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孤児院での生活
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調書を取ってくれたおじさんが孤児院の院長に話をしている。
私の身の上だ。
孤児院の中の部屋の古いソファの上に、ちょんと座らされている。
説明が終わったおじさんは私が手を振ると手を振り返して帰っていった。
「サチちゃん。今日からここがお家ですからね。好きなように過ごしましょうね。よろしくね」
院長が優しく私の手を握ってくれた。
温かい。
優しい人だ。
「よろちくおにぇがいしましゅ」
「偉いわねぇ。もう、お話できるのね。孤児院の子供に紹介しましょうね」
院長が私を抱っこしてくれた。
私の身体は抱っこするのにちょうどいい体形なのだろうか? それとも、私の足が遅いからだろうか?
孤児院の中を抱っこされて移動していく。
石造りの建物だ。
孤児院なのに珍しいと思ってしまう。
経営状況がいいのかな? それとも国営かな?
部屋に入ると1、2、3……8人の小さい子供達がいる。
院長が声を張り上げた。
「みんなー! 新しいお友達ですよー! 仲良くしてね!
マリー、この子をよろしくお願いしますね。名前はサチちゃんです」
「はい!サチちゃん、こっちですよ~」
マリーと言う若いお姉さんに抱っこされて、院長にバイバイする。
にっこりと笑ってくれた。
子供が好きなんだろうなぁ。
同じ歳ぐらいの子供のところに降ろされる。
やっと立っちが出来たくらいの子だ。
その子と手を繋いで歩く。
歩けるのが楽しいみたいで、あっちによたよた、こっちによたよたと落ち着きがない。
この歳だとこんなものか。
きゃーきゃーと嬉しそうだ。
一緒に付き合う。
たまに抱きついてきたりするから潰される。
痛くも苦しくもないけど。
何が気に入ったのか、女の子にすんすんと匂いを嗅がれる。
さっき泣いて喉が渇いた。
ストローマグで麦茶を飲む。
ちゅーちゅーと飲んでると一緒にいた女の子が欲しそうに見て来た。
新しく麦茶入りのストローマグを用意してその子に渡すと嬉しそうに奪っていった。
が、飲み方がわからないのかぐずりだしたので、介助して教えてあげる。
「すうんだよ。ちゅーちゅーとにぇ」
やっと上手く飲めたようで、嬉しそうに飲んでいる。
子供は可愛いな。
今は私も子供だが。
その子とのんびり団子になっていると、昼食のようだ。
昼食があるということは文化は進んでいるのかもしれない。
女の子と手を繋いで食堂に誘導されていく。
気に入ったのか、片手にはストローマグを握っている。
子供達の遅い足にめげずにマリー先生が私達を誘導する。
食堂に着いたら他にも先生がいたのか小さい子供がキャッチされていく。
見事な連携だ。
私もキャッチされた。
椅子に座らされて食事の面倒を見てくれる。
ほくほくのかぼちゃみたいな芋がおいしい。
ちゃんと子供達の喉に詰まらないように考えて作ってある。
ペーストまでいかないけど、口の中に入れるとほぐれるように食材がほろほろと崩れる。
けども、ちゃんと味があっておいしい。
自分で食べる子と先生に面倒を見てもらう子に別れて座って、私は先生にあーんで食べさせてもらっている。
楽だ。
先生ありがとう。
食事の後は小さい子はお昼寝。
クズって眠れない子には先生がついている。
私も午前中だけで疲れたから、休ませてもらおう。
ゆったりと眠る。
私の隣にはストローマグちゃん。
寝つきがいいのかもう寝ている。
◇◇◇
鐘の音で目が覚めた。
そういやお昼にも鳴ってたっけ。
凄く大きい音だ。
ふわぁ、とあくびが出た。
マグちゃんはストローマグで水分補給をしている。
私もストローマグで水分補給。
先生がそこらじゅうでおねしょした子のパンツを変えていっている。
その後は子供達は外に出て遊ぶ。
歩ける子だけね。
中庭みたいになっていて涼しい。
マグちゃんと手を繋いで歩く。
マグちゃんの本当の名前なんて言うんだろ?
砂場みたいなところがあったから手で砂をすくって砂山を作るとマグちゃんも真似する。
砂がさらさらだったからトンネルの開通は出来なかった。
掘る側から崩れていったらめげるよね?
鐘の音が鳴ったら手を洗って夕食だ。
昼間と同じように介助される。
う~ん、蒸し野菜が美味しい。
いい味出してますなぁ。
この世界は素朴な料理が多いのか、それとも子供の食事だから味が素朴なのか分からないなぁ。
それより孤児院、入っちゃったけど、どうしよう。
神様の使徒なのにお手伝いが出来ないぞ。
待遇は悪くないけども。
普通の子供としては。
夕食後、口をすすいで寝る部屋まで案内される。
マグちゃんも一緒だ。
先生も1人一緒に眠るらしい。
この部屋おねしょの匂いがするぞ。
こっそりと能力で消臭をする。
これで眠れる。
おやすみなさい。
◇◇◇
次の日の朝は鐘の音で目が覚めた。
昨日の夜に消臭したのに、おねしょ臭い。
先生達がおねしょしちゃった子供達の服を脱がせたり身体を拭いたりしている。
私はおねしょしないから、昨日教えてもらったトイレに行く。
ちょっと臭いんだけどね。
スッキリした私は他の子供達と食堂にわちゃわちゃと行く。
やっぱり先生にキャッチされて朝食をいただく。
お、肉があるぞ! 昨日は無かったのに。
小さく切ってある肉をいただく。
うん、肉だ。
おいしい。
脂がしつこくなくていい。
良く噛んで食べる。
「おいしい?」
「うん!」
先生とコミュニケーションを取りながら美味しい朝食を食べる。
みんなで口をすすいだら、昨日と同じ幼児部屋に行く。
昨日はよく見なかったけど、私とマグちゃんが1番小さいようだ。
先生が近づいてきて絵本を私とマグちゃんに読んでくれる。
何故かこの世界の文字がわかる。
不思議体験だ。
院長先生が来た。
マリー先生を呼んでいる。
廊下でお話ししてるな。
耳をすますと部屋の賑やかさが消えて先生達の話し声が聞こえてきた。
「……会の人達がサチちゃんをよこせと言ってきてます。身元証明が出来なければ、渡さないと言っているのですが、もしかしたら強引な手に出るかもしれません。他の子供達と一緒に守ってあげてください」
「はい、わかりました!」
私? 誰かが私を欲しがっているって事? 誰が?
犯人は昼食の後にやって来た。
私の身の上だ。
孤児院の中の部屋の古いソファの上に、ちょんと座らされている。
説明が終わったおじさんは私が手を振ると手を振り返して帰っていった。
「サチちゃん。今日からここがお家ですからね。好きなように過ごしましょうね。よろしくね」
院長が優しく私の手を握ってくれた。
温かい。
優しい人だ。
「よろちくおにぇがいしましゅ」
「偉いわねぇ。もう、お話できるのね。孤児院の子供に紹介しましょうね」
院長が私を抱っこしてくれた。
私の身体は抱っこするのにちょうどいい体形なのだろうか? それとも、私の足が遅いからだろうか?
孤児院の中を抱っこされて移動していく。
石造りの建物だ。
孤児院なのに珍しいと思ってしまう。
経営状況がいいのかな? それとも国営かな?
部屋に入ると1、2、3……8人の小さい子供達がいる。
院長が声を張り上げた。
「みんなー! 新しいお友達ですよー! 仲良くしてね!
マリー、この子をよろしくお願いしますね。名前はサチちゃんです」
「はい!サチちゃん、こっちですよ~」
マリーと言う若いお姉さんに抱っこされて、院長にバイバイする。
にっこりと笑ってくれた。
子供が好きなんだろうなぁ。
同じ歳ぐらいの子供のところに降ろされる。
やっと立っちが出来たくらいの子だ。
その子と手を繋いで歩く。
歩けるのが楽しいみたいで、あっちによたよた、こっちによたよたと落ち着きがない。
この歳だとこんなものか。
きゃーきゃーと嬉しそうだ。
一緒に付き合う。
たまに抱きついてきたりするから潰される。
痛くも苦しくもないけど。
何が気に入ったのか、女の子にすんすんと匂いを嗅がれる。
さっき泣いて喉が渇いた。
ストローマグで麦茶を飲む。
ちゅーちゅーと飲んでると一緒にいた女の子が欲しそうに見て来た。
新しく麦茶入りのストローマグを用意してその子に渡すと嬉しそうに奪っていった。
が、飲み方がわからないのかぐずりだしたので、介助して教えてあげる。
「すうんだよ。ちゅーちゅーとにぇ」
やっと上手く飲めたようで、嬉しそうに飲んでいる。
子供は可愛いな。
今は私も子供だが。
その子とのんびり団子になっていると、昼食のようだ。
昼食があるということは文化は進んでいるのかもしれない。
女の子と手を繋いで食堂に誘導されていく。
気に入ったのか、片手にはストローマグを握っている。
子供達の遅い足にめげずにマリー先生が私達を誘導する。
食堂に着いたら他にも先生がいたのか小さい子供がキャッチされていく。
見事な連携だ。
私もキャッチされた。
椅子に座らされて食事の面倒を見てくれる。
ほくほくのかぼちゃみたいな芋がおいしい。
ちゃんと子供達の喉に詰まらないように考えて作ってある。
ペーストまでいかないけど、口の中に入れるとほぐれるように食材がほろほろと崩れる。
けども、ちゃんと味があっておいしい。
自分で食べる子と先生に面倒を見てもらう子に別れて座って、私は先生にあーんで食べさせてもらっている。
楽だ。
先生ありがとう。
食事の後は小さい子はお昼寝。
クズって眠れない子には先生がついている。
私も午前中だけで疲れたから、休ませてもらおう。
ゆったりと眠る。
私の隣にはストローマグちゃん。
寝つきがいいのかもう寝ている。
◇◇◇
鐘の音で目が覚めた。
そういやお昼にも鳴ってたっけ。
凄く大きい音だ。
ふわぁ、とあくびが出た。
マグちゃんはストローマグで水分補給をしている。
私もストローマグで水分補給。
先生がそこらじゅうでおねしょした子のパンツを変えていっている。
その後は子供達は外に出て遊ぶ。
歩ける子だけね。
中庭みたいになっていて涼しい。
マグちゃんと手を繋いで歩く。
マグちゃんの本当の名前なんて言うんだろ?
砂場みたいなところがあったから手で砂をすくって砂山を作るとマグちゃんも真似する。
砂がさらさらだったからトンネルの開通は出来なかった。
掘る側から崩れていったらめげるよね?
鐘の音が鳴ったら手を洗って夕食だ。
昼間と同じように介助される。
う~ん、蒸し野菜が美味しい。
いい味出してますなぁ。
この世界は素朴な料理が多いのか、それとも子供の食事だから味が素朴なのか分からないなぁ。
それより孤児院、入っちゃったけど、どうしよう。
神様の使徒なのにお手伝いが出来ないぞ。
待遇は悪くないけども。
普通の子供としては。
夕食後、口をすすいで寝る部屋まで案内される。
マグちゃんも一緒だ。
先生も1人一緒に眠るらしい。
この部屋おねしょの匂いがするぞ。
こっそりと能力で消臭をする。
これで眠れる。
おやすみなさい。
◇◇◇
次の日の朝は鐘の音で目が覚めた。
昨日の夜に消臭したのに、おねしょ臭い。
先生達がおねしょしちゃった子供達の服を脱がせたり身体を拭いたりしている。
私はおねしょしないから、昨日教えてもらったトイレに行く。
ちょっと臭いんだけどね。
スッキリした私は他の子供達と食堂にわちゃわちゃと行く。
やっぱり先生にキャッチされて朝食をいただく。
お、肉があるぞ! 昨日は無かったのに。
小さく切ってある肉をいただく。
うん、肉だ。
おいしい。
脂がしつこくなくていい。
良く噛んで食べる。
「おいしい?」
「うん!」
先生とコミュニケーションを取りながら美味しい朝食を食べる。
みんなで口をすすいだら、昨日と同じ幼児部屋に行く。
昨日はよく見なかったけど、私とマグちゃんが1番小さいようだ。
先生が近づいてきて絵本を私とマグちゃんに読んでくれる。
何故かこの世界の文字がわかる。
不思議体験だ。
院長先生が来た。
マリー先生を呼んでいる。
廊下でお話ししてるな。
耳をすますと部屋の賑やかさが消えて先生達の話し声が聞こえてきた。
「……会の人達がサチちゃんをよこせと言ってきてます。身元証明が出来なければ、渡さないと言っているのですが、もしかしたら強引な手に出るかもしれません。他の子供達と一緒に守ってあげてください」
「はい、わかりました!」
私? 誰かが私を欲しがっているって事? 誰が?
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