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第20話 人生観変わる日
とある日の放課後。下校中に仁志は郁人に無理矢理連れていかれる形で郁人の家に強制的に訪問することになった。
「うっ……嫌だぁ……」
「風見君。いつまでも嫌がってないで、ほらそろそろやるよ」
郁人の手には花柄のワンピースがあった。仁志はそれを渡される。郁人は無言で圧をかけてきた。
「え、あ、も、もう着るのか……?」
「そうだよ」
「先にメイクとかは……」
「しないよ。だって、メイクした後にワンピース着るとメイクが服に付いちゃうでしょ?」
もっともなことを言われてしまう。メイクと女物の服を着る。どちらの方がハードルが低いかと言えばメイクの方である。
しかし、先にハードルを高い方を強制的に飛び越えさせられてしまう仁志。その情緒はぐちゃぐちゃになってしまう。
「わ、わかったよ。あっち向いていろよ」
「うん」
仁志は服を脱いで郁人が用意したワンピースを着用した。初めて着るものだけどなんとなく着方はわかった。袖を通した時に下半身がなにやらスースーする感覚がした。
「な、なんだこの感覚。なんで下半身がすーすーするんだよ」
下着姿の時には感じなかったもの。防御面積をあげたのにも関わらずなぜか逆に無防備に感じてしまう謎の現象が発生した。
「あはは、似合う似合う」
「嘘つけ」
「本当だよ。鏡見てみる?」
「や、やめろ! まだそんな勇気はない」
にやにやと笑う郁人に対して、仁志は一生分の恥を感じていた。
「さあ、次はメイクだよ」
仁志を椅子に座られせて郁人はメイク道具を手にする。仁志にとっては何の用に使うようなものかわからないものを郁人は慣れた手つきで使用している。
わけのわからない液体を顔に塗られて、そして、得体のわからない粉を顔にかけられて、なにかがついている筆のようなもので顔を撫でられる。
色んなものを塗られて仁志は自分の顔がどんな変貌をしているのかわからなくなった。
鏡を見るのが怖い。写真を撮られるのが怖い。きっと、そこにはクリーチャーがいるのだから。
「うん。結構印象変わってきたね。後は髪をどうにかすればいいんだけど……このままでもベリーショート系の女性としても通用するかな」
「しねーよ! ベリーショートがワンピース着るわけないだろ」
仁志の謎の偏見発言に郁人は思わず吹き出してしまう。
「ごめん、ごめん。ちょっと言い過ぎたね。ほら、このウィッグをあげる」
郁人が用意したのは黒髪ロングのウィッグであった。郁人が仁志にウィッグを装着する。これで大体女装の形にはなった。
「はい、これでおっけー」
「お、おい。もういいだろ。早く元に戻してくれ」
仁志は郁人に頼み込む。しかし、郁人はスマホで仁志の写真を撮った。
「えい」
「う、うわ! なにをする」
郁人は仁志にスマホの画面を見せた。そこにいたのは、割と顔が整っている美人の姿だった。
「え? こ、これが俺?」
「うん。そうだよ。風見君の顔立ちはかわいい系を目指すより美人系を目指した方がいいかなと思って、こんな感じにしてみたよ」
仁志はまじまじと写真を見てみる。
「これって加工とかしてないよな?」
SNSの自撮り写真のように大体加工して盛られているような感じがしてならない、それくらい仁志は写真の女性(?)を美人だと認識していた。
「してないよ。加工する時間なかったでしょ」
「嘘だろ。これ、俺じゃなかったら惚れてたかもしれないぞ。すげえな飯塚」
仁志は郁人のメイクの技術にただただ感心をした。まさか男子である自分がここまで変身するとは思いもしなかった。
「ふーん。惚れてたね。さなえちゃんとどっちがかわいいの?」
郁人は頬を膨らませながら仁志に質問をする。仁志は失言したと思って慌てて取り繕うとした。
「もちろん、さなえちゃんの方がかわいいに決まってるだろ」
「ふーん、そうなんだ。へー」
郁人はまだ不機嫌な演技を続けて仁志を困らせていた。
「それじゃあ、風見君。この格好で外に……」
「いや、外には出ねーよ!」
当然の拒否。郁人の目の前だから辛うじて女装はできるけれど、これを衆人環視の目に晒す趣味は仁志にはなかった。
「そっか。それじゃあおうちデートってことになるのかな? でも、いつかは外でデートしたいな」
「ま、まあ……どうしてもって言うなら考えてやらないこともないか」
仁志はあることを思いついて譲歩しようとする。
「本当?」
郁人は速攻で食いついた。しかし、仁志は邪悪な笑みを浮かべる。
「もちろん。さなえちゃんが下着姿を見せてくれたらの話だけどな」
「あー。なんなの。もう。女装しても性欲は男子並じゃないか」
仁志はまだ郁人の下着姿に未練があった。その仁志のスケベな心に郁人は呆れてしまう。
「こんなことなら、下着まで用意しておくんだった。ブラとショーツも付ければ、心まで女の子に……」
「いや、さすがにその一線は超えるつもりはねーよ!?」
仁志は否定する。見せる必要のない下着までこだわり始めたら本格的に沼にはまってしまう。そんな予感がしていた。
「まあ、別に……風見君が外でデートしてくれるなら、さなえの下着くらい見せても別にいいよ」
「え? マジ? 本当に?」
仁志はすぐに食いついた。その反応の速さに郁人はまたしても呆れてしまう。
「どんだけ、さなえちゃんの下着が好きなの。それ以外の女装衣装もちゃんと気を遣って選んでいるんだから、そっちも褒めてよ」
郁人が乙女心丸出しの怒り方をする。確かに男性にとって下着姿というものは魅力的であるが、そればかり持ち上げられると他の服装もオシャレに決める甲斐がなくなってしまうのである。
「ごめんごめん。ちゃんと他の服装も褒めるからさ」
「本当かな? ちゃんと本音で褒めてよね。取ってつけたかのようなものはいらないから」
郁人はちょっと不機嫌になりつつも、仁志のことを許すことにした。
郁人も男子であるために、仁志のそういう性欲の部分にも一定の理解を示すことはできる。
◇
「ふう……やっと元の姿に戻れた」
仁志は女装をやめて、元の制服姿へと戻った。メイクも落としたし、ウィッグも外した。とても数分前まで女装していたとは思えない。ただの男子高校生に戻る。
「あー。戻っちゃったか。惜しいな」
「なにが惜しいんだよ」
仁志は制服姿に戻って落ち着きを取り戻した。
「それじゃあ、俺はそろそろ帰る」
「うん。今日は楽しかったよ。ありがとうね」
郁人が仁志に向かって、手を振る。
「ああ、まあ、たまにはこういうのも悪くないな。たまにだからな」
そう言い残して仁志は帰宅した。
仁志が帰宅した後、郁人は仁志が着ていたワンピースを手に取った。そして、それをそっと抱きしめた。
「これ、さっきまで風見君が着ていたんだよね……」
好きな相手が着ていた衣服が目の前にある。そのぬくもりはまだ残っていて、郁人の心を温めてくれていた。
「ちょっとだけ洗わないでおこう」
一方で帰宅した仁志はベッドの上に仰向けで寝転がった。
さっきまでしていた女装。その感覚がまだ抜けきっていない。まだどこか脚がスースーとする感覚に襲われている。
ちょっと裾をめくれば下着が見えてしまうような防御力。別に男子だから下着を見られても恥ずかしいわけでもない。
でも、スカートの裾部分をめくられるところを想像するとなんだか妙に生々しい恥ずかしさがわいてくる。
「なんだよ、この感覚。なんなんだよ。女装って」
仁志はその日、1日どこか落ち着かない様子で悶々と過ごしていた。
さなえの下着を見ることを条件に、自分が女装してデートをすることを約束してしまった。ということは、女装して街に出るということ。
知り合いに見られたらどうなるのか。そういう恐怖感も覚えてしまう。
「うっ……嫌だぁ……」
「風見君。いつまでも嫌がってないで、ほらそろそろやるよ」
郁人の手には花柄のワンピースがあった。仁志はそれを渡される。郁人は無言で圧をかけてきた。
「え、あ、も、もう着るのか……?」
「そうだよ」
「先にメイクとかは……」
「しないよ。だって、メイクした後にワンピース着るとメイクが服に付いちゃうでしょ?」
もっともなことを言われてしまう。メイクと女物の服を着る。どちらの方がハードルが低いかと言えばメイクの方である。
しかし、先にハードルを高い方を強制的に飛び越えさせられてしまう仁志。その情緒はぐちゃぐちゃになってしまう。
「わ、わかったよ。あっち向いていろよ」
「うん」
仁志は服を脱いで郁人が用意したワンピースを着用した。初めて着るものだけどなんとなく着方はわかった。袖を通した時に下半身がなにやらスースーする感覚がした。
「な、なんだこの感覚。なんで下半身がすーすーするんだよ」
下着姿の時には感じなかったもの。防御面積をあげたのにも関わらずなぜか逆に無防備に感じてしまう謎の現象が発生した。
「あはは、似合う似合う」
「嘘つけ」
「本当だよ。鏡見てみる?」
「や、やめろ! まだそんな勇気はない」
にやにやと笑う郁人に対して、仁志は一生分の恥を感じていた。
「さあ、次はメイクだよ」
仁志を椅子に座られせて郁人はメイク道具を手にする。仁志にとっては何の用に使うようなものかわからないものを郁人は慣れた手つきで使用している。
わけのわからない液体を顔に塗られて、そして、得体のわからない粉を顔にかけられて、なにかがついている筆のようなもので顔を撫でられる。
色んなものを塗られて仁志は自分の顔がどんな変貌をしているのかわからなくなった。
鏡を見るのが怖い。写真を撮られるのが怖い。きっと、そこにはクリーチャーがいるのだから。
「うん。結構印象変わってきたね。後は髪をどうにかすればいいんだけど……このままでもベリーショート系の女性としても通用するかな」
「しねーよ! ベリーショートがワンピース着るわけないだろ」
仁志の謎の偏見発言に郁人は思わず吹き出してしまう。
「ごめん、ごめん。ちょっと言い過ぎたね。ほら、このウィッグをあげる」
郁人が用意したのは黒髪ロングのウィッグであった。郁人が仁志にウィッグを装着する。これで大体女装の形にはなった。
「はい、これでおっけー」
「お、おい。もういいだろ。早く元に戻してくれ」
仁志は郁人に頼み込む。しかし、郁人はスマホで仁志の写真を撮った。
「えい」
「う、うわ! なにをする」
郁人は仁志にスマホの画面を見せた。そこにいたのは、割と顔が整っている美人の姿だった。
「え? こ、これが俺?」
「うん。そうだよ。風見君の顔立ちはかわいい系を目指すより美人系を目指した方がいいかなと思って、こんな感じにしてみたよ」
仁志はまじまじと写真を見てみる。
「これって加工とかしてないよな?」
SNSの自撮り写真のように大体加工して盛られているような感じがしてならない、それくらい仁志は写真の女性(?)を美人だと認識していた。
「してないよ。加工する時間なかったでしょ」
「嘘だろ。これ、俺じゃなかったら惚れてたかもしれないぞ。すげえな飯塚」
仁志は郁人のメイクの技術にただただ感心をした。まさか男子である自分がここまで変身するとは思いもしなかった。
「ふーん。惚れてたね。さなえちゃんとどっちがかわいいの?」
郁人は頬を膨らませながら仁志に質問をする。仁志は失言したと思って慌てて取り繕うとした。
「もちろん、さなえちゃんの方がかわいいに決まってるだろ」
「ふーん、そうなんだ。へー」
郁人はまだ不機嫌な演技を続けて仁志を困らせていた。
「それじゃあ、風見君。この格好で外に……」
「いや、外には出ねーよ!」
当然の拒否。郁人の目の前だから辛うじて女装はできるけれど、これを衆人環視の目に晒す趣味は仁志にはなかった。
「そっか。それじゃあおうちデートってことになるのかな? でも、いつかは外でデートしたいな」
「ま、まあ……どうしてもって言うなら考えてやらないこともないか」
仁志はあることを思いついて譲歩しようとする。
「本当?」
郁人は速攻で食いついた。しかし、仁志は邪悪な笑みを浮かべる。
「もちろん。さなえちゃんが下着姿を見せてくれたらの話だけどな」
「あー。なんなの。もう。女装しても性欲は男子並じゃないか」
仁志はまだ郁人の下着姿に未練があった。その仁志のスケベな心に郁人は呆れてしまう。
「こんなことなら、下着まで用意しておくんだった。ブラとショーツも付ければ、心まで女の子に……」
「いや、さすがにその一線は超えるつもりはねーよ!?」
仁志は否定する。見せる必要のない下着までこだわり始めたら本格的に沼にはまってしまう。そんな予感がしていた。
「まあ、別に……風見君が外でデートしてくれるなら、さなえの下着くらい見せても別にいいよ」
「え? マジ? 本当に?」
仁志はすぐに食いついた。その反応の速さに郁人はまたしても呆れてしまう。
「どんだけ、さなえちゃんの下着が好きなの。それ以外の女装衣装もちゃんと気を遣って選んでいるんだから、そっちも褒めてよ」
郁人が乙女心丸出しの怒り方をする。確かに男性にとって下着姿というものは魅力的であるが、そればかり持ち上げられると他の服装もオシャレに決める甲斐がなくなってしまうのである。
「ごめんごめん。ちゃんと他の服装も褒めるからさ」
「本当かな? ちゃんと本音で褒めてよね。取ってつけたかのようなものはいらないから」
郁人はちょっと不機嫌になりつつも、仁志のことを許すことにした。
郁人も男子であるために、仁志のそういう性欲の部分にも一定の理解を示すことはできる。
◇
「ふう……やっと元の姿に戻れた」
仁志は女装をやめて、元の制服姿へと戻った。メイクも落としたし、ウィッグも外した。とても数分前まで女装していたとは思えない。ただの男子高校生に戻る。
「あー。戻っちゃったか。惜しいな」
「なにが惜しいんだよ」
仁志は制服姿に戻って落ち着きを取り戻した。
「それじゃあ、俺はそろそろ帰る」
「うん。今日は楽しかったよ。ありがとうね」
郁人が仁志に向かって、手を振る。
「ああ、まあ、たまにはこういうのも悪くないな。たまにだからな」
そう言い残して仁志は帰宅した。
仁志が帰宅した後、郁人は仁志が着ていたワンピースを手に取った。そして、それをそっと抱きしめた。
「これ、さっきまで風見君が着ていたんだよね……」
好きな相手が着ていた衣服が目の前にある。そのぬくもりはまだ残っていて、郁人の心を温めてくれていた。
「ちょっとだけ洗わないでおこう」
一方で帰宅した仁志はベッドの上に仰向けで寝転がった。
さっきまでしていた女装。その感覚がまだ抜けきっていない。まだどこか脚がスースーとする感覚に襲われている。
ちょっと裾をめくれば下着が見えてしまうような防御力。別に男子だから下着を見られても恥ずかしいわけでもない。
でも、スカートの裾部分をめくられるところを想像するとなんだか妙に生々しい恥ずかしさがわいてくる。
「なんだよ、この感覚。なんなんだよ。女装って」
仁志はその日、1日どこか落ち着かない様子で悶々と過ごしていた。
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