最強の闇魔法使い、転生しても無双します

レクス

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再会

4.エルド王国 と エルフへの道

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「ちょっとくらい待ってくれよ」

「勝手にしろと言ったはずだ、着いて来いとは言ってない」

「そうかい」

黙々と歩を進めるアーラの後ろを、少し離れて着いて行くエリゼ まるで男尊女卑みたいだ
内から外、検問も無い王都の入口を通り其の儘 目的地に直行するアーラ

検問の行列、その中でやけに目立たない馬車がいた
見た目は王族かの如く豪華で大きさも規格外、特殊な魔法が複数掛かっている

その中から、姫と言うのが相応しい金髪縦ロールの女性が出てきた
そいつはアーラを見付け、そして見つめ続ける

その女性を無視をする、と言うよりは眼中に無いと言いたげな歩行のアーラ
エリゼは戸惑いながらもアーラを追従する

馬車から護衛と見られるボーイッシュな女性が降りてくる
アーラを不自然に見つめる要人に疑問を持ち、抜剣してアーラに飛び掛った

「貴様、姫様に何をした!!」

事後の聴取が必要な為に手加減されていた、とはいえ訓練兵の袈裟がけの斬撃
凡人が受ければ当然致命傷は避けられない、鍛えていたともいえ重症になるのは変わりない

肉を断ち、骨を砕き、贓物を切り裂く
その斬撃は、怪しい黒外套の男に…当たる事は無かった

文字通り、"通り抜けた"のである
確かに体を捉え刃が触れた、だが刃は何も斬ることは無く男の体を通過し地面を切り付ける

そして、何も無かったかのように歩むアーラ
護衛は得体の知れないアーラを諦めエリゼに切りかかった

流石王族の護衛、と言うべきか
B級中位の、それも相性の悪い剣士を圧倒したエリゼは一瞬で組み伏せられた

「この女を殺されたくなけれ…」

人質による脅しも無視して突き進んでいくアーラ
エリゼの首筋に添えられた刃には目もくれず真っ直ぐと前を向き歩んでいた

「貴様、待て!!」

呼び掛けも聞かず進んでいくアーラに護衛は魔法を放つ
拳大の火球は高速で飛翔しアーラに迫るが、刃同じく"通り抜け"損傷を与える事は出来ない

「待て!!」

価値無しと判断したエリゼを離し再びアーラの首を切断せんと飛び掛る護衛剣士
だが、首が飛んだのは…護衛剣士の方だった

戦闘を眺めていた姫は瞬時に警戒し、それを感じた他の護衛が馬車から出てくる
敵を視認した護衛と姫に、途轍もない威圧と脳内に響くような声が降り掛かった

「…殺す」

たった一言、だが有無を言わせぬ重圧と得体の知れない不気味さが…物語っていた
濃密な殺意が威圧に混じり、それだけで護衛の数人は死亡
他も泡吹き気絶、又は失禁…悲惨な光景となった

興味が失せたようにまた歩み出すアーラに我に戻ったエリゼが着いて行く
馬車に付いた認識阻害能力は現状に功をなさず、王族レベルの富豪の悲惨な光景に
周りの人々は困惑した

「アンタ、ホントに何者なのよ」

「知った所で意味は無い、お前は理解が出来ない」

「どうゆう事?」

「…」

歩いて4日は掛かる距離、アーラはキャンプどころか寝ずに歩んで行く
その歩みに疲れは一切無い、何なら余裕さえ感じる
本気を出さず力を温存して、移動している…そんな印象だ

エルフの里で、アリサが来るまでトップを張っていたエリゼ
その努力や訓練は並のものでは無く、散々父親に扱かれてきた
幼い頃から魔物の蔓延る森に放り出され野営を繰り返させられた

疲れはあれど、否 かなりの疲労困憊だが
それでも彼女は着いて行く
里の皆を守る為、自身が漏らしてしまった秘密を その責任を果たすため
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