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四日目
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「んー、朝だ」
カーテンの隙間からは涼し気な日差しが見える。今日も晴れらしい。今日もクロは出ていくのかな?
そのクロは胸元でグースカ寝てる。いい気な猫だ。
「さーて、今日も一日頑張りますかね」
布団をばっと剥いでカーテンを開ける。秋の爽やかな日差しが入り込む。今日も世界はキラキラだ。
「んー、今日もいい天気だ」
今日のキラキラは、嫌じゃない。
「そこの窓は開いてるからね」
「承知した」
「喧嘩しないで逃げなさいね」
「勝てない喧嘩は良くないな」
「じゃ、行ってくるから」
「気を付けてな」
今日も怪我しない様にクロの額に唇を落としておなじないだ。効いてるか知らないけど、気分の問題だ。
クロは器用に手を振って見送ってくれた。
今日はなんだかやる気が出る。杖に乗って秋晴れの空をカッ飛んでいく。
気持ちよく風を切って飛べば、研究所まではすぐだ。
「とーちゃーく」
足早に部屋へと急ぐ。今日は足が軽い。
「おはよーございーす」
パパッと席につく。腕まくりしてやる気十分だ。
「お、今日のシーラちゃんはやる気だね」
隣のアカネちゃんがにっこりしてる。
今日のシーラさんはやる気ですよ!
「なんかねー、やる気が出てるのよねー」
多分クロが帰って来たからだ。
「おや、恋人ですか?」
「猫ですけど?」
二人で笑った。
「うーん、この魔法って、制限時間つきなのね」
今日もランドの魔法を解析してる。段々分かってきた。変身の魔法なんだけど、ある期間しか魔法の効果がないんだ。その期間が来ると元に戻っちゃうみたいね。
「ランドって、まだ見つからないんだって。飼ってる黒猫も置き去りみたいなのよ」
このランド失踪事件は、結構おおごとになっていて、とうとう懸賞金も付けられたら。攫われたとか、殺されたなんて、物騒な話も出始めた。まぁ、あたしには関係の無い話だ。
「黒猫ねえ。家の猫も黒いわね」
「恋人じゃなくて?」
「雌ですけど?」
「残念!」
幸せオーラを光らせてるアカネちゃんは、思考もそっちに偏ってる。
今日は定時であがるのだ。もしかしたらクロが待ってるかもしれないし、また喧嘩に負けて怪我をしてるかもしれないから。
「お先でーす」
「おつかれー」
杖に腰掛けてボロアパートにまっしぐらだ。今日もお月様が夜空を照らしてくれてる。
「いーそーげー」
魔女は夜空を滑空していくのだ。
ボロアパートが見えたけど、明かりはついてない。
「今日はいないのかな。まぁ、猫だし、気ままだよね」
気を取り直してボロアパートに降りた。鍵を開け中に入り明かりをつけると、クロが床に横たわっていた。ぐっしょり濡れていて、クシュンと、くしゃみをした。
「ちょっと、明かりくらいつけなさいよ!」
明かりも付けないで寝ころんでるクロにぶーたれる。クロをタオルで拭こうかと思って触れば、凄い熱だ。
「お、おか、えり」
「クロ、熱が凄いよ!」
「川に、落ちてさ」
「何やってんのよ!」
「いやぁ、溺れるかと、思ったよ」
ぐっしょり濡れたクロはガタガタ震えていた。秋空の空気の中で、濡れた身体で冷え切っちゃって寒いんだろう。
「まずは乾かさないと!」
真っ先に魔法で濡れた毛を乾かす。身体を暖めようにも、猫舌のクロに暖かい飲み物は飲ませられない。暖房をつけても身体は温まらないだろう。
「仕方ないか」
上着を脱いで、ズボンからシャツをだす。乾いたクロを抱き、服の中に入れる。クロの体が熱い。
「おい……」
「冷えた体を暖めるのは人肌が良いのよ!」
あたしの胸元からひょっこりと顔をだし、猫の二人羽織の出来上がりだ。
「えっと、物を固定する魔法は……」
「『ギアナの紐』だ」
「……よく知ってるわね」
「土魔法の、基本だ」
「【ギアナの紐】」
あたしが唱えた魔法で、クロの体はあたしに固定された。手を離しても、振り回しても落っこちない。これで一安心。
「暖かいでしょ?」
「……度々すまん」
「そーじゃなくて、こーゆー時はお礼、でしょ?」
「……ありがとう」
「よろしい!」
胸元のクロの頭をナデナデしてあげる。クロはおとなしく暖められていた。
「どうして川に落ちたのよ」
「喧嘩は良くないと思って逃げていたら、橋の上で足が滑った」
「あんた猫でしょよ」
「……面目ない」
二人羽織のまま、クロにぬるめのミルクを飲ませる。多分風邪なんだろうけど、猫の風邪の治し方なんて知らない。
「人間なら、寝てればその内熱も下がるんだろうけど」
「この体は、人間ではないからな……」
クロは苦しそうだ。
熱があるんじゃ苦しいよね。あたしだって風邪ひいたときは辛いもの。
「無理にしゃべらなくて良いのよ」
クロの頭をナデナデする。気持ちいいのかゴロゴロと喉を鳴らし始めた。
「やっぱり猫ね」
クロの頭はお日様の匂いがした。
「今日は風呂はやめておこうね」
風邪ひきに風呂は良くない。あたしだけ入ることにする。クロを布団において、毛布を掛ける。
「あたしが出てくるまで、じっとしてなさいね」
クロが弱々しく手を上げた。
湯船に入りながら考える。クロはさっき魔法の名前を言った。しかもあたしよりも早く、だ。魔法を知っている、という事は、元の飼い主が知っていたか、もしくは自身が知っているかだ。
あまり考えたくはない事が頭をよぎるから、強引に思考から追い出す。
「なんでも良いけど、熱が下がるといいなー」
知らない方が良い事もあるんだ、きっと。
今日はクロをお腹の上に置いて、仰向けで寝る。人肌と毛布の保温でクロを包み込む作戦だ。
「クロ、寒くない?」
「うん大丈夫だ。暖かい」
「そう、よかった」
クロの背中を撫でる。指に絡まる毛が気持ち良い。
「……シーラは、魔法使いでよかった事は、あるか?」
お腹にいるクロから声がした。
「そーねー。空は飛べるし、怪我をしても治せるし、洗濯も楽ね」
「そうか……」
「あたし、魔法の適性が無かったら、落第生だもん」
「そうか……」
クロの頭をくりくりと撫でる。
「小難しい事は、治ってから考えなさい」
「……わかった」
クロの呼吸がゆっくりになった。
「おやすみ、クロ……」
夜の帳は、静かに降りて来た。あたしの部屋にまで、静かに、静かに。
また夢を見た。あの男は草原で、仰向けに手足を伸ばして寝ていた。空は良いんだろうか?
でもぐっすりと、気持ちよさそうだ。起こすのは忍びないから、そっとしておく。
カーテンの隙間からは涼し気な日差しが見える。今日も晴れらしい。今日もクロは出ていくのかな?
そのクロは胸元でグースカ寝てる。いい気な猫だ。
「さーて、今日も一日頑張りますかね」
布団をばっと剥いでカーテンを開ける。秋の爽やかな日差しが入り込む。今日も世界はキラキラだ。
「んー、今日もいい天気だ」
今日のキラキラは、嫌じゃない。
「そこの窓は開いてるからね」
「承知した」
「喧嘩しないで逃げなさいね」
「勝てない喧嘩は良くないな」
「じゃ、行ってくるから」
「気を付けてな」
今日も怪我しない様にクロの額に唇を落としておなじないだ。効いてるか知らないけど、気分の問題だ。
クロは器用に手を振って見送ってくれた。
今日はなんだかやる気が出る。杖に乗って秋晴れの空をカッ飛んでいく。
気持ちよく風を切って飛べば、研究所まではすぐだ。
「とーちゃーく」
足早に部屋へと急ぐ。今日は足が軽い。
「おはよーございーす」
パパッと席につく。腕まくりしてやる気十分だ。
「お、今日のシーラちゃんはやる気だね」
隣のアカネちゃんがにっこりしてる。
今日のシーラさんはやる気ですよ!
「なんかねー、やる気が出てるのよねー」
多分クロが帰って来たからだ。
「おや、恋人ですか?」
「猫ですけど?」
二人で笑った。
「うーん、この魔法って、制限時間つきなのね」
今日もランドの魔法を解析してる。段々分かってきた。変身の魔法なんだけど、ある期間しか魔法の効果がないんだ。その期間が来ると元に戻っちゃうみたいね。
「ランドって、まだ見つからないんだって。飼ってる黒猫も置き去りみたいなのよ」
このランド失踪事件は、結構おおごとになっていて、とうとう懸賞金も付けられたら。攫われたとか、殺されたなんて、物騒な話も出始めた。まぁ、あたしには関係の無い話だ。
「黒猫ねえ。家の猫も黒いわね」
「恋人じゃなくて?」
「雌ですけど?」
「残念!」
幸せオーラを光らせてるアカネちゃんは、思考もそっちに偏ってる。
今日は定時であがるのだ。もしかしたらクロが待ってるかもしれないし、また喧嘩に負けて怪我をしてるかもしれないから。
「お先でーす」
「おつかれー」
杖に腰掛けてボロアパートにまっしぐらだ。今日もお月様が夜空を照らしてくれてる。
「いーそーげー」
魔女は夜空を滑空していくのだ。
ボロアパートが見えたけど、明かりはついてない。
「今日はいないのかな。まぁ、猫だし、気ままだよね」
気を取り直してボロアパートに降りた。鍵を開け中に入り明かりをつけると、クロが床に横たわっていた。ぐっしょり濡れていて、クシュンと、くしゃみをした。
「ちょっと、明かりくらいつけなさいよ!」
明かりも付けないで寝ころんでるクロにぶーたれる。クロをタオルで拭こうかと思って触れば、凄い熱だ。
「お、おか、えり」
「クロ、熱が凄いよ!」
「川に、落ちてさ」
「何やってんのよ!」
「いやぁ、溺れるかと、思ったよ」
ぐっしょり濡れたクロはガタガタ震えていた。秋空の空気の中で、濡れた身体で冷え切っちゃって寒いんだろう。
「まずは乾かさないと!」
真っ先に魔法で濡れた毛を乾かす。身体を暖めようにも、猫舌のクロに暖かい飲み物は飲ませられない。暖房をつけても身体は温まらないだろう。
「仕方ないか」
上着を脱いで、ズボンからシャツをだす。乾いたクロを抱き、服の中に入れる。クロの体が熱い。
「おい……」
「冷えた体を暖めるのは人肌が良いのよ!」
あたしの胸元からひょっこりと顔をだし、猫の二人羽織の出来上がりだ。
「えっと、物を固定する魔法は……」
「『ギアナの紐』だ」
「……よく知ってるわね」
「土魔法の、基本だ」
「【ギアナの紐】」
あたしが唱えた魔法で、クロの体はあたしに固定された。手を離しても、振り回しても落っこちない。これで一安心。
「暖かいでしょ?」
「……度々すまん」
「そーじゃなくて、こーゆー時はお礼、でしょ?」
「……ありがとう」
「よろしい!」
胸元のクロの頭をナデナデしてあげる。クロはおとなしく暖められていた。
「どうして川に落ちたのよ」
「喧嘩は良くないと思って逃げていたら、橋の上で足が滑った」
「あんた猫でしょよ」
「……面目ない」
二人羽織のまま、クロにぬるめのミルクを飲ませる。多分風邪なんだろうけど、猫の風邪の治し方なんて知らない。
「人間なら、寝てればその内熱も下がるんだろうけど」
「この体は、人間ではないからな……」
クロは苦しそうだ。
熱があるんじゃ苦しいよね。あたしだって風邪ひいたときは辛いもの。
「無理にしゃべらなくて良いのよ」
クロの頭をナデナデする。気持ちいいのかゴロゴロと喉を鳴らし始めた。
「やっぱり猫ね」
クロの頭はお日様の匂いがした。
「今日は風呂はやめておこうね」
風邪ひきに風呂は良くない。あたしだけ入ることにする。クロを布団において、毛布を掛ける。
「あたしが出てくるまで、じっとしてなさいね」
クロが弱々しく手を上げた。
湯船に入りながら考える。クロはさっき魔法の名前を言った。しかもあたしよりも早く、だ。魔法を知っている、という事は、元の飼い主が知っていたか、もしくは自身が知っているかだ。
あまり考えたくはない事が頭をよぎるから、強引に思考から追い出す。
「なんでも良いけど、熱が下がるといいなー」
知らない方が良い事もあるんだ、きっと。
今日はクロをお腹の上に置いて、仰向けで寝る。人肌と毛布の保温でクロを包み込む作戦だ。
「クロ、寒くない?」
「うん大丈夫だ。暖かい」
「そう、よかった」
クロの背中を撫でる。指に絡まる毛が気持ち良い。
「……シーラは、魔法使いでよかった事は、あるか?」
お腹にいるクロから声がした。
「そーねー。空は飛べるし、怪我をしても治せるし、洗濯も楽ね」
「そうか……」
「あたし、魔法の適性が無かったら、落第生だもん」
「そうか……」
クロの頭をくりくりと撫でる。
「小難しい事は、治ってから考えなさい」
「……わかった」
クロの呼吸がゆっくりになった。
「おやすみ、クロ……」
夜の帳は、静かに降りて来た。あたしの部屋にまで、静かに、静かに。
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