11 / 60
守る理由
その日からクロエは食事に姿を現さなくなった。体調不良や忙しさなどを理由に部屋で食事を摂るようになったのだ。
三人で摂る食事は重苦しい雰囲気で、時折義母が口を開けば嫌味や小言をしか言わない。クロエの存在がどれだけ貴重だったか改めて感じた。
美しい外見と凛とした佇まいは澄んだ早朝の空気を思い起こさせたし、守るべき対象が傍にいれば強くあろうと堂々とした態度を保つことが出来た。
カチャ、とスプーンが皿に当たる音がしてアネットは我に返った。食器の音を立ててしまうのはマナー違反だ。
案の定デルフィーヌが即座に反応する。
「やっぱりまだまだマナーが身についていないようね。恥ずかしいこと」
勝ち誇ったような表情が気に食わないが、自分に非があるので素直に頭を下げる。
「ご不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません」
「いい加減弁えて頂戴。旦那様、いつまで甘やかすおつもりですか?この娘がいるからクロエが部屋に閉じこもってしまっているのですよ」
薄々感じていたことだが、はっきりと言葉にされると辛いものがある。夕食には、翌日には現れるかもしれないと期待して、どんなに居心地が悪くてもダイニングで食事を摂っていた。
「慣れさせろ。社交界に出れば気に入らないからと言って相手を選んで食事を摂ることなど出来ない。アネット、次同じようなことがあれば来なくていい」
カミーユはそれだけ告げて食事を再開する。デルフィーヌは納得がいかないようだったが、アネットへの指示については満足したようで、それ以上何も言わなかった。
「アネット様、最近間違いが多いですね。もっと勉学に身を入れて頂かなければ困ります」
家庭教師から指摘されて、アネットはますます落ち込んだ。何をやっても上手くいかず、負のサイクルに囚われているのは分かっていても、浮上できない。
そんなアネットの様子を見た家庭教師は励ますように言葉を付け加えた。
「頑張っていらっしゃるのは分かりますよ。短期間でクロエ様と同じぐらいの知識を身につけたのですから。ですがもっと――」
「……今、何と仰いましたか?」
驚きのあまり途中で遮るように口を挟んでしまったが、家庭教師は気分を害した様子もなく教えてくれた。
「アネット様の学習内容はクロエ様とほぼ同じですよ。こちらに来るまで教育を受けていないのに素晴らしいことです。元々の素養もあるのでしょうが、宿題なども熱心に取り組んでおられた結果でしょうね。――ああ、夫人やクロエ様には内密に」
つい、口が滑ってしまったらしい。家庭教師の口の軽さが心配になったが、思ったよりも早く目標を達成していたようだ。
(でも今となってはお姉様と一緒に勉強なんて、夢のまた夢だわ)
アネットは自嘲的な笑みを浮かべた。
気分転換に散歩に出ようと部屋を出ると、バタバタと廊下を走る音が聞こえた。どんなに急いでいても屋内で走るような真似をする使用人などいないはずだ。訝しんだアネットの視線の先に見覚えのある中年の侍女の姿があった。
(あれはお姉様付の侍女だったはず…)
不穏な空気を感じたアネットはそのまま侍女の後を追いかけることにした。
侍女が入っていったのはクロエの部屋だった。場所だけは知っていたが、部屋に入ったことはもちろん、近づいたこともない。よほど慌てていたのか、僅かに開いた扉からは物が床に落ちる鈍い音がした。
そっと様子を窺うと、怒りの形相を浮かべたデルフィーヌとうなだれたクロエ、そして先ほどの侍女は必死に頭を下げながら嘆願している。
「邪魔よ!娘の躾に口を挟まないでちょうだい!」
「滅相もございません!ただクロエお嬢様は本当に努力しておいでです。睡眠時間を削ってまで、勉強に励んでおられます。ですから――」
「結果が伴わなければ意味がないわ!あんな平民の小娘と同じレベルだなんて、怠けている証拠でしょう」
憎々し気な表情を浮かべたデルフィーヌの手が大きく振り上げられる。その手にはいつかと同じように扇子があった。
(お姉様!!!)
クロエの悲しそうな顔がよぎり、考える間もなく駆け出していた。大きく目を見開いたクロエの顔がすぐ近くに見えた時、頭に衝撃が走った。
強い衝撃にバランスを崩して思わず目の前にいたクロエにしがみつくと、びくりと華奢な身体が揺れた。
「お姉様、ごめんなさい。お怪我は――」
クロエの安否を確認しようとしたアネットだが、甲高い声に遮られた。
「勝手に部屋に入るなんて、本当に礼儀知らずだこと!さっさと出て行きなさい」
ぐっと唇を噛みしめて毅然とした顔つきのクロエは平然として見えるが、そうでないことをアネットは知っている。触れた部分から微かに震えているのが伝わってきたからだ。
クロエを背後に庇うように義母に向きなおると、僅かに怯んだような表情に変わる。
(ああ、切ったのね)
ズキズキと痛むこめかみに手を添えると、ぬるりとした感触があり指先が赤く染まった。扇子の角が当たったのが出血しやすい部分だったようで、痛みはあるが見た目ほど大した怪我ではないはずだ。
だけどクロエに苦痛を与えようとしていたことは明らかで、アネットは罵倒したい気持ちを抑えながらデルフィーヌに言った。
「申し訳ございません。侯爵家にあるまじき声が聞こえたので、思わず駆けつけてしまいました」
デルフィーヌの眉が跳ね上がり、怒りが再燃したのが分かる。だけどこのまま出て行けば義母はまたクロエを折檻するかもしれない。アネットは自分の怪我を利用して、デルフィーヌに釘を差すことにした。
「ところで、お義母様はまさかお姉様を傷付けようとしていたわけではありませんよね?お姉様は第二王子殿下の婚約者ですもの。将来の王子妃に傷が残るようなことがあれば、いくら身内と言っても厳しい処分が下されるのではありませんか?」
言葉に詰まったデルフィーヌは動揺を隠すように扇子を開きかけたが、こびりついた血に気が付いたらしい。
汚らわしい物に触れたかのように床に打ち捨てると、そのまま部屋から出て行った。
「傷薬をお持ちします」
慌てた様子で中年メイドが去ると、部屋の中に沈黙が広がった。
こっそり辺りを見渡して姿見を見つけたアネットは、傷の具合を確認する。出血は止まったようだがべったりと染まった額は、子供には少々刺激が強いかもしれないと思った。クロエはずっとアネットから顔を背けたままだったからだ。
「お見苦しいものをお見せしてすみません。部屋に戻りますので、メイドには手当不要とお伝えくださいますか?」
「……待ちなさい」
引き結んだ口元から返答が期待できないことを察したアネットだったが、その背中に小さな声が掛かった。
「どうして……私を庇ったの?」
「お姉様が大好きだからです」
大好きな人が傷つくところなんて見たくない。今度こそ守りたいという想いから咄嗟に取った行動だった。
「そんなの嘘!私は、貴女なんて嫌いよ!」
怪我よりも心がずきりと痛む。瞳の奥が熱くなるが、ぐっと堪える。
「嫌な思いをさせてしまって、ごめんなさい。……失礼いたします」
それ以上留まることができずにアネットは自分の部屋へと駆け出した。
三人で摂る食事は重苦しい雰囲気で、時折義母が口を開けば嫌味や小言をしか言わない。クロエの存在がどれだけ貴重だったか改めて感じた。
美しい外見と凛とした佇まいは澄んだ早朝の空気を思い起こさせたし、守るべき対象が傍にいれば強くあろうと堂々とした態度を保つことが出来た。
カチャ、とスプーンが皿に当たる音がしてアネットは我に返った。食器の音を立ててしまうのはマナー違反だ。
案の定デルフィーヌが即座に反応する。
「やっぱりまだまだマナーが身についていないようね。恥ずかしいこと」
勝ち誇ったような表情が気に食わないが、自分に非があるので素直に頭を下げる。
「ご不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません」
「いい加減弁えて頂戴。旦那様、いつまで甘やかすおつもりですか?この娘がいるからクロエが部屋に閉じこもってしまっているのですよ」
薄々感じていたことだが、はっきりと言葉にされると辛いものがある。夕食には、翌日には現れるかもしれないと期待して、どんなに居心地が悪くてもダイニングで食事を摂っていた。
「慣れさせろ。社交界に出れば気に入らないからと言って相手を選んで食事を摂ることなど出来ない。アネット、次同じようなことがあれば来なくていい」
カミーユはそれだけ告げて食事を再開する。デルフィーヌは納得がいかないようだったが、アネットへの指示については満足したようで、それ以上何も言わなかった。
「アネット様、最近間違いが多いですね。もっと勉学に身を入れて頂かなければ困ります」
家庭教師から指摘されて、アネットはますます落ち込んだ。何をやっても上手くいかず、負のサイクルに囚われているのは分かっていても、浮上できない。
そんなアネットの様子を見た家庭教師は励ますように言葉を付け加えた。
「頑張っていらっしゃるのは分かりますよ。短期間でクロエ様と同じぐらいの知識を身につけたのですから。ですがもっと――」
「……今、何と仰いましたか?」
驚きのあまり途中で遮るように口を挟んでしまったが、家庭教師は気分を害した様子もなく教えてくれた。
「アネット様の学習内容はクロエ様とほぼ同じですよ。こちらに来るまで教育を受けていないのに素晴らしいことです。元々の素養もあるのでしょうが、宿題なども熱心に取り組んでおられた結果でしょうね。――ああ、夫人やクロエ様には内密に」
つい、口が滑ってしまったらしい。家庭教師の口の軽さが心配になったが、思ったよりも早く目標を達成していたようだ。
(でも今となってはお姉様と一緒に勉強なんて、夢のまた夢だわ)
アネットは自嘲的な笑みを浮かべた。
気分転換に散歩に出ようと部屋を出ると、バタバタと廊下を走る音が聞こえた。どんなに急いでいても屋内で走るような真似をする使用人などいないはずだ。訝しんだアネットの視線の先に見覚えのある中年の侍女の姿があった。
(あれはお姉様付の侍女だったはず…)
不穏な空気を感じたアネットはそのまま侍女の後を追いかけることにした。
侍女が入っていったのはクロエの部屋だった。場所だけは知っていたが、部屋に入ったことはもちろん、近づいたこともない。よほど慌てていたのか、僅かに開いた扉からは物が床に落ちる鈍い音がした。
そっと様子を窺うと、怒りの形相を浮かべたデルフィーヌとうなだれたクロエ、そして先ほどの侍女は必死に頭を下げながら嘆願している。
「邪魔よ!娘の躾に口を挟まないでちょうだい!」
「滅相もございません!ただクロエお嬢様は本当に努力しておいでです。睡眠時間を削ってまで、勉強に励んでおられます。ですから――」
「結果が伴わなければ意味がないわ!あんな平民の小娘と同じレベルだなんて、怠けている証拠でしょう」
憎々し気な表情を浮かべたデルフィーヌの手が大きく振り上げられる。その手にはいつかと同じように扇子があった。
(お姉様!!!)
クロエの悲しそうな顔がよぎり、考える間もなく駆け出していた。大きく目を見開いたクロエの顔がすぐ近くに見えた時、頭に衝撃が走った。
強い衝撃にバランスを崩して思わず目の前にいたクロエにしがみつくと、びくりと華奢な身体が揺れた。
「お姉様、ごめんなさい。お怪我は――」
クロエの安否を確認しようとしたアネットだが、甲高い声に遮られた。
「勝手に部屋に入るなんて、本当に礼儀知らずだこと!さっさと出て行きなさい」
ぐっと唇を噛みしめて毅然とした顔つきのクロエは平然として見えるが、そうでないことをアネットは知っている。触れた部分から微かに震えているのが伝わってきたからだ。
クロエを背後に庇うように義母に向きなおると、僅かに怯んだような表情に変わる。
(ああ、切ったのね)
ズキズキと痛むこめかみに手を添えると、ぬるりとした感触があり指先が赤く染まった。扇子の角が当たったのが出血しやすい部分だったようで、痛みはあるが見た目ほど大した怪我ではないはずだ。
だけどクロエに苦痛を与えようとしていたことは明らかで、アネットは罵倒したい気持ちを抑えながらデルフィーヌに言った。
「申し訳ございません。侯爵家にあるまじき声が聞こえたので、思わず駆けつけてしまいました」
デルフィーヌの眉が跳ね上がり、怒りが再燃したのが分かる。だけどこのまま出て行けば義母はまたクロエを折檻するかもしれない。アネットは自分の怪我を利用して、デルフィーヌに釘を差すことにした。
「ところで、お義母様はまさかお姉様を傷付けようとしていたわけではありませんよね?お姉様は第二王子殿下の婚約者ですもの。将来の王子妃に傷が残るようなことがあれば、いくら身内と言っても厳しい処分が下されるのではありませんか?」
言葉に詰まったデルフィーヌは動揺を隠すように扇子を開きかけたが、こびりついた血に気が付いたらしい。
汚らわしい物に触れたかのように床に打ち捨てると、そのまま部屋から出て行った。
「傷薬をお持ちします」
慌てた様子で中年メイドが去ると、部屋の中に沈黙が広がった。
こっそり辺りを見渡して姿見を見つけたアネットは、傷の具合を確認する。出血は止まったようだがべったりと染まった額は、子供には少々刺激が強いかもしれないと思った。クロエはずっとアネットから顔を背けたままだったからだ。
「お見苦しいものをお見せしてすみません。部屋に戻りますので、メイドには手当不要とお伝えくださいますか?」
「……待ちなさい」
引き結んだ口元から返答が期待できないことを察したアネットだったが、その背中に小さな声が掛かった。
「どうして……私を庇ったの?」
「お姉様が大好きだからです」
大好きな人が傷つくところなんて見たくない。今度こそ守りたいという想いから咄嗟に取った行動だった。
「そんなの嘘!私は、貴女なんて嫌いよ!」
怪我よりも心がずきりと痛む。瞳の奥が熱くなるが、ぐっと堪える。
「嫌な思いをさせてしまって、ごめんなさい。……失礼いたします」
それ以上留まることができずにアネットは自分の部屋へと駆け出した。
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の前途多難な婚活──王太子殿下を突き飛ばしたら、なぜか仲良くなりました
森島菫
恋愛
シャーロット・フォード伯爵令嬢。
社交界に滅多に姿を見せず、性格も趣味も交遊関係も謎に包まれた人物──と言えばミステリアスな女性に聞こえるが、そんな彼女が社交界に出ない理由はただ一つ。
男性恐怖症である。
「そのままだと、何かと困るでしょう?」
「それはそうなんだけどおおおお」
伯爵家で今日も繰り返される、母と娘の掛け合い。いつもなら適当な理由をつけて参席を断るのだが、今回ばかりはそうもいかない。なぜなら「未婚の男女は全員出席必須」のパーティーがあるからだ。
両親は、愛娘シャーロットの結婚を非常に心配していた。そんな中で届いたこのパーティーの招待状。伯爵家の存続の危機を救ってもらうべく、彼らは気乗りしない娘を何とか説得してパーティーに向かわせた。
しかし当日、シャーロットはとんでもない事態を引き起こすことになる。
「王太子殿下を、突き飛ばしてしまったのよ」
「「はぁっ!?」」
男性恐怖症のシャーロットが限界になると発動する行動──相手を突き飛ばしてしまうこと──が、よりにもよってこの国の王太子に降りかかったのである。
不敬罪必死のこの事態に、誰もが覚悟を決めた。
ところが、事態は思わぬ方向へ転がっていき──。
これは、社交を避けてきた伯爵令嬢が腹を括り、結婚を目指して試行錯誤する話。
恋愛あり、改革あり、試練あり!内容盛りだくさんな伯爵令嬢の婚活を、お楽しみあれ。
【番外編の内容】
アンジェリアは、由緒正しいフォード伯爵家の次女として生まれた。
姉シャーロットと弟ウィルフレッドは貴族社会の一員として暮らしているが、アンジェリアは別の道を選びたかった。
「私、商人になりたい」
いつからか抱いたその夢を口にしてから、彼女の人生は大きく変化することとなる。
シャーロットが王太子ギルバートと関わりを深める裏で繰り広げられていた、次女アンジェリアの旅路。
衣食住に困ることのなかった令嬢生活を捨て、成功する保証の無い商人として暮らすことを決めた彼女を待ち受けている景色とは?
※完結した本編との絡みもありつつ物語が進んでいきます!こちらもぜひ、お楽しみいただければ嬉しいです。
ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされ
古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され
恋愛
第二回ドリコムメディア大賞一次選考通過作品。
ドジな公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間、前世の記憶を取り戻したのだ。
そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強騎士の恋愛物語になるはずです。でも、その騎士も訳アリで…。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。
皆様のお陰でHOTランキング第4位になりました。有難うございます。
小説家になろう、カクヨムでも連載中です。
天然の仮面を被った令嬢は、すべてを賭けて傭兵領主に嫁ぐ──愛と復讐を誓う、たったひとりのあなたへ
葵 すみれ
恋愛
没落貴族の令嬢パメラは、売られるように元傭兵の成り上がり領主に嫁がされる。
──けれどそれは、たったひとつ残された自分自身を賭けた、最後の勝負でもあった。
冷たく迎えられた屋敷、素性を隠す夫。
けれど、微笑みの仮面の下で牙を研ぐパメラもまた、彼を利用する覚悟を秘めていた。
ただの偽りの夫婦──そう思っていたはずなのに。
重ねた誓いの先で、ふたりの心はひとつになる。
そして、交わした誓いはただひとつ。
「奪われたすべてを、取り戻す」
これは、仮面を被った令嬢と傭兵領主が、愛を知り、復讐に挑む物語。
(他サイトにも掲載しています)
【完結】モブ令嬢としてひっそり生きたいのに、腹黒公爵に気に入られました
22時完結
恋愛
貴族の家に生まれたものの、特別な才能もなく、家の中でも空気のような存在だったセシリア。
華やかな社交界には興味もないし、政略結婚の道具にされるのも嫌。だからこそ、目立たず、慎ましく生きるのが一番——。
そう思っていたのに、なぜか冷酷無比と名高いディートハルト公爵に目をつけられてしまった!?
「……なぜ私なんですか?」
「君は実に興味深い。そんなふうにおとなしくしていると、余計に手を伸ばしたくなる」
ーーそんなこと言われても困ります!
目立たずモブとして生きたいのに、公爵様はなぜか私を執拗に追いかけてくる。
しかも、いつの間にか甘やかされ、独占欲丸出しで迫られる日々……!?
「君は俺のものだ。他の誰にも渡すつもりはない」
逃げても逃げても追いかけてくる腹黒公爵様から、私は無事にモブ人生を送れるのでしょうか……!?
[完結]7回も人生やってたら無双になるって
紅月
恋愛
「またですか」
アリッサは望まないのに7回目の人生の巻き戻りにため息を吐いた。
驚く事に今までの人生で身に付けた技術、知識はそのままだから有能だけど、いつ巻き戻るか分からないから結婚とかはすっかり諦めていた。
だけど今回は違う。
強力な仲間が居る。
アリッサは今度こそ自分の人生をまっとうしようと前を向く事にした。
取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので
モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。
貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。
──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。
……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!?
公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。
(『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)
転生したので前世の大切な人に会いに行きます!
本見りん
恋愛
魔法大国と呼ばれるレーベン王国。
家族の中でただ一人弱い治療魔法しか使えなかったセリーナ。ある出来事によりセリーナが王都から離れた領地で暮らす事が決まったその夜、国を揺るがす未曾有の大事件が起きた。
……その時、眠っていた魔法が覚醒し更に自分の前世を思い出し死んですぐに生まれ変わったと気付いたセリーナ。
自分は今の家族に必要とされていない。……それなら、前世の自分の大切な人達に会いに行こう。そうして『少年セリ』として旅に出た。そこで出会った、大切な仲間たち。
……しかし一年後祖国レーベン王国では、セリーナの生死についての議論がされる事態になっていたのである。
『小説家になろう』様にも投稿しています。
『誰もが秘密を持っている 〜『治療魔法』使いセリの事情 転生したので前世の大切な人に会いに行きます!〜』
でしたが、今回は大幅にお直しした改稿版となります。楽しんでいただければ幸いです。
自業自得じゃないですか?~前世の記憶持ち少女、キレる~
浅海 景
恋愛
前世の記憶があるジーナ。特に目立つこともなく平民として普通の生活を送るものの、本がない生活に不満を抱く。本を買うため前世知識を利用したことから、とある貴族の目に留まり貴族学園に通うことに。
本に釣られて入学したものの王子や侯爵令息に興味を持たれ、婚約者の座を狙う令嬢たちを敵に回す。本以外に興味のないジーナは、平穏な読書タイムを確保するために距離を取るが、とある事件をきっかけに最も大切なものを奪われることになり、キレたジーナは報復することを決めた。
※2024.8.5 番外編を2話追加しました!