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モルート領都におでかけ 1
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朝、教会の入り口に行く為にマントを身につけて飛んでいると、お風呂場から行列ができている。
お風呂を教会関係者だけでなく、一般の人にも使ってもらうんだ。
大司教様、良い人。
列に並んでいる一般人に「飛んでる」「飛んでるぞ」「かわいい……」と言われるけど、知らん顔して通り過ぎる。
可愛いと言ってくれた、そこな女の人はありがとう。
お風呂から続く列は、礼拝堂まで行列が繋がっている。
凄い。
私が教会の入り口に到着すると待っていたラズがホッとした顔をした。
「聖騎士を呼んで参りました。一緒に行きましょう」
「はい! いきましょう!」
今日の護衛の聖騎士は3人だった。
本当はもう少し増やしたかったけど、人がいなかったんだって。
大丈夫だよ、3人で。
聖騎士が行きたい場所を案内してくれるんだって。
行きたい場所というか、ふらふら散歩したい、と言うと困った顔をされた。
大丈夫!
きっと、ふらふら散歩するのも楽しいよ!
ふらふら行くぞー! おー!
教会は何処にあるのか聞いたら、街の真ん中にあるんだって。
鐘の音が領都の隅々まで聞こえるように。
ふーん。
行き先は、庶民の生活を見たいからそっちに行こうかな。
ちょいと聖騎士に場所を教えてもらい、ふんふん飛んで行くけど、教会勢は不安そうだ。
何の為の護衛か!
と、喝っ! をいれたいが、慣れてないのかな?
目的地が無いお出かけ。
飛んで、きょろきょろとしてみるけど、覚悟してたつもりだけど、凄い見られる。
と、言うか、目と目がバッチバッチにあう! もう大注目!
「子供が」
「飛んでる」
「小さい」
子供も飛びますよ! 私だけかもしれないけど。
それから小さいのは幼児だからだ。
見られるから、私も見返す。
ガン見だ。
目が合ったらビクッとされる。
ショックですがな。
こんな可愛い子見つけてビクッて。
お人形のように可愛いサチに真顔で見られた厳つい男は、サチの整った、創造神が作りたもうた真顔の造形美に圧倒されたのである。
だが、自分の事を愛くるしい幼児だと思っているサチにソレはわからない。
サチはくるくると空中を飛び、周りを見る。
住宅街に入ったようだ。
人の生活している匂いがする。
あ、小さな子供達がいる。
ぴゅーんと飛んで近づく。
「にゃにしてりゅの?」
子供達が驚いた顔をした後、サチの背後を見て怯えた顔をした。
思い当たって、くるりと後ろを見て注意する。
聖騎士だ。
「にりゃまにゃいで! こどもたちがこわがりゅ」
「は!」
怖い顔をしていた聖騎士達が了解してくれたみたいだ。
また子供達を見る。
半分は怯えて、半分は好奇心がある顔をしている。
「おまえだれだ? えらいのか?」
「さちでしゅ。えりゃくはにゃいよ」
女の子達が「きゃー、かわいいー」って言ってくれる。
怯えも無くなったようだ。
「おまえ、かわいいな」
男の子が私を撫でようとしたのだろうと上げた手を、いつ間にかラズが掴んでいた。
「りゃず?」
思わず低い声で名前を呼ぶと「サチ様が汚れてはいけないので」とラズが言い訳した。
ラズのいっけんサチを案じるような言葉は差別だった。
汚れてなきゃいいんだと、子供達を能力で綺麗にした。
俗にいう『クリーン』とか『浄化』だね。
子供達が驚いてる。
服まで真っ白になったからね。
さっき触ってくれようとした男の子にサチが抱きつくと、びっくりしたようで地面に尻もちをついてしまった。
〈痛みよ無くなれ〉
と思って男の子を見ると不思議そうにお尻を触っていた。
「おまえ」
「さち」
「え?」
「にゃまえ、さちでしゅ」
「さち」
「はい!」
「さっきの! さちがやったんだろ? きれいになったの!」
「しょうでしゅ」
「すごいな。さちはすごいな!」
凄い凄いといいながら、わしゃわしゃと撫でてくる。
むふん! と得意な気持ちになる。
「なにしてあそぶ?」と聞いてきたので、なんでもいいよと答えると、子供達は白いチョークのような物で地面に落書きした。
ふんふんと見るけど、何を書いているのかよくわからない。
幼い子供ってそんなものかな?
ちゃぶ台みたいな机を創造して出すと、子供達が注目した。
ミニパルフェを人数分出して子供達に「おやちゅをたべよう?」と誘うと、わっときた。
「食べていいの?」
「いいよ」
きゃーっと喜んで食べる。
ラズも呼んで大きなパフェを出すと「にーちゃんいーなー」と子供達が騒ぎ出す。
ラズは羨ましがられるのに戸惑いながらも食べる。
私は飛んで護衛達の口に創造で出したどんぐり飴を入れていった。
味は適当だ。
多分いちごだろう。
目を剥かれて、すんごい驚かれたけどね。
口の中に押し込んでやった。
お腹いっぱいになった子供達は帰っていった。
時間的に眠くなったのだろう。
大きい子はいなかったから。
ちゃぶ台を収納にしまって、またふらふらと飛ぶ。
おお、屋台の場所に出た。
いい匂いがする。
いい匂いに近づくと多分、焼き鳥があった。
「おう! 飛んでら! お客さんかい?」
陽気な店主が驚きながらも話しかけてくれる。
気さくだ。
「しょうでしゅ。ごほんくだしゃい」
「分かったよ! 待ってな!」
もうほとんど焼き終わっていた肉を焼きだした。
温めてくれているのだろう。
いい匂いがする。
匂いだけで幸せになる。
涎が出てきた。
パルフェを食べたのに。
「お待ち! 大銅貨2枚と銅貨5枚だ」
「ぎんかいちまいで、おねがいしましゅ」
「あいよ! おつりね! 兄ちゃんが受け取るのか?」
ラズがお釣りを受け取って数えている。
大丈夫のようだ。
収納にしまう。
「やきとり! みんな、たべて!」
聖騎士の護衛にも言うと「いや」「仕事中なのに」と遠慮するから、口に突っ込んでやった。
他の人は諦めて食べてくれた。
私も食べる。
塩焼きだ。
パリッとしていて香ばしい。
護衛の人は、とても素早く食べていた。
ちゃんと味わったのだろうか?
串を捨てる箱があったので入れて、店主のおっちゃんに挨拶する。
「おいしかった! ありがとう!」
「おう! また来てな!」
口のまわりが脂でベトベトだ。
ラズが拭いてくれようとしたが断って〈綺麗になあれ〉と思ったら汚れがとれた。
能力、便利。
ラズも納得顔。
ラズと護衛達の手も綺麗にした。
脂が垂れてたからね。
お風呂を教会関係者だけでなく、一般の人にも使ってもらうんだ。
大司教様、良い人。
列に並んでいる一般人に「飛んでる」「飛んでるぞ」「かわいい……」と言われるけど、知らん顔して通り過ぎる。
可愛いと言ってくれた、そこな女の人はありがとう。
お風呂から続く列は、礼拝堂まで行列が繋がっている。
凄い。
私が教会の入り口に到着すると待っていたラズがホッとした顔をした。
「聖騎士を呼んで参りました。一緒に行きましょう」
「はい! いきましょう!」
今日の護衛の聖騎士は3人だった。
本当はもう少し増やしたかったけど、人がいなかったんだって。
大丈夫だよ、3人で。
聖騎士が行きたい場所を案内してくれるんだって。
行きたい場所というか、ふらふら散歩したい、と言うと困った顔をされた。
大丈夫!
きっと、ふらふら散歩するのも楽しいよ!
ふらふら行くぞー! おー!
教会は何処にあるのか聞いたら、街の真ん中にあるんだって。
鐘の音が領都の隅々まで聞こえるように。
ふーん。
行き先は、庶民の生活を見たいからそっちに行こうかな。
ちょいと聖騎士に場所を教えてもらい、ふんふん飛んで行くけど、教会勢は不安そうだ。
何の為の護衛か!
と、喝っ! をいれたいが、慣れてないのかな?
目的地が無いお出かけ。
飛んで、きょろきょろとしてみるけど、覚悟してたつもりだけど、凄い見られる。
と、言うか、目と目がバッチバッチにあう! もう大注目!
「子供が」
「飛んでる」
「小さい」
子供も飛びますよ! 私だけかもしれないけど。
それから小さいのは幼児だからだ。
見られるから、私も見返す。
ガン見だ。
目が合ったらビクッとされる。
ショックですがな。
こんな可愛い子見つけてビクッて。
お人形のように可愛いサチに真顔で見られた厳つい男は、サチの整った、創造神が作りたもうた真顔の造形美に圧倒されたのである。
だが、自分の事を愛くるしい幼児だと思っているサチにソレはわからない。
サチはくるくると空中を飛び、周りを見る。
住宅街に入ったようだ。
人の生活している匂いがする。
あ、小さな子供達がいる。
ぴゅーんと飛んで近づく。
「にゃにしてりゅの?」
子供達が驚いた顔をした後、サチの背後を見て怯えた顔をした。
思い当たって、くるりと後ろを見て注意する。
聖騎士だ。
「にりゃまにゃいで! こどもたちがこわがりゅ」
「は!」
怖い顔をしていた聖騎士達が了解してくれたみたいだ。
また子供達を見る。
半分は怯えて、半分は好奇心がある顔をしている。
「おまえだれだ? えらいのか?」
「さちでしゅ。えりゃくはにゃいよ」
女の子達が「きゃー、かわいいー」って言ってくれる。
怯えも無くなったようだ。
「おまえ、かわいいな」
男の子が私を撫でようとしたのだろうと上げた手を、いつ間にかラズが掴んでいた。
「りゃず?」
思わず低い声で名前を呼ぶと「サチ様が汚れてはいけないので」とラズが言い訳した。
ラズのいっけんサチを案じるような言葉は差別だった。
汚れてなきゃいいんだと、子供達を能力で綺麗にした。
俗にいう『クリーン』とか『浄化』だね。
子供達が驚いてる。
服まで真っ白になったからね。
さっき触ってくれようとした男の子にサチが抱きつくと、びっくりしたようで地面に尻もちをついてしまった。
〈痛みよ無くなれ〉
と思って男の子を見ると不思議そうにお尻を触っていた。
「おまえ」
「さち」
「え?」
「にゃまえ、さちでしゅ」
「さち」
「はい!」
「さっきの! さちがやったんだろ? きれいになったの!」
「しょうでしゅ」
「すごいな。さちはすごいな!」
凄い凄いといいながら、わしゃわしゃと撫でてくる。
むふん! と得意な気持ちになる。
「なにしてあそぶ?」と聞いてきたので、なんでもいいよと答えると、子供達は白いチョークのような物で地面に落書きした。
ふんふんと見るけど、何を書いているのかよくわからない。
幼い子供ってそんなものかな?
ちゃぶ台みたいな机を創造して出すと、子供達が注目した。
ミニパルフェを人数分出して子供達に「おやちゅをたべよう?」と誘うと、わっときた。
「食べていいの?」
「いいよ」
きゃーっと喜んで食べる。
ラズも呼んで大きなパフェを出すと「にーちゃんいーなー」と子供達が騒ぎ出す。
ラズは羨ましがられるのに戸惑いながらも食べる。
私は飛んで護衛達の口に創造で出したどんぐり飴を入れていった。
味は適当だ。
多分いちごだろう。
目を剥かれて、すんごい驚かれたけどね。
口の中に押し込んでやった。
お腹いっぱいになった子供達は帰っていった。
時間的に眠くなったのだろう。
大きい子はいなかったから。
ちゃぶ台を収納にしまって、またふらふらと飛ぶ。
おお、屋台の場所に出た。
いい匂いがする。
いい匂いに近づくと多分、焼き鳥があった。
「おう! 飛んでら! お客さんかい?」
陽気な店主が驚きながらも話しかけてくれる。
気さくだ。
「しょうでしゅ。ごほんくだしゃい」
「分かったよ! 待ってな!」
もうほとんど焼き終わっていた肉を焼きだした。
温めてくれているのだろう。
いい匂いがする。
匂いだけで幸せになる。
涎が出てきた。
パルフェを食べたのに。
「お待ち! 大銅貨2枚と銅貨5枚だ」
「ぎんかいちまいで、おねがいしましゅ」
「あいよ! おつりね! 兄ちゃんが受け取るのか?」
ラズがお釣りを受け取って数えている。
大丈夫のようだ。
収納にしまう。
「やきとり! みんな、たべて!」
聖騎士の護衛にも言うと「いや」「仕事中なのに」と遠慮するから、口に突っ込んでやった。
他の人は諦めて食べてくれた。
私も食べる。
塩焼きだ。
パリッとしていて香ばしい。
護衛の人は、とても素早く食べていた。
ちゃんと味わったのだろうか?
串を捨てる箱があったので入れて、店主のおっちゃんに挨拶する。
「おいしかった! ありがとう!」
「おう! また来てな!」
口のまわりが脂でベトベトだ。
ラズが拭いてくれようとしたが断って〈綺麗になあれ〉と思ったら汚れがとれた。
能力、便利。
ラズも納得顔。
ラズと護衛達の手も綺麗にした。
脂が垂れてたからね。
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