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第7章 君がいたから
第7章 第35話 いつも通り
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そして、クリスマスイブがやって来た。
俺の家での、クリスマスパーティーがこれから、始まる。
準備係は、俺と、凜花姉だ。
凜花姉は、いつも通りだった。
昨日は、笑いながら、寝た気がする。
ふと、パーティーで、大事な事を思い付く。
「そーいやさ、食費代とか、どうするの?」
凜花姉は、考えていた。
が、どうした?と、いう風にこちらを向く。
「食費代どうするのかなって思って。」
なにを隠そう。
俺は、もう、有り金がほとんどない。
だから、金は、どうするのかと、いうことで不安になっていたのだ。
「あー、大丈夫、大丈夫。私バイトやってるから、こないだ給料入った所だし。」
それは、ありがたい。
「ありがとう。」
と、いうと、「ん!」と、会釈を返してくれた。
飾りつけをして、かなり、クリスマスっぽい雰囲気になった。
インターホンが鳴った。
花園さんが、来た。
正直に言って、私服は、めちゃめちゃ可愛かった。
白のモフモフがついた茶色のパーカー。紺色のスカート。
凜花姉が、手伝ってと、言いに来たので、漫画のようなワンシーンからは、でていくことになったが。
花園さんを、加え、クリスマスパーティーの準備を着々と進めていく。
チキンを買いに行き、ケーキを買いに行き、山崎の家についでに行った。
山崎からの、第一声は、旨そうだった。
山崎と、一緒にクリスマスパーティー会場の自宅に戻り、このメンツで、パーティーを開くことになった。
『ハッピーメリークリスマス!!!!』
の掛け声と、同時に、クラッカーの音が鳴り、花園さんが、半泣きになっていた。
クラッカーの音が苦手らしい。
チキンが、美味しい。
ケーキは、俺が大好きなショートケーキクリスマスversionだった。
食後、プレゼント交換をする。
アミダくじで、選ぶわけだが、気に入るものが当たったら、いいなと、思いつつある。
花園さんが、当てたのは、凜花姉からのものだった。
「これ、何だろう。」
そこにあったのは、フルートだ。
金に光っている。
光沢が眩しい。
花園さんは、一気に笑顔になった。
「金森先輩、ありがとうございます。」
凜花姉は、いえいえと、言い、次に進めた。
山崎が、当てたのは、シャープペンシルだった。
「これは、誰のプレゼントだろう。」
俺のだ。
誰に渡ってもいいように、これしか、思い付かなかったのだ。
「あー、それ、俺からのプレゼント。いつも、ありがとうな。親友!」
山崎は、照れくさそうに、鼻をスンと、鳴らしながら、おう!と、言った。
俺のプレゼントは、山崎から、ボールペンと、筆箱だった。
高級感があって、オシャレだ。
凜花姉は、花園さんから、ハンカチと、高級色鉛筆セットだった。
ハンカチは、青と、白の、ボーダーラインが入っている。
こうして、俺達の中学生最後のクリスマスは、楽しさで幕を閉じたのだった。
もう少しで、全てを変えられる。
いつしか、そんな考えにまた、変わっていた。
俺の家での、クリスマスパーティーがこれから、始まる。
準備係は、俺と、凜花姉だ。
凜花姉は、いつも通りだった。
昨日は、笑いながら、寝た気がする。
ふと、パーティーで、大事な事を思い付く。
「そーいやさ、食費代とか、どうするの?」
凜花姉は、考えていた。
が、どうした?と、いう風にこちらを向く。
「食費代どうするのかなって思って。」
なにを隠そう。
俺は、もう、有り金がほとんどない。
だから、金は、どうするのかと、いうことで不安になっていたのだ。
「あー、大丈夫、大丈夫。私バイトやってるから、こないだ給料入った所だし。」
それは、ありがたい。
「ありがとう。」
と、いうと、「ん!」と、会釈を返してくれた。
飾りつけをして、かなり、クリスマスっぽい雰囲気になった。
インターホンが鳴った。
花園さんが、来た。
正直に言って、私服は、めちゃめちゃ可愛かった。
白のモフモフがついた茶色のパーカー。紺色のスカート。
凜花姉が、手伝ってと、言いに来たので、漫画のようなワンシーンからは、でていくことになったが。
花園さんを、加え、クリスマスパーティーの準備を着々と進めていく。
チキンを買いに行き、ケーキを買いに行き、山崎の家についでに行った。
山崎からの、第一声は、旨そうだった。
山崎と、一緒にクリスマスパーティー会場の自宅に戻り、このメンツで、パーティーを開くことになった。
『ハッピーメリークリスマス!!!!』
の掛け声と、同時に、クラッカーの音が鳴り、花園さんが、半泣きになっていた。
クラッカーの音が苦手らしい。
チキンが、美味しい。
ケーキは、俺が大好きなショートケーキクリスマスversionだった。
食後、プレゼント交換をする。
アミダくじで、選ぶわけだが、気に入るものが当たったら、いいなと、思いつつある。
花園さんが、当てたのは、凜花姉からのものだった。
「これ、何だろう。」
そこにあったのは、フルートだ。
金に光っている。
光沢が眩しい。
花園さんは、一気に笑顔になった。
「金森先輩、ありがとうございます。」
凜花姉は、いえいえと、言い、次に進めた。
山崎が、当てたのは、シャープペンシルだった。
「これは、誰のプレゼントだろう。」
俺のだ。
誰に渡ってもいいように、これしか、思い付かなかったのだ。
「あー、それ、俺からのプレゼント。いつも、ありがとうな。親友!」
山崎は、照れくさそうに、鼻をスンと、鳴らしながら、おう!と、言った。
俺のプレゼントは、山崎から、ボールペンと、筆箱だった。
高級感があって、オシャレだ。
凜花姉は、花園さんから、ハンカチと、高級色鉛筆セットだった。
ハンカチは、青と、白の、ボーダーラインが入っている。
こうして、俺達の中学生最後のクリスマスは、楽しさで幕を閉じたのだった。
もう少しで、全てを変えられる。
いつしか、そんな考えにまた、変わっていた。
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