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第4話 『銀だこ』銀次郎
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3人はやっと『銀だこ』の銀次郎さんの店に辿り着きました。
3人は驚きました。なんと、『銀だこ』の銀次郎さんは頭に鉢巻をしたタコでした。
しかも銀次郎さんは自分の8本の足を切って、たこ焼きを焼いていたのです。
「あのー」
「ヘイ、いらっしゃい! マヨネーズは掛けますかい?」
「隣町のステラおばさんからご紹介をいただきました、オジサンと私、そして『どうしてウサギ』のラビット関根さんです。
ボクたち、愛を探して旅をしています。銀次郎さんならご存知じゃないかと、ステラおばさんからお聞きしましてやって来ました」
さっき切り落とした銀次郎さんの足は、すっかり元通りになっていました。
みんな、びっくりしていました。
「足が、足がまた生えて来たラビ!」
「ああ、これかい? これなら心配いらねえよ、切ってもまたすぐに生えてくらあね。
アンパンマンさんと同じよ。ほら、お腹が減って泣いている子供がいると、頭のアンパンをちぎってくれるだろう?
あれといっしょさ。
あんたらもお腹が空いているみてえだな? 食うか? 俺の日本一のたこ焼を?」
「でもボクたち、お金がないんです」
「安心しな、ステラから聞いてるよ。
あんたらがここへ来たら「美味しい銀ちゃんのたこ焼きを食べさせてあげておくれ、かわりに私のクッキーをあげるから」って言われてな?」
そう言うと銀次郎さんは自分の足を入れたたこ焼きを焼いてくれました。
でもみんな、戸惑っています。
なぜならそれは銀次郎さんの足を入れたたこ焼きだったからです。
「いいから食ってみな、うめえから」
おそるおそる、ラビット関根がそれを一口食べてみると、
「おいしい! 美味しいラビよ、このたこ焼き!
どうして、どうしてこんなに美味しいのかラビ!」
ラビット関根の「どうして?」がまた始まった。
ジョニーもオジサンも、それを食べました。
「本当だ! 外はカリッと中はふんわりとしていて、そしてこのタコがいい味を出している!」
「あたりめえよ、俺の足だぜ、うめえに決まってるよ。
心配すんな、足はちゃんと洗ってあるからな。あはははは」
銀次郎さんは笑っていました。
3人が銀次郎さんのたこ焼きを美味しく食べていると、
「ところであんたら、愛を探しているんだって?」
銀次郎さんはたこ焼きを焼きながら尋ねました。
「銀次郎さんは愛を知っているのですか?」
「愛か? 昔はたくさんあったぜ、ここにもたくさんあった。
だが最近はあまり見かけなくなっちまったなあ」
「愛はここにあったのかラビ! どうして見かけなくなったのかラビ?」
「ああ、昔はたくさんあったよ。でも今はあまり見かけなくなっちまった・・・」
銀次郎さんは寂しそうにため息をつきました。
「愛って何ですか?」
「愛って何ラビか!」
すると銀次郎さんは言いました。
「それは愛を感じることだよ」
「愛を感じる?」
ラビット関根とアルパカのジョニー、そしてオジサンの3人は口を揃えて言いました。
「それは自分たちで見つけるんだな? その方がいい、その方が」
銀次郎さんはたこ焼きをテイクアウトにしてくれました。
「また腹が減るだろう? 持って行きな。
旅を続ければわかる、そのうちわかるよ。愛がなんなのか」
「探してみます。愛を。
たこ焼き、ありがとうございました」
3人はまた、旅を続けることにしました。
3人は驚きました。なんと、『銀だこ』の銀次郎さんは頭に鉢巻をしたタコでした。
しかも銀次郎さんは自分の8本の足を切って、たこ焼きを焼いていたのです。
「あのー」
「ヘイ、いらっしゃい! マヨネーズは掛けますかい?」
「隣町のステラおばさんからご紹介をいただきました、オジサンと私、そして『どうしてウサギ』のラビット関根さんです。
ボクたち、愛を探して旅をしています。銀次郎さんならご存知じゃないかと、ステラおばさんからお聞きしましてやって来ました」
さっき切り落とした銀次郎さんの足は、すっかり元通りになっていました。
みんな、びっくりしていました。
「足が、足がまた生えて来たラビ!」
「ああ、これかい? これなら心配いらねえよ、切ってもまたすぐに生えてくらあね。
アンパンマンさんと同じよ。ほら、お腹が減って泣いている子供がいると、頭のアンパンをちぎってくれるだろう?
あれといっしょさ。
あんたらもお腹が空いているみてえだな? 食うか? 俺の日本一のたこ焼を?」
「でもボクたち、お金がないんです」
「安心しな、ステラから聞いてるよ。
あんたらがここへ来たら「美味しい銀ちゃんのたこ焼きを食べさせてあげておくれ、かわりに私のクッキーをあげるから」って言われてな?」
そう言うと銀次郎さんは自分の足を入れたたこ焼きを焼いてくれました。
でもみんな、戸惑っています。
なぜならそれは銀次郎さんの足を入れたたこ焼きだったからです。
「いいから食ってみな、うめえから」
おそるおそる、ラビット関根がそれを一口食べてみると、
「おいしい! 美味しいラビよ、このたこ焼き!
どうして、どうしてこんなに美味しいのかラビ!」
ラビット関根の「どうして?」がまた始まった。
ジョニーもオジサンも、それを食べました。
「本当だ! 外はカリッと中はふんわりとしていて、そしてこのタコがいい味を出している!」
「あたりめえよ、俺の足だぜ、うめえに決まってるよ。
心配すんな、足はちゃんと洗ってあるからな。あはははは」
銀次郎さんは笑っていました。
3人が銀次郎さんのたこ焼きを美味しく食べていると、
「ところであんたら、愛を探しているんだって?」
銀次郎さんはたこ焼きを焼きながら尋ねました。
「銀次郎さんは愛を知っているのですか?」
「愛か? 昔はたくさんあったぜ、ここにもたくさんあった。
だが最近はあまり見かけなくなっちまったなあ」
「愛はここにあったのかラビ! どうして見かけなくなったのかラビ?」
「ああ、昔はたくさんあったよ。でも今はあまり見かけなくなっちまった・・・」
銀次郎さんは寂しそうにため息をつきました。
「愛って何ですか?」
「愛って何ラビか!」
すると銀次郎さんは言いました。
「それは愛を感じることだよ」
「愛を感じる?」
ラビット関根とアルパカのジョニー、そしてオジサンの3人は口を揃えて言いました。
「それは自分たちで見つけるんだな? その方がいい、その方が」
銀次郎さんはたこ焼きをテイクアウトにしてくれました。
「また腹が減るだろう? 持って行きな。
旅を続ければわかる、そのうちわかるよ。愛がなんなのか」
「探してみます。愛を。
たこ焼き、ありがとうございました」
3人はまた、旅を続けることにしました。
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