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花の国“フラワーランド”
四話 自由時間
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モテ男はたくさんの情報を教えてくれた。どんな外見をしていて、どの時間に窃盗という犯行をするのか、どの場所に現れるのか。欲しかった情報が自分から来てくれて、ラテは顔には表さないが喜んだ。
ちなみに、話の途中でわかったが、モテ男の名前はレイン・ヒューチャーというらしい。彼のことは気に入ったため、今回こそは名前を覚えられそうな気がする。
するとラテは思い出したかのように、その黒色の小さな鞄に手を突っ込んだ。
(上司に連絡入れないと)
鞄の中に入れたはずの携帯電話をさがす。なにを連絡するかというと、悪魔を捕まえる日を上司に言われていた期限の今日の夜から、三日後の木曜日にしたいということだ。
本当は連絡なんて入れたくないが、上司には寮を借りる期間を増やす手配をしてもらわないといけない。めんどくさいなと思いつつも上司の番号を打ち込む。
数回のコール音が響くがそれはすぐに止まり、少し間が開いてから上司の少し幼い声が聞こえてきた。
『もしもしー。どしたの?』
「任務の延長をお願いしたいんですが、できますか?」
『いいけど何日まで?』
「木曜日までです」
電話からペラペラと紙をめくる音がする。予定を確認しているのだろうか。しばらくすると『うん、大丈夫。寮にも伝えておくから、木曜の夜あのカフェ集合ねー』と、呑気な声が聞こえてきた。
普通の上司なら任務の延長なんて渋るとこだが、うちの上司はいつも、なんとかなるでしょというポジティブ思考だ。その性格に悩まされることも多いが今のような場面だと助かることの方が多い。要は使い用ってやつだ。ラテは電話をプツリと切る。
「今やることは終わったし、ゆっくりしよ」
久しぶりの空き時間にラテの機嫌はそこそこ良かった。いつも上司に規格外の量の任務を押し付けられていた彼女は、ここ花の国に何があるのか妄想を膨らませる。軍に入ってからは苦労しかなかったけれど、観光地に無償で行けるところだけは気に入っていた。
(いちごが食べたいな)
ラテはぼんやりと思った。
ちなみに、話の途中でわかったが、モテ男の名前はレイン・ヒューチャーというらしい。彼のことは気に入ったため、今回こそは名前を覚えられそうな気がする。
するとラテは思い出したかのように、その黒色の小さな鞄に手を突っ込んだ。
(上司に連絡入れないと)
鞄の中に入れたはずの携帯電話をさがす。なにを連絡するかというと、悪魔を捕まえる日を上司に言われていた期限の今日の夜から、三日後の木曜日にしたいということだ。
本当は連絡なんて入れたくないが、上司には寮を借りる期間を増やす手配をしてもらわないといけない。めんどくさいなと思いつつも上司の番号を打ち込む。
数回のコール音が響くがそれはすぐに止まり、少し間が開いてから上司の少し幼い声が聞こえてきた。
『もしもしー。どしたの?』
「任務の延長をお願いしたいんですが、できますか?」
『いいけど何日まで?』
「木曜日までです」
電話からペラペラと紙をめくる音がする。予定を確認しているのだろうか。しばらくすると『うん、大丈夫。寮にも伝えておくから、木曜の夜あのカフェ集合ねー』と、呑気な声が聞こえてきた。
普通の上司なら任務の延長なんて渋るとこだが、うちの上司はいつも、なんとかなるでしょというポジティブ思考だ。その性格に悩まされることも多いが今のような場面だと助かることの方が多い。要は使い用ってやつだ。ラテは電話をプツリと切る。
「今やることは終わったし、ゆっくりしよ」
久しぶりの空き時間にラテの機嫌はそこそこ良かった。いつも上司に規格外の量の任務を押し付けられていた彼女は、ここ花の国に何があるのか妄想を膨らませる。軍に入ってからは苦労しかなかったけれど、観光地に無償で行けるところだけは気に入っていた。
(いちごが食べたいな)
ラテはぼんやりと思った。
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