眺めるほうが好きなんだ

チョコキラー

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25.犬の気持ち

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「ねむい………」


ねむい。昨日はよく寝れなかった…
昨日というより、ここ数日あまり寝れてない……
梓馬ともあんまり遊んでないし、他の生徒会の皆とも会ってないし…




狗「………生徒会室……………、いこ…」



生徒会室へと向かう道中、頭の中ではあの日のことが駆け巡る。
あの前髪の男…。なんだったんだろう…?
すごく、気になる。
だけど、俺には確かめる勇気がない
あんなに、はっきりと言ってくる奴は今までいなかった

俺は昔から思ってることを言葉にするのが苦手で、どうも相手に伝わりにくかった。
それで相手を怒らせてしまったり、誤解をまねいたりと、いいことなんてなかった
それに、俺は喋るのも下手だから皆俺の話なんて最後まで聞いてくれない
だから、俺はちゃんと喋ろうとせず、最低限の単語だけ喋ろうとした。それで相手に思ってることが伝わるなら。
だけど、余計に伝わりにくくなってしまった…
もう疲れてしまった。どうでもよくなったんだ
だから、もう喋り方を変えようとも思わなかった


だって、皆俺のことなんて見てないから
所詮顔だけだから…。中身なんて皆どうでもいいんだ


でも梓馬はちがった。他の奴らとはちがったんだ
俺の言いたいことを理解してくれたんだ
とっても嬉しかった。梓馬が大好きになった
梓馬も俺が好きだと言ってくれた
やっと、やっと…、俺のことを分かってれる人が現れた!ってすごく喜んだ



だけども、梓馬が好きなのは俺だけじゃなかったんだ
会長や、副会長。会計…。そのほかの顔の良いやつら

結局梓馬も他の奴らと同じ。
俺の顔しか見てくれて無かった
すごく、悲しい
この悲しみをどこにやればいいのか分からない
このやるせない気持ちをどこにぶつければいいのか分からないんだ



そんななか、俺に厳しい一言を言ってくれたあの男がとても気になったんだ
まるで……、希望の光のようにも感じて………。
アホみたいだけどさ

生徒会室についたが、誰もいない
まぁ、分かりきってたけどさ
皆なにしてんのかな…。梓馬と遊んでんのかな?
でも、それなら誘いに来るか……
じゃあ、なにしてんだろ


自分のデスクの上に山積みに置かれた書類を見てため息が出る。
自らが招いた結果だが、この量はしんどすぎだ
そっと書類を端にずらして机に突っ伏す



狗「……ど……たら…、いい……?」


どうしたらいいんだよ…






そのまま静かに、俺は夢の中に落ちていった
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