眺めるほうが好きなんだ

チョコキラー

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43.フラグ…それは折るためにある…(?)

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いやいや、なんで前回某デュ○ルアニメの伝説の次回予告で締めたわけ~?
フラグのつもりか知らないけど、そんなもんバッキバキに折るよ?

あ、てゆうか久しぶり~
時雨だよーん♡

今めっちゃ副会長さんに抱きしめられながら、匂い嗅がれてるんだよね~
まじキモーイwww

「あのー、副会長さーん?そろそろや
めて欲しいんだけどー」

「え……?あぁ、すみません。私としたことがつい夢中になってしまいました……」

副会長はズレた眼鏡を直しながら、少し頬を赤らめた

自分からやっといて照れてるとかくそウケるーwww
あー、でもなんか飽きたしさっさと帰ろーっと

「じゃあ、僕教室に戻るねー」

「えっ、ちょっと」

「お金はやっぱ要らないからー。ばいばーい」

「ま、待ってください……!」

出ていこうとする時雨を、副会長は彼の腕を掴んで引き止めた
すると時雨は怪訝な顔をして振り返る

「なにー?離してくれなーい?」

「も、もう少し…。もう少しだけ傍にいてくれませんか……?」

「えーーー。僕もう飽きたから、戻りたいんだけどー」

必死に引き止める副会長を、時雨はバッサリと切り捨てた
副会長は悲しそうに眉を下げ、口をキュッとつむいでしまった

「ちょ、ちょっと~…。そんな顔しないでよー。僕が悪者みたいじゃーん……」

いやー、マジめんどくさいな~!
この人、こんなキャラじゃなかったよね~?

時雨がそんな事を考えながら溜め息をつくと、いきなりグンッ!と体が引っ張られる

「うわっ…!」

しかし倒れることはなく、副会長に優しく受け止められる
突然のことに、当然時雨は怪訝な表情を浮かべながら顔を上げた

「ちょっとー、ほんとに何すんの?危ないじゃーん…」

不機嫌さを丸出しにしながら時雨が文句を言うが、副会長は黙ったまま時雨を優しく抱きしめている

黙ったままの彼に、時雨も次第に怒りよりも戸惑いや困惑を見せるようになっていった

「あのー……、副会長さーん……?」

「………………………」

「怒ってるなら謝るんで、離してもらえませんか~……………?」

「嫌です……」

「えぇー……」

子供かよって感じー
ほんとーーーにめんどくさいなー

僕面倒事とか、超嫌いなのに~!!


そんな風に思っていた時だ
比較的大きな走る音が聞こえてきた
2人が驚いたのも束の間、扉からヒョイっと誰かが覗き込んできた

ド派手は金髪。整った顔。光が当たりキラキラと輝くアクセ…

その人物は会計の猫田だった

「なんか声が聞こえたけど、誰かいんのー………ってキャーーーーーーーー!!!!!!」
(絹を裂くような悲鳴)

「いやうるさw」

「ちょちょっ、え!?はぁ!?」

「会計さん、やっほ~」

「あ、元前髪君やっほ~…ってそうじゃなーーい!!」

猫田は目の前の光景に目を丸くしながら、大声を上げる

「何してんの!?ほんと何してんの!?副かいちょー何してんの!?ハレンチ!」

「チッ、貴方には言われたくありませんよ」

「え、舌打ち?いや、言ってることはごもっともだけどさ??でも、この状況は……、ダメじゃん!?」

「はぁ?何故駄目なんですか?」

「いや、最近の流れでさ……。真面目な副かいちょーが、誰もいない空き教室で元前髪君を抱きしめちゃうとか……ヤバいじゃん??」

「貴方は空き教室でもっとヤバい事をしてましたよね?例えば■■■■■とか、▲▲▲▲▲とか」

「わ”ーーーー!!!!やめてやめて!!そんなピー音付けないといけないようなこと元前髪君の前で言わないで!!」

「会計さん、それほんとー?ウケるんだけどーwww」

「うわー!違う!いや、違くはないけど……!!とにかく違うんだよ~!」

会計は好きな人の前で、とんでもない暴露をされて泣きながら違うんだと叫んでいる

すると副会長が、時雨を離して大きな溜め息を吐いた

「はぁ………、思わぬ邪魔が入ってしまいましたね…。仕方ありません。今回はこれで終わりにしておきます」

ズレた眼鏡を指で直しながら、スタスタと歩き出した
出口に立ったところで、ニヤリと笑いながら時雨の方へ振り返る

「私の気持ちはこんなものではありませんよ?まだまだアプローチさせて頂きますので、そのつもりで。では、失礼しますね」

そう言うと、副会長は足早に立ち去ってしまった
残された2人はポカーンとしたまま、突っ立っている

「副かいちょーって…、意外とネチネチムッツリタイプ……?」

「みたいだね~…。まぁ、でも前回立ったフラグは無事折れたみたいだしー。まぁ、いっかー」


(この子…、意外と能天気なとこあるんだなー……。俺も頑張ってフラグ立てたらイケそうだな………)

フラグをへし折った張本人の会計は、時雨を横目で見ながらそんなことを考えるのだった












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