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23セーレの変化
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レライエの魔力は、セラフィーレにとても相性が良かった。
対になる魔法師の魔力の質の良さが、魔導書守護者として存在を形作ってくれる。
あの時……一緒に召喚された人の魔力が巡った魔導書は、恐ろしく穢れてしまい、闇を抱え込んだようになってしまった。処分されかけた魔導書を守ってくれたのは、レライエだ。真っ黒に病んだ魔導書は、最初の契約の時点で美しい本になった。
毎日のように魔導書を抱きかかえて寝てくれたせいか、セラフィーレの体が整えられていく。休まないでいいはずの体は、レライエの成長にリンクし、その魔力が浸透してくると蕩けていくように意識が沈み込む。
悪い意味ではなく、溶け合う感覚に近い。
(離れ難いのは、僕の方だ)
護るはずなのに、護られて肌艶が良くなっているようにも思う。ルーティンはマッサージの後に、魔道書を抱きかかえてているセラフィーレごと、レライエにバックハグされて眠るのだ。
自分よりレライエが小さい時は問題なかったのだけれど、成長して美形度が増すと、推しの包容力に戸惑うくらいだ。たまに、レライエが先に寝てしまうとイタズラしたくなって、向き合って頭を撫でたりしていた。
(最推しが、可愛い過ぎる)
魔法を教えるのは楽しくて、訓練さえも幸せな時間になる。もともと魔力過多であるレライエの膨大な魔力を魔導書に流して来たこともあり、魔導書から抜け出した半分透けていた体が、こんなに早く足先まで形を作れるようになるとは思わなかった。帯剣ベルト内に魔導書を忍ばせてもらうと二人で並ぶことが出来る。
長い時間実体化するためには、もう少しだけ時間がかかりそうだけど。
(レライエの成人祝賀会のダンスのパートナー……引き受けてもいいのかな?ご褒美……?記念……?)
神子たちに見られていいかな?魔導書守護者と伏せたとして、何者になるべきか分からない。まずは、ディードに顔を見せたいし挨拶もしたいと思う。
ディードには、レライエを護ってくれてありがとうと感謝して、抱きつきたいくらいだ。
剣と魔法に王子としての勉強もある。さらに王妃派からの牽制を躱しつつの毎日だから、それなりに疲れて甘えてくるのもわかり過ぎる。頑張る推しの為に、魔導書の存在が癒しになるのなら添い寝なんて照れてる場合じゃない。
──傍にいたいと願ったのだから。恋人なんて望んでいなかったから、この形で転生したのに、神子がレライエとダンスを希望したことが、なぜか胸がいたんだ。
(推しが取られそうで……って、心が狭いな)
こんなに近くで、傍にいることを許されているのだから、本当に神さまに感謝しよう。眠っているレライエの胸の辺りに顔を埋め、心音を聞こえると安心してしまう。明日……ディードに姿が見せられるか試そうって聞こう。
触れてすりすりとしていると温かい魔力が体に流れ込んで来た。
「──気持ちぃ」
静かに沈んでいく。馴染む魔力のお陰で姿は見せることが出来る、そんな予感に幸せにつつまれて眠りに落ちていく
◇◇◇
「セーレ様」
ずっと、レライエを護るために気を張り続けてくれる大切な人。子供扱いされてしまうのは仕方がないが、そのおかげでこうして抱きついて寝ても、受け入れてくれる。
「婚約者なんて、要らない。セーレがいてくれたらそれだけでいい。こうして触れることが、俺だけ出来るのに。他の誰にも渡したりなんかしない。もっと触れていたい」
指でこうして触れたくて、深くセーレの意識を沈ませるのは秘密。魔力の相性が良くて馴染ませると、ぐっすりと眠ってしまうことに気がついた。あまり深く眠らせると、サーチに影響しても不味いから、程よくを意識している。レライエの魔力のせいか、馴染ませると深い青みががる髪の毛が、翌日白銀に戻った時に艶を持たせる。初めて会った時より肌艶が良いと思う。寝なくても良いと言ったけれどその差は歴然だった。
「今はまだ子供扱いですが、大人として見てもらえる様に、貴方に追いつきます。ずっとセーレが人の姿で実体化を保てる様に魔力も鍛えます。だから、待ってて。俺だけのセーレでいて」
指で触れた唇に軽くキスを落とす。ギュッと抱き締めてレライエも眠りについた。
対になる魔法師の魔力の質の良さが、魔導書守護者として存在を形作ってくれる。
あの時……一緒に召喚された人の魔力が巡った魔導書は、恐ろしく穢れてしまい、闇を抱え込んだようになってしまった。処分されかけた魔導書を守ってくれたのは、レライエだ。真っ黒に病んだ魔導書は、最初の契約の時点で美しい本になった。
毎日のように魔導書を抱きかかえて寝てくれたせいか、セラフィーレの体が整えられていく。休まないでいいはずの体は、レライエの成長にリンクし、その魔力が浸透してくると蕩けていくように意識が沈み込む。
悪い意味ではなく、溶け合う感覚に近い。
(離れ難いのは、僕の方だ)
護るはずなのに、護られて肌艶が良くなっているようにも思う。ルーティンはマッサージの後に、魔道書を抱きかかえてているセラフィーレごと、レライエにバックハグされて眠るのだ。
自分よりレライエが小さい時は問題なかったのだけれど、成長して美形度が増すと、推しの包容力に戸惑うくらいだ。たまに、レライエが先に寝てしまうとイタズラしたくなって、向き合って頭を撫でたりしていた。
(最推しが、可愛い過ぎる)
魔法を教えるのは楽しくて、訓練さえも幸せな時間になる。もともと魔力過多であるレライエの膨大な魔力を魔導書に流して来たこともあり、魔導書から抜け出した半分透けていた体が、こんなに早く足先まで形を作れるようになるとは思わなかった。帯剣ベルト内に魔導書を忍ばせてもらうと二人で並ぶことが出来る。
長い時間実体化するためには、もう少しだけ時間がかかりそうだけど。
(レライエの成人祝賀会のダンスのパートナー……引き受けてもいいのかな?ご褒美……?記念……?)
神子たちに見られていいかな?魔導書守護者と伏せたとして、何者になるべきか分からない。まずは、ディードに顔を見せたいし挨拶もしたいと思う。
ディードには、レライエを護ってくれてありがとうと感謝して、抱きつきたいくらいだ。
剣と魔法に王子としての勉強もある。さらに王妃派からの牽制を躱しつつの毎日だから、それなりに疲れて甘えてくるのもわかり過ぎる。頑張る推しの為に、魔導書の存在が癒しになるのなら添い寝なんて照れてる場合じゃない。
──傍にいたいと願ったのだから。恋人なんて望んでいなかったから、この形で転生したのに、神子がレライエとダンスを希望したことが、なぜか胸がいたんだ。
(推しが取られそうで……って、心が狭いな)
こんなに近くで、傍にいることを許されているのだから、本当に神さまに感謝しよう。眠っているレライエの胸の辺りに顔を埋め、心音を聞こえると安心してしまう。明日……ディードに姿が見せられるか試そうって聞こう。
触れてすりすりとしていると温かい魔力が体に流れ込んで来た。
「──気持ちぃ」
静かに沈んでいく。馴染む魔力のお陰で姿は見せることが出来る、そんな予感に幸せにつつまれて眠りに落ちていく
◇◇◇
「セーレ様」
ずっと、レライエを護るために気を張り続けてくれる大切な人。子供扱いされてしまうのは仕方がないが、そのおかげでこうして抱きついて寝ても、受け入れてくれる。
「婚約者なんて、要らない。セーレがいてくれたらそれだけでいい。こうして触れることが、俺だけ出来るのに。他の誰にも渡したりなんかしない。もっと触れていたい」
指でこうして触れたくて、深くセーレの意識を沈ませるのは秘密。魔力の相性が良くて馴染ませると、ぐっすりと眠ってしまうことに気がついた。あまり深く眠らせると、サーチに影響しても不味いから、程よくを意識している。レライエの魔力のせいか、馴染ませると深い青みががる髪の毛が、翌日白銀に戻った時に艶を持たせる。初めて会った時より肌艶が良いと思う。寝なくても良いと言ったけれどその差は歴然だった。
「今はまだ子供扱いですが、大人として見てもらえる様に、貴方に追いつきます。ずっとセーレが人の姿で実体化を保てる様に魔力も鍛えます。だから、待ってて。俺だけのセーレでいて」
指で触れた唇に軽くキスを落とす。ギュッと抱き締めてレライエも眠りについた。
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