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此処は何処?
迷子?
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『トンネルを抜けると其処は雪国だった』
まず私の頭に浮かんだのはその言葉だった。
川端康成さんはこんな気持ちだったのかしら?
玄関を抜けると其処は森だった。
右を向いても『木』、左を向いても『木』、前も後ろも『木』、これが森なのね。
そして上を見れば抜けるような青空。
私が今立っているのは恐らく森の中、そしてこの場所だけは木の無いちょっとしたスペースとなっている。
それにしても
「此処は何処かしら?」
見渡す限り木意外が見当たらない。
建物らしき物も無ければ、道らしき物も無い。
はて?では私は何処から来たのでしょう。
「私は遂に方向音痴を極めてしまったのでしょうか?」
それにしても遂に私は新記録を樹立してしまったようね、全然嬉しくは無いけれども。
今までは家を出て15分で迷子が最速だったのだけれども、遂に私は玄関を出て一歩と言う記録を叩き出してしまった。
これは語り草になってしまうわね。
それにしても登校中に迷子になるなんて久しぶりね。
最近は慣れて来たのかここ2年は迷子にならなかったのに。
(注意:望が同じ高校に入学したからです)
それに中二、中三の2年間も不思議と迷子にはならなかったのよね。
(注意:勿論、望が一緒だったからです)
どうやら私は道を覚えるのに1年掛かるようね。
(注意:望のお陰です。逆にそのせいで遥は全く道を覚えません)
校内は意外と早くて半年位でたまにしか迷子にならなくなるのだけども。
(注意:友人のお陰です。一人で行動するとかなりの確率で迷子になります)
その様な思い出に浸っていても仕方がないので何とかしなくては。
望も目の前で私が迷子になって心配しているでしょうし。
まずは太陽の方向ね!
背の高い木に囲まれて太陽が見えないわね。
朝と言う事で太陽が登り切って無いせいもあるのかもしれない。
だとすれば次は人を探す事ね。
「おーい、誰かいませんか~!!」
大声で叫んで見る。
・・・・
「だ~れ~か~!!」
反応が無い。
困った、どうしましょう。
森の中で無闇に動くのは寧ろ危険だって言うし。
・・ガサ・・・ガサガサ・・・
え?物音がした?
もしかして人?
目を細めて良く見てみると疎らに数人の人影が見えた。
「あの~、スミマセ~ン!」
聞こえる様に声を出してみる。
ガサガサ・・・ガサガサガサ
曖昧な人影がどんどん鮮明になってくる。
あれ?ちょっと小さい?え?子供?
くっきりと見えてきた人影は遠目で見ても小学生位の背丈しかない。
え?何で子供がこんな時間にこんな場所に居るのかしら?
あ?もしかして、この子達も同じ迷子なのかも!
そう思った私は、近付いて来る子供達に向かってゆっくりと歩き出した。
「ねぇ、君達も迷子なのかな?」
怖がらせない様に、優しく、慎重に。
それが功を奏したのか彼方からも声が聞こえた。
「グゲ・・、ゴゲグゲ、ゲゲゲ」
・・・・グゲ?
え?この子達何を言ってるの?
「き、君達?」
「ゲゲゴゲ、グゲゲゲ」
ゲゲ?ゴ・・ゲ?え?何?
何を言ってるの?もしかして!
外国語?何語?もしかして私はとうとう外国まで迷子になってしまったの?
我ながらビックリだわ。
「ハ、ハロー?」
「グガゴゲゲ」
・・・全然分からないわ。
何処の言語かしら。
ゆっくりと困惑しながらも更に近付くと幾つかの奇妙な点に気が付いた。
まず違和感を感じたのは肌の色。
え?緑色?こんな肌の色の人種って居たっけ?それに身に付けているのは腰巻きの布だけ。
手には其々が棍棒の様な物を握っている。
頭は全員がスキンヘッドで髪の一本も無い。
そして顔はどう見ても子供に見えない。
背丈は子供なのに、顔は大人?と言うよりおじさん?って感じ。
しかもその表情、この表情には覚えがある。
早く忘れてしまいたいイヤな覚えが。
ニヤニヤと見るものを不快にする歪んだ顔。
そして私は悟った。
コイツらは外国の変質者だ!
そう私が認識したと同時に変質者達は私に向かって襲い掛かって来た。
「ふん!」
初めに飛び掛かって来た変質者に向かい右拳を振り抜く。
『ガン!』
そんな響きと共に変質者が後方に吹き飛んだ。
おー、今日は何だか絶好調だわ!
「グギャーーー!」
「ギャギャーーー!」
今度は私の左右から別の変質者達が襲い掛かって来る。
左フックを左の相手のボディーに叩き込み、身体を回転させて右の相手の側頭部へ回し蹴りを叩き込む。
『ドン!』『バン!』
また変質者達は後方に吹き飛んだ。
フフ、絶好調ね!
私は無表情のまま、右手を掌を上にして前に出し、クイクイ、指を折り曲げ掛かってこいと挑発する。
・・・少しの静寂、そして。
「「「グキャギャギャーー」」」
残りの変質者は三人、それが一斉に私に飛び掛かって来る。
恐怖は無かった、これが初めてでは無い。
以前の変質者も徹底的に叩きのめした。
しかも今はあの時よりも何故か数段身体の調子が良い。
正面から横並びに向かって来る三人の変質者。
私は左の変質者に向かってダッシュをすると同時に右手を振り上げた。
ダンッ!ほんの一瞬だった、気が付いたら変質者が数メートル後ろに居る。
「へ?」「「「グゲ?」」」
何だか調子が良過ぎるわね。
もしかして、私の眠っていた能力が覚醒した?だとしたら、
「フフフ、変質者さん!アナタ達も運が無いわね!今のこの覚醒した私を襲おうとするなんて」
不敵な笑みを浮かべた私は変質者と再び対峙する。
「さぁ、自らの行為を悔いなさい」
まず私の頭に浮かんだのはその言葉だった。
川端康成さんはこんな気持ちだったのかしら?
玄関を抜けると其処は森だった。
右を向いても『木』、左を向いても『木』、前も後ろも『木』、これが森なのね。
そして上を見れば抜けるような青空。
私が今立っているのは恐らく森の中、そしてこの場所だけは木の無いちょっとしたスペースとなっている。
それにしても
「此処は何処かしら?」
見渡す限り木意外が見当たらない。
建物らしき物も無ければ、道らしき物も無い。
はて?では私は何処から来たのでしょう。
「私は遂に方向音痴を極めてしまったのでしょうか?」
それにしても遂に私は新記録を樹立してしまったようね、全然嬉しくは無いけれども。
今までは家を出て15分で迷子が最速だったのだけれども、遂に私は玄関を出て一歩と言う記録を叩き出してしまった。
これは語り草になってしまうわね。
それにしても登校中に迷子になるなんて久しぶりね。
最近は慣れて来たのかここ2年は迷子にならなかったのに。
(注意:望が同じ高校に入学したからです)
それに中二、中三の2年間も不思議と迷子にはならなかったのよね。
(注意:勿論、望が一緒だったからです)
どうやら私は道を覚えるのに1年掛かるようね。
(注意:望のお陰です。逆にそのせいで遥は全く道を覚えません)
校内は意外と早くて半年位でたまにしか迷子にならなくなるのだけども。
(注意:友人のお陰です。一人で行動するとかなりの確率で迷子になります)
その様な思い出に浸っていても仕方がないので何とかしなくては。
望も目の前で私が迷子になって心配しているでしょうし。
まずは太陽の方向ね!
背の高い木に囲まれて太陽が見えないわね。
朝と言う事で太陽が登り切って無いせいもあるのかもしれない。
だとすれば次は人を探す事ね。
「おーい、誰かいませんか~!!」
大声で叫んで見る。
・・・・
「だ~れ~か~!!」
反応が無い。
困った、どうしましょう。
森の中で無闇に動くのは寧ろ危険だって言うし。
・・ガサ・・・ガサガサ・・・
え?物音がした?
もしかして人?
目を細めて良く見てみると疎らに数人の人影が見えた。
「あの~、スミマセ~ン!」
聞こえる様に声を出してみる。
ガサガサ・・・ガサガサガサ
曖昧な人影がどんどん鮮明になってくる。
あれ?ちょっと小さい?え?子供?
くっきりと見えてきた人影は遠目で見ても小学生位の背丈しかない。
え?何で子供がこんな時間にこんな場所に居るのかしら?
あ?もしかして、この子達も同じ迷子なのかも!
そう思った私は、近付いて来る子供達に向かってゆっくりと歩き出した。
「ねぇ、君達も迷子なのかな?」
怖がらせない様に、優しく、慎重に。
それが功を奏したのか彼方からも声が聞こえた。
「グゲ・・、ゴゲグゲ、ゲゲゲ」
・・・・グゲ?
え?この子達何を言ってるの?
「き、君達?」
「ゲゲゴゲ、グゲゲゲ」
ゲゲ?ゴ・・ゲ?え?何?
何を言ってるの?もしかして!
外国語?何語?もしかして私はとうとう外国まで迷子になってしまったの?
我ながらビックリだわ。
「ハ、ハロー?」
「グガゴゲゲ」
・・・全然分からないわ。
何処の言語かしら。
ゆっくりと困惑しながらも更に近付くと幾つかの奇妙な点に気が付いた。
まず違和感を感じたのは肌の色。
え?緑色?こんな肌の色の人種って居たっけ?それに身に付けているのは腰巻きの布だけ。
手には其々が棍棒の様な物を握っている。
頭は全員がスキンヘッドで髪の一本も無い。
そして顔はどう見ても子供に見えない。
背丈は子供なのに、顔は大人?と言うよりおじさん?って感じ。
しかもその表情、この表情には覚えがある。
早く忘れてしまいたいイヤな覚えが。
ニヤニヤと見るものを不快にする歪んだ顔。
そして私は悟った。
コイツらは外国の変質者だ!
そう私が認識したと同時に変質者達は私に向かって襲い掛かって来た。
「ふん!」
初めに飛び掛かって来た変質者に向かい右拳を振り抜く。
『ガン!』
そんな響きと共に変質者が後方に吹き飛んだ。
おー、今日は何だか絶好調だわ!
「グギャーーー!」
「ギャギャーーー!」
今度は私の左右から別の変質者達が襲い掛かって来る。
左フックを左の相手のボディーに叩き込み、身体を回転させて右の相手の側頭部へ回し蹴りを叩き込む。
『ドン!』『バン!』
また変質者達は後方に吹き飛んだ。
フフ、絶好調ね!
私は無表情のまま、右手を掌を上にして前に出し、クイクイ、指を折り曲げ掛かってこいと挑発する。
・・・少しの静寂、そして。
「「「グキャギャギャーー」」」
残りの変質者は三人、それが一斉に私に飛び掛かって来る。
恐怖は無かった、これが初めてでは無い。
以前の変質者も徹底的に叩きのめした。
しかも今はあの時よりも何故か数段身体の調子が良い。
正面から横並びに向かって来る三人の変質者。
私は左の変質者に向かってダッシュをすると同時に右手を振り上げた。
ダンッ!ほんの一瞬だった、気が付いたら変質者が数メートル後ろに居る。
「へ?」「「「グゲ?」」」
何だか調子が良過ぎるわね。
もしかして、私の眠っていた能力が覚醒した?だとしたら、
「フフフ、変質者さん!アナタ達も運が無いわね!今のこの覚醒した私を襲おうとするなんて」
不敵な笑みを浮かべた私は変質者と再び対峙する。
「さぁ、自らの行為を悔いなさい」
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