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第27話 娘を守る覚悟
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魔女。その言葉を聞いた時、アルドは一瞬ぞくっとした。かすかに残っている記憶の断片。それがイーリスと魔女を結び付けようとすると忌避感を覚えてしまう。
「まあ、そこの子は邪霊魔法がどうとか置いておいてもすごい魔法の才能を持ち主だねー。なにせ精霊に対する信仰が強いから」
「精霊に対する信仰?」
アルドは首を傾げた。信仰という聞いたことがない概念。
「あれれ? そこのお兄さんは信仰を知らないの? まあ、そこのお兄さんは見た感じ信仰が低いからね。信仰が強ければ魔法の威力に補正がかかるんだ。でも、信仰が強い分邪霊の霊障を強く受けちゃうの。要は魔法が強くなる代わりに打たれ弱くなっちゃうってこと」
精霊の説明にアルドとクララは納得した。イーリスの異常なまでの魔法の威力は信仰が高いからと説明がついた。
「すごい! すごいじゃないか! イーリス!」
「えっと……これ喜んでいいの?」
イーリスがきょとんとしている。なんでもかんでもイーリスを褒めるスタイルのアルド。だが、このイーリスの信仰についてはきちんとデメリットがあるのだ。
「お兄さん。そこの子を褒めるのはいいけれど、信仰が強すぎると邪霊からダメージを受けやすいって言ったでしょ」
「まあ、それは問題ないかな。だって、僕が身を挺してイーリスを守るから。絶対に邪霊になんか傷つけさせやしない」
アルドは当然のように言ってのけた。なにがあってもイーリスを守り抜く。その覚悟がアルドにはあるのだ。
「ふーん。まあ、そっか。確かにお兄さんは信仰が弱いから打たれ強いからね。誰かを守るには適任かも」
「あの。精霊さん。私の信仰はどれくらいなの?」
クララも気になっているようである。なにせ、魔法の威力や防御力に関係するようなものだ。知っておくだけでダンジョンでの生存率に関わることになる。
「そうだね。まあ、そこの小さい子が100だとすると、お姉さんは40くらいだね。高くもなければ低くもない。魔法をきっちりと鍛えれば、十分実戦でも使えるレベルには鍛えられるよ。信仰はあくまでも魔法の威力に補正をかけるだけだから、体内のマナを鍛えれば信仰が少し低い程度ならカバーできるよ」
「そうなんだ。魔法の修行もがんばろう」
クララがぐっとガッツポーズをした。
「まあ、それはそれとして、助けてくれたお礼に私の力をわけてあげるね」
精霊はまずはクララのマナの器に力の一部を移した。
「お、おお! また強くなった感じがする」
「それじゃあ、次はこの子ね」
「あ、あの……私、邪霊魔法の使い手なんですけど大丈夫でしょうか」
イーリスは両手を胸の前に持ってきて不安げな上目遣いで精霊を見る。
「うーん。さっきも言ったけれど、邪霊魔法は別に体内に邪霊の力があるとかじゃないよ。精霊も邪霊も力の根源は同じもの。だから、精霊の私はキミの力も問題なく引き出せるよ」
精霊はイーリスに力を授けた。少し不安な表情を浮かべたイーリスも実際に力を受け取り、強くなった実感がすると表情が明るくなった。
「わあ、すごい。力が溢れて来る気がする」
「さて、そこのお兄さんは、マナの器を持たないから力を引き出すことはできない」
「そうだね……」
前回もクララだけ力を引き出してもらっていた。アルドは折角ダンジョンをクリアしても自分の強化に繋がらないことを寂しく思った。
「でも、その邪霊武器。その力を引き出すことができるよ」
「え? 本当?」
「うん。精霊も邪霊も根は同じって言ったでしょ? その邪霊武器は余計な加工がされていないからこそ、私のマナを受け入れられる」
普通の邪霊の素材を用いた装備は邪霊としての力が弱まっているため、精霊のマナを受け取るだけの器がない。しかし、アルドの武器はそれを受け入れるだけの器があるのだ。
精霊がアルドの武器に手をかざすとその力が引き出されていく。
「私が授けられるのはここまでみたい。これ以上強化したいなら他の精霊に頼んで」
1体の精霊が1人にわけられるマナの量は決まっている。邪霊武器にも力を引き出せる限界があるのだ。
「ああ、ありがとう」
「それじゃあ、用も済んだことだし、私はこのダンジョンから抜け出すよ。久々の外の空気を楽しまないと」
そう言うと精霊はすっと消えていった。
「さあ、イーリス、クララ。ディガー協会に報告しにいこうか」
「うん!」
イーリスとクララが口を揃える。ダンジョンをクリアしたアルドたちはディガー協会に報告して報酬を受け取った。
「そうだ。イーリスちゃんもダンジョンに潜るようの装備を整えた方がいいんじゃないかな?」
「装備?」
クララの提案にイーリスが興味を示す。
「そう。装備。私は一応身に付けている服は邪霊の素材を使って強化しているの。もちろん、マナの器を破壊しないような処置は施されているけどね」
「そうなんだ!」
「でも、ダンジョンで得た素材を使っちゃうし、お金もかかるんだ」
それを聞いた瞬間、イーリスがアルドに甘えるような上目遣いを向ける。
「ねえ、お父さん。いいよね? おねがーい」
イーリスのおねだり。アルドに効果抜群である。
「うん、今回、イーリスもがんばったからね」
「やったー!」
アルドの家の家計から、アルドのお小遣いが削られた瞬間であった。
ディガー協会の加工部門に行くと受付に、人の良さそうなお姉さんが立っていた。
「いらっしゃいませ。なにかご入用ですか?」
「娘の装備を作って欲しいんです。娘は優れた魔法使いです。なので、魔法使い用の装備が欲しいです。手持ちの素材はこれだけあります」
アルドは受付にダンジョンで手に入れた素材を見せた。受付のお姉さんはその装備を見て、2枚の紙きれをイーリスに見せた。
「そちらの素材ですと、こちらのローブかワンドのどちらかを作れますね。どちらにしますか?」
紙切れには、可愛らしい全身のローブが映っているのが1枚。もう片方には魔法使いが使う杖、ワンドが映っているのが1枚。
「イーリス。どっちがいい?」
「うーんと……こっちのローブの方がかわいいかな。こっちにしよう!」
「はい、かしこまりました。色はどうする? この中から選んでね」
受付のお姉さんが数枚の色紙を見せつける。イーリスはその色紙をきょろきょろと見回す。
「うーんと……うーん……この白っぽいピンクが可愛いかな。これにしよう!」
「はい、これね。わかった。加工には数日かかるから、また出来上がったころに来てね」
「はーい!」
ディガー協会から立ち去る3人。イーリスは可愛らしいダンジョン用の装備を手に入れることが決まって上機嫌である。
「ローブ、ローブ、早く出来ないかなー」
「あはは。イーリスはかわいいな」
アルドと手を繋いでいるイーリスはその手を大きく揺らして喜びを体現している。
「イーリスちゃんの気持ちはわかるよ。私も初めてダンジョン用の装備を作ってもらった時はテンション上がっていたし」
「だよねだよね!」
イーリスがうんうんとクララに向かって頷く。クララもイーリスに向かって微笑み、ここを切り取るとまるで姉妹のようである。
「どうする? アルドさん。イーリスちゃんがこの中で1番強くなったら」
「うん、それはとっても嬉しいことだよ。僕にとっては娘の成長がなによりも嬉しいからね」
「あはは。親バカにもほどがあるでしょ」
「もちろん、僕だってイーリスを守るために強くなるつもりだよ。イーリスがいくら強くなっても、打たれ弱くてか弱いからね」
決して父親としてのプライドは捨てたわけではない。でも、イーリスの成長は自分の成長以上に嬉しいと感じてしまう。それがアルドなのだ。
「まあ、そこの子は邪霊魔法がどうとか置いておいてもすごい魔法の才能を持ち主だねー。なにせ精霊に対する信仰が強いから」
「精霊に対する信仰?」
アルドは首を傾げた。信仰という聞いたことがない概念。
「あれれ? そこのお兄さんは信仰を知らないの? まあ、そこのお兄さんは見た感じ信仰が低いからね。信仰が強ければ魔法の威力に補正がかかるんだ。でも、信仰が強い分邪霊の霊障を強く受けちゃうの。要は魔法が強くなる代わりに打たれ弱くなっちゃうってこと」
精霊の説明にアルドとクララは納得した。イーリスの異常なまでの魔法の威力は信仰が高いからと説明がついた。
「すごい! すごいじゃないか! イーリス!」
「えっと……これ喜んでいいの?」
イーリスがきょとんとしている。なんでもかんでもイーリスを褒めるスタイルのアルド。だが、このイーリスの信仰についてはきちんとデメリットがあるのだ。
「お兄さん。そこの子を褒めるのはいいけれど、信仰が強すぎると邪霊からダメージを受けやすいって言ったでしょ」
「まあ、それは問題ないかな。だって、僕が身を挺してイーリスを守るから。絶対に邪霊になんか傷つけさせやしない」
アルドは当然のように言ってのけた。なにがあってもイーリスを守り抜く。その覚悟がアルドにはあるのだ。
「ふーん。まあ、そっか。確かにお兄さんは信仰が弱いから打たれ強いからね。誰かを守るには適任かも」
「あの。精霊さん。私の信仰はどれくらいなの?」
クララも気になっているようである。なにせ、魔法の威力や防御力に関係するようなものだ。知っておくだけでダンジョンでの生存率に関わることになる。
「そうだね。まあ、そこの小さい子が100だとすると、お姉さんは40くらいだね。高くもなければ低くもない。魔法をきっちりと鍛えれば、十分実戦でも使えるレベルには鍛えられるよ。信仰はあくまでも魔法の威力に補正をかけるだけだから、体内のマナを鍛えれば信仰が少し低い程度ならカバーできるよ」
「そうなんだ。魔法の修行もがんばろう」
クララがぐっとガッツポーズをした。
「まあ、それはそれとして、助けてくれたお礼に私の力をわけてあげるね」
精霊はまずはクララのマナの器に力の一部を移した。
「お、おお! また強くなった感じがする」
「それじゃあ、次はこの子ね」
「あ、あの……私、邪霊魔法の使い手なんですけど大丈夫でしょうか」
イーリスは両手を胸の前に持ってきて不安げな上目遣いで精霊を見る。
「うーん。さっきも言ったけれど、邪霊魔法は別に体内に邪霊の力があるとかじゃないよ。精霊も邪霊も力の根源は同じもの。だから、精霊の私はキミの力も問題なく引き出せるよ」
精霊はイーリスに力を授けた。少し不安な表情を浮かべたイーリスも実際に力を受け取り、強くなった実感がすると表情が明るくなった。
「わあ、すごい。力が溢れて来る気がする」
「さて、そこのお兄さんは、マナの器を持たないから力を引き出すことはできない」
「そうだね……」
前回もクララだけ力を引き出してもらっていた。アルドは折角ダンジョンをクリアしても自分の強化に繋がらないことを寂しく思った。
「でも、その邪霊武器。その力を引き出すことができるよ」
「え? 本当?」
「うん。精霊も邪霊も根は同じって言ったでしょ? その邪霊武器は余計な加工がされていないからこそ、私のマナを受け入れられる」
普通の邪霊の素材を用いた装備は邪霊としての力が弱まっているため、精霊のマナを受け取るだけの器がない。しかし、アルドの武器はそれを受け入れるだけの器があるのだ。
精霊がアルドの武器に手をかざすとその力が引き出されていく。
「私が授けられるのはここまでみたい。これ以上強化したいなら他の精霊に頼んで」
1体の精霊が1人にわけられるマナの量は決まっている。邪霊武器にも力を引き出せる限界があるのだ。
「ああ、ありがとう」
「それじゃあ、用も済んだことだし、私はこのダンジョンから抜け出すよ。久々の外の空気を楽しまないと」
そう言うと精霊はすっと消えていった。
「さあ、イーリス、クララ。ディガー協会に報告しにいこうか」
「うん!」
イーリスとクララが口を揃える。ダンジョンをクリアしたアルドたちはディガー協会に報告して報酬を受け取った。
「そうだ。イーリスちゃんもダンジョンに潜るようの装備を整えた方がいいんじゃないかな?」
「装備?」
クララの提案にイーリスが興味を示す。
「そう。装備。私は一応身に付けている服は邪霊の素材を使って強化しているの。もちろん、マナの器を破壊しないような処置は施されているけどね」
「そうなんだ!」
「でも、ダンジョンで得た素材を使っちゃうし、お金もかかるんだ」
それを聞いた瞬間、イーリスがアルドに甘えるような上目遣いを向ける。
「ねえ、お父さん。いいよね? おねがーい」
イーリスのおねだり。アルドに効果抜群である。
「うん、今回、イーリスもがんばったからね」
「やったー!」
アルドの家の家計から、アルドのお小遣いが削られた瞬間であった。
ディガー協会の加工部門に行くと受付に、人の良さそうなお姉さんが立っていた。
「いらっしゃいませ。なにかご入用ですか?」
「娘の装備を作って欲しいんです。娘は優れた魔法使いです。なので、魔法使い用の装備が欲しいです。手持ちの素材はこれだけあります」
アルドは受付にダンジョンで手に入れた素材を見せた。受付のお姉さんはその装備を見て、2枚の紙きれをイーリスに見せた。
「そちらの素材ですと、こちらのローブかワンドのどちらかを作れますね。どちらにしますか?」
紙切れには、可愛らしい全身のローブが映っているのが1枚。もう片方には魔法使いが使う杖、ワンドが映っているのが1枚。
「イーリス。どっちがいい?」
「うーんと……こっちのローブの方がかわいいかな。こっちにしよう!」
「はい、かしこまりました。色はどうする? この中から選んでね」
受付のお姉さんが数枚の色紙を見せつける。イーリスはその色紙をきょろきょろと見回す。
「うーんと……うーん……この白っぽいピンクが可愛いかな。これにしよう!」
「はい、これね。わかった。加工には数日かかるから、また出来上がったころに来てね」
「はーい!」
ディガー協会から立ち去る3人。イーリスは可愛らしいダンジョン用の装備を手に入れることが決まって上機嫌である。
「ローブ、ローブ、早く出来ないかなー」
「あはは。イーリスはかわいいな」
アルドと手を繋いでいるイーリスはその手を大きく揺らして喜びを体現している。
「イーリスちゃんの気持ちはわかるよ。私も初めてダンジョン用の装備を作ってもらった時はテンション上がっていたし」
「だよねだよね!」
イーリスがうんうんとクララに向かって頷く。クララもイーリスに向かって微笑み、ここを切り取るとまるで姉妹のようである。
「どうする? アルドさん。イーリスちゃんがこの中で1番強くなったら」
「うん、それはとっても嬉しいことだよ。僕にとっては娘の成長がなによりも嬉しいからね」
「あはは。親バカにもほどがあるでしょ」
「もちろん、僕だってイーリスを守るために強くなるつもりだよ。イーリスがいくら強くなっても、打たれ弱くてか弱いからね」
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