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第二章
時空警察
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「おいデーブ!俺の分のクッキー!」
「もう!デーラだもん!」
またマルとデーラが喧嘩をしている。
「君も懲りないやつだな。そんなに好きなら自分で作ったらいいだろう」
隣にいたミライが呆れながら言う。
「うるせーよ。お前は良いよな、デーラの手料理を毎日食べてるんだろ!」
ミライとデーラは警察学校を卒業して間も無く結婚した。
ミライとマルは、同じ時空警察で犯罪科の刑事としてコンビを組んだ。
いじめっ子のマルも口は悪いが正義感は強く、ミライにとっても信頼できる相棒だった。
デーラは結婚を機に退職し、この時代では珍しく手作り料理教室の先生として働いている。
「ミライ刑事!事件です!」
慌てた様子で新米刑事シズドンが駆け寄って来た。
マルはミライが持っていたクッキーを取り上げ口に放り込むと、シズドンと一緒に走って行った。
「はぁー。しょうがない奴だな」
ミライとデーラはお互い目を合わせ軽く頷くと、後を追うように署に戻った。
「シズドン。なんでそんなに慌ててるんだ?」
「マル刑事。この犯人の情報が一切ないんです。」
時空監視では、全世界の生物の情報がデータ化されていて、過去の犯罪データをもとに犯罪を予測し監視する。
「情報がない?生きている生物全て生まれた頃から細胞レベルまでデータ管理されてるんだ。
そいつの母親が犯罪者であってもその親の情報まで管理されてるんだ。有り得ないだろ」
マルがシズドンの頭を軽く小突く
「そう言われても、それに予測された犯罪者を監視していたら、突然映像が停止したようになって、」
「ちょっと見せてみろ」
少し遅れてミライがやって来た。
犯罪の予測が出来る未来の映像は5分。
その5分が14時間後に起きるという事だ。
映像には男性と女性が言い争っていた。
音声はないので、話している内容までは分らない。
男性が急に女性を突き飛ばし、倒れた女性に覆い被さり何かを手に取り女性を殴り殺そうとした。
次の瞬間、何故だか覆い被さっていた男性はピクリとも動かなくなった。
不思議な事に女性も逃げる様子を見せない。
映像の時間は動いており、そのまま映像は消えた。
「どういう事だ」
マルが消えた映像を見つめながらシズドンの肩をグラグラと揺らした。
「はい。僕もおかしいと思って確認したんですが、この女性はこの後死亡する事になっています。
そしてこの男性の情報は一切ありません。」
ミライとマルは顔を合わせ首を横に振った。
システムエラーなど今までに一度として起きた事がなく犯人の特定についてはいつだって100%一致していた。
ミライとマルはまず、死亡予定者の女性を調べ探し出す事にした。
死亡予定者の氏名 サラ
死亡まで後 11時間
「もう!デーラだもん!」
またマルとデーラが喧嘩をしている。
「君も懲りないやつだな。そんなに好きなら自分で作ったらいいだろう」
隣にいたミライが呆れながら言う。
「うるせーよ。お前は良いよな、デーラの手料理を毎日食べてるんだろ!」
ミライとデーラは警察学校を卒業して間も無く結婚した。
ミライとマルは、同じ時空警察で犯罪科の刑事としてコンビを組んだ。
いじめっ子のマルも口は悪いが正義感は強く、ミライにとっても信頼できる相棒だった。
デーラは結婚を機に退職し、この時代では珍しく手作り料理教室の先生として働いている。
「ミライ刑事!事件です!」
慌てた様子で新米刑事シズドンが駆け寄って来た。
マルはミライが持っていたクッキーを取り上げ口に放り込むと、シズドンと一緒に走って行った。
「はぁー。しょうがない奴だな」
ミライとデーラはお互い目を合わせ軽く頷くと、後を追うように署に戻った。
「シズドン。なんでそんなに慌ててるんだ?」
「マル刑事。この犯人の情報が一切ないんです。」
時空監視では、全世界の生物の情報がデータ化されていて、過去の犯罪データをもとに犯罪を予測し監視する。
「情報がない?生きている生物全て生まれた頃から細胞レベルまでデータ管理されてるんだ。
そいつの母親が犯罪者であってもその親の情報まで管理されてるんだ。有り得ないだろ」
マルがシズドンの頭を軽く小突く
「そう言われても、それに予測された犯罪者を監視していたら、突然映像が停止したようになって、」
「ちょっと見せてみろ」
少し遅れてミライがやって来た。
犯罪の予測が出来る未来の映像は5分。
その5分が14時間後に起きるという事だ。
映像には男性と女性が言い争っていた。
音声はないので、話している内容までは分らない。
男性が急に女性を突き飛ばし、倒れた女性に覆い被さり何かを手に取り女性を殴り殺そうとした。
次の瞬間、何故だか覆い被さっていた男性はピクリとも動かなくなった。
不思議な事に女性も逃げる様子を見せない。
映像の時間は動いており、そのまま映像は消えた。
「どういう事だ」
マルが消えた映像を見つめながらシズドンの肩をグラグラと揺らした。
「はい。僕もおかしいと思って確認したんですが、この女性はこの後死亡する事になっています。
そしてこの男性の情報は一切ありません。」
ミライとマルは顔を合わせ首を横に振った。
システムエラーなど今までに一度として起きた事がなく犯人の特定についてはいつだって100%一致していた。
ミライとマルはまず、死亡予定者の女性を調べ探し出す事にした。
死亡予定者の氏名 サラ
死亡まで後 11時間
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