48 / 145
亡霊共
再会
しおりを挟む
任務を受けてから、俺は極東の最新技術「ポータル。」という転移装置を使い、メリゴ大陸の反対側まで飛んだ。
そこから貿易船に乗り、所要時間十二時間でカタルゴの港に着く。
港市場に入ると、そこで端末に連絡が入る。
<こちら例田、桐生慎二がカタルゴに入ったことを確認しました。>
「はい確認されました。」
<ごめんね私が行けたら、もう少し人探しが楽になるはずなんだけど。>
「状況が状況ですし。しょうがないですね。」
<慎二君、悲田院で習った隠密のマニュアル覚えてる? >
「ああ、まずは聞き込み調査でしたね。」
正直こういう回りくどい事はやりたくない。
俺は極東の隠密が全員端末を持たされていたことに気づく。
「例田さん? 隠密とはどうやって連絡を取っていたんですか? 」
<君と同じ、端末の電波でやり取りをしていた見たい。あっ>
彼女も気がついたようだ。
極東の科学者は、例田の未知術を含め、イマイチ電波の仕組みを理解できていないらしい。
というかどうやら他国には、その技術の存在すら知られていない。
今まで電波を傍受されたことが無いのがその印だ。
「例田さん、その端末って言うのは、俺が今持っているみたいに独立したものか? それとも……」
<ええ、貴方の想像通り。情報漏洩、二重スパイ、端末の破壊防止のために、彼らの左静脈に直接仕込んである。>
「相変わらず陰気な奴らだなあの技術者共は。」
<マニュアル通りに動きなさい桐生二等兵、相手は神族よ。慎重に行動して。>
「なら尚更です。下手に動けば向こうもそれに感づくかもしれない。」
<止まりなさい。>
俺は彼女の言葉を無視して、3GHZの電波をそこら一体に飛ばした。
辺りではなにも反応しない。当然だ。ここは電波の飛び交う極東では無い。
ここがカタルゴであったことが功を奏したか、俺の煩雑な電波でも端末の位置を特定することが出来た。
<慎二、気をつけて、危なくなったら逃げるのよ。>
「がってますよ。ったく心配性だな。」
あいにく、彼女の体全体にのしかかる重圧を肌身で感じる事は無かった。
アレほどの力の持ち主なのだ。いくら一般市民に溶け込んでいると言っても、隠し切れるはずがない。
「南南東、対岸のはずれです。ここからうっすら見える小屋に反応が一つ。」
<分かったわ、今すぐ向かって。>
そうしていると一人の少年が、俺に話しかけてくる。
「ねえおじちゃん、吟遊詩人でしょ。歌を歌えるんでしょ。」
"そんなに老けてねえよ。"
今は任務中だ、適当にあしらって、目的地まで行こうとした。
というか、俺歌なんて歌ったことねえし。
「ごめんな、今忙しいんだ、また今度縁があったら歌ってやるよ。」
そう言って、俺は対岸の小屋を目指そうとした。
「…グスン。お母さんに言いつけてやるぞ!! 」
男の子の大声が、市場全体に響く。それを聞いた大人たちが、一斉に俺の方を見た。
「あの、例田さん? 」
<(溜め息)>
<歌いなさい。市民の警戒を説かないと。大丈夫、下手でも笑わないから。それにカタルゴの人たちなら大丈夫よ。メリゴ大陸の民歌だって言ったら、みんな納得してくれる。>
"カタルゴの人たちの人たち舐めすぎだし、ワーメリゴンたちにも失礼だろ。"
人がどんどん集まってくる。どうしよ、引くに引けなくなっちゃったじゃん。
俺は不意に、ろくろ回しが得意なシンガーソングライターのエレキギターを思い出し、凛月を手に取った。
「頼む凛月、お前の力を貸してくれ。」
---いくよッ慎二ッ!! ---
という感じに彼女はノリノリであった。
隠密とは……
「ええいこうなったら一かバチか!! 」
ー♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ー
演奏は無事終わった。
つかの間の沈黙。
それから大喝采が上がった。
"アレ? 俺って音楽の才能あるんじゃ? "
自分の天職を見つけた悦びに浸っている中、上官の通信によって意識が戻される。
<さぁ、早く小屋に向かってちょうだい。>
「ガッテン承知。」
* * *
「兄者、兄者、極東人、それも息のかかった人間にこんなことして大丈夫なのか? 」
「しっかしよ、こんな大量の砂金、ここらじゃ見かけねえぜ。南じゃ、肉親が金を求めて殺し合っているとか。」
「なぁ兄者、今からでも遅くない、極東人を解放しよう。前払い分の報酬は貰ったわけだし、引き際の肝心じゃ無いのか? 」
「っか野郎。そんなんだからお前はいつまで経っても。」
「今、極東の連絡網を潰したって事はなぁ、極東に動向を知られたく無い誰かがでっけえ花火を打ち上げるって事なんだよ。」
「兄者、そのでっけえ花火ってのはなんなんだ? 」
「えっ? あーもうでっけえ花火はでっけえ花火だ。さぁ今夜は宴だドンと食うぞ。」
ー光あるところに影ありー
「ヒッ。」
ー影あるところに悪党ありー
「誰だ!! 」
ー我が名はさすらひの旅人ー
「オイ、マヌケ!! 身体の呪符や魔法陣は隅々まで確認しろって言っただろ。コイツを裸にしたのは、お前のキメエ趣味に付き合ったわけじゃねえんだぞ。」
ー影に光をさすものなり。ー
「兄者、俺はノーマルだ。隅々までした。あの汚い男の体を嫌と言うほど見たさ。」
ー左手の太刀に岩斬りー
「ええい、やっちまえ、おかしな歌を歌う吟遊詩人なんぞ、上からもらった魔導具でイチコロだ。」
ー右手の脇差に空を断つー
「兄者!! こんな狭い場所で!! 俺たちまで潰れてしまう。」
ー我が名は台与鬼子ー
「ヨーッ。」
俺は両手で握っていた凛月を奮い、武器を取ろうとしている男の腕を切り落とした。
「あー腕がぁ。」
「兄者!! 兄者!! 早く医者に見せなきゃ。」
「早くしろ弟!! 」
「ああ、俺たちの金がっ!! 」
「お前は金と俺の命どっちが大事なんだ!! 」
盗賊らしき男たちは、そういった様子で、そそくさと逃げていった。
<今の録音しました。上層部に提出しますからねー。>
"しまった、つい調子に乗ってやってしまった。"
<自分から素性明かすなんて馬鹿ですか? 馬鹿ですね。馬鹿なんですね。あっそうでしたね。貴方、座学が群を抜いてドベタでしたね。こんな質問をした私が馬鹿でしたね。この猿っ。>
俺は、激しく震える端末をポケットに捻り込むと、奥でロープで縛られている男を見つける。
凛月でロープを斬り、グラスに入っていた炭酸水をケトルすると、男にぶっかけた。
「んは!! オイ、丁重に扱えよ野郎ども、極東の人間にちょっかい出すとどうなるか分かっているだろうな? 」
「俺は野郎じゃない桐生慎二二等兵だ。」
「…ん? 慎二か!! 久しぶりだな。」
それは観戦武官に志願したはずの源克二だった。
そこから貿易船に乗り、所要時間十二時間でカタルゴの港に着く。
港市場に入ると、そこで端末に連絡が入る。
<こちら例田、桐生慎二がカタルゴに入ったことを確認しました。>
「はい確認されました。」
<ごめんね私が行けたら、もう少し人探しが楽になるはずなんだけど。>
「状況が状況ですし。しょうがないですね。」
<慎二君、悲田院で習った隠密のマニュアル覚えてる? >
「ああ、まずは聞き込み調査でしたね。」
正直こういう回りくどい事はやりたくない。
俺は極東の隠密が全員端末を持たされていたことに気づく。
「例田さん? 隠密とはどうやって連絡を取っていたんですか? 」
<君と同じ、端末の電波でやり取りをしていた見たい。あっ>
彼女も気がついたようだ。
極東の科学者は、例田の未知術を含め、イマイチ電波の仕組みを理解できていないらしい。
というかどうやら他国には、その技術の存在すら知られていない。
今まで電波を傍受されたことが無いのがその印だ。
「例田さん、その端末って言うのは、俺が今持っているみたいに独立したものか? それとも……」
<ええ、貴方の想像通り。情報漏洩、二重スパイ、端末の破壊防止のために、彼らの左静脈に直接仕込んである。>
「相変わらず陰気な奴らだなあの技術者共は。」
<マニュアル通りに動きなさい桐生二等兵、相手は神族よ。慎重に行動して。>
「なら尚更です。下手に動けば向こうもそれに感づくかもしれない。」
<止まりなさい。>
俺は彼女の言葉を無視して、3GHZの電波をそこら一体に飛ばした。
辺りではなにも反応しない。当然だ。ここは電波の飛び交う極東では無い。
ここがカタルゴであったことが功を奏したか、俺の煩雑な電波でも端末の位置を特定することが出来た。
<慎二、気をつけて、危なくなったら逃げるのよ。>
「がってますよ。ったく心配性だな。」
あいにく、彼女の体全体にのしかかる重圧を肌身で感じる事は無かった。
アレほどの力の持ち主なのだ。いくら一般市民に溶け込んでいると言っても、隠し切れるはずがない。
「南南東、対岸のはずれです。ここからうっすら見える小屋に反応が一つ。」
<分かったわ、今すぐ向かって。>
そうしていると一人の少年が、俺に話しかけてくる。
「ねえおじちゃん、吟遊詩人でしょ。歌を歌えるんでしょ。」
"そんなに老けてねえよ。"
今は任務中だ、適当にあしらって、目的地まで行こうとした。
というか、俺歌なんて歌ったことねえし。
「ごめんな、今忙しいんだ、また今度縁があったら歌ってやるよ。」
そう言って、俺は対岸の小屋を目指そうとした。
「…グスン。お母さんに言いつけてやるぞ!! 」
男の子の大声が、市場全体に響く。それを聞いた大人たちが、一斉に俺の方を見た。
「あの、例田さん? 」
<(溜め息)>
<歌いなさい。市民の警戒を説かないと。大丈夫、下手でも笑わないから。それにカタルゴの人たちなら大丈夫よ。メリゴ大陸の民歌だって言ったら、みんな納得してくれる。>
"カタルゴの人たちの人たち舐めすぎだし、ワーメリゴンたちにも失礼だろ。"
人がどんどん集まってくる。どうしよ、引くに引けなくなっちゃったじゃん。
俺は不意に、ろくろ回しが得意なシンガーソングライターのエレキギターを思い出し、凛月を手に取った。
「頼む凛月、お前の力を貸してくれ。」
---いくよッ慎二ッ!! ---
という感じに彼女はノリノリであった。
隠密とは……
「ええいこうなったら一かバチか!! 」
ー♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ー
演奏は無事終わった。
つかの間の沈黙。
それから大喝采が上がった。
"アレ? 俺って音楽の才能あるんじゃ? "
自分の天職を見つけた悦びに浸っている中、上官の通信によって意識が戻される。
<さぁ、早く小屋に向かってちょうだい。>
「ガッテン承知。」
* * *
「兄者、兄者、極東人、それも息のかかった人間にこんなことして大丈夫なのか? 」
「しっかしよ、こんな大量の砂金、ここらじゃ見かけねえぜ。南じゃ、肉親が金を求めて殺し合っているとか。」
「なぁ兄者、今からでも遅くない、極東人を解放しよう。前払い分の報酬は貰ったわけだし、引き際の肝心じゃ無いのか? 」
「っか野郎。そんなんだからお前はいつまで経っても。」
「今、極東の連絡網を潰したって事はなぁ、極東に動向を知られたく無い誰かがでっけえ花火を打ち上げるって事なんだよ。」
「兄者、そのでっけえ花火ってのはなんなんだ? 」
「えっ? あーもうでっけえ花火はでっけえ花火だ。さぁ今夜は宴だドンと食うぞ。」
ー光あるところに影ありー
「ヒッ。」
ー影あるところに悪党ありー
「誰だ!! 」
ー我が名はさすらひの旅人ー
「オイ、マヌケ!! 身体の呪符や魔法陣は隅々まで確認しろって言っただろ。コイツを裸にしたのは、お前のキメエ趣味に付き合ったわけじゃねえんだぞ。」
ー影に光をさすものなり。ー
「兄者、俺はノーマルだ。隅々までした。あの汚い男の体を嫌と言うほど見たさ。」
ー左手の太刀に岩斬りー
「ええい、やっちまえ、おかしな歌を歌う吟遊詩人なんぞ、上からもらった魔導具でイチコロだ。」
ー右手の脇差に空を断つー
「兄者!! こんな狭い場所で!! 俺たちまで潰れてしまう。」
ー我が名は台与鬼子ー
「ヨーッ。」
俺は両手で握っていた凛月を奮い、武器を取ろうとしている男の腕を切り落とした。
「あー腕がぁ。」
「兄者!! 兄者!! 早く医者に見せなきゃ。」
「早くしろ弟!! 」
「ああ、俺たちの金がっ!! 」
「お前は金と俺の命どっちが大事なんだ!! 」
盗賊らしき男たちは、そういった様子で、そそくさと逃げていった。
<今の録音しました。上層部に提出しますからねー。>
"しまった、つい調子に乗ってやってしまった。"
<自分から素性明かすなんて馬鹿ですか? 馬鹿ですね。馬鹿なんですね。あっそうでしたね。貴方、座学が群を抜いてドベタでしたね。こんな質問をした私が馬鹿でしたね。この猿っ。>
俺は、激しく震える端末をポケットに捻り込むと、奥でロープで縛られている男を見つける。
凛月でロープを斬り、グラスに入っていた炭酸水をケトルすると、男にぶっかけた。
「んは!! オイ、丁重に扱えよ野郎ども、極東の人間にちょっかい出すとどうなるか分かっているだろうな? 」
「俺は野郎じゃない桐生慎二二等兵だ。」
「…ん? 慎二か!! 久しぶりだな。」
それは観戦武官に志願したはずの源克二だった。
0
あなたにおすすめの小説
クロワッサン物語
コダーマ
歴史・時代
1683年、城塞都市ウィーンはオスマン帝国の大軍に包囲されていた。
第二次ウィーン包囲である。
戦況厳しいウィーンからは皇帝も逃げ出し、市壁の中には守備隊の兵士と市民軍、避難できなかった市民ら一万人弱が立て籠もった。
彼らをまとめ、指揮するウィーン防衛司令官、その名をシュターレンベルクという。
敵の数は三十万。
戦況は絶望的に想えるものの、シュターレンベルクには策があった。
ドナウ河の水運に恵まれたウィーンは、ドナウ艦隊を蔵している。
内陸に位置するオーストリア唯一の海軍だ。
彼らをウィーンの切り札とするのだ。
戦闘には参加させず、外界との唯一の道として、連絡も補給も彼等に依る。
そのうち、ウィーンには厳しい冬が訪れる。
オスマン帝国軍は野営には耐えられまい。
そんなシュターレンベルクの元に届いた報は『ドナウ艦隊の全滅』であった。
もはや、市壁の中にこもって救援を待つしかないウィーンだが、敵軍のシャーヒー砲は、連日、市に降り注いだ。
戦闘、策略、裏切り、絶望──。
シュターレンベルクはウィーンを守り抜けるのか。
第二次ウィーン包囲の二か月間を描いた歴史小説です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち
半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。
最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。
本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。
第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。
どうぞ、お楽しみください。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる