眺めるほうが好きなんだ

14.王は恋に落ちました

まぁ、引きずられて教室まで来たわけだけどー
なーんか、扉の前に仁王立ちで偉そうにしてる人がいるんだよねーw

はーい！皆、偉そうって時点で察してる人もいるんじゃないかなー？
そう！生徒会長さんだよ～


優「あれって、獅子先輩だよね？」

時「だねー」

優「うーん、どうしよっか？」

時「どうするもなにも、朝のこともあるし、面倒くさそうだよねー」

優「やっぱそうだよねー」


面倒事はごめんだねー
ま、そんなわけで優と真琴と僕は抜き足差足忍び足で、逃げまーす


「おい」

ダメだ。今振り返ったらダメな気がするー
よーし！無視して逃げよう！


「おいまて」ｶﾞｯ!

時「はい、なんでしょう」


僕が振り返りもしないで棒読みで答えると、会長さんは明らかに不機嫌になった。
なんで、わかるかって？
凶悪なオーラが後ろからすんごく流れてくるからかなーwww


「俺様にそんな態度とるとは、やっぱりお前さっきの前髪ヤローだな!?」


わー、すごーいw
俺様とかいっちゃってて、明らかにバカ丸出しなのに、ちゃんと人のこと覚えてられるんだーwww

でも、どーしよー。肩何気痛いし、でも下手に反抗すると面倒くさそうなんだよねー…


優「ちょっと、やめてください」


僕が考えていると、優が生徒会長さんと僕の間に割って入った。あと、僕の肩を掴んでた腕も掴んでどけさせてる…
イケメンかよwww

でも、顔こそプクーってかんじで可愛く膨らませてるけど、メチャメチャキレてるなー…
なんで、わかるかって？オーラだ(ry


「なんだ？女は引っ込んで……、って、ん？なんで女がこの学校にいるんだ？」

あははーw
会長さんが軽くパニックになってるーw
これは最高におもしろいねーwww


優「僕は男です！それより！！時雨につっかからないでもらえますか!?」

「なんだ、男か…ﾎｯ。ソイツが梓馬に迷惑かけたのがわりーんだ！それなりの罰は受けてもらわねーと困るんでな！」

優「はぁあ!?意味わかんない！最初に時雨にちょっかい出したのはアイツじゃんか！！」

「なっ、お前…、梓馬のことをアイツ呼ばわりとはいい度胸だな！」

優「なんだよ！やるのかよ!?」

「俺様にたてついたこと後悔させてやる！」

優「のぞむところだy「ストーーーップ!!!!!!」


突然僕が大きな声を出したからか、さっきまで今にも殴り合いしそうな雰囲気だったのに、口をポカーンと開けてこっちを見てる

写メりたいほど、おもしろいwww
これは傑作だね～w


時「2人がこんなとこで殴り合いなんかしたら、すごーぐおもしろそうだけど、めんどくさくなるから、やめよー」

「…え、おま…」


会長さんが目を見開きながら、口をパクパクさせてるw
変な顔だなーwww

「え、お前…、ほんとに前髪ヤローか…？」

時「そうだけどー？あ！さっき優に髪切ってもらったから、もう前髪ヤローではないねーw」

なんか、優がため息ついてるんだけどなんでだろー？
てゆか、会長さんがフリーズしちゃったーw
で、顔がボボボッて真っ赤になってー、なんかトマトみたいだなwww


「う、うそだ…。俺が、ドキドキして…、いやそんな…」


なんかブツブツいってるw
気味悪ーいwww

時「あのー、会長さん？」

「お、俺は認めねーーーーー！！！！！！」


そういって会長さんは走って行ってしまったw
なにがあったんだろー？


優「はぁー……。王がおちたな…」

時「なにに？」

優「恋に」

時「誰に？」

優「時雨に」

時「眼科行きなよwww」