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67.聖騎士の耳飾り⑥
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眩い光に、思わず目を閉じた。光の残像のために周りがよく分からない。
呪具を投げたけれど、飲み込まれたように見えた不死黒飛竜がどうなったのか分からない。
ようやく、周りが見えるようになった。
皆がぼう然してして立っていた。
巨大な不死黒飛竜の姿は無くなって、にわとり位の大きさ卵が転がっていた。
「ちょっと、何んで卵? あ、シェリル?ちょっとそのドラゴンは何? あ、それ……聖騎士の耳飾り!? 見つかったの?」
黒飛竜から慌てて降りようとしていると、カイル様が手を貸してくれた。ゆっくりと、降りるとドラゴンが大人しく座ったままだ。
(なんか、待てしてくれてるみたい)
「まさか、ドラゴンをティムしたのか?」
「いいえ。いくらなんでも無理です。ただ聖遺物が呪具を投げろって言ったので」
「聖遺物に? シェリル……なんで別の竜を連れて来てるの? だ、大丈夫なの? 不死黒飛竜が消えてドラゴンの卵?待って理解が出来ないわ」
「崖の上に巣があって、そこに呪具が巻き付いた黒飛竜がいたんです。一緒に聖騎士の耳飾りがあって、ドラゴンを守ってました」
「不死黒飛竜は、呪われた竜だったって事?」
「それは、分かりません」
『シェリル……私が説明します』
待てをしていた黒飛竜の声が聞こえて来た。
『ええっと……』
『ルルーです』
「ルルー」
黒飛竜の名前を呼ぶと、魔法陣が一度現れて消えた。
「シェリル!」
カイル様が慌てて、僕を抱きしめた。
「──契約したね」
テオ様が呟く。
「ティムじゃなくて? 黒飛竜と契約?」
『……シェリル様すごい』
『レノア、褒めるとこじゃない』
「この方が、他の方にも声が届くと思いますので」
ルルーが、話を始めた。
攻撃されなければ、人を襲う気が無いこと。ダンジョンの秘密通路からこの階層へ行き来していた時、冒険者の呪具により兄竜が不死黒飛竜になってしまった事。解呪するために聖遺物などを集めていたが、更に自分にも呪具が巻き付き、動けなくなり、そばにあった聖騎士の耳飾りにより守られていた事。せめて、呪縛により自身の意思が消失した兄竜を解放させたかったのだとルルーから一通り話を聞いた。
「アンデッド化の呪いをかけた冒険者って何者なの?」
「分かりませんが、人ではないかもしれません。ただ兄は、竜として誇りを持っていたので、意にそぐわない戦いなど望む訳がない。ですが呪いが解けなければ、乗っ取られたままです。それでも私は消滅だけは、避けたかった」
ピシ……ピシ……と卵に亀裂がはいる。
綺麗な黒飛竜が現れた。
「兄が落ち着いたら、ぜひシェリル様の力になりたい。私の名を許すのは、貴方だけです」
『シェリル……』
「シェリル……」
クロとカイル様の声が、重なった。皆の視線が痛い。
「あの、それより……キース様に、聖騎士の耳飾りを」
「良いのか? 聖遺物は、シェリルを望んでいるのでは?」
『シェリルは、魅力が有り過ぎて護り手が増えるばかりだな──俺は、やはり騎士の元へ行こう』
「騎士の元に行きたいそうです」
「シェリル、ありがとう」
初めて、キース様にハグされてしまったのだ。
呪具を投げたけれど、飲み込まれたように見えた不死黒飛竜がどうなったのか分からない。
ようやく、周りが見えるようになった。
皆がぼう然してして立っていた。
巨大な不死黒飛竜の姿は無くなって、にわとり位の大きさ卵が転がっていた。
「ちょっと、何んで卵? あ、シェリル?ちょっとそのドラゴンは何? あ、それ……聖騎士の耳飾り!? 見つかったの?」
黒飛竜から慌てて降りようとしていると、カイル様が手を貸してくれた。ゆっくりと、降りるとドラゴンが大人しく座ったままだ。
(なんか、待てしてくれてるみたい)
「まさか、ドラゴンをティムしたのか?」
「いいえ。いくらなんでも無理です。ただ聖遺物が呪具を投げろって言ったので」
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「不死黒飛竜は、呪われた竜だったって事?」
「それは、分かりません」
『シェリル……私が説明します』
待てをしていた黒飛竜の声が聞こえて来た。
『ええっと……』
『ルルーです』
「ルルー」
黒飛竜の名前を呼ぶと、魔法陣が一度現れて消えた。
「シェリル!」
カイル様が慌てて、僕を抱きしめた。
「──契約したね」
テオ様が呟く。
「ティムじゃなくて? 黒飛竜と契約?」
『……シェリル様すごい』
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「この方が、他の方にも声が届くと思いますので」
ルルーが、話を始めた。
攻撃されなければ、人を襲う気が無いこと。ダンジョンの秘密通路からこの階層へ行き来していた時、冒険者の呪具により兄竜が不死黒飛竜になってしまった事。解呪するために聖遺物などを集めていたが、更に自分にも呪具が巻き付き、動けなくなり、そばにあった聖騎士の耳飾りにより守られていた事。せめて、呪縛により自身の意思が消失した兄竜を解放させたかったのだとルルーから一通り話を聞いた。
「アンデッド化の呪いをかけた冒険者って何者なの?」
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綺麗な黒飛竜が現れた。
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「シェリル……」
クロとカイル様の声が、重なった。皆の視線が痛い。
「あの、それより……キース様に、聖騎士の耳飾りを」
「良いのか? 聖遺物は、シェリルを望んでいるのでは?」
『シェリルは、魅力が有り過ぎて護り手が増えるばかりだな──俺は、やはり騎士の元へ行こう』
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初めて、キース様にハグされてしまったのだ。
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