眺めるほうが好きなんだ

19.奢ってよ

はぁーい！お久しぶり～
時雨だよー♪

いま、真琴と一緒に帰ろうと廊下に出たんだけどー。クラスのみんな急にどうしちゃったんだろーねー？
まぁ、僕的にはー真琴が助けてくれたし、結果オーライってことでどーてもいいけどー
今だって、すれ違う人がチラチラ見てきたり、振り返ったりと、なんだが変だなー
目立つのは好きじゃないんだけどー…
あ！真琴がいるからか。なるほど、納得だ～
真琴はクールな超絶イケメンだから常にキラキラしてるんだよねーw

僕的には、おかんにしか思えないけどw
 

真「時雨、今日の晩飯はなにがいい？」

時「あ、それなんだけどさー。今日は僕が作ろうと思うんだけど、どうかな？」

真「え、時雨が作ってくれるのか？」

時「うん。さっきもそうだけど今日はいろいろと助けてもらったからねー。」

真「大したことはしてないが…。時雨が作ってくれるなんて嬉しい。」


真琴はそういうと目を細めて微笑んだ

おぉっ！流石イケメン！眩しぃーねぇーw
あまりの神々しさに周りにいた生徒達が何人か倒れちゃったよwww

時「いやー、イケメン様は罪深いねーw」

真「ん？どうかしたか？」

時「ううんー。なんでもーw」

真「ところで、何を作ってくれるんだ？」


真琴は少し気になるという表情をしつつも、何を作るのかたずねてくる

時「僕料理出来ないからー、インスタントかなw」

真「インスタントってw」

時「しょーがないじゃーん。作れないんだもん」

真「フフっ、まぁ、たまにはインスタントもいいかもな。」


真琴は笑いながらまかせたと、僕の頭をポンポンした
なんだが、子供扱いされてる気がするー…

そんなふうに実に平和に帰っていると、後ろからものすごい衝撃が僕を襲った




優「しーぐれーーー！！！」

時「グァッ…！！」


全速力で僕達を追いかけてきた優が僕の背中に見事に衝突した
案の定僕は吹っ飛ばされ、顔面から床にこんにちは状態

優…、許すまじ…(#＾ω＾)


真「し、時雨！大丈夫か！？」

時「生きてはいるよー…」

優「ごっめーん！止まれると思ったんだけど、勢いあまっちゃって！」

時「あまりすぎだねー…」


優が僕の上から退くと、真琴が僕を起こしてくれた
王子様かよw


真「テメェ！時雨が怪我すんだろーが！！」

優「悪かったってば！！それに、もし怪我しても僕が看病するし！」

時「キモ」

優「ひどいよ！！」


優はほんとに申し訳なさそうにしてるし、許してあげてもいいかなー

時「じゃあ、許す代わりになんか奢ってー」

優「許してくれるの！？」


僕が言った瞬間、優の表情はパァァァ！と効果音が聞こえるくらいに明るくなった
百面相みたいでおもしろーいwwwww


時「うん。許すよー。その代わりなにか奢ってー」

優「うん！わかった！じゃあこの前出来たばかりのクレープ屋さん行こうよ！美味しいって評判なんだよー♪」

真「それってお前がただ行きたかっただけじゃ…」

優「いいじゃん、いいじゃん！奢るしー、それに3人で寄り道して帰るなんて楽しいじゃーん♪」

時「まぁ、甘いの嫌いではないし、奢ってくれるなら僕はいいよー」

優「よーし！そうと決まればしゅっぱーーーつ！」




まぁ、このあとクレープ屋さんでまた面倒なことになるんだけどー、それはまた次回にねーw