異世界召喚されたら好きな人を親友に寝盗られた~七つの大罪(グリモワール)の一人だった私は、記憶を取り戻しながら好きな人も取り戻す!~

卯月えり

文字の大きさ
173 / 283
第3章【一途に想うからこそ】

25罪 ネヘミヤの子種② ❤︎‬

しおりを挟む
 ネヘミヤの顔をちらりと見ると、もうすでに私を見ていないのか目をうっすらと閉じ、その気持ちよさに全神経を集中させているようだった。
 眉間にシワを寄せ、歯を食いしばるような表情は、まだ誰とも“最後まで”していない私でもなんとなく想像がついてしまう。

(いや……いやいやいやいや…………)

 心の中で、悲鳴が上がる。
 何度も“いや”と心の中で叫んでも、その声は誰にも届かない。
 ネヘミヤが何度も何度も私のナカをかき回すように動き回り、私のナカの壁を刺激して自分自身のソレの感度を上げていく中、私はただひたすら耐えることしか出来なかった。
 私のナカの壁の右に左に上に下に、自身のモノの先をこすり付ける。
 時には腰を回すようにして違った刺激を与えていくと、私の中のネヘミヤのソレはムクムクと少しずつ太さを増していった。
 それだけじゃない。ヒクヒクとナカで脈打つ頻度も増していた。

「あぁー……気持ち、いいっ……もう、すぐっ…………イ――――――」

 イける、とネヘミヤが呟こうとした瞬間だった。
 私は目をギュッと閉じ、下唇を嚙み、ボロボロと大粒の涙を流した。
 だけど、私を見ていないネヘミヤには私の表情は見えていない。いや、見えていたって止めるはずない。
 私の腰を掴む手の強さを今までで一番強め、私の腰が逃げないように固定すると奥めがけて思い切り腰を打ち付けた。
 まるで斜め上にソレを打ち付けるように体を逸らせると、恍惚の笑みを浮かべて何度も何度も力強く押し付けてくる。

「あ――――イッ……」

 イク、とネヘミヤが呟こうとした瞬間、私は行き場をなくして地面に放り出していた両手をギュッと握りしめた。
 手のひらに爪が食い込みそうなくらい、力強く。

(誰か…………助けて――――――――ッ‼‼)

「姫様‼‼」

 私の心の悲鳴に白卯はくうが反応してくれたのかと思った。
 私とネヘミヤに大きな影が落ち、私は何かと思い目を開けた。
 そこには、私とは違って目は閉じたまま一心不乱にイクために腰を振り続けるネヘミヤの滑稽な姿と、そんなネヘミヤの背後に伸びるツタのようなものが私の視界に入り込んだ。

(……ツタ?)

 そう疑問に思ったのは私達に大きな影が落ちてから、およそ一秒程度だろう。
 その一瞬の間にネヘミヤの背後に伸びたツタはシュルリとネヘミヤの両腕に伸び――――ガシッと彼の両腕を羽交い絞めにするように掴んだ。

「なっ⁉」

 ツタの存在に気付いていなかったネヘミヤは腕を掴まれた――いや、腕に何かが絡みついた感覚に驚きの声を上げると、腰の動きを止めて顔を上げた。
 何も見つめていなかった細めた目はカッと見開かれ、あたりをキョロキョロと見渡していた。
 そして、ようやく自身の上に覆うように伸びた植物のツタに気付いた。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】

Lynx🐈‍⬛
恋愛
 ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。  それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。  14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。 皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。 この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。 ※Hシーンは終盤しかありません。 ※この話は4部作で予定しています。 【私が欲しいのはこの皇子】 【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】 【放浪の花嫁】 本編は99話迄です。 番外編1話アリ。 ※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

処理中です...