約束の場所へ

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初めましてでは無いんですよ?

3; 大丈夫?

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あれから目が覚めて、もっと詳しく思い出して見たけど、あれは現実だと思うしかない位にとても記憶がはっきりしている。

そういえば時間…

P.A  5時30分

朝練に間に合う時間に起きれたし行くか…。

用意が何時もより早く終わり、予定より家を早く出た。

が、しかしだ。
依然として夢の中で合った事をなかなか受け入れられない。
でも、俺の記憶が戻れば、霧生の言ってた人の願いは叶い、俺の感情も元に戻る可能性がある。
だとしたら、一石二鳥だ。

俺は記憶を取り戻す。

さあ、目標 :記憶を取り戻す
まではいいけど、どうやって戻すんだよ!!
もう一度、事故に合えばいいのか?
いや、それはやめよう。
あの時、命が助かって、体の動作をする部分に行為症が残らなかったのが奇跡としか言いようがないって言われたもんな。
うん、同じ事なんてしたら俺は死ぬな。

「っ…か」

「??」

「…れか」

なんか声が聞こえるけど、どこにも人が見当たらねえ。

え、神様見習いに合ったせいで俺は霊とかが見えたり、聞こえたりするようになったのか?!
ムリムリムリ!
そんなの記憶戻す所じゃなくなるって。

「…誰か」

この角なから聞こえる気がする。
霊とかじゃない事を願おう。

…人だ。
良かった、人間で。
ってそうじゃねえだろ!

「大丈夫ですか?」

「…急に体調が悪くなっちゃって。」

「立てそう?」

「ごめんなさい。足に力が入らなくて…。」

この人の制服、俺と同じ高校のだな。
ここから電車乗って行くし、歩きってことは家も近いだろう。

「君、桜坂<おうさか>学園の生徒だよね?」

「はい…。」

「俺もそこの生徒なんだけどさ、ここからまだ駅は離れてるし、あれなら家まで送るよ?」

「いえ、送って貰うなんて申し訳ないですし。」

「でも、立てないみたいだし、早く家に帰って休んだ方がいいだろうからさ。
 はい、背中乗って?」

「すみません。 お言葉に甘えます。」

「家の案内よろしくね!」

「はい、わかりました。」

…体調大丈夫かな?
顔が見えないし、急に知らない奴におんぶなんてされて彼女、困ってるよな。

てか俺、この子の名前知らねえや。

「ねぇ、君さ。なんて名前?」

「櫻木 琴葉 <さくらぎ ことは>です。
 貴方は?」

「俺は3年の天笠 秦哉です。」

「3年生なんだ。 タメだね。」

「マジ?!」

「そんな驚く?」

驚くだろ!
だってこの子…

「1年だと思ってました。」

身長がとても低い。

「身長で決めた?」

「バレた!」

「これでも、気にしてるのよー。
 あ、次の角を右です。」

「え、いくつ?
 オケ、了解。」

「153…」

「ほんと?」

「うぅー。 147です。」

ちっさ! 
つか、初めのやつ6cmも盛ったのか笑

「俺と30cmも差があるな笑」

「じゃあ、理想なカップルの身長さだねー。」

…え。
何これ、この子天然?
さらっと言ってるけど、俺はめっちゃ恥いというか、照れんだけど。

「あ! ごめん、初対面なのにこんな事言って気持ち悪かったよね。」

「いや、全然大丈夫だよ!
 それに、なんだかお前と喋ってるのって落ち着く。」

「そんな風に言ってもらえるの嬉しいな。 ありがとう。」

「私の家、此処です。」

「おう。
 気を付けて降りろよ?」

「うん。
 家まで運んでくれてありがとう。」

「いえいえ。」

よし、じゃあ俺は学校行くか。

の前に、
「なぁ、お前の事なんて呼べばいい?」

「…琴葉。  琴葉がいい!」

「じゃあ、俺のことも秦哉で言いよ。」

「それと、これ。
俺の連絡先だから、また動けなくなった時とか連絡貰えれば運んであげるから。」

これって、下手したらナンパっぽくないか?!
いや、下心が合った訳じゃない。
まあ、仲良く慣れたら嬉しいなーとかは思ったりもしたけど…。

「ありがとう、秦哉。
 後で連絡するね。」

「おう。 じゃあ、しっかり体を休めるんだぞ!
 またな、琴葉。」

「うん、またね。」

琴葉の家から少し離れて後ろを向くと、外にはまだ琴葉が居て目が合った。

ヒラヒラ

小さく手を降ってくれた。
だから俺も手を振替して、歩き始めた。

そして、俺は朝練に遅れて練習メニューが増やされた…。
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