彩のミステリーデビュー

愛媛海

文字の大きさ
24 / 30
高校生編

ハイヒールとブーツ

しおりを挟む
とある路地で救急車が止まっていた。どうやら、足の指を骨折した人がいるようだ。近くで2人が話していた。2人はどっちが骨折させたかどうかで言い争っているようだ。
「 君が帰ってきた時は何もなかったんだよ、私は13時に帰ってきたんだよ」
「私だってパーティーしてるわ」
「あー、これだから君のお姉さんの方がいいんだよ」
「私だってあんたのお姉さんの方がいいわ」
「2人とも落ち着いてください」
 2人の女性 はどちらともカバンの中に財布とスマホとミネラルウォーターがあった。違っていたのは一人は靴がハイヒール で、スーパーの袋を持っている人だった。もう一人はとブーツで、近所でパーティーをしている人だった。
「本当にスーパーにいたんでしょうね」
「いましたよ。 駅前のカメラに写ってるはずですよ。君はカメラなんて無いでしょ 」
「私は友達と一緒に パーティーをしていたんです 。あんたは駅近のスーパー なんでしょ」 
「 君だってできるでしょ」
「パーティーしてたんだったら声でかき消すことが出来るし」
「そっちだって元々買っておいて車の中に入れておけばいいじゃないの」
「先ほど、お母さんはその時間スーパーにいたことが確認できています」
「じゃあ、決まりね。私じゃないってことが分かったね。さあ、逮捕しなさい」
「やってないんですけど」
「あれ、警察官だ。何かあったんですか」
「足の指を骨折させた人はどっちかで言い争っているんです」
「早く逮捕しなさいよ」
「だから私じゃないって」
「骨折させたのは、ハイヒールのあなただと思われるのですが 」
「何で私なんですか。スーパーにいたことカメラで見れば分かります 」
「こちらがその様子です」
「本当ですね。でも、双子ですよね。お2人とも」
「はい、そうですけど」
「どちらとも双子がいますよ」
「だから仲良くなったんだよ」
「いきなり双子は反則だろ」
「つまり、スーパーにいたのはあなたのお姉さんですよね」
「はいはい、そうですけど。でも、私の力じゃ骨折なんてさせれないよ」
「ハイヒールですよ。」
「ハイヒールで殴ったとでも言いたいんですか」
「 いや、ハイヒールでその人の足を押した時の圧力で骨を折ったんですよ」
「その通りだよ、最近自慢話が多くてイラついたんだ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち

ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。 クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。 それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。 そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決! その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。 だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。 それで終わるはずだった――なのに。 ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。 さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。 そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。 由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。 一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。 そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。 罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。 ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。 そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。 これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...