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第47話 兄弟
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side:フィオナ
すぅーはぁー、すぅーはぁー、よし!
石窯で上手く焼けるか心配だったけど良い匂いもしているから大丈夫そうね。
ドミニク商店の店主ミニーさんと知り合ってから数日、本当なら毎日お店に行ってミニーさんと色々お話ししたい所ではあるけど、お仕事の邪魔になるかもしれないと遠慮してたら
なんとミニーさんの方から屋敷に遊びに行きたいと言ってくれたので、今日は3時のおやつに合わせてパウンドケーキを作っていたのだ。
「フィオナ様、ドミニク様がいらっしゃいました。」
「はーい、今行きます。」
ポーラさんに言われて厨房から急いで玄関に出迎えに行く。
「フィオナさん、こんにちは~♪」
「ミニーさんいらっしゃい♪ん?ドノバンさんもいらっしゃいませ。」
玄関でミニーさんを出迎えると、偶然にもルーファウス様の職場の上司であるドノバンさんも来ていた。
「久しぶりフィオナ嬢。弟が世話になっていると聞いて、本日は兄として挨拶に来た次第だ。」
「まったくお兄ちゃんは私を何歳だと思っているのよ。幼い子供じゃないんですからね!」
「うるせぇ、俺の事を『お兄ちゃん』と呼ぶなと言ってるだろ。お前こそ俺を何歳だと思ってるんだ。」
「え?弟?お兄ちゃん?」
「そういえばフィオナさんには言って無かったかしら?ドノバンは私の兄なの、落ち着きの無い兄でごめんなさいねぇ」
「いっ、いえ、おきになさらず。」
「ドミニク!お前のせいでフィオナ嬢が誤解しちまったじゃねぇか!」
「落ち着きが無いのは事実でしょう。それとドミニクなんて可愛く無い呼び方は止めてって言ってるでしょ、ミニーって呼んでよね!」
「可愛く無かろうがお前の名前はドミニクだろ。」
「ミニーは愛称ですぅー。王妃様だって愛称で呼ばれるんだから、愛称で呼ぶ事は普通なんですぅー。」
「そういう喋り方をしても可愛くねぇからな」
うーん、どうしよう
兄弟喧嘩、、、という感じでは無さそうだけど、ミニーさんとドノバンさんのやり取りに全く付いて行けない(汗)
「おいドノバンうるさいぞ、近所迷惑だから帰れ」
突然背後から声が聞こえたので振り返ると、私室でお仕事をしていたルーファウス様だった。
「待てルーファウス!俺を客として丁重に出迎えろよ」
「うるさいわよお兄ちゃん!ルーファウスさんこんにちは~」
「あぁ、いらっしゃいミニー。フィオナ嬢から話は聞いている、今日はゆっくりして行ってくれ。よければ泊まって行くかい?」
「あら嬉しい♪フィオナさん、今日は沢山お話ししましょうねぇ~」
「はい♪そうそう!ちょうどパウンドケーキが焼き上がった所だったんです。皆さんリビングに移動しましょう。」
「はーい♪」
ご機嫌なミニーさんとは対称的に、ドノバンさんはなんともいえない表情をしているけれど、きっと弟のミニーさんの事が心配なんだろうなぁ。
「皆さんお待たせしました。パウンドケーキです。どうぞ」
「いただきまーす。あんっ、もぐもぐもぐもぐ、あらやだ!お店で売ってるケーキより凄く美味しい♪」
「確かにフィオナ嬢の作る菓子は旨いよなぁ」
ほっ
日本の記憶があるミニーさんにもパウンドケーキを気に入って貰えて良かった。
「忘れる前にフィオナさんにお土産持って来たのよ」
「ミニーさん、御丁寧にありがとうございます。」
「料理やお菓子に使えそうな物ばかりだから遠慮は無用よ。」
「じゃあ頑張って何か作ってご馳走しますね!」
「楽しみにしてるわ。でね、コーンスターチって知ってる?なんとなーくお菓子に使える気がしたから作ってみたの」
「コーンスターチ?!サクサク食感の焼き菓子に最適です!」
「ふふっ、作って良かったわ。他にはねぇ、顆粒コンソメ・もろみ味噌・塩麹・ブルーチーズ・ワラビ粉、それと美容に良いから、きな粉も持って来たわよぉ。ミルクに混ぜて飲んでみて♪」
「すまんなフィオナ嬢、弟の土産が怪しげな粉ばかりで」
「ちょっとお兄ちゃん、怪しげって言わないでよ!全部美味しく食べられるんだから」
「ドノバンさん大丈夫です。どれも料理やお菓子に使えるので凄く嬉しいです。」
「ほら、フィオナさんもこう言ってるじゃない」
「まぁフィオナ嬢は優しいから気を使ってそう言うだろう。」
「はぁ~、お兄ちゃんは人間不信なのねぇ」
「ふんっ、俺は人間不信じゃなくて、お前の作る怪しげな食べ物を信用出来んだけだ」
おぅふ
どうしよう、またミニーさんドノバンさんが言い争いを始めてしまった。
私の隣に居るルーファウス様は気にした様子も無く、先程からご機嫌にパウンドケーキを食べているから、ミニーさんとドノバンさんはいつもこんな感じなのかもしれないけれど、、、
ここはミニーさんが持って来てくれたお土産でお菓子を作って
私がなんとかしてみせーる!
つづく。
すぅーはぁー、すぅーはぁー、よし!
石窯で上手く焼けるか心配だったけど良い匂いもしているから大丈夫そうね。
ドミニク商店の店主ミニーさんと知り合ってから数日、本当なら毎日お店に行ってミニーさんと色々お話ししたい所ではあるけど、お仕事の邪魔になるかもしれないと遠慮してたら
なんとミニーさんの方から屋敷に遊びに行きたいと言ってくれたので、今日は3時のおやつに合わせてパウンドケーキを作っていたのだ。
「フィオナ様、ドミニク様がいらっしゃいました。」
「はーい、今行きます。」
ポーラさんに言われて厨房から急いで玄関に出迎えに行く。
「フィオナさん、こんにちは~♪」
「ミニーさんいらっしゃい♪ん?ドノバンさんもいらっしゃいませ。」
玄関でミニーさんを出迎えると、偶然にもルーファウス様の職場の上司であるドノバンさんも来ていた。
「久しぶりフィオナ嬢。弟が世話になっていると聞いて、本日は兄として挨拶に来た次第だ。」
「まったくお兄ちゃんは私を何歳だと思っているのよ。幼い子供じゃないんですからね!」
「うるせぇ、俺の事を『お兄ちゃん』と呼ぶなと言ってるだろ。お前こそ俺を何歳だと思ってるんだ。」
「え?弟?お兄ちゃん?」
「そういえばフィオナさんには言って無かったかしら?ドノバンは私の兄なの、落ち着きの無い兄でごめんなさいねぇ」
「いっ、いえ、おきになさらず。」
「ドミニク!お前のせいでフィオナ嬢が誤解しちまったじゃねぇか!」
「落ち着きが無いのは事実でしょう。それとドミニクなんて可愛く無い呼び方は止めてって言ってるでしょ、ミニーって呼んでよね!」
「可愛く無かろうがお前の名前はドミニクだろ。」
「ミニーは愛称ですぅー。王妃様だって愛称で呼ばれるんだから、愛称で呼ぶ事は普通なんですぅー。」
「そういう喋り方をしても可愛くねぇからな」
うーん、どうしよう
兄弟喧嘩、、、という感じでは無さそうだけど、ミニーさんとドノバンさんのやり取りに全く付いて行けない(汗)
「おいドノバンうるさいぞ、近所迷惑だから帰れ」
突然背後から声が聞こえたので振り返ると、私室でお仕事をしていたルーファウス様だった。
「待てルーファウス!俺を客として丁重に出迎えろよ」
「うるさいわよお兄ちゃん!ルーファウスさんこんにちは~」
「あぁ、いらっしゃいミニー。フィオナ嬢から話は聞いている、今日はゆっくりして行ってくれ。よければ泊まって行くかい?」
「あら嬉しい♪フィオナさん、今日は沢山お話ししましょうねぇ~」
「はい♪そうそう!ちょうどパウンドケーキが焼き上がった所だったんです。皆さんリビングに移動しましょう。」
「はーい♪」
ご機嫌なミニーさんとは対称的に、ドノバンさんはなんともいえない表情をしているけれど、きっと弟のミニーさんの事が心配なんだろうなぁ。
「皆さんお待たせしました。パウンドケーキです。どうぞ」
「いただきまーす。あんっ、もぐもぐもぐもぐ、あらやだ!お店で売ってるケーキより凄く美味しい♪」
「確かにフィオナ嬢の作る菓子は旨いよなぁ」
ほっ
日本の記憶があるミニーさんにもパウンドケーキを気に入って貰えて良かった。
「忘れる前にフィオナさんにお土産持って来たのよ」
「ミニーさん、御丁寧にありがとうございます。」
「料理やお菓子に使えそうな物ばかりだから遠慮は無用よ。」
「じゃあ頑張って何か作ってご馳走しますね!」
「楽しみにしてるわ。でね、コーンスターチって知ってる?なんとなーくお菓子に使える気がしたから作ってみたの」
「コーンスターチ?!サクサク食感の焼き菓子に最適です!」
「ふふっ、作って良かったわ。他にはねぇ、顆粒コンソメ・もろみ味噌・塩麹・ブルーチーズ・ワラビ粉、それと美容に良いから、きな粉も持って来たわよぉ。ミルクに混ぜて飲んでみて♪」
「すまんなフィオナ嬢、弟の土産が怪しげな粉ばかりで」
「ちょっとお兄ちゃん、怪しげって言わないでよ!全部美味しく食べられるんだから」
「ドノバンさん大丈夫です。どれも料理やお菓子に使えるので凄く嬉しいです。」
「ほら、フィオナさんもこう言ってるじゃない」
「まぁフィオナ嬢は優しいから気を使ってそう言うだろう。」
「はぁ~、お兄ちゃんは人間不信なのねぇ」
「ふんっ、俺は人間不信じゃなくて、お前の作る怪しげな食べ物を信用出来んだけだ」
おぅふ
どうしよう、またミニーさんドノバンさんが言い争いを始めてしまった。
私の隣に居るルーファウス様は気にした様子も無く、先程からご機嫌にパウンドケーキを食べているから、ミニーさんとドノバンさんはいつもこんな感じなのかもしれないけれど、、、
ここはミニーさんが持って来てくれたお土産でお菓子を作って
私がなんとかしてみせーる!
つづく。
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