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マカロンの悲劇
(お姉様はもうマカロンを食べてくださったかな?)
本来であれば直接渡したいところだったが、口に入れる物なのでアネットからの贈り物となれば、義母やクロエ専属のメイドから警戒されてしまうかもしれない。クロエが喜んでくれればそれで良いと断腸の思いで料理長に託したのだ。
夕方にこっそり厨房に行って感想を聞けばいい。そう思いながらもそわそわと落ち着かないアネットに予期せぬ吉報をもたらしたのはシリルだった。
「本来なら私達と同じ席に着くことなど許されないのですから、弁えなさい」
席に着くなり義母であるデルフィーヌから刺々しい口調で告げられるが、そんなことはどうでもいい。
「はい、お義母様。本日は貴重な機会をいただき、ありがとうございました」
丁寧な口調で答えれば、デルフィーヌは面白くなさそうに眉をひそめる。
どこか瑕疵があればそれを理由に追い払うつもりなのだろうが、その手に乗るアネットではない。邪魔な義母付きではあるものの、クロエとのお茶会という貴重な機会を無駄にできないのだ。
(グッジョブ、シリル!腹黒だけど良いところもあるじゃない)
礼儀作法について一通りは基準を満たしたとしてジョアンヌから評価を得たことをシリルから聞かされたのは午前中のこと。家庭教師が認めても、侯爵家の女主人であるデルフィーヌにも一度見てもらう必要があるそうで、本日のお茶会に参加することになったのだ。
デルフィーヌ、クロエ、そしてアネットの順に紅茶が注がれていく。
だがアネットの番になった途端、乱雑に注がれた紅茶はソーサーにこぼれ、クロスにも飛沫が飛んでいる。表面上は困惑した表情で、内心「はぁ?」と思いながらもよくよく顔を見れば、アネットに嫌がらせをしたあのメイドだった。
(嫌がらせにしては品がないわ。お茶もまともに注げないと思われても仕方ないのに)
「どこか体調でも悪いのかしら?手が震えているわ」
心の声は出さずに気遣うような言葉を掛けると、不満そうな顔つきがますます深くなる。
「まあ、何を言っているのかしら。何も問題ないでしょう?メイドの仕事ぶりにケチをつけるなんて、偉そうなこと」
デルフィーヌの言葉に追従するようにメイド達がくすくすと笑い声を立てた。
アネットが素早く視線を走らせると、クロエは無表情のまま目の前の紅茶をひたすら見つめている。その光景に違和感を覚えたが、一方的にやられてばかりは性に合わない。
「まあ、お義母様はもしかして視力がよろしくないのでしょうか?大事に至る前にお医者様に一度看て頂いたほうが良いですわ。それから貴女も病を得ているかもしれないとシリルに伝えておくわね」
わざと紅茶をこぼした侍女は愉快そうな表情から一転、引きつった表情に変わった。
若いながらもその優秀さで家令を務めているシリルは使用人のまとめ役だ。当然賞罰もさることながら使用人の雇用に大きな影響力を持っている。勤務態度が悪くおまけに病気がちなメイドなど、合理主義のシリルに早々と解雇を言い渡されてもおかしくない。
(お義母様の命令とはいえ、少々やりすぎなのよ)
「勝手に決めつけないでちょうだい!まったく可愛げのない子」
さらにデルフィーヌが小言を続けようとしたが、キッチンメイドが運んできた菓子を目にするとぴたりと口を閉ざした。クロエの視線も初めて見る菓子に釘付けだ。
(うふふ、そうですよね。可愛いし、わくわくしますよね!)
第一印象は合格のようで、取り分けられたマカロンをまずはデルフィーヌが口にした。
「面白い風味ね。新しいしご夫人方の間でも評判になりそうだわ」
一方クロエは無言であるものの、瞳がきらきらと輝いていて僅かに口角が上がっている。
(きゃあああああああ!!今の笑顔よね?!お姉様のあんな顔初めてみるわ!マカロンを選んで良かったー!!!)
表情を必死に取り繕いながらも、アネットは飛び上がりたいほどの達成感と喜びを噛みしめる。
「料理長を呼びなさい。この菓子について聞きたいことがあるわ」
デルフィーヌは満足そうな笑みを浮かべてメイドに命じた。
「珍しいお菓子ね。これは何というの?」
「はい、これはマカロンという菓子です」
急いで駆けつけたせいか、額から流れる汗を拭いながら料理長が答える。
「どこの国のものなの?それともお前が考えたのかしら?」
料理長はちらりとアネットに視線を向けた。昨日マカロンづくりに関わった者には口止めをしていたが、アネットの前で自分が考案したものだと公言するのは気が引けるようだ。
(ちょっとこっち見ちゃ駄目でしょう!気づかれないうちに早く答えて!!)
アネットの祈りも空しく、デルフィーヌは二人の視線のやり取りに気づいてしまった。
「――まさか、その娘が用意したものだというの?!」
「いえ、違います!アネット様はレシピをご存知でしたが、実際に作ったのは――」
パシンと鋭い音を立てて、デルフィーヌは扇子を閉じた。
「平民の食べ物を私たちに食べさせるなど、何てこと!――クロエ、それを口にしてはいけません!!」
食べかけのマカロンを持ったクロエの手を、デルフィーヌは扇子で叩いた。その衝撃で桃色の綺麗なマカロンは芝生の上に転がり落ちる。
(なっ……!!)
「二度とこんな物を作らないでちょうだい!クロエ、それは下賤な者の食べ物です。行きますよ!」
席を立ち憤然とした足取りで屋敷に向かう母親をクロエは早足で追いかけていく。残されたアネットは衝撃的な光景に、ただ呆然とその後ろ姿を見つめることしか出来なかった。
本来であれば直接渡したいところだったが、口に入れる物なのでアネットからの贈り物となれば、義母やクロエ専属のメイドから警戒されてしまうかもしれない。クロエが喜んでくれればそれで良いと断腸の思いで料理長に託したのだ。
夕方にこっそり厨房に行って感想を聞けばいい。そう思いながらもそわそわと落ち着かないアネットに予期せぬ吉報をもたらしたのはシリルだった。
「本来なら私達と同じ席に着くことなど許されないのですから、弁えなさい」
席に着くなり義母であるデルフィーヌから刺々しい口調で告げられるが、そんなことはどうでもいい。
「はい、お義母様。本日は貴重な機会をいただき、ありがとうございました」
丁寧な口調で答えれば、デルフィーヌは面白くなさそうに眉をひそめる。
どこか瑕疵があればそれを理由に追い払うつもりなのだろうが、その手に乗るアネットではない。邪魔な義母付きではあるものの、クロエとのお茶会という貴重な機会を無駄にできないのだ。
(グッジョブ、シリル!腹黒だけど良いところもあるじゃない)
礼儀作法について一通りは基準を満たしたとしてジョアンヌから評価を得たことをシリルから聞かされたのは午前中のこと。家庭教師が認めても、侯爵家の女主人であるデルフィーヌにも一度見てもらう必要があるそうで、本日のお茶会に参加することになったのだ。
デルフィーヌ、クロエ、そしてアネットの順に紅茶が注がれていく。
だがアネットの番になった途端、乱雑に注がれた紅茶はソーサーにこぼれ、クロスにも飛沫が飛んでいる。表面上は困惑した表情で、内心「はぁ?」と思いながらもよくよく顔を見れば、アネットに嫌がらせをしたあのメイドだった。
(嫌がらせにしては品がないわ。お茶もまともに注げないと思われても仕方ないのに)
「どこか体調でも悪いのかしら?手が震えているわ」
心の声は出さずに気遣うような言葉を掛けると、不満そうな顔つきがますます深くなる。
「まあ、何を言っているのかしら。何も問題ないでしょう?メイドの仕事ぶりにケチをつけるなんて、偉そうなこと」
デルフィーヌの言葉に追従するようにメイド達がくすくすと笑い声を立てた。
アネットが素早く視線を走らせると、クロエは無表情のまま目の前の紅茶をひたすら見つめている。その光景に違和感を覚えたが、一方的にやられてばかりは性に合わない。
「まあ、お義母様はもしかして視力がよろしくないのでしょうか?大事に至る前にお医者様に一度看て頂いたほうが良いですわ。それから貴女も病を得ているかもしれないとシリルに伝えておくわね」
わざと紅茶をこぼした侍女は愉快そうな表情から一転、引きつった表情に変わった。
若いながらもその優秀さで家令を務めているシリルは使用人のまとめ役だ。当然賞罰もさることながら使用人の雇用に大きな影響力を持っている。勤務態度が悪くおまけに病気がちなメイドなど、合理主義のシリルに早々と解雇を言い渡されてもおかしくない。
(お義母様の命令とはいえ、少々やりすぎなのよ)
「勝手に決めつけないでちょうだい!まったく可愛げのない子」
さらにデルフィーヌが小言を続けようとしたが、キッチンメイドが運んできた菓子を目にするとぴたりと口を閉ざした。クロエの視線も初めて見る菓子に釘付けだ。
(うふふ、そうですよね。可愛いし、わくわくしますよね!)
第一印象は合格のようで、取り分けられたマカロンをまずはデルフィーヌが口にした。
「面白い風味ね。新しいしご夫人方の間でも評判になりそうだわ」
一方クロエは無言であるものの、瞳がきらきらと輝いていて僅かに口角が上がっている。
(きゃあああああああ!!今の笑顔よね?!お姉様のあんな顔初めてみるわ!マカロンを選んで良かったー!!!)
表情を必死に取り繕いながらも、アネットは飛び上がりたいほどの達成感と喜びを噛みしめる。
「料理長を呼びなさい。この菓子について聞きたいことがあるわ」
デルフィーヌは満足そうな笑みを浮かべてメイドに命じた。
「珍しいお菓子ね。これは何というの?」
「はい、これはマカロンという菓子です」
急いで駆けつけたせいか、額から流れる汗を拭いながら料理長が答える。
「どこの国のものなの?それともお前が考えたのかしら?」
料理長はちらりとアネットに視線を向けた。昨日マカロンづくりに関わった者には口止めをしていたが、アネットの前で自分が考案したものだと公言するのは気が引けるようだ。
(ちょっとこっち見ちゃ駄目でしょう!気づかれないうちに早く答えて!!)
アネットの祈りも空しく、デルフィーヌは二人の視線のやり取りに気づいてしまった。
「――まさか、その娘が用意したものだというの?!」
「いえ、違います!アネット様はレシピをご存知でしたが、実際に作ったのは――」
パシンと鋭い音を立てて、デルフィーヌは扇子を閉じた。
「平民の食べ物を私たちに食べさせるなど、何てこと!――クロエ、それを口にしてはいけません!!」
食べかけのマカロンを持ったクロエの手を、デルフィーヌは扇子で叩いた。その衝撃で桃色の綺麗なマカロンは芝生の上に転がり落ちる。
(なっ……!!)
「二度とこんな物を作らないでちょうだい!クロエ、それは下賤な者の食べ物です。行きますよ!」
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