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非リア同盟
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「おはよう、辰巳君」
「おいっす! 辰巳、元気か?」
「へーい、辰巳。学校に来るのは、三日ぶりかい?」
「みんな、おはようでござる。ちなみに、五日ぶりでござる」
拙者は非リア同盟の仲間に軽く挨拶をして、一番後ろの窓際という如何にもアニメ主人公にありがちな我が席に腰を下ろすでござる。
拙者が鞄の教科書を机に詰めていたら、美少女の顔立ちをしていると名高い男の娘の倉橋殿が話しかけてきたでござる。
彼もまた、非リア同盟の仲間でござる。
「どうしたでござるか?」
「こ、これ……、辰巳君だよね?」
そう言って倉橋殿は拙者にスマホの画面を見せてきたでござる。
「ぬおっ?!」
スマホの画面に映し出されていたのは、拙者の醜態でござった。
あの悪魔、絶対に許さないでござる!
「…………倉橋殿。放課後に非リア同盟の円卓会議を催すでござる故、別のクラスの高木殿と羽島殿にも伝えて欲しいでござる」
「う、うん。……で、この男の人って、辰巳君なの?」
「断じて違うでござる!」
あんな惨めな姿をした奴が拙者の真の姿である筈がないでござる。あれは拙者であって、拙者ではないでござる!
その後、拙者は理系故、倉橋殿を置いて別のクラスに向かったでござる。
◆◇◆◇◆
「我が同胞達よ、よく集まってくれたでござる! これより、非リア円卓会議を始めるでござる!」
非リア同盟である拙者達は、不定期に自習室の隅で円卓会議を開くのでござる。
倉橋殿に高木殿、羽島殿と拙者の四人がメンバーでござる。
「んで、今日はどんなことを話し合うんだ?」
高木殿が聞いてきたでござる。
「少し待つでござる。まず、皆んなに聞いて欲しいことがあるでござる」
拙者のいつになく真剣な表情に、非リア同盟の仲間達の顔も真剣になっているでござる。
さあ、言うでござる。
「拙者、…………彼女を作る所存でござる!」
と拙者が言った瞬間、高木殿がガタッと机を退けて立ち上がった。
「……どうしたでござるか?………………ぶべぇっ!」
バチンッ! と乾いた音が自習室内に響いたでござる。
高木殿が拙者の頬をひっぱたいた音でござった。
「た、高木殿?」
「俺はなぁ! 俺は………………、今猛烈に感動しているぞぉおおおお!」
高木殿がその場で雄叫びを上げ始めたでござる。
感動しているのなら、叩く必要はなかったのではござらんか? よくわからない奴でござる。
でも、そこが高木殿の良いところでござる。
「っで、これからの円卓会議は拙者のリア充化計画がメインになるのでござるが、……手伝ってくれるでござるか?」
「辰巳君の頼みなら、僕も全力でサポートするよ!」
「俺も異議なし」
「ふふ、楽しそうじゃないか。その話、私も乗ったよ」
くぅ、いい仲間を持ったでござる。拙者の誇りの友達でござる。いや、もう親友でござるな。
「みんな、ありがとうでござる!」
「それでだ、誰、狙ってんだ?」
高木殿がさっそく話を切り出したでござる。
「この女子でござる」
拙者はあの悪魔の女子の写真を懐から取り出して、非リア同盟の仲間に見せるでござる。
この写真は隠し撮りしてゲットしたものでござる。
あの悪魔も拙者の醜態をバカッターに載せたでござる故、これでいいぶんと言ったところでござる。
決して、スカートの中を隠し撮りしたりはしてないでござる。エスカレーターで隠し撮りしたりはしてないでござる!
「あれ? この女子、三組の佐伯さんだよ、……たぶん」
突然、倉橋殿がそう言ったでござる。
「本当でござるか?」
「ほら、三組の集合写真にいるよ」
確かに三組の集合写真に、あの悪魔に似た顔をした奴がいるでござる。
早速、確認しに行くでござる。
「佐伯さんはいるでござるかぁ?」
拙者が三組のドアの前でそう言うと、地味眼鏡な女子が近ずいてきたでござる。
「拙者、佐伯殿に用があるで候。佐伯殿は、今不在でござるか?」
拙者は地味眼鏡な女子にそう優しく紳士に聞いたでござる。
でも、返ってきたのは、
「キモいんだよ!私に関わらないで!」
罵倒でござった。
「ひっ!」
いやいや、ビビっている場合ではないでござる。
この声は…………、いつか聞いた声と同じで候。
なんと驚くことでござろうか。
あの地味眼鏡が、拙者の探していた佐伯殿でござったとは。
「おいっす! 辰巳、元気か?」
「へーい、辰巳。学校に来るのは、三日ぶりかい?」
「みんな、おはようでござる。ちなみに、五日ぶりでござる」
拙者は非リア同盟の仲間に軽く挨拶をして、一番後ろの窓際という如何にもアニメ主人公にありがちな我が席に腰を下ろすでござる。
拙者が鞄の教科書を机に詰めていたら、美少女の顔立ちをしていると名高い男の娘の倉橋殿が話しかけてきたでござる。
彼もまた、非リア同盟の仲間でござる。
「どうしたでござるか?」
「こ、これ……、辰巳君だよね?」
そう言って倉橋殿は拙者にスマホの画面を見せてきたでござる。
「ぬおっ?!」
スマホの画面に映し出されていたのは、拙者の醜態でござった。
あの悪魔、絶対に許さないでござる!
「…………倉橋殿。放課後に非リア同盟の円卓会議を催すでござる故、別のクラスの高木殿と羽島殿にも伝えて欲しいでござる」
「う、うん。……で、この男の人って、辰巳君なの?」
「断じて違うでござる!」
あんな惨めな姿をした奴が拙者の真の姿である筈がないでござる。あれは拙者であって、拙者ではないでござる!
その後、拙者は理系故、倉橋殿を置いて別のクラスに向かったでござる。
◆◇◆◇◆
「我が同胞達よ、よく集まってくれたでござる! これより、非リア円卓会議を始めるでござる!」
非リア同盟である拙者達は、不定期に自習室の隅で円卓会議を開くのでござる。
倉橋殿に高木殿、羽島殿と拙者の四人がメンバーでござる。
「んで、今日はどんなことを話し合うんだ?」
高木殿が聞いてきたでござる。
「少し待つでござる。まず、皆んなに聞いて欲しいことがあるでござる」
拙者のいつになく真剣な表情に、非リア同盟の仲間達の顔も真剣になっているでござる。
さあ、言うでござる。
「拙者、…………彼女を作る所存でござる!」
と拙者が言った瞬間、高木殿がガタッと机を退けて立ち上がった。
「……どうしたでござるか?………………ぶべぇっ!」
バチンッ! と乾いた音が自習室内に響いたでござる。
高木殿が拙者の頬をひっぱたいた音でござった。
「た、高木殿?」
「俺はなぁ! 俺は………………、今猛烈に感動しているぞぉおおおお!」
高木殿がその場で雄叫びを上げ始めたでござる。
感動しているのなら、叩く必要はなかったのではござらんか? よくわからない奴でござる。
でも、そこが高木殿の良いところでござる。
「っで、これからの円卓会議は拙者のリア充化計画がメインになるのでござるが、……手伝ってくれるでござるか?」
「辰巳君の頼みなら、僕も全力でサポートするよ!」
「俺も異議なし」
「ふふ、楽しそうじゃないか。その話、私も乗ったよ」
くぅ、いい仲間を持ったでござる。拙者の誇りの友達でござる。いや、もう親友でござるな。
「みんな、ありがとうでござる!」
「それでだ、誰、狙ってんだ?」
高木殿がさっそく話を切り出したでござる。
「この女子でござる」
拙者はあの悪魔の女子の写真を懐から取り出して、非リア同盟の仲間に見せるでござる。
この写真は隠し撮りしてゲットしたものでござる。
あの悪魔も拙者の醜態をバカッターに載せたでござる故、これでいいぶんと言ったところでござる。
決して、スカートの中を隠し撮りしたりはしてないでござる。エスカレーターで隠し撮りしたりはしてないでござる!
「あれ? この女子、三組の佐伯さんだよ、……たぶん」
突然、倉橋殿がそう言ったでござる。
「本当でござるか?」
「ほら、三組の集合写真にいるよ」
確かに三組の集合写真に、あの悪魔に似た顔をした奴がいるでござる。
早速、確認しに行くでござる。
「佐伯さんはいるでござるかぁ?」
拙者が三組のドアの前でそう言うと、地味眼鏡な女子が近ずいてきたでござる。
「拙者、佐伯殿に用があるで候。佐伯殿は、今不在でござるか?」
拙者は地味眼鏡な女子にそう優しく紳士に聞いたでござる。
でも、返ってきたのは、
「キモいんだよ!私に関わらないで!」
罵倒でござった。
「ひっ!」
いやいや、ビビっている場合ではないでござる。
この声は…………、いつか聞いた声と同じで候。
なんと驚くことでござろうか。
あの地味眼鏡が、拙者の探していた佐伯殿でござったとは。
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