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第3章 女性陣はデザートがお好き

34.コーヒー

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コーヒーを飲んだスズヤさんを見て俺はもう一口口に入れる。
デザートと言ったらやっぱりコーヒーか紅茶に限る。俺はどちらかというとコーヒーなため今回はコーヒーを出した。
何回かエリとはコーヒーを飲んだことはある。俺は元々コーヒーが好きなためちょくちょく飲んでいたのだ。それを見ていたエリが私も飲みたいと言ってきて飲ましてみたのだがそれはやっぱり子供だった。
苦すぎて飲めなかったようだ。飲めるようにとミルクと砂糖を大量に入れてやっとエリは飲めるようになった。しかし、入れすぎだ。もはやコーヒーではないだろう。カフェオレだな。

スズヤさんとカオルさんの顔を確認。
初めて飲んだ時は大体顔をみればどんな気分なのかすぐにわかる。後々、俺と同じブラック派の人を見つけたいのだが異世界では中々いないのだろうか。二人とも渋い顔をしていた。

「苦い…」

スズヤさんが言葉をこぼす。
苦いか…うん。予想通りだ。女性はやっぱりブラックは口に合わないかもしれない。
俺の世界でも女性でブラックとは中々見なかった。基本微糖とかが多かったような気がする。今度は男性であるルイスに飲ませてみよう。

「ダメですか。それじゃあ、ミルクと砂糖で味を整えて飲んでください。苦いのを緩和してくれます。お好みで自分の味を決められることもコーヒーの楽しみです」

まあ、俺は入れないけど。
コーヒー独自の香りや味、苦味はブラックでは無いと楽しめないと思っている。砂糖などを入れると損なわれてしまうような気がして嫌だからだ。初めも俺もブラックは飲めなかった。ブラックを飲んでいる人は初めは多分そうだろう。
しかし、どこからか飲めるようになり、ブラックが好きになっていく感じがしていきいつの間にかブラックで飲んでいる。そんな現象が起こる。
その現象のことをブラック現象という。なんちゃって。
そんな現象などは無い。真っ赤な嘘だ。でも、流れ的にはブラックを好きになっていくのはそんな感じだ。初めからブラックを飲んで美味いというやつは本当にダンディな人ぐらいだろう。

ブラックの話は置いておこう。まだ、話たいことはあるが今度にしたいと思う。
コーヒーをブラックで飲むなら入れ方から…みたいな話はある。長くなるからやめることにしよう。

そうこうしているうちにスズヤさんとカオルさんのコーヒーの味が決まったのか普通に飲むようになった。
スズヤさんがミルクを1回入れて砂糖がスプーン4杯。
カオルさんがミルクを1回入れて砂糖がスプーン2杯。
スズヤさんはどちらかというと甘党でカオルさんは微糖派だということがわかった。
えっ?エリだって?
エリはミルク2回のスプーン5杯。超甘党だ。

「こうやって味を決めるとデザートが美味しくなりますね。食後にも合いそうです」
「私も好きよ。普通に飲み物として売っても売れると思うわ。何も入れ無かったら無理だけど…」

感想は様々だ。
コーヒーも食後のひと時としてメニューに組み込むことにしよう。
レストランぽくなってきたような気がする。いや、どちらかと言えばカフェに近いのか?まあ、いいや。

ああ、そうだ。気になることがあったんだ。明日は冒険者の日で休みなので何をしようかと考えていたが話に出ていたがあれを食べたくなってきていた。

「そうだ。カオルさん。聞きたいことが」
「何かね。聞きたまえ」

キャラがブレブレなような気がするがそこは無視しよう。

「モンスターからなるフルーツはどこで取れますか?食べたくて」

そう異世界のモンスターフルーツをどうしても食べたかった。今度といったが今度がいつになるかわからない。だから、早めにすることにしたのだ。
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