44 / 52
第十三章 天正十一年十二月三十一日
四十四 井戸端
しおりを挟む
【顕如の日記】
寺内町からは人の賑わいが消えてしまった。聞けば岸和田の町も同様だという話だ。みな戦を恐れているのだろう。噂通りなら、根来雑賀が大挙して岸和田を襲うという事である。雑賀衆の鉄砲の威力は、私が一番知っている。大坂の戦では、本当に頼りになった。そして根来の行人の強さも良く知っている。根来雑賀の一揆衆は、今となっては随一の一揆であろう。正面切って戦えば、勝てない大名も多々あるはずだ。
だがそれでも、秀吉公の勢力には遠く及ばない。なのに今、秀吉公を刺激するのはどういう訳だ。根来にも雑賀にも、あるいは粉河や高野山にも、それぞれ秀吉公と因縁があるのは知っている。しかし今このとき、岸和田を襲う理由がわからない。もしや誰かに焚きつけられたか。だとするなら、やはり徳川殿だろうか。
堀村の辺りで鉄砲の音が聞こえたという話も伝わっている。ああ、胃が痛い。
◆ ◆ ◆
水のニオイがする。目を開ける前にナギサはそう思った。目を開くと、もう日が傾いているらしく、周囲は薄暗くなっていた。自分は横になっているようだ。視界の真正面を雲が流れて行く。
「あ……」
声を出してみた。喉が痛むかとも思ったが、それはないようだ。
「法師殿、目が覚めましたか」
孫一郎の顔が見えた。隣にみぞれの顔もある。
「……ここは」
「堀村の井戸端を借りましてね」
ナギサの問いに海塚の声が答えた。
「村長は年に何度か卜半斎さまの所に顔を出す人ですから、話が早くて助かりました」
ナギサは上半身を起こした。すかさず孫一郎が背中に手を回す。
「ピクシー、私の身体の状態は」
つぶやくナギサの視界の隅で緑色のこびとが踊る。
「首の周囲に擦過傷がある。あとは短時間の酸欠によって脳が多少のダメージを受けているけど、すでに回復している。総合的には大きな問題はないと言えるね」
「了解」
「大丈夫?」
みぞれが心配げにのぞき込む。ナギサはおでこをコツンと当てて、「大丈夫」と言った。
井戸から少し離れた場所で焚き火が燃えている。孫一郎はナギサを近くに連れて行った。その火をつついているのは、ナギサの知らない青年。
「法師殿、ちょっと待っていてくだされ。今、薪を増やしますので」
孫一郎が立ち上がろうとすると、先に青年が立ち上がった。
「いいよ、俺が持ってくるから、あんたは火に当たってろ」
「いや、だが甚六」
「あんた古川の当主になるんだろ。いい加減、人の使い方を覚えろよ」
「……すまん」
その孫一郎の一言に、甚六と呼ばれた青年は切れた。
「あんたに謝られたくはねえんだよ!」
そして大股で薪の方に向かった。
「孫一郎の知り合いなの?」
甚六の背中を横目に見ながら、ナギサはたずねた。孫一郎はうなずく。
「それがしの家で働いている者です。旅の途中、ずっと陰から護っていてくれたようで。あの者の父親を含めて仲間が三人、この和泉国で亡くなったそうです」
「そっか、それで」
「……それがしは、周りに不幸をバラ撒いているのですね」
そうつぶやく孫一郎の頭頂部に、ナギサはチョップを入れた。
「あて」
「そういう考え方、直した方が良いよ」
「そうら見ろ」
甚六は孫一郎から少し離れて座った。そして仏頂面で薪を一本火に投げ込むと、こう言った。
「誰だってそう思うんだよ。いつまでもウジウジしやがって」
孫一郎は不思議そうな顔で、首をかしげた。
「いつまでも……もしかして甚六は、椿の事で怒っているのか?」
甚六が怒りの形相を浮かべたとき。
「お武家さまは大変ですね。他人を使うとか使われるとか、面倒臭い話です」
海塚が火に近付いて来た。
「海塚さまも本願寺で使われているではないですか」
孫一郎はそう言いながら、ふと気付いた。
「そう言えば海塚さま、お家に戻らなくて良いのですか」
「先ほど村の人に使いを頼みました。一日二日戻らなくても問題ないですよ」
「ですが卜半斎さまが」
「あの方は融通が利きますので、何とかするでしょう。そんな事よりも」
海塚はみぞれを見つめた。みぞれはナギサの隣で、うつむいて座っている。
「そろそろ教えてくれても良いんじゃないですか。あの化け物じみたお嬢さんは何者なんです。知ってるのでしょう」
一同の視線がみぞれに注がれる。ナギサは手を伸ばし、みぞれの肩を抱いた。
「……竜胆。服部竜胆。服部半蔵の娘」
みぞれの言葉に、時間の流れが止まったかのような、しばしの静寂。火がパチリと音を立てた。
「服部ですか。これはまた、こんな田舎にえらい大物が出てきたものですね」
さしもの海塚も、驚いたような呆れたような顔を見せた。
「忍びの元締めかよ。そりゃあ俺たちじゃ敵わない訳だ」
甚六もうめくような声を上げた。
「でもその服部が、どうしてみぞれを」
孫一郎の問いに、みぞれは指先を火に向けた。すると。
火が大きくなる。どんどん大きくなる。そして突然上に伸びた。高く高く伸び、火柱となった。やがて巨大な火柱はうねりだし、その先端に口が開いた。牙を並べた大きな口が、天を飲み込まんばかりに開いた。ついに火柱は龍となり、夕焼け空高く、踊るように駆け上っていった。
「……今のは、幻?」
みぞれ以外の一同が唖然と空を見上げる中、孫一郎が何とか声を出した。みぞれはその問いには答えず、こう言った。
「他にもイロイロできる。遠くのものを見たり、先々の事を言い当てたり。だからみぞれはさらわれた。だから徳川家康の所に連れて行かれる事になった」
「ああ、もう良いです。もう充分」
海塚の言葉がみぞれの口を止めた。
「これは無理ですね。私たちの手には負えません。家康とか秀吉とかが出てきたら、もうお手上げです」
「ですが、海塚さま」
「お黙りなさい」
海塚の厳しい声に孫一郎は押し黙った。
「良いですか、世の中にはできる事とできない事があります。頑張れば何でもできるなどというのは世迷い言です。たとえばあなたの家は会津の蘆名家の御家中ですよね。もしあなたがここで頑張ったせいで、蘆名家が徳川家康の恨みを買ったらどうします。あなたにどうにかできると本当に思いますか」
「思いません」
孫一郎は即答した。
「それならば」
「ですが」
孫一郎は続けた。
「それがしにとって、蘆名のお家は大事ですが、お家だけが大事なのではありません。他にも大事なものはあります。そのどちらかのために、もう一方を諦めるなど、それがしにはできません。それに」
孫一郎の頬を涙が伝う。甚六は目をそらした。
「今ここで諦めたら、それがしは二度と妹に顔向けができません。それは死ぬよりつらい事です」
「死んだ者に忠義立てですか。お武家さまの考えそうな事ですね。馬鹿馬鹿しい」
海塚は呆れたようにため息をついたが、それ以上何も言わなかった。
しばらくして日の落ちた頃、焚き火をつつきながら甚六が言った。
「当面の問題は、あのお姫さまをどうやって捜すかじゃないのか。まさか放っておく訳にも行かんのだろう?」
「それなら何とかなると思う」
ナギサが答えた。そして小さくつぶやく。
「ピクシー、発信器は」
緑色のこびとは楽しそうに踊る。
「まだ反応は生きている。どうやら岸和田にいるようだと言えるね」
寺内町からは人の賑わいが消えてしまった。聞けば岸和田の町も同様だという話だ。みな戦を恐れているのだろう。噂通りなら、根来雑賀が大挙して岸和田を襲うという事である。雑賀衆の鉄砲の威力は、私が一番知っている。大坂の戦では、本当に頼りになった。そして根来の行人の強さも良く知っている。根来雑賀の一揆衆は、今となっては随一の一揆であろう。正面切って戦えば、勝てない大名も多々あるはずだ。
だがそれでも、秀吉公の勢力には遠く及ばない。なのに今、秀吉公を刺激するのはどういう訳だ。根来にも雑賀にも、あるいは粉河や高野山にも、それぞれ秀吉公と因縁があるのは知っている。しかし今このとき、岸和田を襲う理由がわからない。もしや誰かに焚きつけられたか。だとするなら、やはり徳川殿だろうか。
堀村の辺りで鉄砲の音が聞こえたという話も伝わっている。ああ、胃が痛い。
◆ ◆ ◆
水のニオイがする。目を開ける前にナギサはそう思った。目を開くと、もう日が傾いているらしく、周囲は薄暗くなっていた。自分は横になっているようだ。視界の真正面を雲が流れて行く。
「あ……」
声を出してみた。喉が痛むかとも思ったが、それはないようだ。
「法師殿、目が覚めましたか」
孫一郎の顔が見えた。隣にみぞれの顔もある。
「……ここは」
「堀村の井戸端を借りましてね」
ナギサの問いに海塚の声が答えた。
「村長は年に何度か卜半斎さまの所に顔を出す人ですから、話が早くて助かりました」
ナギサは上半身を起こした。すかさず孫一郎が背中に手を回す。
「ピクシー、私の身体の状態は」
つぶやくナギサの視界の隅で緑色のこびとが踊る。
「首の周囲に擦過傷がある。あとは短時間の酸欠によって脳が多少のダメージを受けているけど、すでに回復している。総合的には大きな問題はないと言えるね」
「了解」
「大丈夫?」
みぞれが心配げにのぞき込む。ナギサはおでこをコツンと当てて、「大丈夫」と言った。
井戸から少し離れた場所で焚き火が燃えている。孫一郎はナギサを近くに連れて行った。その火をつついているのは、ナギサの知らない青年。
「法師殿、ちょっと待っていてくだされ。今、薪を増やしますので」
孫一郎が立ち上がろうとすると、先に青年が立ち上がった。
「いいよ、俺が持ってくるから、あんたは火に当たってろ」
「いや、だが甚六」
「あんた古川の当主になるんだろ。いい加減、人の使い方を覚えろよ」
「……すまん」
その孫一郎の一言に、甚六と呼ばれた青年は切れた。
「あんたに謝られたくはねえんだよ!」
そして大股で薪の方に向かった。
「孫一郎の知り合いなの?」
甚六の背中を横目に見ながら、ナギサはたずねた。孫一郎はうなずく。
「それがしの家で働いている者です。旅の途中、ずっと陰から護っていてくれたようで。あの者の父親を含めて仲間が三人、この和泉国で亡くなったそうです」
「そっか、それで」
「……それがしは、周りに不幸をバラ撒いているのですね」
そうつぶやく孫一郎の頭頂部に、ナギサはチョップを入れた。
「あて」
「そういう考え方、直した方が良いよ」
「そうら見ろ」
甚六は孫一郎から少し離れて座った。そして仏頂面で薪を一本火に投げ込むと、こう言った。
「誰だってそう思うんだよ。いつまでもウジウジしやがって」
孫一郎は不思議そうな顔で、首をかしげた。
「いつまでも……もしかして甚六は、椿の事で怒っているのか?」
甚六が怒りの形相を浮かべたとき。
「お武家さまは大変ですね。他人を使うとか使われるとか、面倒臭い話です」
海塚が火に近付いて来た。
「海塚さまも本願寺で使われているではないですか」
孫一郎はそう言いながら、ふと気付いた。
「そう言えば海塚さま、お家に戻らなくて良いのですか」
「先ほど村の人に使いを頼みました。一日二日戻らなくても問題ないですよ」
「ですが卜半斎さまが」
「あの方は融通が利きますので、何とかするでしょう。そんな事よりも」
海塚はみぞれを見つめた。みぞれはナギサの隣で、うつむいて座っている。
「そろそろ教えてくれても良いんじゃないですか。あの化け物じみたお嬢さんは何者なんです。知ってるのでしょう」
一同の視線がみぞれに注がれる。ナギサは手を伸ばし、みぞれの肩を抱いた。
「……竜胆。服部竜胆。服部半蔵の娘」
みぞれの言葉に、時間の流れが止まったかのような、しばしの静寂。火がパチリと音を立てた。
「服部ですか。これはまた、こんな田舎にえらい大物が出てきたものですね」
さしもの海塚も、驚いたような呆れたような顔を見せた。
「忍びの元締めかよ。そりゃあ俺たちじゃ敵わない訳だ」
甚六もうめくような声を上げた。
「でもその服部が、どうしてみぞれを」
孫一郎の問いに、みぞれは指先を火に向けた。すると。
火が大きくなる。どんどん大きくなる。そして突然上に伸びた。高く高く伸び、火柱となった。やがて巨大な火柱はうねりだし、その先端に口が開いた。牙を並べた大きな口が、天を飲み込まんばかりに開いた。ついに火柱は龍となり、夕焼け空高く、踊るように駆け上っていった。
「……今のは、幻?」
みぞれ以外の一同が唖然と空を見上げる中、孫一郎が何とか声を出した。みぞれはその問いには答えず、こう言った。
「他にもイロイロできる。遠くのものを見たり、先々の事を言い当てたり。だからみぞれはさらわれた。だから徳川家康の所に連れて行かれる事になった」
「ああ、もう良いです。もう充分」
海塚の言葉がみぞれの口を止めた。
「これは無理ですね。私たちの手には負えません。家康とか秀吉とかが出てきたら、もうお手上げです」
「ですが、海塚さま」
「お黙りなさい」
海塚の厳しい声に孫一郎は押し黙った。
「良いですか、世の中にはできる事とできない事があります。頑張れば何でもできるなどというのは世迷い言です。たとえばあなたの家は会津の蘆名家の御家中ですよね。もしあなたがここで頑張ったせいで、蘆名家が徳川家康の恨みを買ったらどうします。あなたにどうにかできると本当に思いますか」
「思いません」
孫一郎は即答した。
「それならば」
「ですが」
孫一郎は続けた。
「それがしにとって、蘆名のお家は大事ですが、お家だけが大事なのではありません。他にも大事なものはあります。そのどちらかのために、もう一方を諦めるなど、それがしにはできません。それに」
孫一郎の頬を涙が伝う。甚六は目をそらした。
「今ここで諦めたら、それがしは二度と妹に顔向けができません。それは死ぬよりつらい事です」
「死んだ者に忠義立てですか。お武家さまの考えそうな事ですね。馬鹿馬鹿しい」
海塚は呆れたようにため息をついたが、それ以上何も言わなかった。
しばらくして日の落ちた頃、焚き火をつつきながら甚六が言った。
「当面の問題は、あのお姫さまをどうやって捜すかじゃないのか。まさか放っておく訳にも行かんのだろう?」
「それなら何とかなると思う」
ナギサが答えた。そして小さくつぶやく。
「ピクシー、発信器は」
緑色のこびとは楽しそうに踊る。
「まだ反応は生きている。どうやら岸和田にいるようだと言えるね」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる