだ。
お好みでカツオ節やおろしショウガと一緒に食べても良いと思う。
「ドミニク商店と言ったか?」
「はい。主に発酵食品を作って販売しているらしいです。店主のミニーさんとも仲良くなったので、色々な発酵食品が手に入ると思います。」
「食卓が豊かになりそうだから好きにして構わないよ。だがしかし、ドミニク商店の店主と本当に仲良くなれたのか?」
「え?あっ、はい、お土産も頂きましたし、お菓子にも興味があるみたいなのでまたお店に行く予定ですけど、もしかして駄目だったでしょうか?」
「いや、そんな事は無い。あの店主は個性的な御方だから、人によって合う合わないがハッキリ別れると思う。フィオナ嬢が仲良くなれたのなら何の問題も無い。」
ルーファウス様の反応から察するに、ミニーさんの言動は、一般的には好意的に見られてないらしい。
どんな人でも全ての人から好意的に見られる事なんて有り得ないとはいえ、少しばかり見た目で判断し過ぎだと思うのは
私に日本人だった前世の記憶があるからだろうか?
ぼんやりした前世の記憶を探ってみると、ミニーさんのように個性的な人は沢山居たらしいけど、、、
やはり見た目だけで判断されて、どちらかと言うと避けられる傾向にあったように思う。
私にも苦手な人は居るし、そういう人とはなるべく会わないように避けたりもする、でもそれだけだ。
知り合いが仲良くしていても驚くような事じゃない。
今度ミニーさんに会う時には、その辺りの事情も聞いてみるべきだろうか?
つづく。
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