異世界探偵~俺が異世界ではまったりスローライフをしようと思ってたが結局事件に巻き込まれるようです~

カマヤ

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序章~異世界転生~

1.謎の依頼人

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夏の日差しが強くなる7月上旬、街を歩く人々は涼をとるために心なしか早歩きだった。そんななかまるで夏の装いとは思えない黒の衣装に身を包んだ女性がいた。そのあまりにイレギュラーな格好と美しさに夏の暑さによろめいていた人々も見ずにはいられなかった。そんな視線に見向きもせずにただその目的を果たす為に生まれてきたかのように迷いなく歩を進めいた。
女性はそのまま歩き続けているとふととある建物の前で止まる。女性は確認するようにその建物を見つめ数秒立ち止ったのちそのまま建物に入っていった。そしてそのまま階段をゆっくりと上って行った。
どのくらいたったのだろうか?だいたい1分位だっただろうか?しかし女性は息が荒くなっており少し汗もにじんでいる。あんな格好をしていれば当然と言える。息を切らせながら部屋を開ける。












「ようこそ、江戸川事務所ヘ 今日は私になんの依頼をされますか?」












女性は驚いたような顔をしていた。それもそのはず、探偵を名乗るその男は20代前半高く見積もっても20代後半しかない。女性が呆気にとられている間に青年は話し始めた。
「ずいぶん息が荒いですね。階段は大変だったでしょう?座って下さい。飲み物をいれて来ます。何がいいですか?」

「えっと、、、私アイスコーヒーで」

なんとか声を絞り出して言うと青年は「分かりました」と言いながら奥の部屋の行ってしまう。
なんとも言えない悶々した時間を過ごしていると奥から「お待たせしました」と青年が2つのコップとお皿に乗ったお菓子をお盆に乗っけて持ってきた。青年は「どうぞ」と言いながらアイスコーヒーとお菓子を目の前に置いた。女性は「ありがとうございます」と一言礼をいいコーヒーを少し飲んだ。青年は相手が落ち着いた様子を見て話し始めた。

「まずはお名前からお聞きしてもいいでしょうか。私は江戸川貴之と言います。ここで探偵をしています。呼び方なんと呼んでもらっても構いません。」

江戸川が話し終わったのに察し女性はゆっくりと話し始める。

「私、名前は、、、えっと、城ヶ崎桜花といいます。今回江戸川さんに頼みたいのはとある古代遺跡を調べてほしいんです。」

城ヶ崎は言いきったと言わんばかりに満足な顔をしてお菓子を食べている。江戸川は苦笑いをしながら質問をする。

「遺跡、、、というと最近エジプトの方で見つかったものですか?」

「やっぱり知ってましたか。そうです、そこの調査をお願いしたいんです。出来ますか?」

「それは出来ないことはないのですが、何故そこの調査を?」


そう聞くと城ヶ崎は困った様な顔をして少し考えるような様子を見せた。江戸川は待っていたのだが中々答えが返ってこないので声をかけようとしたが急に笑顔になったと思ったら「分かりました!!!」といって話し始めた。






 
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