26 / 101
第25話 娘は正しい道を歩んでおります
しおりを挟む
ダンジョンを道なりに進んでいくアルドたち。前回、アルドとクララが到達した地点までたどりついた。
物理攻撃が通り辛い岩やスライムの邪霊たちがいて、この邪霊たちを倒さないと先へは進めそうにない。
「イーリスちゃん。ちょっと魔法を使ってあいつらをやっつけちゃってよ」
クララは背後からイーリスの両肩に手を添えて元気づける。
「うん……行くよ」
イーリスはマナを感じて、それを全身に巡らせる。魔法を撃つ準備をして、そして放つ——!
「サイクロン!」
イーリスが放った魔法が岩の邪霊やスライムをバラバラに引き裂いていく。岩も削られて、バラバラに。スライム上状の邪霊も四散して消滅してしまった。
邪霊たちが消滅してしまった後も、イーリスが放った魔法はまだ続いていて、ちょっとずつ弱まっていき、やがて収まった。
その、あまりにも強すぎる威力に、アルドもクララも口をあんぐり開けて驚きを隠せなかった。
「こんな感じでいいのかな?」
クララが魔法を撃ってある程度のダメージを与えてからアルドが止めを刺すという戦い方をしていた邪霊。それを相手にイーリスは自分の力だけで一掃してしまった。その規格外すぎる威力は、並の邪霊では歯が立たない。
「すごいじゃないか! イーリス」
アルドはイーリスの頭をわしゃわしゃと撫でる。イーリスはアルドに褒められて目を細めて口角をこれでもかとあげる。
「えへへ。そんなにすごいのかな?」
さきほど、アルドを回復することができなくて落ち込んでいたイーリスであったが、すっかりその立ち直り、笑顔が溢れる。
喜んでいる親子に対して、クララは拳をぐっと握った。イーリスの魔法はいくらなんでもけた違いすぎる。クララは魔法特化ではないものの、それを数日で上回るのはいくらなんでもありえないことだ。
これほどの魔法の才能を持った子供に会ったことがない。これはかなりの恐ろしさを秘めている。
もし、イーリスがこの魔法の力を正しい方向に使えば、世の中はよくなる。しかし、イーリスが誤った道に進めばそれを止める方法はあるのだろうかと考える。
「よし、今日はイーリスの好きなもの作ってあげるぞ! なにが食べたい?」
「うーんとねー……ハンバーグ!」
クララのその心配はすぐに晴れた。こんな父親大好きな純粋な少女が誤った道に進むわけがない。クララはこの微笑ましい光景を見て安心した。
「ほら、2人とも。折角倒した邪霊の石片。回収しないともったいないよ」
「ああ、そうだったな。イーリス。どっちが多く拾えるか競争だ!」
「うん!」
まさかダンジョンでこんな親子のハートフルな光景が見られるとは思ってなかったクララ。気が張るばかりかと思っていたダンジョンだが、こうしてムードメーカーがいることで精神的に楽になる。
事実、ダンジョンに潜るディガーは、肉体以上に精神をやられるケースもある。邪霊との戦いで命を削り、場合によっては1人で潜る孤独に耐える。仲間も信頼できるとは限らない。途中で裏切られて素材を独り占めされる危険だってある。
イーリスは確かに魔法が使えて戦力としては申し分ない。しかし、それ以上に仲間に笑顔を与えてくれる理想的なディガーだった。ダンジョンに行く前は、イーリスのことを心配していたけれど、うかうかしていると逆に自分がイーリスに心配されるくらいに追い越されてしまう。
クララは、イーリスに負けないようにもっとがんばろうと決意を固めた。
イーリスの魔法も好調で、次々と邪霊を蹴散らしていく。パーティメンバーが3人になったことでかなり楽になり、アルドたちはついにダンジョンの最深部に辿り着いた。
「イーリス。気を付けて。ここはダンジョンの最深部。あの邪霊がこのダンジョンで最も強い相手だ」
イーリスが目の前の邪霊を見てゴクリと生唾を飲んだ。そこにいたのは、青色の毛並みをした狼の邪霊だった。体格がかなり大きくて、体高もイーリスの身長とそんなに変わらない。
初めて見るダンジョンのボスとなる邪霊。イーリスは少し怖気づいてしまう。
「あれと戦うの?」
「大丈夫だ。僕がイーリスを守る」
アルドが剣を強く握る。クララも拳を構えて戦闘体勢を取る。
「イーリスちゃん。あの邪霊を倒せば、このダンジョンの精霊は解放される。精霊のためにもがんばろうね」
「うん!」
「アォオオオオオン!」
狼が吠える。そして、ピシピシとどこからともなく音が聞こえる。これは空気が固まる音。狼の周囲に氷ができて、それをまとう。
「あれは……青の魔法。ブリザードウェア。氷の鎧をまとって自分を強化する魔法だよ」
「青の魔法……クララさんも使えるの?」
「私はまだ習得してないかな」
ブリザードウェアは赤の魔法の属性の1つ。炎で攻めれば対処ができる。しかし、赤の魔法に素質を持つのはイーリスだけだった。そのイーリスはまだ赤の魔法をなにも習得していない。なにせ、それを教えられる人物にまだ出会ってないのだ。
「が……あ……に、人間……?」
狼の邪霊がアルドたちを見てしゃべった。
「じゃ、邪霊ってしゃべれるの?」
イーリスが目を見開いて驚く。アルドもイーリスも今まで会話ができるタイプの邪霊に会ったことがなかった。
「そうだね。低級の邪霊はしゃべれないのもいるけれど、邪霊も精霊も根本は同じ精神体。精霊がしゃべれるのと同じように邪霊も高位の存在になるとしゃべれるのも出て来る。でも、この邪霊はカタコト程度しかしゃべれないみたいだね」
「なるほど。流石、クララ。詳しいな。と言うことは。逆に考えればカタコトしか話せないということは、低級の邪霊と比べたら強いけれど、そこまで強くないってことか?」
「うん、そういうこと。察しがいいね。恐らく、中級程度の邪霊ってところかな」
「人間……殺す!」
邪霊が敵意をむき出しにして飛び掛かって来た。アルドが飛び掛かって来た邪霊に向かって剣を構える。邪霊の噛みつきの攻撃を剣で防ぐ。
ガキンと音が鳴る。邪霊がまとっている冷気がアルドにも伝わり、寒さを感じてしまう。
「アルドさん、気を付けて。あまり近くにいると、冷気でダメージを受けちゃう」
クララの言葉を聞いたイーリスがハッとする。このままだとアルドが危ない。そう判断したイーリスは魔法を放つ――!
「ウィンド!」
イーリスが風の魔法を放った。強いサイクロンだとアルドを巻き込む危険があったから、それより下位のウィンドで押さえておいた。それでも、十分な威力で邪霊は後方に吹き飛んで、アルドから離れる。
「ありがとう。イーリス。助かった」
「えっへん。もっと私を頼ってもいいんだからね!」
鼻高々に胸を張るイーリス。邪霊は四本足で着地をする。少し後ずさるもバランスを取り、きちんとした体勢を保った。
「人間……! 殺す……! 邪霊魔法! ガロウ!」
邪霊が魔法を唱えた。青白い狼の霊体。それがイーリスに向かって放たれる。
「イーリス!」
娘に危害が加わると瞬時に察知したアルドは疾風の刃の力を解放した。素早く移動できるようになり、すぐにイーリスの前に立ち、敵の魔法をその身に受けた。
「ぐふ……」
邪霊が放ったガロウがアルドの腹部に命中した。アルドは少し体勢を崩すも、気合いを入れてなんとか持ち直した。だが、痛みはあり、少し肩で息をする。
「はぁ……はぁ……」
「お父さん! 大丈夫?」
「ああ。イーリスは大丈夫か?」
「うん」
自分のことよりイーリスに怪我ないことを心配するアルド。
クララがすぐにアルドの近くに駆け寄る。
「アパト!」
邪霊から受けた霊障を治す精霊魔法。イーリスが使えない魔法でアルドの傷を治していく。
「ありがとう。クララ」
「うん。流石、お父さん! 身をていして娘を守るのはえらい!」
戦闘中ではあるが、イーリスは表情が曇ってしまった。自分はクララが使えている魔法が使えない。誰でも使えるはずの魔法。それが使えれば、自分がアルドの傷を治してあげられたのに。
自分のせいでダメージを負ったアルドになにもしてあげられなくて、イーリスは非常に歯がゆい想いをするのであった。
物理攻撃が通り辛い岩やスライムの邪霊たちがいて、この邪霊たちを倒さないと先へは進めそうにない。
「イーリスちゃん。ちょっと魔法を使ってあいつらをやっつけちゃってよ」
クララは背後からイーリスの両肩に手を添えて元気づける。
「うん……行くよ」
イーリスはマナを感じて、それを全身に巡らせる。魔法を撃つ準備をして、そして放つ——!
「サイクロン!」
イーリスが放った魔法が岩の邪霊やスライムをバラバラに引き裂いていく。岩も削られて、バラバラに。スライム上状の邪霊も四散して消滅してしまった。
邪霊たちが消滅してしまった後も、イーリスが放った魔法はまだ続いていて、ちょっとずつ弱まっていき、やがて収まった。
その、あまりにも強すぎる威力に、アルドもクララも口をあんぐり開けて驚きを隠せなかった。
「こんな感じでいいのかな?」
クララが魔法を撃ってある程度のダメージを与えてからアルドが止めを刺すという戦い方をしていた邪霊。それを相手にイーリスは自分の力だけで一掃してしまった。その規格外すぎる威力は、並の邪霊では歯が立たない。
「すごいじゃないか! イーリス」
アルドはイーリスの頭をわしゃわしゃと撫でる。イーリスはアルドに褒められて目を細めて口角をこれでもかとあげる。
「えへへ。そんなにすごいのかな?」
さきほど、アルドを回復することができなくて落ち込んでいたイーリスであったが、すっかりその立ち直り、笑顔が溢れる。
喜んでいる親子に対して、クララは拳をぐっと握った。イーリスの魔法はいくらなんでもけた違いすぎる。クララは魔法特化ではないものの、それを数日で上回るのはいくらなんでもありえないことだ。
これほどの魔法の才能を持った子供に会ったことがない。これはかなりの恐ろしさを秘めている。
もし、イーリスがこの魔法の力を正しい方向に使えば、世の中はよくなる。しかし、イーリスが誤った道に進めばそれを止める方法はあるのだろうかと考える。
「よし、今日はイーリスの好きなもの作ってあげるぞ! なにが食べたい?」
「うーんとねー……ハンバーグ!」
クララのその心配はすぐに晴れた。こんな父親大好きな純粋な少女が誤った道に進むわけがない。クララはこの微笑ましい光景を見て安心した。
「ほら、2人とも。折角倒した邪霊の石片。回収しないともったいないよ」
「ああ、そうだったな。イーリス。どっちが多く拾えるか競争だ!」
「うん!」
まさかダンジョンでこんな親子のハートフルな光景が見られるとは思ってなかったクララ。気が張るばかりかと思っていたダンジョンだが、こうしてムードメーカーがいることで精神的に楽になる。
事実、ダンジョンに潜るディガーは、肉体以上に精神をやられるケースもある。邪霊との戦いで命を削り、場合によっては1人で潜る孤独に耐える。仲間も信頼できるとは限らない。途中で裏切られて素材を独り占めされる危険だってある。
イーリスは確かに魔法が使えて戦力としては申し分ない。しかし、それ以上に仲間に笑顔を与えてくれる理想的なディガーだった。ダンジョンに行く前は、イーリスのことを心配していたけれど、うかうかしていると逆に自分がイーリスに心配されるくらいに追い越されてしまう。
クララは、イーリスに負けないようにもっとがんばろうと決意を固めた。
イーリスの魔法も好調で、次々と邪霊を蹴散らしていく。パーティメンバーが3人になったことでかなり楽になり、アルドたちはついにダンジョンの最深部に辿り着いた。
「イーリス。気を付けて。ここはダンジョンの最深部。あの邪霊がこのダンジョンで最も強い相手だ」
イーリスが目の前の邪霊を見てゴクリと生唾を飲んだ。そこにいたのは、青色の毛並みをした狼の邪霊だった。体格がかなり大きくて、体高もイーリスの身長とそんなに変わらない。
初めて見るダンジョンのボスとなる邪霊。イーリスは少し怖気づいてしまう。
「あれと戦うの?」
「大丈夫だ。僕がイーリスを守る」
アルドが剣を強く握る。クララも拳を構えて戦闘体勢を取る。
「イーリスちゃん。あの邪霊を倒せば、このダンジョンの精霊は解放される。精霊のためにもがんばろうね」
「うん!」
「アォオオオオオン!」
狼が吠える。そして、ピシピシとどこからともなく音が聞こえる。これは空気が固まる音。狼の周囲に氷ができて、それをまとう。
「あれは……青の魔法。ブリザードウェア。氷の鎧をまとって自分を強化する魔法だよ」
「青の魔法……クララさんも使えるの?」
「私はまだ習得してないかな」
ブリザードウェアは赤の魔法の属性の1つ。炎で攻めれば対処ができる。しかし、赤の魔法に素質を持つのはイーリスだけだった。そのイーリスはまだ赤の魔法をなにも習得していない。なにせ、それを教えられる人物にまだ出会ってないのだ。
「が……あ……に、人間……?」
狼の邪霊がアルドたちを見てしゃべった。
「じゃ、邪霊ってしゃべれるの?」
イーリスが目を見開いて驚く。アルドもイーリスも今まで会話ができるタイプの邪霊に会ったことがなかった。
「そうだね。低級の邪霊はしゃべれないのもいるけれど、邪霊も精霊も根本は同じ精神体。精霊がしゃべれるのと同じように邪霊も高位の存在になるとしゃべれるのも出て来る。でも、この邪霊はカタコト程度しかしゃべれないみたいだね」
「なるほど。流石、クララ。詳しいな。と言うことは。逆に考えればカタコトしか話せないということは、低級の邪霊と比べたら強いけれど、そこまで強くないってことか?」
「うん、そういうこと。察しがいいね。恐らく、中級程度の邪霊ってところかな」
「人間……殺す!」
邪霊が敵意をむき出しにして飛び掛かって来た。アルドが飛び掛かって来た邪霊に向かって剣を構える。邪霊の噛みつきの攻撃を剣で防ぐ。
ガキンと音が鳴る。邪霊がまとっている冷気がアルドにも伝わり、寒さを感じてしまう。
「アルドさん、気を付けて。あまり近くにいると、冷気でダメージを受けちゃう」
クララの言葉を聞いたイーリスがハッとする。このままだとアルドが危ない。そう判断したイーリスは魔法を放つ――!
「ウィンド!」
イーリスが風の魔法を放った。強いサイクロンだとアルドを巻き込む危険があったから、それより下位のウィンドで押さえておいた。それでも、十分な威力で邪霊は後方に吹き飛んで、アルドから離れる。
「ありがとう。イーリス。助かった」
「えっへん。もっと私を頼ってもいいんだからね!」
鼻高々に胸を張るイーリス。邪霊は四本足で着地をする。少し後ずさるもバランスを取り、きちんとした体勢を保った。
「人間……! 殺す……! 邪霊魔法! ガロウ!」
邪霊が魔法を唱えた。青白い狼の霊体。それがイーリスに向かって放たれる。
「イーリス!」
娘に危害が加わると瞬時に察知したアルドは疾風の刃の力を解放した。素早く移動できるようになり、すぐにイーリスの前に立ち、敵の魔法をその身に受けた。
「ぐふ……」
邪霊が放ったガロウがアルドの腹部に命中した。アルドは少し体勢を崩すも、気合いを入れてなんとか持ち直した。だが、痛みはあり、少し肩で息をする。
「はぁ……はぁ……」
「お父さん! 大丈夫?」
「ああ。イーリスは大丈夫か?」
「うん」
自分のことよりイーリスに怪我ないことを心配するアルド。
クララがすぐにアルドの近くに駆け寄る。
「アパト!」
邪霊から受けた霊障を治す精霊魔法。イーリスが使えない魔法でアルドの傷を治していく。
「ありがとう。クララ」
「うん。流石、お父さん! 身をていして娘を守るのはえらい!」
戦闘中ではあるが、イーリスは表情が曇ってしまった。自分はクララが使えている魔法が使えない。誰でも使えるはずの魔法。それが使えれば、自分がアルドの傷を治してあげられたのに。
自分のせいでダメージを負ったアルドになにもしてあげられなくて、イーリスは非常に歯がゆい想いをするのであった。
24
あなたにおすすめの小説
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜
リョウ
ファンタジー
僕は十年程闘病の末、あの世に。
そこで出会った神様に手違いで寿命が縮められたという説明をされ、地球で幸せな転生をする事になった…が何故か異世界転生してしまう。なんでだ?
幸い優しい両親と、兄と姉に囲まれ事なきを得たのだが、兄達が優秀で僕はいずれ家を出てかなきゃいけないみたい。そんな空気を読んだ僕は将来の為努力をしはじめるのだが……。
※画像はAI作成しました。
※現在毎日2話投稿。11時と19時にしております。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる