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口調を変えるでござ……、口調を変える!
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「っで、具体的に拙者はどうすればリア充になれるのでござろうか?」
あの悪魔が佐伯殿で、地味眼鏡な女子であることを確認した後、自習室に戻ってきた拙者は非リア仲間にそう問うたでござる。
「とりあえず、口調を変えるところからじゃね?」
高木殿がそう答えたでござる。
「拙者の口調に何か問題があるでござるか?」
拙者が疑問に思いそう返すと、
「大有りだ、馬鹿野郎!」
と声を荒げて高木殿が言ったでござる。
何がおかしいのでござろうか?
拙者、今年で十八になるでござるが、今までの人生で誰にもそんなことを言われたことがない故、とても気になるでござる。
あれ? 拙者、中学校に通っていたでござろうか?
まぁ、今はそんなことはどうでもいいでござる。
「きっとその、ござる口調が原因でござるよ!」
と羽島殿が拙者の真似をして言ったでござる。
何か変でござろうか? 羽島殿が言ったのを聞いても特にダメなところは無いと思うのでござるが。
むしろ、ブサイクな羽島殿がイケメンに見えたのでござるが。
「えっと、たぶん。ござる口調の高校生は辰巳君くらいじゃないかな?……ぼ、僕は個性的でいいと、思う……よ」
やはり倉橋殿、理解がある方でござる。
にしても、拙者、オンリーワンでござるか。
特許申請してもいいでござるかな?
「甘やかすな、倉橋! 此奴は、自分の意思で茨の道を進むと決めたんだ!」
「わ、わかってるけど……」
ぬぬぬ、拙者の口調は個性を通り越して、害悪となっているのでござるのかな。
まあ、協力してくれている仲間の助言を無下にするわけにはいかないでござる。我らは同志、親友でござるからな。
「わかったでござる。この口調は早々に辞めるでござる」
「じゃあ、次、辰巳が喋る時からその口調は禁止な」
そう言った高木は、「頑張れよ」と拙者の肩をポンっと叩き、鞄を持ったかと思うと何も言わずに颯爽と帰っていった。
そういえば、今日は新しいエロゲーの発売日だとか言ってたっけな。後で拙者にも貸してくれるといいな。
……拙者、という一人称もアウトなのか?
「倉橋殿、一人称が『拙者』はありだと思う?」
倉橋殿は拙者の口調の変わりように驚きながらも、
「全然ありだと思うよ。一人称が『拙者』って、かっこいいと思うし」
「よかった。…………そういえば、羽島殿は?」
羽島殿は、ついさっきまで隣に居た気がするのだけれど、今は拙者の隣はもぬけの殻だった。
この拙者が気づかないとは、……羽島殿も成長したな。
「羽島君なら、高木君と一緒にエロゲー買いに行ったよ」
と倉橋殿が言った。
「エロゲー」と口にした時の倉橋殿は、とても恥ずかしそうに顔を赤くしていて、ちょっと萌えた。
いかんいかん。倉橋殿は男だぞ。たとえ顔面が美少女でも、ホモはいかんぞ!
……いかんのか?
「く、倉橋殿、拙者も帰るとするよ」
拙者が変な気を起こす前に、早く帰らねば。
「ぼ、僕も一緒に帰るよ」
その申し出はたいへん嬉しいのだが。
くぅ、すまぬ、倉橋殿!
「た、辰巳君!?」
拙者は全力全開で走り、ショートカットのために二階から飛び降り、倉橋殿のそばから離れた。
あの悪魔が佐伯殿で、地味眼鏡な女子であることを確認した後、自習室に戻ってきた拙者は非リア仲間にそう問うたでござる。
「とりあえず、口調を変えるところからじゃね?」
高木殿がそう答えたでござる。
「拙者の口調に何か問題があるでござるか?」
拙者が疑問に思いそう返すと、
「大有りだ、馬鹿野郎!」
と声を荒げて高木殿が言ったでござる。
何がおかしいのでござろうか?
拙者、今年で十八になるでござるが、今までの人生で誰にもそんなことを言われたことがない故、とても気になるでござる。
あれ? 拙者、中学校に通っていたでござろうか?
まぁ、今はそんなことはどうでもいいでござる。
「きっとその、ござる口調が原因でござるよ!」
と羽島殿が拙者の真似をして言ったでござる。
何か変でござろうか? 羽島殿が言ったのを聞いても特にダメなところは無いと思うのでござるが。
むしろ、ブサイクな羽島殿がイケメンに見えたのでござるが。
「えっと、たぶん。ござる口調の高校生は辰巳君くらいじゃないかな?……ぼ、僕は個性的でいいと、思う……よ」
やはり倉橋殿、理解がある方でござる。
にしても、拙者、オンリーワンでござるか。
特許申請してもいいでござるかな?
「甘やかすな、倉橋! 此奴は、自分の意思で茨の道を進むと決めたんだ!」
「わ、わかってるけど……」
ぬぬぬ、拙者の口調は個性を通り越して、害悪となっているのでござるのかな。
まあ、協力してくれている仲間の助言を無下にするわけにはいかないでござる。我らは同志、親友でござるからな。
「わかったでござる。この口調は早々に辞めるでござる」
「じゃあ、次、辰巳が喋る時からその口調は禁止な」
そう言った高木は、「頑張れよ」と拙者の肩をポンっと叩き、鞄を持ったかと思うと何も言わずに颯爽と帰っていった。
そういえば、今日は新しいエロゲーの発売日だとか言ってたっけな。後で拙者にも貸してくれるといいな。
……拙者、という一人称もアウトなのか?
「倉橋殿、一人称が『拙者』はありだと思う?」
倉橋殿は拙者の口調の変わりように驚きながらも、
「全然ありだと思うよ。一人称が『拙者』って、かっこいいと思うし」
「よかった。…………そういえば、羽島殿は?」
羽島殿は、ついさっきまで隣に居た気がするのだけれど、今は拙者の隣はもぬけの殻だった。
この拙者が気づかないとは、……羽島殿も成長したな。
「羽島君なら、高木君と一緒にエロゲー買いに行ったよ」
と倉橋殿が言った。
「エロゲー」と口にした時の倉橋殿は、とても恥ずかしそうに顔を赤くしていて、ちょっと萌えた。
いかんいかん。倉橋殿は男だぞ。たとえ顔面が美少女でも、ホモはいかんぞ!
……いかんのか?
「く、倉橋殿、拙者も帰るとするよ」
拙者が変な気を起こす前に、早く帰らねば。
「ぼ、僕も一緒に帰るよ」
その申し出はたいへん嬉しいのだが。
くぅ、すまぬ、倉橋殿!
「た、辰巳君!?」
拙者は全力全開で走り、ショートカットのために二階から飛び降り、倉橋殿のそばから離れた。
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