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第1話、婚約破棄
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side:マリエール・シュヴァイツァー公爵令嬢
「マリエール、すまないが君との婚約を破棄する」
「かしこまりました」
わたくしマリエール・シュヴァイツァーは15歳の誕生日に
生まれた時から両親によって決められていた結婚相手、カイル・ベイジェッツ公爵様に婚約破棄をされました
やったぁー♪
わたくしはこの時を待っていました!
カイル様には申し訳ありませんけれど、わたくしには既にこの身を捧げると誓った相手がいるのです。
だからこそ、この5年間カイル様には婚約破棄をして頂けるように、朝から朝まで誠心誠意丁寧に、寝る間も惜しんで説明をして参りました
その甲斐あって、本日めでたく婚約破棄と相成ったのです。
ただ、カイル様が凄くお疲れのご様子だった事だけが心配ではありますが、わたくしは今日から推しの為に生きるのです!
わたくしがこの身を捧げる、その御方の名は
ナタリア・ヴァイスハーフェン様♪
平民でありながら王国の英雄で全王国民の希望の星
強く気高く美しく気品溢れる素晴らしい女性です。
わたくしとナタリア様との出会いは5年前
スタンピードが発生しオーガの群れが王都に押し寄せて来た時です。
本来ならオーガ程度の魔物は騎士団の敵ではありませんけれど
この時運悪く魔物の討伐が専門の第1、第2騎士団は遠征中で不在
王都に残っていた第3騎士団は再編中
残るは魔術師で構成された遠距離攻撃特化の第4騎士団と、騎士見習いで構成され戦力として数えられていない第0騎士団のみ
通常なら第4騎士団だけでも戦力としては充分だったのですが
ここで更に不運は続きます。
オーガの群れにはオーガジェネラルが居たのです!
知能の高いオーガジェネラルに指揮され組織として統率されたオーガに
遠距離で攻撃魔法を当てる事は難易度がはね上がります。
しかしながら、ここで単身オーガの群れに突進する1人の騎士が現れたのです!
そう!
その御方こそが騎士見習い時代の
ナタリア・ヴァイスハーフェン様だったのです!
あの時のナタリア様の活躍は昨日の事のように鮮明に記憶しております。
まるでダンスを踊るかのように流れるようなステップで、オーガを次々に倒していくナタリア様
あっという間にオーガジェネラルの元に辿り着き、一瞬でオーガジェネラルを倒してしまわれたのです♪
これが
ナタリア・ヴァイスハーフェン様
英雄譚幕開けの瞬間でございました。
わたくしはこの時、避難していた王城から遠見の魔法で一部始終を見ていたのですが
一瞬でナタリア様に心を奪われたのは言うまでもありません。
平民から騎士団に入ったナタリア様に、この時はまだ家名は無かったのですが
その後、数々の功績によりナタリア様はヴァイスハーフェン公爵家の養女となり
ナタリア・ヴァイスハーフェンと名乗られるようになるのは、もう少し後の事となります。
ナタリア様の功績の数々を全て語りたい所ですけれど
本にして100巻、大図書館の1区画をナタリア様専用の場所にしなければならないくらいには語る必要がありますから
またの機会に致します。
ナタリア様の英雄譚が開幕した日
わたくし、マリエール・シュヴァイツァーのナタリア様に捧げる人生も開幕したのでございます。
つづく。
「マリエール、すまないが君との婚約を破棄する」
「かしこまりました」
わたくしマリエール・シュヴァイツァーは15歳の誕生日に
生まれた時から両親によって決められていた結婚相手、カイル・ベイジェッツ公爵様に婚約破棄をされました
やったぁー♪
わたくしはこの時を待っていました!
カイル様には申し訳ありませんけれど、わたくしには既にこの身を捧げると誓った相手がいるのです。
だからこそ、この5年間カイル様には婚約破棄をして頂けるように、朝から朝まで誠心誠意丁寧に、寝る間も惜しんで説明をして参りました
その甲斐あって、本日めでたく婚約破棄と相成ったのです。
ただ、カイル様が凄くお疲れのご様子だった事だけが心配ではありますが、わたくしは今日から推しの為に生きるのです!
わたくしがこの身を捧げる、その御方の名は
ナタリア・ヴァイスハーフェン様♪
平民でありながら王国の英雄で全王国民の希望の星
強く気高く美しく気品溢れる素晴らしい女性です。
わたくしとナタリア様との出会いは5年前
スタンピードが発生しオーガの群れが王都に押し寄せて来た時です。
本来ならオーガ程度の魔物は騎士団の敵ではありませんけれど
この時運悪く魔物の討伐が専門の第1、第2騎士団は遠征中で不在
王都に残っていた第3騎士団は再編中
残るは魔術師で構成された遠距離攻撃特化の第4騎士団と、騎士見習いで構成され戦力として数えられていない第0騎士団のみ
通常なら第4騎士団だけでも戦力としては充分だったのですが
ここで更に不運は続きます。
オーガの群れにはオーガジェネラルが居たのです!
知能の高いオーガジェネラルに指揮され組織として統率されたオーガに
遠距離で攻撃魔法を当てる事は難易度がはね上がります。
しかしながら、ここで単身オーガの群れに突進する1人の騎士が現れたのです!
そう!
その御方こそが騎士見習い時代の
ナタリア・ヴァイスハーフェン様だったのです!
あの時のナタリア様の活躍は昨日の事のように鮮明に記憶しております。
まるでダンスを踊るかのように流れるようなステップで、オーガを次々に倒していくナタリア様
あっという間にオーガジェネラルの元に辿り着き、一瞬でオーガジェネラルを倒してしまわれたのです♪
これが
ナタリア・ヴァイスハーフェン様
英雄譚幕開けの瞬間でございました。
わたくしはこの時、避難していた王城から遠見の魔法で一部始終を見ていたのですが
一瞬でナタリア様に心を奪われたのは言うまでもありません。
平民から騎士団に入ったナタリア様に、この時はまだ家名は無かったのですが
その後、数々の功績によりナタリア様はヴァイスハーフェン公爵家の養女となり
ナタリア・ヴァイスハーフェンと名乗られるようになるのは、もう少し後の事となります。
ナタリア様の功績の数々を全て語りたい所ですけれど
本にして100巻、大図書館の1区画をナタリア様専用の場所にしなければならないくらいには語る必要がありますから
またの機会に致します。
ナタリア様の英雄譚が開幕した日
わたくし、マリエール・シュヴァイツァーのナタリア様に捧げる人生も開幕したのでございます。
つづく。
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