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52.ロードデン王国①
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聖遺物の一つ聖騎士の耳飾りがあるのは、ロードデン王国で次の目的地になる。
ロードデン王国は、キース様の故郷だ。
女神を崇めている神官達が、神聖魔法派こそ正統派で他は邪道と発言している国だ。神聖魔法派は、受け継がれて来た長文詠唱を重んじている。ただ現在は略式詠唱、速攻魔法を使う魔法師が増えている。
その理由としてメンバーが少数の場合、敵を相手に仲間を守りながら戦うのはダンジョンでは特に厳しいからだ。
この国の聖騎士は、女神への敬意、信仰心の厚い由緒正しい名家の貴族から選出されるのだ。つまり、神聖魔法派の貴族の子息だ。
「そんな事があるのですね」
僕とカイル様の故郷であるライティア王国は、魔法に関して特に派閥等は無かった。神聖魔法は、長文詠唱により効果が上がると言われてきた。時間稼ぎが出来るなら、強い敵を倒す時には有効だと思う。ただダンジョンの中では、速効性を求められるので略式詠唱を使う頻度が多いのも頷ける。
「神聖魔法派にとって、聖騎士の耳飾りを俺が身に付けるのは反対だろうな」
キース様は、魔法騎士として優れていても、名家では無いため聖騎士に選ばれる事は難しい。ほぼないと言ってもいいらしい。
それでも聖騎士になりたいと、ずっと羨望していてるが、望んでも叶わなかったそうだ。
今回、キース様がどうしても適合したいのは聖騎士の耳飾り。そのうえ神聖魔法派に想い慕う貴族令嬢の方がいるとか。だから派閥違いで想いを伝えられないと、酔った勢いで皆にばれてしまったのだ。
幼なじみなんだって照れていた。
聖遺物から認められ、聖騎士の耳飾りを手に入れ魔王討伐を果たす事で、その想いを伝えたい。必ず生きて帰りたいんだと言う真っ直ぐな言葉が、胸に響いた。
「キース、もしまた……シェリルが選ばれたらどうするの?」
「シェリルは、魔法師だから流石に聖騎士の聖遺物に選ばれるとは思わないんだが……」
「だって、聖女の髪飾りがシェリルがいいって言ったのよ。賢者の指輪 だって最初は、シェリルの指にはまったんでしょ?」
皆の視線が僕に向く。
「そうですが……皆さんも見ましたよね? ほら、つけた瞬間に合わなくて胸が傷んで……」
「あの時。黒兎が人型とってたよな?」
「幻影兎って臆病だから、あまり生態知られてないわよね? 巣穴に住んでてとかくらい。もしかして、人型が本体で、黒兎自体が幻影なのかな?その子調べたいわね」
クロが魔獣じゃなくて、魔物ってバレたら困る。
「ぼ、僕にしか懐いてないので! 怖がらせて逃げられても困るから」
「確かに。特にカイルは嫌われてるわね」
「黒兎が、シェリルにベッタリなだけだ。一緒に寝てるとか……くそ」
「え、何?」
「何でもない。とにかく、聖遺物を見つけてから考えよう」
僕を気に入っても、クロの契約印があるから身に付ける事は出来ないと思う。
だったら、最後の聖遺物も僕には関係が無くなる。
やっぱり、討伐メンバーにはなれないのかも知れない。
クロの事もあるから。
今は、キース様のためにも手に入る事を祈るしかない。
明日には、ロードデン王国に向かう。
それなのに、クロがまだ帰って来てない。呼べと言われた。
明日、ギリギリまで待ってみよう。
ただ魔王城にクロを連れて行っていいのか分からなくて、帰ってきてからずっと悩んでいる。
ロードデン王国は、キース様の故郷だ。
女神を崇めている神官達が、神聖魔法派こそ正統派で他は邪道と発言している国だ。神聖魔法派は、受け継がれて来た長文詠唱を重んじている。ただ現在は略式詠唱、速攻魔法を使う魔法師が増えている。
その理由としてメンバーが少数の場合、敵を相手に仲間を守りながら戦うのはダンジョンでは特に厳しいからだ。
この国の聖騎士は、女神への敬意、信仰心の厚い由緒正しい名家の貴族から選出されるのだ。つまり、神聖魔法派の貴族の子息だ。
「そんな事があるのですね」
僕とカイル様の故郷であるライティア王国は、魔法に関して特に派閥等は無かった。神聖魔法は、長文詠唱により効果が上がると言われてきた。時間稼ぎが出来るなら、強い敵を倒す時には有効だと思う。ただダンジョンの中では、速効性を求められるので略式詠唱を使う頻度が多いのも頷ける。
「神聖魔法派にとって、聖騎士の耳飾りを俺が身に付けるのは反対だろうな」
キース様は、魔法騎士として優れていても、名家では無いため聖騎士に選ばれる事は難しい。ほぼないと言ってもいいらしい。
それでも聖騎士になりたいと、ずっと羨望していてるが、望んでも叶わなかったそうだ。
今回、キース様がどうしても適合したいのは聖騎士の耳飾り。そのうえ神聖魔法派に想い慕う貴族令嬢の方がいるとか。だから派閥違いで想いを伝えられないと、酔った勢いで皆にばれてしまったのだ。
幼なじみなんだって照れていた。
聖遺物から認められ、聖騎士の耳飾りを手に入れ魔王討伐を果たす事で、その想いを伝えたい。必ず生きて帰りたいんだと言う真っ直ぐな言葉が、胸に響いた。
「キース、もしまた……シェリルが選ばれたらどうするの?」
「シェリルは、魔法師だから流石に聖騎士の聖遺物に選ばれるとは思わないんだが……」
「だって、聖女の髪飾りがシェリルがいいって言ったのよ。賢者の指輪 だって最初は、シェリルの指にはまったんでしょ?」
皆の視線が僕に向く。
「そうですが……皆さんも見ましたよね? ほら、つけた瞬間に合わなくて胸が傷んで……」
「あの時。黒兎が人型とってたよな?」
「幻影兎って臆病だから、あまり生態知られてないわよね? 巣穴に住んでてとかくらい。もしかして、人型が本体で、黒兎自体が幻影なのかな?その子調べたいわね」
クロが魔獣じゃなくて、魔物ってバレたら困る。
「ぼ、僕にしか懐いてないので! 怖がらせて逃げられても困るから」
「確かに。特にカイルは嫌われてるわね」
「黒兎が、シェリルにベッタリなだけだ。一緒に寝てるとか……くそ」
「え、何?」
「何でもない。とにかく、聖遺物を見つけてから考えよう」
僕を気に入っても、クロの契約印があるから身に付ける事は出来ないと思う。
だったら、最後の聖遺物も僕には関係が無くなる。
やっぱり、討伐メンバーにはなれないのかも知れない。
クロの事もあるから。
今は、キース様のためにも手に入る事を祈るしかない。
明日には、ロードデン王国に向かう。
それなのに、クロがまだ帰って来てない。呼べと言われた。
明日、ギリギリまで待ってみよう。
ただ魔王城にクロを連れて行っていいのか分からなくて、帰ってきてからずっと悩んでいる。
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