ボールペン覚え書き

涼格朱銀

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加圧油性ボールペン

三菱鉛筆 パワータンク スタンダード ノック式

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[種別]ノック式加圧油性染料ボールペン
[ボール径]0.5/0.7/1.0mm(全2色 0.7mmのみ3色)
[純正芯]
 SNP-5/7/10(全長111.5mm 軸径7.95mm)

[コメント]
 加圧リフィルのおかげで上向き筆記ができる油性ボールペン。上向き筆記をする機会は意外に多いもので、どんなときにも安定して使えるこのボールペンは非常に心強い。
 インクの色(低粘度油性に比べれば薄め)や書き味は従来の油性ボールペンと同等。加圧しているのでかすれず、加圧したインクが漏れないようにする仕組みの副作用でダマが少ない。つまり、低粘度油性の利点をほとんど兼ね備えているボールペンでもある。むしろ、低粘度油性独特の滑らかな筆記感触がない分、旧来の油性ボールペンの愛用者にとってはこちらの方が使い勝手がいいように感じるかもしれない。
 0.5mm、1.0mmは赤・黒の二色、0.7mmは赤・青・黒の三色のラインナップがある。
 軸は太め。太い軸が苦手な人は、スマートシリーズを選択するといいだろう。

 なお、宣伝文句にマイナス20度の環境でも使えるとあったので、試しに冷凍庫で1日冷やしてから使ってみたところ、最初だけはインクが出にくかったが、すぐに出るようになった。寒いところでボールペンを使いたい人には便利。

 インクの出方が安定していて、かすれやダマもなく使い勝手がいいが、使い始めだけはかすれることがあるので、その点は注意。
 インクは染料を多めに使っているらしく、アルコールにより滲みや裏抜けが発生する(程度としてはジェットストリーム以下、アクロボール以上)。これは楽ノックやジムノックなど現行の油性ボールペンには起こらない、低粘度油性特有の現象である。おそらくジェットストリームのような油分の分離は起きないと思われるが、一応注意しておいたほうがいい。 
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