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第二章 3年前の部外者
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【一郎太】が【ガラティア】を【人化】する3年前、【石像】同士の争いがあった。
当時、彼は部外者だった。
【聖域】とは関係ない一般人として、その【聖戦】を見ていた。
【聖戦】には彼の友人が出ていた。
友人の名前は、【栄吉(えいきち)】と言った。
【栄吉】は、【一郎太】を連れて、【聖域】を訪れていた。
彼等が訪れたのは【ガラティア】の【石像柱】があった【第9ファーブラ(神話)】では無く、別の【聖域】だった。
【石像柱】が祀られている【聖域】で無ければ、【石像核】が祀られている【聖域】でもない。
【石像】が祀られている【聖域】の1つだった。
【石像】が祀られている【聖域】は、4種類存在し、
(3)【アウディーティオ(伝説)】、
(4)【グローリア(栄光)】、
(5)【ホノル(名誉)】、
(6)【スペルビア(誇り)】、
――の4つを指している。
どの【聖域】も【英雄】や【賢者】を祀った【石像】が祀られているが、ランクを決めているのは、【英雄】や【賢者】達が生前行った功績によって分けられていた。
(6)【スペルビア(誇り)】で祀られているのは【生前強かった】とされる【英雄】や【賢者】などを指すが、【冒険】は未到達に終わった名も無き【存在】達だった。
【冒険】未達成だったため、一番ランクが低く扱われているのだ。
(5)【ホノル(名誉)】で祀られているのは【冒険】を1つ、達成した【英雄】や【賢者】達がランクされている。
(4)【グローリア(栄光)】で祀られているのは【冒険】を2つ、達成した【英雄】や【賢者】達がランクされている。
そして、(3)【アウディーティオ(伝説)】で祀られているのは【冒険】を3つ以上か、【大魔王クラス】を打ち破った【大冒険】を到達した【英雄】や【賢者】達がランクされていると言われている。
必ずしも【冒険】の結果だけが実力を示すものではないが、功績として、上のランクになるには、多くの【冒険】を突破するか、【大冒険】を突破した者であるとされていたのだった。
【栄吉】と【一郎太】が訪れたのは【聖域】の中のランクでは一番下の(6)【スペルビア(誇り)】だった。
【第745スペルビア(誇り)】と呼ばれるその【聖域】には、100体の【英雄】や【賢者】の【石像】が祀られていた。
【第745スペルビア(誇り)】で語られている伝承では、【100無冠勇者(ひゃくむかんゆうしゃ)】と呼ばれ、語り継がれていた。
【冒険】を踏破した事は無かったが、踏破した【英雄】達の良きライバルとして、【冒険】の一部に関わっていた者達ばかりだ。
【栄吉】はその中の1体の【石像】と目が合い、
「お、お前の名前は、【アンバラ】だ。
【熊殺しのアンバラ】だ」
と言った。
【栄吉】の頭の中に【熊殺しのアンバラ】と言う【名前】が浮かんだのだ。
すると、【栄吉】の言葉に反応し、【アンバラ】だと言い当てられた【石像】は、頭の先から順番に【人化】して言った。
【アンバラ】は、
「………
おう、てめぇが、俺のマスターか?
俺の名前は【アンバラ】だ。
【熊殺しのアンバラ】。
当時はそう呼ばれていた。
よろしくな、相棒。
仲良く行こうぜ」
と言った。
【栄吉】は、
「え?
あんたが俺のパートナー?
出来れば可愛い女の子が良かった。
野郎じゃ萌えねえよぉ~。
取り替えてくれねぇかなぁ……」
とぼやいた。
【アンバラ】は、
「何、言っていやがる。
こいつは殺し合いだぜ。
そんな、なよなよした奴が味方になるよりゃ、俺様の様に逞しい男の方が断然、有利だろうが。
文句を言うな、文句を。
黙って、俺と一緒にランク上げに協力すれば良いんだよ。
俺はこんな格下のランクで満足するタイプじゃねぇ。
はい上がってテッペン目指すぜ」
と言った。
【ランク上げ】とはどういうことか?
それは、100体の【英雄】や【賢者】の【石像】で殺し合いをして、最後に生き残った【石像】は、(6)【スペルビア(誇り)】から(5)【ホノル(名誉)】に昇格すると言われているからだ。
100体の【石像】での殺し合いを制した事により、生き残った【石像】は、【冒険】を1つ制覇した事になる。
それで、1つの【冒険】を制覇した者が【石像】になっている(5)【ホノル(名誉)】に名前を連ねる事が出来るのだ。
同じ様に(5)【ホノル(名誉)】の【聖域】の1つで【石像】同士、殺し合いをして、最後に生き残った【石像】は、2つの【冒険】を制覇した者が【石像】になっている(4)【グローリア(栄光)】に昇格する。
同様に、(4)【グローリア(栄光)】の【聖域】の1つで【石像】同士、殺し合いをして、最後に生き残った【石像】は、3つ以上の【冒険】を制覇した者が【石像】になっている(3)【アウディーティオ(伝説)】に昇格するとされているのだ。
数年ごとに起きる【石像】同士の【聖戦】は、この【昇格】を賭けた争いであるとされている。
だが、【英雄】達は、【テンプルム・ベルルム(聖域戦争)】が起きると、【女神】や【怪物】に仕える一兵士として扱われる。
そのため、【石像】達が主役になれるのは、数年ごとに起きる【昇格戦争】だった。
数年ごとに、792カ所の(6)【スペルビア(誇り)】か124カ所の(5)【ホノル(名誉)】か41カ所の(4)【グローリア(栄光)】の内のどこかの【聖域】で【昇格】を賭けた【石像】同士の争いが起きるのはそのためだった。
17カ所の(3)【アウディーティオ(伝説)】については、【昇格】が無いため、滅多に起きないが、稀に、【石像】同士の諍いから、この(3)【アウディーティオ(伝説)】の【聖域】の1つでも【勝者無き戦争】が起きるともされている。
この年に起きたのは【第745スペルビア(誇り)】の【石像】100体のみの【聖戦(昇格戦争)】であり、【栄吉】がその中の1体とパートナーに選ばれたのだった。
【栄吉】の【パートナー】である【アンバラ】のステータス設定は以下の様になっている。
【アンバラ】――(【熊殺しのアンバラ】)
性別 男。
年齢 34歳。
身長 2メートル5センチ。
体重 155キログラム。
握力 180キログラム。
特技 素手で熊を殺せる。
能力 堅身術(けんしんじゅつ)――身体を硬化させる【力】、
豪撃術(ごうげきじゅつ)――重たい攻撃をする【力】、
軟身術(なんしんじゅつ)――身体を軟化させる【力】、
重突進(じゅうとっしん)――全体重を乗せて突っ込む【技】
性格 大雑把。
細かい事は気にしない。
曲がった事が嫌い。
女性が苦手。
サバイバル料理が得意。
知能指数 低め。
本人レベル(本人の力量で計算してのレベルであり、一般的なレベルのはかり方とは異なる) レベル55
趣味 料理。
釣り。
キャンプ。
ドライブ。
――となっている。
これは【石像】の【モデル】となった時の【生前】のレベルであり、性格であるとされている。
この大男をパートナーとして、【栄吉】は【昇格戦争】を戦って行くことになった。
【一太郎】は部外者として、離れた位置で見学をするしかなかった。
【栄吉】/【アンバラ】組の初戦の相手は、【徹平(てっぺい)】という男だった。
【徹平】がパートナーとした【石像】も、【第745スペルビア(誇り)】の100体の中の1体だ。
この【昇格戦争】は【第745スペルビア(誇り)】の【聖域】だけの【戦争】であるため、どの敵も同じとなる。
パートナーの名前は【グッタ】という【魔術師】だった。
【グッタ】のステータス設定は以下の様になっている。
【グッタ】――(【狂気の魔術師】)
性別 男。
年齢 26歳。
身長 1メートル65センチ。
体重 60キログラム。
握力 30キログラム。
特技 禁術を開発する。
能力 黒魔術(くろまじゅつ)――攻撃魔法を主体とした【力】、
回復術(かいふくじゅつ)――自身の身体を回復させる【力】、
呪術(じゅじゅつ)――呪いを主体とした【力】、
禁秘術(きんひじゅつ)――禁忌とされている違法な【力】
性格 神経質。
潔癖症。
姑息な性格。
ハーレムを作るのが夢。
裁縫が得意。
知能指数 高め。
本人レベル(本人の力量で計算してのレベルであり、一般的なレベルのはかり方とは異なる) レベル63
趣味 読書。
猛毒作り。
カラオケ。
トランプ。
――となっている。
この相手とまともにぶつかった場合、魔術などで、やられてしまう恐れがあったが、【アンバラ】は速攻で、突進し、力業で、【グッタ】を殴り殺した。
結果的には相手に何もさせないで勝つことが出来たのだった。
戦いが終わって、【アンバラ】は、
「な!
俺とパートナーになって良かっただろ?
要は相手に何もさせない内に殴り殺せば、俺の勝ちだ。
俺の力に勝てる奴なんざ、まず、居ねぇ。
俺と一緒に行けば、勝てるぜ。
俺を信じろ」
と言った。
【栄吉】は、渋々と、
「わかったよ。
とりあえず、お前で良いや……
勝てるならな……」
と言って、了承した。
その後、
【2人目】として、
【キンジャー】――(【紅蓮の戦士】)
性別 男。
年齢 42歳。
身長 1メートル97センチ。
体重 134キログラム。
握力 200キログラム。
特技 多彩な武器を操る。
能力 槍術(そうじゅつ)――槍を扱う【力】、
剣術(けんじゅつ)――剣を扱う【力】、
馬術(ばじゅつ)――馬を扱う【力】、
棒術(ぼうじゅつ)――棒を扱う【力】
性格 皮肉屋。
女好き。
下品な性格。
残虐な性格。
手品が得意。
知能指数 高め。
本人レベル(本人の力量で計算してのレベルであり、一般的なレベルのはかり方とは異なる) レベル42
趣味 暴行。
凶器作り。
対戦相手の身体の一部のコレクター。
酒。
たばこ。
【3人目】として、
【アリエ】――(【死の魔女】)
性別 女。
年齢 22歳。
身長 1メートル63センチ。
体重 55キログラム。
握力 28キログラム。
特技 多彩な魔法を操る。
能力 黒魔術(くろまじゅつ)――攻撃魔法を主体とした【力】、
白魔術(しろまじゅつ)――防御魔法を主体とした【力】、
精霊魔術(せいれいまじゅつ)――精霊とのアクセスを主体とした【力】、
呪術(ぼうじゅつ)――呪う【力】、
禁魔術(きんまじゅつ)――禁じられている魔法を主体とした【力】
性格 お洒落好き。
男好き。
天使と小悪魔の二面性のある性格。
気に入った男はどんな手を使ってでも落とす肉食系女子。
料理が得意。
知能指数 高め。
本人レベル(本人の力量で計算してのレベルであり、一般的なレベルのはかり方とは異なる) レベル85
趣味 男あさり。
料理全般。
男の股間の写真集め。
酒。
たばこ。
【4人目】として、
【トイナ】――(【偽りの聖職者】)
性別 男。
年齢 28歳。
身長 1メートル85センチ。
体重 75キログラム。
握力 40キログラム。
特技 詐欺。
能力 白魔術(しろまじゅつ)――防御魔法を主体とした【力】、
精霊魔術(せいれいまじゅつ)――精霊とのアクセスを主体とした【力】、
呪術(ぼうじゅつ)――呪う【力】、
禁魔術(きんまじゅつ)――禁じられている魔法を主体とした【力】
性格 嘘つき。
人を騙す。
聖職者と搾取する掠奪者の二面性のある性格。
どんな手を使ってでも金をだまし取る。
礼儀作法が得意。
知能指数 高め。
本人レベル(本人の力量で計算してのレベルであり、一般的なレベルのはかり方とは異なる) レベル74
趣味 人を騙す事。
豪遊。
ギャンブル。
酒。
たばこ。
――と立て続けに3名を倒したが、5人目は、何と3体の【石像】と契約している【規格外】の男、【剛一(ごういち)】との戦いだったため、【栄吉】/【アンバラ】組はここで敗れている。
【アンバラ】は、いまわの際に、
「はは……
……すまんな……
どうやら、俺はこれまでの様だ……
悪かったな……
俺みたいな奴がパートナーで……」
と言って絶命している。
その【栄吉】に勝った【剛一】も次の対戦者【秋吾(しゅうご)】に3体ともストレート負けしている。
その【秋吾】も次の次の対戦者に敗れ、それに勝った対戦者も次の戦いで簡単に敗れている。
結果として、【栄吉】とパートナーとなった【アンバラ】はごく平凡な【石像】だったと言うことになった。
戦いが終わって最後の1体の【石像】が選ばれた時、【栄吉】はただの脇役だった。
それどころか、【モブキャラ】と化していた。
栄光の道とはほど遠い、惨めな結末。
それが【栄吉】に与えられた運命だった。
【栄吉】は近くで見ていた【一郎太】に、
「なぁ、【一郎太】。
お前は俺の様にはなるなよ……
負け犬なんかに……なるなよ……」
と言い残し、彼の前から消えた。
数日後、【栄吉】は、川で溺死しているのが発見されたのだった。
それが部外者として、【一郎太】が体験した3年前の【聖戦】だった。
当時、彼は部外者だった。
【聖域】とは関係ない一般人として、その【聖戦】を見ていた。
【聖戦】には彼の友人が出ていた。
友人の名前は、【栄吉(えいきち)】と言った。
【栄吉】は、【一郎太】を連れて、【聖域】を訪れていた。
彼等が訪れたのは【ガラティア】の【石像柱】があった【第9ファーブラ(神話)】では無く、別の【聖域】だった。
【石像柱】が祀られている【聖域】で無ければ、【石像核】が祀られている【聖域】でもない。
【石像】が祀られている【聖域】の1つだった。
【石像】が祀られている【聖域】は、4種類存在し、
(3)【アウディーティオ(伝説)】、
(4)【グローリア(栄光)】、
(5)【ホノル(名誉)】、
(6)【スペルビア(誇り)】、
――の4つを指している。
どの【聖域】も【英雄】や【賢者】を祀った【石像】が祀られているが、ランクを決めているのは、【英雄】や【賢者】達が生前行った功績によって分けられていた。
(6)【スペルビア(誇り)】で祀られているのは【生前強かった】とされる【英雄】や【賢者】などを指すが、【冒険】は未到達に終わった名も無き【存在】達だった。
【冒険】未達成だったため、一番ランクが低く扱われているのだ。
(5)【ホノル(名誉)】で祀られているのは【冒険】を1つ、達成した【英雄】や【賢者】達がランクされている。
(4)【グローリア(栄光)】で祀られているのは【冒険】を2つ、達成した【英雄】や【賢者】達がランクされている。
そして、(3)【アウディーティオ(伝説)】で祀られているのは【冒険】を3つ以上か、【大魔王クラス】を打ち破った【大冒険】を到達した【英雄】や【賢者】達がランクされていると言われている。
必ずしも【冒険】の結果だけが実力を示すものではないが、功績として、上のランクになるには、多くの【冒険】を突破するか、【大冒険】を突破した者であるとされていたのだった。
【栄吉】と【一郎太】が訪れたのは【聖域】の中のランクでは一番下の(6)【スペルビア(誇り)】だった。
【第745スペルビア(誇り)】と呼ばれるその【聖域】には、100体の【英雄】や【賢者】の【石像】が祀られていた。
【第745スペルビア(誇り)】で語られている伝承では、【100無冠勇者(ひゃくむかんゆうしゃ)】と呼ばれ、語り継がれていた。
【冒険】を踏破した事は無かったが、踏破した【英雄】達の良きライバルとして、【冒険】の一部に関わっていた者達ばかりだ。
【栄吉】はその中の1体の【石像】と目が合い、
「お、お前の名前は、【アンバラ】だ。
【熊殺しのアンバラ】だ」
と言った。
【栄吉】の頭の中に【熊殺しのアンバラ】と言う【名前】が浮かんだのだ。
すると、【栄吉】の言葉に反応し、【アンバラ】だと言い当てられた【石像】は、頭の先から順番に【人化】して言った。
【アンバラ】は、
「………
おう、てめぇが、俺のマスターか?
俺の名前は【アンバラ】だ。
【熊殺しのアンバラ】。
当時はそう呼ばれていた。
よろしくな、相棒。
仲良く行こうぜ」
と言った。
【栄吉】は、
「え?
あんたが俺のパートナー?
出来れば可愛い女の子が良かった。
野郎じゃ萌えねえよぉ~。
取り替えてくれねぇかなぁ……」
とぼやいた。
【アンバラ】は、
「何、言っていやがる。
こいつは殺し合いだぜ。
そんな、なよなよした奴が味方になるよりゃ、俺様の様に逞しい男の方が断然、有利だろうが。
文句を言うな、文句を。
黙って、俺と一緒にランク上げに協力すれば良いんだよ。
俺はこんな格下のランクで満足するタイプじゃねぇ。
はい上がってテッペン目指すぜ」
と言った。
【ランク上げ】とはどういうことか?
それは、100体の【英雄】や【賢者】の【石像】で殺し合いをして、最後に生き残った【石像】は、(6)【スペルビア(誇り)】から(5)【ホノル(名誉)】に昇格すると言われているからだ。
100体の【石像】での殺し合いを制した事により、生き残った【石像】は、【冒険】を1つ制覇した事になる。
それで、1つの【冒険】を制覇した者が【石像】になっている(5)【ホノル(名誉)】に名前を連ねる事が出来るのだ。
同じ様に(5)【ホノル(名誉)】の【聖域】の1つで【石像】同士、殺し合いをして、最後に生き残った【石像】は、2つの【冒険】を制覇した者が【石像】になっている(4)【グローリア(栄光)】に昇格する。
同様に、(4)【グローリア(栄光)】の【聖域】の1つで【石像】同士、殺し合いをして、最後に生き残った【石像】は、3つ以上の【冒険】を制覇した者が【石像】になっている(3)【アウディーティオ(伝説)】に昇格するとされているのだ。
数年ごとに起きる【石像】同士の【聖戦】は、この【昇格】を賭けた争いであるとされている。
だが、【英雄】達は、【テンプルム・ベルルム(聖域戦争)】が起きると、【女神】や【怪物】に仕える一兵士として扱われる。
そのため、【石像】達が主役になれるのは、数年ごとに起きる【昇格戦争】だった。
数年ごとに、792カ所の(6)【スペルビア(誇り)】か124カ所の(5)【ホノル(名誉)】か41カ所の(4)【グローリア(栄光)】の内のどこかの【聖域】で【昇格】を賭けた【石像】同士の争いが起きるのはそのためだった。
17カ所の(3)【アウディーティオ(伝説)】については、【昇格】が無いため、滅多に起きないが、稀に、【石像】同士の諍いから、この(3)【アウディーティオ(伝説)】の【聖域】の1つでも【勝者無き戦争】が起きるともされている。
この年に起きたのは【第745スペルビア(誇り)】の【石像】100体のみの【聖戦(昇格戦争)】であり、【栄吉】がその中の1体とパートナーに選ばれたのだった。
【栄吉】の【パートナー】である【アンバラ】のステータス設定は以下の様になっている。
【アンバラ】――(【熊殺しのアンバラ】)
性別 男。
年齢 34歳。
身長 2メートル5センチ。
体重 155キログラム。
握力 180キログラム。
特技 素手で熊を殺せる。
能力 堅身術(けんしんじゅつ)――身体を硬化させる【力】、
豪撃術(ごうげきじゅつ)――重たい攻撃をする【力】、
軟身術(なんしんじゅつ)――身体を軟化させる【力】、
重突進(じゅうとっしん)――全体重を乗せて突っ込む【技】
性格 大雑把。
細かい事は気にしない。
曲がった事が嫌い。
女性が苦手。
サバイバル料理が得意。
知能指数 低め。
本人レベル(本人の力量で計算してのレベルであり、一般的なレベルのはかり方とは異なる) レベル55
趣味 料理。
釣り。
キャンプ。
ドライブ。
――となっている。
これは【石像】の【モデル】となった時の【生前】のレベルであり、性格であるとされている。
この大男をパートナーとして、【栄吉】は【昇格戦争】を戦って行くことになった。
【一太郎】は部外者として、離れた位置で見学をするしかなかった。
【栄吉】/【アンバラ】組の初戦の相手は、【徹平(てっぺい)】という男だった。
【徹平】がパートナーとした【石像】も、【第745スペルビア(誇り)】の100体の中の1体だ。
この【昇格戦争】は【第745スペルビア(誇り)】の【聖域】だけの【戦争】であるため、どの敵も同じとなる。
パートナーの名前は【グッタ】という【魔術師】だった。
【グッタ】のステータス設定は以下の様になっている。
【グッタ】――(【狂気の魔術師】)
性別 男。
年齢 26歳。
身長 1メートル65センチ。
体重 60キログラム。
握力 30キログラム。
特技 禁術を開発する。
能力 黒魔術(くろまじゅつ)――攻撃魔法を主体とした【力】、
回復術(かいふくじゅつ)――自身の身体を回復させる【力】、
呪術(じゅじゅつ)――呪いを主体とした【力】、
禁秘術(きんひじゅつ)――禁忌とされている違法な【力】
性格 神経質。
潔癖症。
姑息な性格。
ハーレムを作るのが夢。
裁縫が得意。
知能指数 高め。
本人レベル(本人の力量で計算してのレベルであり、一般的なレベルのはかり方とは異なる) レベル63
趣味 読書。
猛毒作り。
カラオケ。
トランプ。
――となっている。
この相手とまともにぶつかった場合、魔術などで、やられてしまう恐れがあったが、【アンバラ】は速攻で、突進し、力業で、【グッタ】を殴り殺した。
結果的には相手に何もさせないで勝つことが出来たのだった。
戦いが終わって、【アンバラ】は、
「な!
俺とパートナーになって良かっただろ?
要は相手に何もさせない内に殴り殺せば、俺の勝ちだ。
俺の力に勝てる奴なんざ、まず、居ねぇ。
俺と一緒に行けば、勝てるぜ。
俺を信じろ」
と言った。
【栄吉】は、渋々と、
「わかったよ。
とりあえず、お前で良いや……
勝てるならな……」
と言って、了承した。
その後、
【2人目】として、
【キンジャー】――(【紅蓮の戦士】)
性別 男。
年齢 42歳。
身長 1メートル97センチ。
体重 134キログラム。
握力 200キログラム。
特技 多彩な武器を操る。
能力 槍術(そうじゅつ)――槍を扱う【力】、
剣術(けんじゅつ)――剣を扱う【力】、
馬術(ばじゅつ)――馬を扱う【力】、
棒術(ぼうじゅつ)――棒を扱う【力】
性格 皮肉屋。
女好き。
下品な性格。
残虐な性格。
手品が得意。
知能指数 高め。
本人レベル(本人の力量で計算してのレベルであり、一般的なレベルのはかり方とは異なる) レベル42
趣味 暴行。
凶器作り。
対戦相手の身体の一部のコレクター。
酒。
たばこ。
【3人目】として、
【アリエ】――(【死の魔女】)
性別 女。
年齢 22歳。
身長 1メートル63センチ。
体重 55キログラム。
握力 28キログラム。
特技 多彩な魔法を操る。
能力 黒魔術(くろまじゅつ)――攻撃魔法を主体とした【力】、
白魔術(しろまじゅつ)――防御魔法を主体とした【力】、
精霊魔術(せいれいまじゅつ)――精霊とのアクセスを主体とした【力】、
呪術(ぼうじゅつ)――呪う【力】、
禁魔術(きんまじゅつ)――禁じられている魔法を主体とした【力】
性格 お洒落好き。
男好き。
天使と小悪魔の二面性のある性格。
気に入った男はどんな手を使ってでも落とす肉食系女子。
料理が得意。
知能指数 高め。
本人レベル(本人の力量で計算してのレベルであり、一般的なレベルのはかり方とは異なる) レベル85
趣味 男あさり。
料理全般。
男の股間の写真集め。
酒。
たばこ。
【4人目】として、
【トイナ】――(【偽りの聖職者】)
性別 男。
年齢 28歳。
身長 1メートル85センチ。
体重 75キログラム。
握力 40キログラム。
特技 詐欺。
能力 白魔術(しろまじゅつ)――防御魔法を主体とした【力】、
精霊魔術(せいれいまじゅつ)――精霊とのアクセスを主体とした【力】、
呪術(ぼうじゅつ)――呪う【力】、
禁魔術(きんまじゅつ)――禁じられている魔法を主体とした【力】
性格 嘘つき。
人を騙す。
聖職者と搾取する掠奪者の二面性のある性格。
どんな手を使ってでも金をだまし取る。
礼儀作法が得意。
知能指数 高め。
本人レベル(本人の力量で計算してのレベルであり、一般的なレベルのはかり方とは異なる) レベル74
趣味 人を騙す事。
豪遊。
ギャンブル。
酒。
たばこ。
――と立て続けに3名を倒したが、5人目は、何と3体の【石像】と契約している【規格外】の男、【剛一(ごういち)】との戦いだったため、【栄吉】/【アンバラ】組はここで敗れている。
【アンバラ】は、いまわの際に、
「はは……
……すまんな……
どうやら、俺はこれまでの様だ……
悪かったな……
俺みたいな奴がパートナーで……」
と言って絶命している。
その【栄吉】に勝った【剛一】も次の対戦者【秋吾(しゅうご)】に3体ともストレート負けしている。
その【秋吾】も次の次の対戦者に敗れ、それに勝った対戦者も次の戦いで簡単に敗れている。
結果として、【栄吉】とパートナーとなった【アンバラ】はごく平凡な【石像】だったと言うことになった。
戦いが終わって最後の1体の【石像】が選ばれた時、【栄吉】はただの脇役だった。
それどころか、【モブキャラ】と化していた。
栄光の道とはほど遠い、惨めな結末。
それが【栄吉】に与えられた運命だった。
【栄吉】は近くで見ていた【一郎太】に、
「なぁ、【一郎太】。
お前は俺の様にはなるなよ……
負け犬なんかに……なるなよ……」
と言い残し、彼の前から消えた。
数日後、【栄吉】は、川で溺死しているのが発見されたのだった。
それが部外者として、【一郎太】が体験した3年前の【聖戦】だった。
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激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
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