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第3章
6.運命なんていらない。
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王宮に戻り、宰相閣下の執務室へ向かう。
何故か部屋の前に立っていたハリス師匠とユアンさん。
「遅くなりました。でも何故そこに?」
「ああ。陛下とヴァーミリオン侯爵が揃ったみたいでね。陛下のラウンジの方へ行く。」
「なら、僕…じゃなくて、私は、戻りますね。」
「いや。一緒に呼ばれているんだ。レイリアも、行くよ。」
「そうなのですか?父様から何も聞いていませんが。」
不思議と思いながら、2人の後をついて行く。
シンプルで落ち着いた部屋の中央辺りにソファが配置されていて、すでに父様と陛下が向かい合って座っている。
父様の横にと思ったものの、弟子は横だよって、ハリス様の横に座った。
ユアンさんは、ドア口付近に待機している。
「ハリス。」陛下の一言で、ハリス様が頷き、防音結界が施された。
父様の視線が僕の方へと向けられる。
その表情は、僕が過去を知った事理解したのかも知れない。いつもの優しい顔ではない。
少し哀しそうにしている。
忘れていて、ごめんなさい。
たくさん、謝りたい。息が苦しくなった所で…ハリス様が僕の手を握る。
大きな手が温かな優しい魔力を送ってくる。
震えてしまいそうだった身体が落ち着いていく。
ハリス様の顔を見て、ホッとした。
「陛下、発言しても良いですか?」
静かに父様の声が、この空間に響く。
「構わないよ。防音もしているから。影にも聞こえない。そうだろ?ハリス。──口調も崩していい。」
陛下の許しが出て、父様がまた僕を見る。
「レイリア。過去視をしたのか?」
ある意味死刑宣告のような、直接的な質問。
「───はい。流行り病では、なかった事。熱の原因と記憶の欠如は毒のせいだと知りました。」
心臓がバクバクし始めて、背中に冷たい汗が流れる。
そして、続ける。
「私のせいで、サフィア様を死なせてしまった事…」
駄目だ。
まともに父様の顔が見れない。
手を握ってくれる力が少し強まった。
ちゃんと、謝らなければ。
俯きそうになる顔をあげる。
「父様…ヴァーミリオン侯爵様の大切な方を、死なせてしまいました。セドリック殿下だけを助けて、私なんて…見捨て、」
ハリス様が、急に動いた。
驚いて、見上げると…膝に乗せられて抱きかかえられた。顔を隠すように胸に閉じ込められる。
溢れていく、涙でハリス様の服が汚れてシミになっていく。
嗚咽を漏らし、しがみ付く。
土下座して、謝りたいくらいなのに。がっちりとホールドされている。
しばらく、そのままだった。
誰も何も言わない。
ようやく、落ち着き始めた頃。
「──レイリアが謝る必要もなければ、俺が責める事なんて何もない。責めるなら、サフィアだ。
あいつは、俺を頼らなかったよ。」
父様。でも、僕は。
「責められるべきは、俺にこそある。セドリックを助けてくれたのもサフィアだ。サフィアの見た未来視が当初よりずれたらしい。ハズレたらどんなに良かったか。
警戒を怠ったんだよ。叔父上に毒を使われた。責められるべきは、王家なんだ。」
陛下の言葉も分かる、分かるけど。
「──未来視を変えるなら、選択肢を変えたら良かったんです。
僕…私を切り捨てれば…母様は生きてた。その方が価値があった。」
「レイリア!!」
父様が叫ぶ。
だけど、本当の事だ。
ハリス様がさらに強く抱きしめてきた。
「ハ、ハリス様。苦しい、です。」
力は緩まない。
「運命を変えたいか?」
ハリス様の声が耳元に届く。
変えたい。運命の2人とか、恋人とか、母様が言ってた気がする。
要らない。そんなの。
また、失うか、置いて逝くのなら。
一緒に生きられる気がしないんだ。
大切な人を作りたくない。
「──変えたい。みんなが、運命だって勝手に言う。
いやだ。」
「分かった。それとね。
無理して私と言わなくていいよ。
俺の弟子になったから、変えようとしているのだろう?
とりあえず公式では私で他は僕くらいで構わない。あんまり気を使うな。」
また、涙が溢れていく。
「それから、サフィア様の伝言。
俺の弟子になる事。上級魔法師になる事。素直になる事かな。
弟子にはなったね。上級魔法師は目指すだろ?簡単じゃないが。
そして、3つ目なんだけど、運命を変えたいなら、協力する。素直になるって事は、例えこの先未来視を見たとしても、それが望まないものなら抵抗するんでしょ?」
背中をさすられながら、確認される。
「──はい。」
「レイリアは、まだ視てない未来視で、何が嫌なんだ?」
「運命の恋人と一緒になる事です。」
陛下と父様の息を呑むような、そんな気配がした。
「──それで、いいの?幸せになれるんじゃないの?後悔するよ?相手が求めてきても嫌?」
「たぶん、ですが。」
「うん。何?」
「僕、あんまり長く生きられないと思うんです。」
ハリス様の腕の力が増す。ちょっと苦しい。
それに気がついたようでまた、緩む。
「まだ視てないんだよね?」
「前の生は、病気で亡くなりました。16歳位でした。
そして、その前の生は、20代半ばくらいで終わりました。今世は毒で死ぬはずだったんです。それを助けてもらいましたが…。」
「前の前の記憶もあるの?」
「1番最初はあまり覚えていません。でも、これから多分視えてくるのだと思います。残されるのも、先に逝くのも嫌なんです。
1人がいいんです。
もちろん、死なないように抵抗します。それに生きているうちに自分の好きな事をしてみたい。
それならば、誰にも迷惑をかけずに生きて行けるから。
運命の人なんて、いらないんです。」
「だから、俺との婚約を希望するんだね?」
「な、ハリス何を言っている。レイリアは、」
「侯爵様。レイリアの気持ちを優先します。」
「だが!」
「今後の為にもセドリック殿下の指導をするのでしょう?」
陛下と父様を牽制する。
2人は黙ってハリス様を見ている。
「レオンも巻き込んで下さい。セドリック殿下を抑えるのに必要でしょうから。レイリアの為なら、あいつは協力するはずだ。
本当に婚姻するかは、別です。とりあえず偽装婚約です。レイリアの気が変わるかも知れないから。
ですが、そうなる以上は、レイリアを鍛え上げる。運命に逆らえるように。婚約者なら堂々と2人でいられるますから。」
「2人で居たら、解消後に問題があるんじゃないのか?」
陛下の心配は、分かる。
「大丈夫です。解消の時は、1人で生きていけますから。ハリス様も、1人で構わないって。長く引き伸ばしても構わないし。僕は虫除けで、お互いに益があります。」
陛下と父様が、押し黙ってしまった。
師弟関係だけ。それだけ。
僕は、ハリス様と偽装婚約する運びとなった。
何故か部屋の前に立っていたハリス師匠とユアンさん。
「遅くなりました。でも何故そこに?」
「ああ。陛下とヴァーミリオン侯爵が揃ったみたいでね。陛下のラウンジの方へ行く。」
「なら、僕…じゃなくて、私は、戻りますね。」
「いや。一緒に呼ばれているんだ。レイリアも、行くよ。」
「そうなのですか?父様から何も聞いていませんが。」
不思議と思いながら、2人の後をついて行く。
シンプルで落ち着いた部屋の中央辺りにソファが配置されていて、すでに父様と陛下が向かい合って座っている。
父様の横にと思ったものの、弟子は横だよって、ハリス様の横に座った。
ユアンさんは、ドア口付近に待機している。
「ハリス。」陛下の一言で、ハリス様が頷き、防音結界が施された。
父様の視線が僕の方へと向けられる。
その表情は、僕が過去を知った事理解したのかも知れない。いつもの優しい顔ではない。
少し哀しそうにしている。
忘れていて、ごめんなさい。
たくさん、謝りたい。息が苦しくなった所で…ハリス様が僕の手を握る。
大きな手が温かな優しい魔力を送ってくる。
震えてしまいそうだった身体が落ち着いていく。
ハリス様の顔を見て、ホッとした。
「陛下、発言しても良いですか?」
静かに父様の声が、この空間に響く。
「構わないよ。防音もしているから。影にも聞こえない。そうだろ?ハリス。──口調も崩していい。」
陛下の許しが出て、父様がまた僕を見る。
「レイリア。過去視をしたのか?」
ある意味死刑宣告のような、直接的な質問。
「───はい。流行り病では、なかった事。熱の原因と記憶の欠如は毒のせいだと知りました。」
心臓がバクバクし始めて、背中に冷たい汗が流れる。
そして、続ける。
「私のせいで、サフィア様を死なせてしまった事…」
駄目だ。
まともに父様の顔が見れない。
手を握ってくれる力が少し強まった。
ちゃんと、謝らなければ。
俯きそうになる顔をあげる。
「父様…ヴァーミリオン侯爵様の大切な方を、死なせてしまいました。セドリック殿下だけを助けて、私なんて…見捨て、」
ハリス様が、急に動いた。
驚いて、見上げると…膝に乗せられて抱きかかえられた。顔を隠すように胸に閉じ込められる。
溢れていく、涙でハリス様の服が汚れてシミになっていく。
嗚咽を漏らし、しがみ付く。
土下座して、謝りたいくらいなのに。がっちりとホールドされている。
しばらく、そのままだった。
誰も何も言わない。
ようやく、落ち着き始めた頃。
「──レイリアが謝る必要もなければ、俺が責める事なんて何もない。責めるなら、サフィアだ。
あいつは、俺を頼らなかったよ。」
父様。でも、僕は。
「責められるべきは、俺にこそある。セドリックを助けてくれたのもサフィアだ。サフィアの見た未来視が当初よりずれたらしい。ハズレたらどんなに良かったか。
警戒を怠ったんだよ。叔父上に毒を使われた。責められるべきは、王家なんだ。」
陛下の言葉も分かる、分かるけど。
「──未来視を変えるなら、選択肢を変えたら良かったんです。
僕…私を切り捨てれば…母様は生きてた。その方が価値があった。」
「レイリア!!」
父様が叫ぶ。
だけど、本当の事だ。
ハリス様がさらに強く抱きしめてきた。
「ハ、ハリス様。苦しい、です。」
力は緩まない。
「運命を変えたいか?」
ハリス様の声が耳元に届く。
変えたい。運命の2人とか、恋人とか、母様が言ってた気がする。
要らない。そんなの。
また、失うか、置いて逝くのなら。
一緒に生きられる気がしないんだ。
大切な人を作りたくない。
「──変えたい。みんなが、運命だって勝手に言う。
いやだ。」
「分かった。それとね。
無理して私と言わなくていいよ。
俺の弟子になったから、変えようとしているのだろう?
とりあえず公式では私で他は僕くらいで構わない。あんまり気を使うな。」
また、涙が溢れていく。
「それから、サフィア様の伝言。
俺の弟子になる事。上級魔法師になる事。素直になる事かな。
弟子にはなったね。上級魔法師は目指すだろ?簡単じゃないが。
そして、3つ目なんだけど、運命を変えたいなら、協力する。素直になるって事は、例えこの先未来視を見たとしても、それが望まないものなら抵抗するんでしょ?」
背中をさすられながら、確認される。
「──はい。」
「レイリアは、まだ視てない未来視で、何が嫌なんだ?」
「運命の恋人と一緒になる事です。」
陛下と父様の息を呑むような、そんな気配がした。
「──それで、いいの?幸せになれるんじゃないの?後悔するよ?相手が求めてきても嫌?」
「たぶん、ですが。」
「うん。何?」
「僕、あんまり長く生きられないと思うんです。」
ハリス様の腕の力が増す。ちょっと苦しい。
それに気がついたようでまた、緩む。
「まだ視てないんだよね?」
「前の生は、病気で亡くなりました。16歳位でした。
そして、その前の生は、20代半ばくらいで終わりました。今世は毒で死ぬはずだったんです。それを助けてもらいましたが…。」
「前の前の記憶もあるの?」
「1番最初はあまり覚えていません。でも、これから多分視えてくるのだと思います。残されるのも、先に逝くのも嫌なんです。
1人がいいんです。
もちろん、死なないように抵抗します。それに生きているうちに自分の好きな事をしてみたい。
それならば、誰にも迷惑をかけずに生きて行けるから。
運命の人なんて、いらないんです。」
「だから、俺との婚約を希望するんだね?」
「な、ハリス何を言っている。レイリアは、」
「侯爵様。レイリアの気持ちを優先します。」
「だが!」
「今後の為にもセドリック殿下の指導をするのでしょう?」
陛下と父様を牽制する。
2人は黙ってハリス様を見ている。
「レオンも巻き込んで下さい。セドリック殿下を抑えるのに必要でしょうから。レイリアの為なら、あいつは協力するはずだ。
本当に婚姻するかは、別です。とりあえず偽装婚約です。レイリアの気が変わるかも知れないから。
ですが、そうなる以上は、レイリアを鍛え上げる。運命に逆らえるように。婚約者なら堂々と2人でいられるますから。」
「2人で居たら、解消後に問題があるんじゃないのか?」
陛下の心配は、分かる。
「大丈夫です。解消の時は、1人で生きていけますから。ハリス様も、1人で構わないって。長く引き伸ばしても構わないし。僕は虫除けで、お互いに益があります。」
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