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16.喜びと動揺
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副会長side
愛しい梓馬といつも通り有意義な時間を過ごし、私は一人で中庭へと向かった。
心地よい風が頬を撫でる。
眼鏡をかけ直し、ベンチに腰をかける。
私はこの学校の副会長をしている。人よりも容姿が優れていることなど幼い頃に自覚していた。
母も父も厳しい人で、私は優秀な人間でいなければならなかった。
勉強、スポーツ、成績、人望、礼儀…全て、完璧を求められた。
だから、私は完璧でいつづけた。
作り笑顔をいつも貼り付け、敬語で話し、あたかも自分は優秀で完璧で、非の打ち所のない人間のふりをしてきた。
でも、心のどこかでこの作り笑顔を見破ってほしい…
ほんとの自分を見てほしい…
そんな欲求もありました。
そして、私の前に現れたのが梓馬でした。
梓馬は私と会ってすぐにこの作り笑顔を見破ってくれました。
自分の前では作り笑顔なんてしなくていい、友達なんだからそんなことしなくていいと笑ってくれました。
そのとき、私がどれほど嬉しかったことか…
でも…、最近ふと思う。
梓馬にとって私はなんなんだろうと…
私は梓馬に惚れてしまいました。
自分の本性を見破ってくれた。ただそれだけのことで…
それでも私が彼に惚れるには充分な理由でした
でも、梓馬は私の方を見てはくれない。
最近になってようやく気づきました。
彼が見ているのは私ではなく、私のこの顔
そして彼は、私同様顔の整った男達に次々と擦り寄っていき、虜にし…
ハーレム状態を築き上げた
私はそれでも、いつか梓馬が振り向いてくれる!いつか、自分だけを見てくれるようになる!と自分に言い聞かせ、現実から目を背けてきました。
でも、朝の…、あの前髪の長い男に言われて、笑われて、気が付きました。
彼も私の作り笑顔を見破ってくれた。
でも、それを大声で笑い、気持ち悪いとまでバカにした。
彼は…、梓馬とは違うけれど、なんだか惹かれるものがあった
彼は…、彼なら、本当の私を見てくれるのではないだろうか…?
「…………………馬鹿か私は…」
なんて虫のよすぎると、都合が良すぎると、自分を心の中で蔑み、ベンチから立ち上がり歩き出した
私を理解してくれる人は結局誰もいないんだ…
梓馬に…、すがるしかないんだ…!
愛しい梓馬といつも通り有意義な時間を過ごし、私は一人で中庭へと向かった。
心地よい風が頬を撫でる。
眼鏡をかけ直し、ベンチに腰をかける。
私はこの学校の副会長をしている。人よりも容姿が優れていることなど幼い頃に自覚していた。
母も父も厳しい人で、私は優秀な人間でいなければならなかった。
勉強、スポーツ、成績、人望、礼儀…全て、完璧を求められた。
だから、私は完璧でいつづけた。
作り笑顔をいつも貼り付け、敬語で話し、あたかも自分は優秀で完璧で、非の打ち所のない人間のふりをしてきた。
でも、心のどこかでこの作り笑顔を見破ってほしい…
ほんとの自分を見てほしい…
そんな欲求もありました。
そして、私の前に現れたのが梓馬でした。
梓馬は私と会ってすぐにこの作り笑顔を見破ってくれました。
自分の前では作り笑顔なんてしなくていい、友達なんだからそんなことしなくていいと笑ってくれました。
そのとき、私がどれほど嬉しかったことか…
でも…、最近ふと思う。
梓馬にとって私はなんなんだろうと…
私は梓馬に惚れてしまいました。
自分の本性を見破ってくれた。ただそれだけのことで…
それでも私が彼に惚れるには充分な理由でした
でも、梓馬は私の方を見てはくれない。
最近になってようやく気づきました。
彼が見ているのは私ではなく、私のこの顔
そして彼は、私同様顔の整った男達に次々と擦り寄っていき、虜にし…
ハーレム状態を築き上げた
私はそれでも、いつか梓馬が振り向いてくれる!いつか、自分だけを見てくれるようになる!と自分に言い聞かせ、現実から目を背けてきました。
でも、朝の…、あの前髪の長い男に言われて、笑われて、気が付きました。
彼も私の作り笑顔を見破ってくれた。
でも、それを大声で笑い、気持ち悪いとまでバカにした。
彼は…、梓馬とは違うけれど、なんだか惹かれるものがあった
彼は…、彼なら、本当の私を見てくれるのではないだろうか…?
「…………………馬鹿か私は…」
なんて虫のよすぎると、都合が良すぎると、自分を心の中で蔑み、ベンチから立ち上がり歩き出した
私を理解してくれる人は結局誰もいないんだ…
梓馬に…、すがるしかないんだ…!
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