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第29話 到着
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一時は第三国での開催も検討されたようだが、結局サンリーハムとハイエンベスタの首脳会談はアメリカのキャンプ・デービッドで行われることに決まった。
もっとも国家間のトップ会談ともなれば場所が決まっただけで話が進む訳ではない。たとえば移動をどうするかだ。サンリーハムからアメリカまで、距離はあるが跳躍術士に運べぬほどではない。しかしこれにはアメリカが難色を示した。
要は空港で待ち受けるメディアの前で飛行機から降りてくる国王を、アメリカの政府高官が出迎えるセレモニーが必要だというのだ。なるほど、友好ムードを演出するには明快である。
ただセキュリティを考えるのなら、飛行機を使うより跳躍術士が跳ばした方がはるかに安全だ。少なくともミサイルで撃墜される危険はない。とは言え今回重要なのはハイエンベスタの皇帝を公の場に引っ張り出すことであるし、元より危険は承知の上である。釘浦首相の配慮もあり、移動は日本の政府専用機を使うとアメリカ側に伝えた。
こういった大小諸々の取り決め事を片付け、すべての段取りが終わったのは会談の前々日。政府専用機に乗り込むのはリリア王、摂政サーマイン、レオミスとゼバーマン、そして日本政府サンリーハム特使の肩書きで保岡大阪府知事という顔ぶれになった。
「何で私がアメリカにまで」
知事の執務室で保岡は頭を抱えた。ただでさえ大阪府知事の仕事が溜まっているというのに、日本政府からの要請という名の圧力で二泊三日のアメリカ旅行である。全然嬉しくない。
「まあそう気に病むな。人生は何事も経験だからな」
右肩の上でコウがポンポンと頭をなでる。これが腹立つ。
「あんたねえ。誰のおかげでこんなことになってると思ってるんですか」
「すべてはハイエンベスタの野望のせいよな。わかるわかる」
「いやいや、いやいやいや」
首を振る保岡だったが、コウは気になどしないようだ。
「とにかく今回の会談で何の結果も出なければ、この日本という国もただでは済むまい。お主は日本を代表するつもりで参加することだ」
「そもそもこういう場合のために総理大臣って仕事があるんですけど」
「ぐだぐだ言うな、諦めの悪い。ならば次は総理大臣を目指せ。そのための勉強だと思えばよかろう」
「気楽に言ってくれますね」
保岡は大きなため息をついたが、もう国家間の約束として決まったことをそう簡単には動かせない。アメリカに行くしかないのだ。理屈としてわかってはいる。割り切れるかどうかを別とすれば。
翌日、関西空港に到着した政府専用機にリリア王一行が乗り込んだのは十六時過ぎ。出発は十七時過ぎでワシントンDC到着は現地時間の十八時頃、日本時間では翌午前六時頃となる予定。
機内ではゼバーマンとレオミスが魔法で機体をチェック、特に異常は認められなかった。
「……尻の据わりが悪い」
座席に着いたゼバーマンだったが、貧乏揺すりの激しさが心理状態を表している。
レオミスは通路を挟んだ斜め後ろで座席に身を預けて目を閉じていた。
「諦めて腹をくくれゼバーマン。陛下に聞こえるぞ、みっともない」
「だがなレオミス。こんな無防備な状態、攻撃してくれと言ってるようなもんだ。少なくとも俺が敵ならそうする」
「おまえは敵ではないし、敵はおまえではない」
「んなこたあわかってる。俺が言いたいのは」
思わず声が大きくなったゼバーマンを叱りつけるのは、後ろから歩いてきた摂政サーマイン。
「静かになさい。遠出をする前日の子供ではないのですよ」
ゼバーマンは目を丸くする。
「摂政殿はリリア王と貴賓室におられたのでは」
「あなた方に任せっきりでは不安がありますからね。私自身がこの飛行機械を調べているのです。その方があなたも安心でしょう」
そう言いながら前方へと歩いて行く。ゼバーマンは口を尖らせてつぶやいた。
「自分だって尻の据わりが悪いんじゃねえか」
それを聞いて小さく笑みを浮かべたのはレオミス。
ちなみに保岡大阪府知事は彼らの会話など聞こえない機体後部の座席にいた。
「何か納得行かない」
「まーだ文句を言うとるのか、お主は」
呆れるコウに、保岡は言い返す。
「いやそうじゃなくて、精霊王の使者をこんな一般席に乗せて大丈夫なんですか、ねえ」
なるほど理屈である。本来的なことを考えるなら貴賓室でもおかしくはない立場だ。しかしコウは興味なさそうに答えた。
「余は別に構わんが。人間の価値観で良いの悪いのなどどうでもいいし、だいたいこの星の上ならこんな機械などなくてもどこへでも行けるからの」
「じゃ何で乗ってるんですか」
「何か面白そうだったからな」
「こ、このぉ」
そして十七時過ぎ、政府専用機は予定通り関西空港を離陸し、十二時間半ほどをかけてワシントンDCのダレス国際空港へと無事到着した。
やや傾いた陽を受けながらリリア王がタラップに現れると、報道陣からどよめきが上がる。無数のカメラと好奇の視線をものともせず、凜とした十二歳の少女王は階段を下り、待機していた国務副長官に自ら右手を差し出した。
「まったく、この世界の人間は何故こうも形式的なことが好きなのか」
高級ホテルの一室で、サーマインは窓から夕闇を眺めてつぶやく。空港でのセレモニーの後、一行は黒塗りの大型セダンに乗せられ交通規制のされた道路を走り、このホテルに到着した。
宮廷跳躍術士のサン・ハーンは事前にこちらに到着している。セキュリティを重んじるなら空港からこの部屋に直接跳んでもよさそうに思うのだが、車を走らせて沿道の人々に手を振るのをアメリカ人は当然と考えているようだった。
「サーマイン様、陛下のご夕食の準備が整いましたが」
報告に来た用人頭に顔を向けると、サーマインは「すぐ参ります」とうなずいた。
リリア王の部屋に入ると、サン・ハーンと共に先行してニューヨーク入りしていた使用人たちが食卓をしつらえて、リリア王はその前に座っていた。何とも眠そうな顔で。
「毒見は終わっていますね」
「はい、すべて」
用人頭と短い会話を交わすと、サーマインはリリア王の側に立った。
「陛下、食欲はございますか」
「あります。でも今日はくたびれました。人の目とは、ああも疲れるものなのですね」
「時差もございますからね。今日は無理せずお召し上がりになれる分だけ召し上がって、すぐにお休みください。明日はもっと疲れるかも知れませんので」
「はい、そうします」
リリア王はそう答えると、小さくアクビをした。
やがて陽は完全に落ち夜となったが、世界の政治の中心たるこの街は眠らない。それでも人々が目をやるのは美しい夜景やライトアップされた名所であり、静まり返ったホテルの壁を見上げる者は誰もいなかった。
その壁を登る影が五つ。人の姿、いや、確かに上半分は人の形をしていたが、下半分は楕円形が二つつながり、そこに棒のような脚が八本。人間と蜘蛛のケンタウロスとでも呼ぶべき真っ黒な姿が音もなくホテルの壁を登っていた。
だがその脚が止まる。壁に垂直に立つ大柄な、こちらは人間の姿。手には異形の槍を持って。
「何者だ、と聞いて答える訳はないな。何が目的で誰の差し金だ、と聞いても答えぬだろう。つまり捕まえる意味がない。全員ブチ殺すのもやむを得まい」
魔槍バザラスを構えるゼバーマンがそこにいた。
蜘蛛のケンタウロスたちは静かに横に広がったかと思うと、口に当たる部分から一斉に白い糸を吐きかけた。しかしそれがゼバーマンに触れようとする端から、赤い火を放ち燃え尽きる。
ゼバーマンはもはや言葉もなく、ただ口元に笑みを浮かべながら前に出た。次の瞬間、ケンタウロスは三体が胴を切断され、炎を上げながら落下する。ゼバーマンは小さく舌打ちした。
「木偶か」
残る二体のケンタウロスはゼバーマンに飛びかかってきたが、これも簡単に斬り倒され燃えながら落下した。
「レオミス、こっちは終わった。そっちはどうだ」
リリア王の寝室前でレオミスはつぶやく。
「こちらは異常なしだ。ケガはないか」
息一つ乱さず、ゼバーマンは遙か下にちらつく小さな火を見つめた。
「ケガなんぞあるか。相手は中身のない木偶だ。こっちの睡眠時間を削るための嫌がらせだよ」
こんなことをするのもできるのもハイエンベスタ以外にありはしないのだが、かと言ってハイエンベスタの仕業であるとの証拠もない。そして相手はそれを絶対に認めないだろう。まったく面倒臭い、いまからハイエンベスタに攻め込んだ方が簡単なんじゃないかとゼバーマンは思った。
もっとも国家間のトップ会談ともなれば場所が決まっただけで話が進む訳ではない。たとえば移動をどうするかだ。サンリーハムからアメリカまで、距離はあるが跳躍術士に運べぬほどではない。しかしこれにはアメリカが難色を示した。
要は空港で待ち受けるメディアの前で飛行機から降りてくる国王を、アメリカの政府高官が出迎えるセレモニーが必要だというのだ。なるほど、友好ムードを演出するには明快である。
ただセキュリティを考えるのなら、飛行機を使うより跳躍術士が跳ばした方がはるかに安全だ。少なくともミサイルで撃墜される危険はない。とは言え今回重要なのはハイエンベスタの皇帝を公の場に引っ張り出すことであるし、元より危険は承知の上である。釘浦首相の配慮もあり、移動は日本の政府専用機を使うとアメリカ側に伝えた。
こういった大小諸々の取り決め事を片付け、すべての段取りが終わったのは会談の前々日。政府専用機に乗り込むのはリリア王、摂政サーマイン、レオミスとゼバーマン、そして日本政府サンリーハム特使の肩書きで保岡大阪府知事という顔ぶれになった。
「何で私がアメリカにまで」
知事の執務室で保岡は頭を抱えた。ただでさえ大阪府知事の仕事が溜まっているというのに、日本政府からの要請という名の圧力で二泊三日のアメリカ旅行である。全然嬉しくない。
「まあそう気に病むな。人生は何事も経験だからな」
右肩の上でコウがポンポンと頭をなでる。これが腹立つ。
「あんたねえ。誰のおかげでこんなことになってると思ってるんですか」
「すべてはハイエンベスタの野望のせいよな。わかるわかる」
「いやいや、いやいやいや」
首を振る保岡だったが、コウは気になどしないようだ。
「とにかく今回の会談で何の結果も出なければ、この日本という国もただでは済むまい。お主は日本を代表するつもりで参加することだ」
「そもそもこういう場合のために総理大臣って仕事があるんですけど」
「ぐだぐだ言うな、諦めの悪い。ならば次は総理大臣を目指せ。そのための勉強だと思えばよかろう」
「気楽に言ってくれますね」
保岡は大きなため息をついたが、もう国家間の約束として決まったことをそう簡単には動かせない。アメリカに行くしかないのだ。理屈としてわかってはいる。割り切れるかどうかを別とすれば。
翌日、関西空港に到着した政府専用機にリリア王一行が乗り込んだのは十六時過ぎ。出発は十七時過ぎでワシントンDC到着は現地時間の十八時頃、日本時間では翌午前六時頃となる予定。
機内ではゼバーマンとレオミスが魔法で機体をチェック、特に異常は認められなかった。
「……尻の据わりが悪い」
座席に着いたゼバーマンだったが、貧乏揺すりの激しさが心理状態を表している。
レオミスは通路を挟んだ斜め後ろで座席に身を預けて目を閉じていた。
「諦めて腹をくくれゼバーマン。陛下に聞こえるぞ、みっともない」
「だがなレオミス。こんな無防備な状態、攻撃してくれと言ってるようなもんだ。少なくとも俺が敵ならそうする」
「おまえは敵ではないし、敵はおまえではない」
「んなこたあわかってる。俺が言いたいのは」
思わず声が大きくなったゼバーマンを叱りつけるのは、後ろから歩いてきた摂政サーマイン。
「静かになさい。遠出をする前日の子供ではないのですよ」
ゼバーマンは目を丸くする。
「摂政殿はリリア王と貴賓室におられたのでは」
「あなた方に任せっきりでは不安がありますからね。私自身がこの飛行機械を調べているのです。その方があなたも安心でしょう」
そう言いながら前方へと歩いて行く。ゼバーマンは口を尖らせてつぶやいた。
「自分だって尻の据わりが悪いんじゃねえか」
それを聞いて小さく笑みを浮かべたのはレオミス。
ちなみに保岡大阪府知事は彼らの会話など聞こえない機体後部の座席にいた。
「何か納得行かない」
「まーだ文句を言うとるのか、お主は」
呆れるコウに、保岡は言い返す。
「いやそうじゃなくて、精霊王の使者をこんな一般席に乗せて大丈夫なんですか、ねえ」
なるほど理屈である。本来的なことを考えるなら貴賓室でもおかしくはない立場だ。しかしコウは興味なさそうに答えた。
「余は別に構わんが。人間の価値観で良いの悪いのなどどうでもいいし、だいたいこの星の上ならこんな機械などなくてもどこへでも行けるからの」
「じゃ何で乗ってるんですか」
「何か面白そうだったからな」
「こ、このぉ」
そして十七時過ぎ、政府専用機は予定通り関西空港を離陸し、十二時間半ほどをかけてワシントンDCのダレス国際空港へと無事到着した。
やや傾いた陽を受けながらリリア王がタラップに現れると、報道陣からどよめきが上がる。無数のカメラと好奇の視線をものともせず、凜とした十二歳の少女王は階段を下り、待機していた国務副長官に自ら右手を差し出した。
「まったく、この世界の人間は何故こうも形式的なことが好きなのか」
高級ホテルの一室で、サーマインは窓から夕闇を眺めてつぶやく。空港でのセレモニーの後、一行は黒塗りの大型セダンに乗せられ交通規制のされた道路を走り、このホテルに到着した。
宮廷跳躍術士のサン・ハーンは事前にこちらに到着している。セキュリティを重んじるなら空港からこの部屋に直接跳んでもよさそうに思うのだが、車を走らせて沿道の人々に手を振るのをアメリカ人は当然と考えているようだった。
「サーマイン様、陛下のご夕食の準備が整いましたが」
報告に来た用人頭に顔を向けると、サーマインは「すぐ参ります」とうなずいた。
リリア王の部屋に入ると、サン・ハーンと共に先行してニューヨーク入りしていた使用人たちが食卓をしつらえて、リリア王はその前に座っていた。何とも眠そうな顔で。
「毒見は終わっていますね」
「はい、すべて」
用人頭と短い会話を交わすと、サーマインはリリア王の側に立った。
「陛下、食欲はございますか」
「あります。でも今日はくたびれました。人の目とは、ああも疲れるものなのですね」
「時差もございますからね。今日は無理せずお召し上がりになれる分だけ召し上がって、すぐにお休みください。明日はもっと疲れるかも知れませんので」
「はい、そうします」
リリア王はそう答えると、小さくアクビをした。
やがて陽は完全に落ち夜となったが、世界の政治の中心たるこの街は眠らない。それでも人々が目をやるのは美しい夜景やライトアップされた名所であり、静まり返ったホテルの壁を見上げる者は誰もいなかった。
その壁を登る影が五つ。人の姿、いや、確かに上半分は人の形をしていたが、下半分は楕円形が二つつながり、そこに棒のような脚が八本。人間と蜘蛛のケンタウロスとでも呼ぶべき真っ黒な姿が音もなくホテルの壁を登っていた。
だがその脚が止まる。壁に垂直に立つ大柄な、こちらは人間の姿。手には異形の槍を持って。
「何者だ、と聞いて答える訳はないな。何が目的で誰の差し金だ、と聞いても答えぬだろう。つまり捕まえる意味がない。全員ブチ殺すのもやむを得まい」
魔槍バザラスを構えるゼバーマンがそこにいた。
蜘蛛のケンタウロスたちは静かに横に広がったかと思うと、口に当たる部分から一斉に白い糸を吐きかけた。しかしそれがゼバーマンに触れようとする端から、赤い火を放ち燃え尽きる。
ゼバーマンはもはや言葉もなく、ただ口元に笑みを浮かべながら前に出た。次の瞬間、ケンタウロスは三体が胴を切断され、炎を上げながら落下する。ゼバーマンは小さく舌打ちした。
「木偶か」
残る二体のケンタウロスはゼバーマンに飛びかかってきたが、これも簡単に斬り倒され燃えながら落下した。
「レオミス、こっちは終わった。そっちはどうだ」
リリア王の寝室前でレオミスはつぶやく。
「こちらは異常なしだ。ケガはないか」
息一つ乱さず、ゼバーマンは遙か下にちらつく小さな火を見つめた。
「ケガなんぞあるか。相手は中身のない木偶だ。こっちの睡眠時間を削るための嫌がらせだよ」
こんなことをするのもできるのもハイエンベスタ以外にありはしないのだが、かと言ってハイエンベスタの仕業であるとの証拠もない。そして相手はそれを絶対に認めないだろう。まったく面倒臭い、いまからハイエンベスタに攻め込んだ方が簡単なんじゃないかとゼバーマンは思った。
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