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第十四章 神話の補足と【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】
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【琴花】、
【吟撫】、
【瞳良】、
【ティニディス】、
【勇至狼】、
――の5名は【無垢の草原】に着いた。
ここからは【現実界】の【ゼンセダ洞窟】に通じる空間の【歪み】がある。
この【歪み】こそが、【シックスス・ワールド(第六の世界)】の出口であり入り口でもある場所となる。
【琴花】は、
「じゃあ、戻るわよ。
準備は良い?」
と言った。
【吟撫】は、
「ちょっと待って。
ぴったり1日でって事も無いでしょ?
だったら、この【シックスス・ワールド(第六の世界)】の方が時間が長いし、ここで【あの話】を聞かない?」
と言った。
【瞳良】は、
「【あの話】ってあれの事?
好きね、【吟撫】姉さん……」
と半ばあきれ顔だった。
【勇至狼】は、
「【あの話】って?」
と聞いた。
【吟撫】は、
「あんたにも聞いて欲しくてね。
私達は何回も【ティニディス】から聞いているけど、あんたは初めてでしょ。
【神話】よ。
【ばっちゃ】から聞いていたのとは違う、本当の【神話】。
【ティニディス】も【界物】だからね。
つまり、本人って事。
その話を聞いてみない?
他の【界物】の事も知っているわよ。
冒険心が高まるっていうの?
そんな話だから、1回くらい聞いておきなさいよ~」
と言った。
【勇至狼】は、
「う、うん……
わかった。
じゃあ、聞くよ」
と返事をした。
こうして、【無垢の草原】で【ティニディス】の【神話】を聞くことになったのだった。
【ティニディス】は、
『仕方ない。
リクエストされた事だし……
また、話すか。
では、我が知っている【神話】を話す。
心して聞くが良い』
と言った。
【勇至狼】は、
「あ、うん。
わかった。
【神話】についてはわからない事も多いし、当事者から聞けるのであれば、それは真実に近いと思うし……」
と言った。
それについては【ティニディス】にとって都合が良い事を言われなければという前提があるが、それについては真偽の確かめようがないと言える。
【ティニディス】は、
『では、話をしよう。
【魔女ミルナ】――そう伝えられている存在。
それが我ら【界物】の母だ。
【魔女ミルナ】によって生み出されたのが我ら【13界の界物(かいぶつ)】となっている。
人間にはそう伝えられているはずだ。
だが、実際には少し違う。
【魔女ミルナ】が作り出したのは【13界の界物】では無く、元々は、13の【世界】を生みだしたのだ。
【世界創成(せかいそうせい)】。
彼女はそれをやってのけたのだ。
神や悪魔はそれを笑いバカにしていた。
当時の彼女が作った【世界】はどれも【ちっぽけ】で、【天界】や【魔界】を有する神や悪魔にとっては取るに足らないくだらないもの。
そう、映っていたのだ。
だが、それはすぐに脅威に変わる。
【ちっぽけ】だった13の【世界】はみるみる成長し、その【世界】に居る【存在】は神や悪魔をも脅かす存在になりつつあったのだ。
事実を知った時、神や悪魔は焦った。
自分たちに取って代わられるのでは無いかとな。
そこで、神と悪魔は連合軍を作り、13の【世界】を破壊しようとした。
それに対して【魔女ミルナ】は考えた。
神と悪魔から13の【世界】を守る方法を。
それで思いついたのが、13の【世界】の中、それぞれで、【最も強い存在】に【世界】を守る【力】を与えると言うことだった。
それで、我は選ばれた。
【セヴンス・ワールド(第七の世界)】の代表としてな。
同じように、
【ファースト・ワールド(第一の世界)】では、【レグイス】が、
【セカンド・ワールド(第二の世界)】では、【ガーデフラウアン】が、
【サード・ワールド(第三の世界)】では、【インボレウ】が、
【フォース・ワールド(第四の世界)】では、【イート】が、
【フィフス・ワールド(第五の世界)】では、【リフォースト】が、
【シックスス・ワールド(第六の世界)】では、【グエ】が、
【エイトゥス・ワールド(第八の世界)】では、【ドーシャ】が、
【ナインス・ワールド(第九の世界)】では、【ラーミ】が、
選ばれ、それぞれ【世界】を司る事になった。
予定では、
【テンス・ワールド(第十の世界)】では、【ティルメアット】が、
【イレヴンス・ワールド(第十一の世界)】では、【ジュラーミ】が、
【トゥエルフス・ワールド(第十二の世界)】では、【リクォーティ】が、
【ファイナル・ワールド(最終の世界)】では、【クォンティーティ】が司る予定だった。
だがしかし――
【テンス・ワールド(第十の世界)】にとっての【ティルメアット】、
【イレヴンス・ワールド(第十一の世界)】にとっての【ジュラーミ】、
【トゥエルフス・ワールド(第十二の世界)】にとっての【リクォーティ】、
【ファイナル・ワールド(最終の世界)】にとっての【クォンティーティ】、
――は、それぞれの【世界】に置いて、当時から考えて【未来】に【誕生】する【存在】であり、当時は【誕生】していなかった。
【ティルメアット】は【神話】の時代より150億年後、
【ジュラーミ】は【神話】の時代より200億年後に誕生したとされている。
そして、【リクォーティ】と【クォンティーティ】が【誕生】すると予言されたのは【現実界】で後、【3年後】だとされている。
【リクォーティ】と【クォンティーティ】が【誕生】するのは全く同じ日付である事からこの【2界の界物】は、双子だとされている。
僅かに早く生まれる【リクォーティ】が姉、後から生まれる【クォンティーティ】が妹とされている。
妹の【クォンティーティ】が我と【レグイス】を含めた、【三大界物(さんだいかいぶつ)】と定義されておる。
1番最初に生まれた【レグイス】が【1番】、最後に生まれる予定の【クォンティーティ】が【13番】だと仮定するとその丁度中間数である【7番】が我となる。
そのため、【1番】の数字を受け持った【レグイス】が【過去】を司り、
【7番】の数字を受け持った我が【現在】を司り、
【13番】の数字を受け持った【クォンティーティ】が【未来】を司るとされておる。
だが、実力的に強いとされておるのは、
【13番】の【クォンティーティ】と、
【12番】の【リクォーティ】の【2界】だ。
それについで、【1番】の【レグイス】、
【7番】の我、
【10番】の【ティルメアット】、
【11番】の【ジュラーミ】が【四強】として続くとされておる。
悔しいが我の力では【13番】の【クォンティーティ】と、【12番】の【リクォーティ】には歯が立たんだろうな。
それだけ強いとされておるから、
【10番】の【ティルメアット】、
【11番】の【ジュラーミ】、
【12番】の【リクォーティ】、
【13番】の【クォンティーティ】、
――の【4界】は【神話】の時代では無く、後世の時代にまで誕生を待った――と言う事になったのだ。
よって、【10番】から【13番】の【界物】は神話の時代、生まれなかった。
【テンス・ワールド(第十の世界)】、
【イレヴンス・ワールド(第十一の世界)】、
【トゥエルフス・ワールド(第十二の世界)】、
【ファイナル・ワールド(最終の世界)】、
――の4つの【世界】は【世界】を支配する【存在】が誕生するまで、【虚数空間】に隠された。
【神話】の時代より150億年後には【ティルメアット】と【テンス・ワールド(第十の世界)】が、
200億年後には【ジュラーミ】と【イレヴンス・ワールド(第十一の世界)】が、
――それぞれ【顕現】しておる。
【世界】の支配者が誕生するまでは【虚数空間】で【存在しない】と言うことになっているのだ。
そのため、4つの【世界】と【4界】の【界物】を欠いたまま、神話の当時生まれていた我ら【9界】が神と悪魔の連合軍と戦う事になったのだ。
【1界】、【1界】は、神や悪魔より強かったが、我らは協力しなかったため、【1界】ずつ倒されて行ったのは事実だ。
我と【レグイス】が当時の【界物】の【リーダー】の座を求めて争い、共倒れとなったのも事実だ。
――と、こんな所で良いのか?』
と話した。
【勇至狼】は、
「そ、そんな話が……」
とつぶやいた。
【吟撫】は、
「ね。
凄いっしょ?」
と言って興奮した。
【勇至狼】が、
「え?
何が?
話方はそんなに上手く無かった様な……」
と聞くと、【吟撫】は、
「バカね。
違うわよ。
そこじゃない。
話、聞いて無かったの?
後、3年。
3年後なのよ。
【12番の界物リクォーティ】と【13番の界物クォンティーティ】が誕生するのは。
3年待てば、【トゥエルフス・ワールド(第十二の世界)】と【ファイナル・ワールド(最終の世界)】への扉が開かれるかも知れないの。
それがわからないの?」
と言って興奮した。
【勇至狼】は、
「あ、そっか。
そう言う事か。
確かにそうかも知れないな……
うん。
そう言う事か……」
【吟撫】は、
「だからね。
後、3年。
3年以内に【シックスス・ワールド(第六の世界)】の冒険を終わらせるわよ。
あんたの両親と姉さんを見つけてね。
そのためには色々とやることがあるんだからね。
言っとくけど、【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】になるのは私。
あんたじゃなくて、わ・た・し。
その事はお忘れ無く」
と言った。
【勇至狼】は、
「その【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】って?」
と聞いた。
【ティニディス】は、
『お前達人間は【神話】――過去の話で盛り上がっておるが、我の全盛期、【神話】の時代では、過去の話よりも未来の話として、【最強の双子】と【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】の話で盛り上がっておった』
と言った。
【勇至狼】は、
「【最強の双子】と【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】……?」
とつぶやいた。
【ティニディス】は、
『【最強の双子】と言うのは、【12番の界物リクォーティ】と【13番の界物クォンティーティ】の事だ。
【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】とは、その【最強の双子】の【界物】が支配する【世界】を渡り歩くとされていた、【冒険者】の事だ。
【ファートゥム(運命)】とついておるのは我と関わる【存在】からその【冒険者】は生まれるとされ、最終的には【世界】を救う所から【救世主】とついておる。
そんな【未来の伝説】の【予言】が当時あったのだ。
【魔女ミルナ】の【予言】がな。
【魔女ミルナ】の他の【予言】は全て【的中】している事からもかなり信憑性の高い【伝説】と言えるのだ。
その話を【吟撫】達に聞かせたのだ』
と言った。
【吟撫】は、
「そうなのよ。
それを聞いた時は興奮して、夜も眠れなかったわ。
私こそが、【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】だってね。
でも、【ティニディス】が私じゃパートナーになれないと言った時はショックだったわ。
私じゃないの?
【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】は別の誰かだってね?
だけど、すぐに考え直したわ。
別に、【魔女ミルナ】は【ティニディス】の【力】を手に入れた者が【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】だとは言っていない。
【ティニディス】に関わった者の中から【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】が生まれると言っていたわ。
だったら私にも可能性あるでしょ?
だから、私は決めたの。
【ティニディス】に何処までも付き合ってもらうってね。
【ティニディス】が自分の【宿主】を必要としているのなら、探すのを協力するし、仲間にも誘う。
それで、【勇至狼】。
あんたをスカウトしたの。
だけど、【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】は譲らない。
【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】になるのは私。
私しかいない。
そう、思っているのでよろしく」
と言った。
【勇至狼】は、
「は、はぁ……
そう、ですか……」
と言うしか無かった。
【琴花】は、
「全く、【吟撫】は……
これだけは誰にも譲らないのよねぇ~。
困ったもんだわ。
あんたじゃなく、私がなるかも知れないってのに……」
と言った。
【吟撫】は、
「あ……
また、言った【琴花】姉。
それは譲らないって何度も言っているでしょ?」
と食ってかかった。
【琴花】は、
「【ティニディス】に関わっているってんなら、私にもその権利がある訳でしょ?
それを言っているの」
と言った。
【吟撫】は、
「だけど、私が最初に【ティニディス】を見つけたんだから。
私が……」
と食い下がる。
【琴花】は、
「はいはい。
そうでございました。
そうでしたね……」
と言って軽くあしらう。
【瞳良】は、
「全く……
みっともない。
二人とも、子供なんだから……」
と半ばあきれ顔だった。
【勇至狼】は、
「は……
ははっ……」
と愛想笑いを浮かべたのだった。
そして、姉妹の争いを止めるべく、
「それで、他の【世界】ってどうなっているのかな?」
と聞いた。
気を利かせて、話題を【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】からそらすためだ。
【ティニディス】は、
『おぉ。
そうか、小僧。
聞きたいか?』
と聞き返した。
【勇至狼】は、
「えぇ。
出来れば。
【シックスス・ワールド(第六の世界)】は【卵の世界】だと言うのはわかったけど、他の【世界】についてはあまり知らないし。
【神話】を聞いたら、その辺りの話にも興味持ったって言うか……」
と言った。
【ティニディス】は、
『よかろう。
その話も少ししてやろう』
と答えたのだった。
【吟撫】、
【瞳良】、
【ティニディス】、
【勇至狼】、
――の5名は【無垢の草原】に着いた。
ここからは【現実界】の【ゼンセダ洞窟】に通じる空間の【歪み】がある。
この【歪み】こそが、【シックスス・ワールド(第六の世界)】の出口であり入り口でもある場所となる。
【琴花】は、
「じゃあ、戻るわよ。
準備は良い?」
と言った。
【吟撫】は、
「ちょっと待って。
ぴったり1日でって事も無いでしょ?
だったら、この【シックスス・ワールド(第六の世界)】の方が時間が長いし、ここで【あの話】を聞かない?」
と言った。
【瞳良】は、
「【あの話】ってあれの事?
好きね、【吟撫】姉さん……」
と半ばあきれ顔だった。
【勇至狼】は、
「【あの話】って?」
と聞いた。
【吟撫】は、
「あんたにも聞いて欲しくてね。
私達は何回も【ティニディス】から聞いているけど、あんたは初めてでしょ。
【神話】よ。
【ばっちゃ】から聞いていたのとは違う、本当の【神話】。
【ティニディス】も【界物】だからね。
つまり、本人って事。
その話を聞いてみない?
他の【界物】の事も知っているわよ。
冒険心が高まるっていうの?
そんな話だから、1回くらい聞いておきなさいよ~」
と言った。
【勇至狼】は、
「う、うん……
わかった。
じゃあ、聞くよ」
と返事をした。
こうして、【無垢の草原】で【ティニディス】の【神話】を聞くことになったのだった。
【ティニディス】は、
『仕方ない。
リクエストされた事だし……
また、話すか。
では、我が知っている【神話】を話す。
心して聞くが良い』
と言った。
【勇至狼】は、
「あ、うん。
わかった。
【神話】についてはわからない事も多いし、当事者から聞けるのであれば、それは真実に近いと思うし……」
と言った。
それについては【ティニディス】にとって都合が良い事を言われなければという前提があるが、それについては真偽の確かめようがないと言える。
【ティニディス】は、
『では、話をしよう。
【魔女ミルナ】――そう伝えられている存在。
それが我ら【界物】の母だ。
【魔女ミルナ】によって生み出されたのが我ら【13界の界物(かいぶつ)】となっている。
人間にはそう伝えられているはずだ。
だが、実際には少し違う。
【魔女ミルナ】が作り出したのは【13界の界物】では無く、元々は、13の【世界】を生みだしたのだ。
【世界創成(せかいそうせい)】。
彼女はそれをやってのけたのだ。
神や悪魔はそれを笑いバカにしていた。
当時の彼女が作った【世界】はどれも【ちっぽけ】で、【天界】や【魔界】を有する神や悪魔にとっては取るに足らないくだらないもの。
そう、映っていたのだ。
だが、それはすぐに脅威に変わる。
【ちっぽけ】だった13の【世界】はみるみる成長し、その【世界】に居る【存在】は神や悪魔をも脅かす存在になりつつあったのだ。
事実を知った時、神や悪魔は焦った。
自分たちに取って代わられるのでは無いかとな。
そこで、神と悪魔は連合軍を作り、13の【世界】を破壊しようとした。
それに対して【魔女ミルナ】は考えた。
神と悪魔から13の【世界】を守る方法を。
それで思いついたのが、13の【世界】の中、それぞれで、【最も強い存在】に【世界】を守る【力】を与えると言うことだった。
それで、我は選ばれた。
【セヴンス・ワールド(第七の世界)】の代表としてな。
同じように、
【ファースト・ワールド(第一の世界)】では、【レグイス】が、
【セカンド・ワールド(第二の世界)】では、【ガーデフラウアン】が、
【サード・ワールド(第三の世界)】では、【インボレウ】が、
【フォース・ワールド(第四の世界)】では、【イート】が、
【フィフス・ワールド(第五の世界)】では、【リフォースト】が、
【シックスス・ワールド(第六の世界)】では、【グエ】が、
【エイトゥス・ワールド(第八の世界)】では、【ドーシャ】が、
【ナインス・ワールド(第九の世界)】では、【ラーミ】が、
選ばれ、それぞれ【世界】を司る事になった。
予定では、
【テンス・ワールド(第十の世界)】では、【ティルメアット】が、
【イレヴンス・ワールド(第十一の世界)】では、【ジュラーミ】が、
【トゥエルフス・ワールド(第十二の世界)】では、【リクォーティ】が、
【ファイナル・ワールド(最終の世界)】では、【クォンティーティ】が司る予定だった。
だがしかし――
【テンス・ワールド(第十の世界)】にとっての【ティルメアット】、
【イレヴンス・ワールド(第十一の世界)】にとっての【ジュラーミ】、
【トゥエルフス・ワールド(第十二の世界)】にとっての【リクォーティ】、
【ファイナル・ワールド(最終の世界)】にとっての【クォンティーティ】、
――は、それぞれの【世界】に置いて、当時から考えて【未来】に【誕生】する【存在】であり、当時は【誕生】していなかった。
【ティルメアット】は【神話】の時代より150億年後、
【ジュラーミ】は【神話】の時代より200億年後に誕生したとされている。
そして、【リクォーティ】と【クォンティーティ】が【誕生】すると予言されたのは【現実界】で後、【3年後】だとされている。
【リクォーティ】と【クォンティーティ】が【誕生】するのは全く同じ日付である事からこの【2界の界物】は、双子だとされている。
僅かに早く生まれる【リクォーティ】が姉、後から生まれる【クォンティーティ】が妹とされている。
妹の【クォンティーティ】が我と【レグイス】を含めた、【三大界物(さんだいかいぶつ)】と定義されておる。
1番最初に生まれた【レグイス】が【1番】、最後に生まれる予定の【クォンティーティ】が【13番】だと仮定するとその丁度中間数である【7番】が我となる。
そのため、【1番】の数字を受け持った【レグイス】が【過去】を司り、
【7番】の数字を受け持った我が【現在】を司り、
【13番】の数字を受け持った【クォンティーティ】が【未来】を司るとされておる。
だが、実力的に強いとされておるのは、
【13番】の【クォンティーティ】と、
【12番】の【リクォーティ】の【2界】だ。
それについで、【1番】の【レグイス】、
【7番】の我、
【10番】の【ティルメアット】、
【11番】の【ジュラーミ】が【四強】として続くとされておる。
悔しいが我の力では【13番】の【クォンティーティ】と、【12番】の【リクォーティ】には歯が立たんだろうな。
それだけ強いとされておるから、
【10番】の【ティルメアット】、
【11番】の【ジュラーミ】、
【12番】の【リクォーティ】、
【13番】の【クォンティーティ】、
――の【4界】は【神話】の時代では無く、後世の時代にまで誕生を待った――と言う事になったのだ。
よって、【10番】から【13番】の【界物】は神話の時代、生まれなかった。
【テンス・ワールド(第十の世界)】、
【イレヴンス・ワールド(第十一の世界)】、
【トゥエルフス・ワールド(第十二の世界)】、
【ファイナル・ワールド(最終の世界)】、
――の4つの【世界】は【世界】を支配する【存在】が誕生するまで、【虚数空間】に隠された。
【神話】の時代より150億年後には【ティルメアット】と【テンス・ワールド(第十の世界)】が、
200億年後には【ジュラーミ】と【イレヴンス・ワールド(第十一の世界)】が、
――それぞれ【顕現】しておる。
【世界】の支配者が誕生するまでは【虚数空間】で【存在しない】と言うことになっているのだ。
そのため、4つの【世界】と【4界】の【界物】を欠いたまま、神話の当時生まれていた我ら【9界】が神と悪魔の連合軍と戦う事になったのだ。
【1界】、【1界】は、神や悪魔より強かったが、我らは協力しなかったため、【1界】ずつ倒されて行ったのは事実だ。
我と【レグイス】が当時の【界物】の【リーダー】の座を求めて争い、共倒れとなったのも事実だ。
――と、こんな所で良いのか?』
と話した。
【勇至狼】は、
「そ、そんな話が……」
とつぶやいた。
【吟撫】は、
「ね。
凄いっしょ?」
と言って興奮した。
【勇至狼】が、
「え?
何が?
話方はそんなに上手く無かった様な……」
と聞くと、【吟撫】は、
「バカね。
違うわよ。
そこじゃない。
話、聞いて無かったの?
後、3年。
3年後なのよ。
【12番の界物リクォーティ】と【13番の界物クォンティーティ】が誕生するのは。
3年待てば、【トゥエルフス・ワールド(第十二の世界)】と【ファイナル・ワールド(最終の世界)】への扉が開かれるかも知れないの。
それがわからないの?」
と言って興奮した。
【勇至狼】は、
「あ、そっか。
そう言う事か。
確かにそうかも知れないな……
うん。
そう言う事か……」
【吟撫】は、
「だからね。
後、3年。
3年以内に【シックスス・ワールド(第六の世界)】の冒険を終わらせるわよ。
あんたの両親と姉さんを見つけてね。
そのためには色々とやることがあるんだからね。
言っとくけど、【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】になるのは私。
あんたじゃなくて、わ・た・し。
その事はお忘れ無く」
と言った。
【勇至狼】は、
「その【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】って?」
と聞いた。
【ティニディス】は、
『お前達人間は【神話】――過去の話で盛り上がっておるが、我の全盛期、【神話】の時代では、過去の話よりも未来の話として、【最強の双子】と【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】の話で盛り上がっておった』
と言った。
【勇至狼】は、
「【最強の双子】と【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】……?」
とつぶやいた。
【ティニディス】は、
『【最強の双子】と言うのは、【12番の界物リクォーティ】と【13番の界物クォンティーティ】の事だ。
【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】とは、その【最強の双子】の【界物】が支配する【世界】を渡り歩くとされていた、【冒険者】の事だ。
【ファートゥム(運命)】とついておるのは我と関わる【存在】からその【冒険者】は生まれるとされ、最終的には【世界】を救う所から【救世主】とついておる。
そんな【未来の伝説】の【予言】が当時あったのだ。
【魔女ミルナ】の【予言】がな。
【魔女ミルナ】の他の【予言】は全て【的中】している事からもかなり信憑性の高い【伝説】と言えるのだ。
その話を【吟撫】達に聞かせたのだ』
と言った。
【吟撫】は、
「そうなのよ。
それを聞いた時は興奮して、夜も眠れなかったわ。
私こそが、【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】だってね。
でも、【ティニディス】が私じゃパートナーになれないと言った時はショックだったわ。
私じゃないの?
【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】は別の誰かだってね?
だけど、すぐに考え直したわ。
別に、【魔女ミルナ】は【ティニディス】の【力】を手に入れた者が【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】だとは言っていない。
【ティニディス】に関わった者の中から【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】が生まれると言っていたわ。
だったら私にも可能性あるでしょ?
だから、私は決めたの。
【ティニディス】に何処までも付き合ってもらうってね。
【ティニディス】が自分の【宿主】を必要としているのなら、探すのを協力するし、仲間にも誘う。
それで、【勇至狼】。
あんたをスカウトしたの。
だけど、【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】は譲らない。
【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】になるのは私。
私しかいない。
そう、思っているのでよろしく」
と言った。
【勇至狼】は、
「は、はぁ……
そう、ですか……」
と言うしか無かった。
【琴花】は、
「全く、【吟撫】は……
これだけは誰にも譲らないのよねぇ~。
困ったもんだわ。
あんたじゃなく、私がなるかも知れないってのに……」
と言った。
【吟撫】は、
「あ……
また、言った【琴花】姉。
それは譲らないって何度も言っているでしょ?」
と食ってかかった。
【琴花】は、
「【ティニディス】に関わっているってんなら、私にもその権利がある訳でしょ?
それを言っているの」
と言った。
【吟撫】は、
「だけど、私が最初に【ティニディス】を見つけたんだから。
私が……」
と食い下がる。
【琴花】は、
「はいはい。
そうでございました。
そうでしたね……」
と言って軽くあしらう。
【瞳良】は、
「全く……
みっともない。
二人とも、子供なんだから……」
と半ばあきれ顔だった。
【勇至狼】は、
「は……
ははっ……」
と愛想笑いを浮かべたのだった。
そして、姉妹の争いを止めるべく、
「それで、他の【世界】ってどうなっているのかな?」
と聞いた。
気を利かせて、話題を【ファートゥム・サルウァトル(運命救世主)】からそらすためだ。
【ティニディス】は、
『おぉ。
そうか、小僧。
聞きたいか?』
と聞き返した。
【勇至狼】は、
「えぇ。
出来れば。
【シックスス・ワールド(第六の世界)】は【卵の世界】だと言うのはわかったけど、他の【世界】についてはあまり知らないし。
【神話】を聞いたら、その辺りの話にも興味持ったって言うか……」
と言った。
【ティニディス】は、
『よかろう。
その話も少ししてやろう』
と答えたのだった。
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