3 / 38
第3話 新人
しおりを挟む
「くああっ」
弥太郎は、布団の中で大欠伸をした。
木造1Kの部屋が、弥太郎のプライベートの全てだ。
最寄り駅を考えれば、家賃は相場の半額という激安設定。
その分、設備はユニットバスにコンロが一口、オートロックなんて当然ついていない。
賃貸として、最低限の体を成しているだけのアパートである。
とはいえ、弥太郎は不便など感じていなかった。
身だしなみは最低限、食事はカップラーメンとコンビニ弁当。
アパートの設備を使っていないため、設備の弱さなの関係なかった。
むしろ、会社が近く通勤時間がかからないという点において、弥太郎にとっては都合がよかった。
しいて不満をあげるならば、コンビニが会社とアパートの間に存在しないことだろうか。
弥太郎は布団の中からスマートフォンに手を伸ばし、目をこすりながら時刻を確認する。
「…………やっべ!?」
時刻は、午後八時十五分。
会社までは徒歩十五分。
弥太郎は焦って跳び起きて、クローゼットの中からシャツとスーツを引っ張り出して、急いで着替える。
パジャマを洗濯籠に入れる余裕はないのでベッドに投げ捨てて、髪についた寝ぐせだけを直し、急いで家を出る。
朝食は、当然抜きである。
「あー、ちくしょお! もう八年目だってのに、何寝坊なんてしてんだよ! よりにもよって、入社式の日に!」
四月一日。
弥太郎の新年度の始まりは、あわただしく始まった。
「おはようございます」
「おはよう。出社ギリギリなんて珍しいね。寝坊でもしたか?」
「まあ、そんな感じです」
課長である直人は、いつもより曲がったネクタイと整髪料の付いていない髪を見て、カラカラと笑った。
弥太郎は、始業時間丁度にタイムカードを切って、そそくさと席に着いた。
パソコンを起動しながら鞄に入った荷物を取り出している弥太郎に、直人は自席から話しかける。
「そうそう。今年の新人の件なんだが」
「はい」
「OJTのトレーナーを、天馬君にお願いしたい」
「はい!?」
直人からの言葉に弥太郎は手を止め、丸くした目で直人を見た。
「いや、無理です」
そして、はっきりと断った。
だが、直人も引く気はないらしく、直人に向かって両手を合わせる。
「頼むよ」
「無理です」
「天馬君ならできると思うんだ」
「無理ですって。だいたい、トレーナーは別の人に決まってたじゃないですか」
「昨日の仕事で、飛んだ」
「あ」
事情を察した弥太郎は、眉間を指でつまみながら、大きな溜息をついた。
トレーナーが飛んだとなれば、誰かがトレーナーを代わらなければらないことは確実。
弥太郎は現在の部署にいる社員の顔を思い出し、もしも自分が直人の立場であれば自分を指名するだろうという合理的な判断を下し、先程よりも深い溜息をついた。
「な、頼む! ちゃんと、成果には反映しとくからさ」
毎日自分の仕事で手一杯な現状に、トレーナーの業務が追加されれば残業は確実。
プライベートな時間が減ってしまうという意味では、弥太郎は当然気乗りしなかった。
だが、弥太郎はしがない会社員。
お願いという業命令が下れば、断るにはそれ相応の合理的な理由が必要だ。
「………………わかりました」
「おお、やってくれるか! 助かるよー」
結局、新人教育を断るための理由など弥太郎には思いつかず、弥太郎は不本意ながらトレーナーの役目を引き受けた。
直人はほっとした表情を浮かべて、椅子の背もたれにもたれかかった。
「それで、その新人はどこにいるんですか?」
弥太郎はじとっとした瞳を直人に向けた。
「新人は今会議室で、人事部から社則の説明を受けているところだ。午前中いっぱいかかると聞いてるから、午後から頼む」
「わかりました」
今日、最低限終えなければいけない仕事については午前中に終わらせなければならないと理解した弥太郎は、パソコンが起動するや否や、キーボードを叩き続けた。
午後から新人のOJTが始まるということは、午後から自分の仕事を新人に渡し、新人に手伝ってもらうという手段もとれる。
しかし、新人の実力が未知数である以上、新人の実力を当てにするのは危険な橋だと考え、弥太郎は一心不乱に仕事に没頭した。
コーヒー休憩も、トイレ休憩も無しだ。
瞬きするのも忘れ、ひたすら指を動かした。
午前十一時五十分。
会社の奥にある会議室の扉が開き、中から人事部の男性と新人の女性が出てきた。
女性は新品のスーツに身を包んでおり、緊張した面持ちでぎこちなく男性の後ろを歩いている。
人事部の男性は直人の席の前に立ち、直人と軽い立ち話をする。
その後、直人は新人の女性を連れて、弥太郎の席へとやって来た。
弥太郎は午前中の最後の作業として、メールの送信ボタンを押した後、疲れ切った表情で椅子を回して直人の方を向いた。
疲労困憊の表情を浮かべる弥太郎を見て、新人の女性はぎょっと驚く。
「彼が、君のOJTのトレーナーだ。さ、自己紹介をしてくれ」
笑顔の直人が弥太郎に話を振ると、弥太郎は立ち上がって、疲れ切った笑顔を作った。
「初めまして。今日から君のトレーナーになる、天馬弥太郎です。よろしく」
「あ! はい! 新人の清水三姫と言います。不束者ですが、どうぞよろしくお願いします!」
「……不束者はおかしくない?」
「あ!? そ、そうですね。失礼しました! 未熟者ですが、よろしくお願いします!」
「未熟者も……ああ、いいや。清水さんね。これからよろしく」
緊張の混じる顔合わせが終わったタイミングで、社内にチャイムが鳴った。
三姫は突然の音に驚いて背中を小さく跳びあがらせたが、他の社員たちにとってはいつもの光景。
社員たちは仕事の手を止め、鞄から弁当箱を取り出したり、会社の外に向かって歩き始める。
「ああ。昼休みだから、皆、飯食いに行ってんだよ」
弥太郎は、事態を飲み込めていない三姫に、社員たちの動きを説明した。。
「あ! そっか。そうですよね」
時刻は正午。
言われてみればその通りだと、三姫は少しだけ照れて頬を掻いた。
「清水さん、飯は? お弁当とか持って来てる?」
「いえ、持って来てません。近くのコンビニで買おうかと」
「この近く、コンビニないよ」
「え!?」
「三年前まではあったんだけど、潰れちまった」
「そうなんですね。どうしよう」
三姫は空腹でお腹を押さえ、ちらちらと窓の外を見る。
コンビニがなければ飲食店に行くのが次の手ではあるが、三姫は会社周辺の土地勘がない。
どこに飲食店があるのか、どこの飲食店が空いているのか、どこの飲食店が美味しいのか、一切の情報がない。
最悪の場合、会社周辺をうろうろするだけで昼休みの時間が終わってしまう可能性もある。
三姫は困った表情でスマートフォンを取り出し、地図アプリを開いた。
そして、飲食店を検索し、絶望の表情を浮かべた。
会社周りにある飲食店は、僅か三店。
それも、お客様のレビューは五つ星中二つ星から三つ星の間の店だらけ。
午前中だけとはいえ、初出勤で疲れた体を癒すには、あまりにも心もとなかった。
困り果てていた三姫に、弥太郎は躊躇いつつも声をかける。
「会社ぶ食堂あるから、そこで食うか?」
「え!? 食堂あるんですか!?」
弥太郎からの提案に、助け船が目の前に現れたかのように、三姫の顔が輝いた。
「お、おう。まあ、所詮社食だから、めちゃくちゃ美味い訳じゃないけど」
「行きます!」
現代は、ハラスメントに厳しい時代。
女性の新入社員を食事に誘うことでセクハラと思われないか、内心で冷や冷やとしていた弥太郎は、一先ず提案が受け入れられたことにほっとした。
そのまま後ろポケットに入れていた長財布を手に持って、会社の出入り口を指差した。
「じゃ、行こうか」
「はい!」
弥太郎は案内するために前を歩き、三姫はその後ろをてこてことついていった。
弥太郎は、布団の中で大欠伸をした。
木造1Kの部屋が、弥太郎のプライベートの全てだ。
最寄り駅を考えれば、家賃は相場の半額という激安設定。
その分、設備はユニットバスにコンロが一口、オートロックなんて当然ついていない。
賃貸として、最低限の体を成しているだけのアパートである。
とはいえ、弥太郎は不便など感じていなかった。
身だしなみは最低限、食事はカップラーメンとコンビニ弁当。
アパートの設備を使っていないため、設備の弱さなの関係なかった。
むしろ、会社が近く通勤時間がかからないという点において、弥太郎にとっては都合がよかった。
しいて不満をあげるならば、コンビニが会社とアパートの間に存在しないことだろうか。
弥太郎は布団の中からスマートフォンに手を伸ばし、目をこすりながら時刻を確認する。
「…………やっべ!?」
時刻は、午後八時十五分。
会社までは徒歩十五分。
弥太郎は焦って跳び起きて、クローゼットの中からシャツとスーツを引っ張り出して、急いで着替える。
パジャマを洗濯籠に入れる余裕はないのでベッドに投げ捨てて、髪についた寝ぐせだけを直し、急いで家を出る。
朝食は、当然抜きである。
「あー、ちくしょお! もう八年目だってのに、何寝坊なんてしてんだよ! よりにもよって、入社式の日に!」
四月一日。
弥太郎の新年度の始まりは、あわただしく始まった。
「おはようございます」
「おはよう。出社ギリギリなんて珍しいね。寝坊でもしたか?」
「まあ、そんな感じです」
課長である直人は、いつもより曲がったネクタイと整髪料の付いていない髪を見て、カラカラと笑った。
弥太郎は、始業時間丁度にタイムカードを切って、そそくさと席に着いた。
パソコンを起動しながら鞄に入った荷物を取り出している弥太郎に、直人は自席から話しかける。
「そうそう。今年の新人の件なんだが」
「はい」
「OJTのトレーナーを、天馬君にお願いしたい」
「はい!?」
直人からの言葉に弥太郎は手を止め、丸くした目で直人を見た。
「いや、無理です」
そして、はっきりと断った。
だが、直人も引く気はないらしく、直人に向かって両手を合わせる。
「頼むよ」
「無理です」
「天馬君ならできると思うんだ」
「無理ですって。だいたい、トレーナーは別の人に決まってたじゃないですか」
「昨日の仕事で、飛んだ」
「あ」
事情を察した弥太郎は、眉間を指でつまみながら、大きな溜息をついた。
トレーナーが飛んだとなれば、誰かがトレーナーを代わらなければらないことは確実。
弥太郎は現在の部署にいる社員の顔を思い出し、もしも自分が直人の立場であれば自分を指名するだろうという合理的な判断を下し、先程よりも深い溜息をついた。
「な、頼む! ちゃんと、成果には反映しとくからさ」
毎日自分の仕事で手一杯な現状に、トレーナーの業務が追加されれば残業は確実。
プライベートな時間が減ってしまうという意味では、弥太郎は当然気乗りしなかった。
だが、弥太郎はしがない会社員。
お願いという業命令が下れば、断るにはそれ相応の合理的な理由が必要だ。
「………………わかりました」
「おお、やってくれるか! 助かるよー」
結局、新人教育を断るための理由など弥太郎には思いつかず、弥太郎は不本意ながらトレーナーの役目を引き受けた。
直人はほっとした表情を浮かべて、椅子の背もたれにもたれかかった。
「それで、その新人はどこにいるんですか?」
弥太郎はじとっとした瞳を直人に向けた。
「新人は今会議室で、人事部から社則の説明を受けているところだ。午前中いっぱいかかると聞いてるから、午後から頼む」
「わかりました」
今日、最低限終えなければいけない仕事については午前中に終わらせなければならないと理解した弥太郎は、パソコンが起動するや否や、キーボードを叩き続けた。
午後から新人のOJTが始まるということは、午後から自分の仕事を新人に渡し、新人に手伝ってもらうという手段もとれる。
しかし、新人の実力が未知数である以上、新人の実力を当てにするのは危険な橋だと考え、弥太郎は一心不乱に仕事に没頭した。
コーヒー休憩も、トイレ休憩も無しだ。
瞬きするのも忘れ、ひたすら指を動かした。
午前十一時五十分。
会社の奥にある会議室の扉が開き、中から人事部の男性と新人の女性が出てきた。
女性は新品のスーツに身を包んでおり、緊張した面持ちでぎこちなく男性の後ろを歩いている。
人事部の男性は直人の席の前に立ち、直人と軽い立ち話をする。
その後、直人は新人の女性を連れて、弥太郎の席へとやって来た。
弥太郎は午前中の最後の作業として、メールの送信ボタンを押した後、疲れ切った表情で椅子を回して直人の方を向いた。
疲労困憊の表情を浮かべる弥太郎を見て、新人の女性はぎょっと驚く。
「彼が、君のOJTのトレーナーだ。さ、自己紹介をしてくれ」
笑顔の直人が弥太郎に話を振ると、弥太郎は立ち上がって、疲れ切った笑顔を作った。
「初めまして。今日から君のトレーナーになる、天馬弥太郎です。よろしく」
「あ! はい! 新人の清水三姫と言います。不束者ですが、どうぞよろしくお願いします!」
「……不束者はおかしくない?」
「あ!? そ、そうですね。失礼しました! 未熟者ですが、よろしくお願いします!」
「未熟者も……ああ、いいや。清水さんね。これからよろしく」
緊張の混じる顔合わせが終わったタイミングで、社内にチャイムが鳴った。
三姫は突然の音に驚いて背中を小さく跳びあがらせたが、他の社員たちにとってはいつもの光景。
社員たちは仕事の手を止め、鞄から弁当箱を取り出したり、会社の外に向かって歩き始める。
「ああ。昼休みだから、皆、飯食いに行ってんだよ」
弥太郎は、事態を飲み込めていない三姫に、社員たちの動きを説明した。。
「あ! そっか。そうですよね」
時刻は正午。
言われてみればその通りだと、三姫は少しだけ照れて頬を掻いた。
「清水さん、飯は? お弁当とか持って来てる?」
「いえ、持って来てません。近くのコンビニで買おうかと」
「この近く、コンビニないよ」
「え!?」
「三年前まではあったんだけど、潰れちまった」
「そうなんですね。どうしよう」
三姫は空腹でお腹を押さえ、ちらちらと窓の外を見る。
コンビニがなければ飲食店に行くのが次の手ではあるが、三姫は会社周辺の土地勘がない。
どこに飲食店があるのか、どこの飲食店が空いているのか、どこの飲食店が美味しいのか、一切の情報がない。
最悪の場合、会社周辺をうろうろするだけで昼休みの時間が終わってしまう可能性もある。
三姫は困った表情でスマートフォンを取り出し、地図アプリを開いた。
そして、飲食店を検索し、絶望の表情を浮かべた。
会社周りにある飲食店は、僅か三店。
それも、お客様のレビューは五つ星中二つ星から三つ星の間の店だらけ。
午前中だけとはいえ、初出勤で疲れた体を癒すには、あまりにも心もとなかった。
困り果てていた三姫に、弥太郎は躊躇いつつも声をかける。
「会社ぶ食堂あるから、そこで食うか?」
「え!? 食堂あるんですか!?」
弥太郎からの提案に、助け船が目の前に現れたかのように、三姫の顔が輝いた。
「お、おう。まあ、所詮社食だから、めちゃくちゃ美味い訳じゃないけど」
「行きます!」
現代は、ハラスメントに厳しい時代。
女性の新入社員を食事に誘うことでセクハラと思われないか、内心で冷や冷やとしていた弥太郎は、一先ず提案が受け入れられたことにほっとした。
そのまま後ろポケットに入れていた長財布を手に持って、会社の出入り口を指差した。
「じゃ、行こうか」
「はい!」
弥太郎は案内するために前を歩き、三姫はその後ろをてこてことついていった。
20
あなたにおすすめの小説
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
古堂 素央
恋愛
【完結】
「なんでわたしを突き落とさないのよ」
学園の廊下で、見知らぬ女生徒に声をかけられた公爵令嬢ハナコ。
階段から転げ落ちたことをきっかけに、ハナコは自分が乙女ゲームの世界に生まれ変わったことを知る。しかもハナコは悪役令嬢のポジションで。
しかしなぜかヒロインそっちのけでぐいぐいハナコに迫ってくる攻略対象の王子。その上、王子は前世でハナコがこっぴどく振った瓶底眼鏡の山田そっくりで。
ギロチンエンドか瓶底眼鏡とゴールインするか。選択を迫られる中、他の攻略対象の好感度まで上がっていって!?
悪役令嬢? 断罪ざまぁ? いいえ、冴えない王子と結ばれるくらいなら、ノシつけてヒロインに押しつけます!
黒ヒロインの陰謀を交わしつつ、無事ハナコは王子の魔の手から逃げ切ることはできるのか!?
この記憶、復讐に使います。
SHIN
恋愛
その日は、雲ひとつない晴天でした。
国と国との境目に、2種類の馬車と数人の人物。
これから起こる事に私の手に隠された煌めく銀色が汗に湿り、使用されるのを今か今かとまっています。
チャンスは一度だけ。
大切なあの人の為に私は命をかけます。
隠れ前世の記憶もちが大切な人のためにその知識を使って復讐をする話し。
リハビリ作品です気楽な気持ちでお読みください。
SHIN
【長編版】悪役令嬢は乙女ゲームの強制力から逃れたい
椰子ふみの
恋愛
ヴィオラは『聖女は愛に囚われる』という乙女ゲームの世界に転生した。よりによって悪役令嬢だ。断罪を避けるため、色々、頑張ってきたけど、とうとうゲームの舞台、ハーモニー学園に入学することになった。
ヒロインや攻略対象者には近づかないぞ!
そう思うヴィオラだったが、ヒロインは見当たらない。攻略対象者との距離はどんどん近くなる。
ゲームの強制力?
何だか、変な方向に進んでいる気がするんだけど。
悪役令嬢に成り代わったのに、すでに詰みってどういうことですか!?
ぽんぽこ狸
恋愛
仕事帰りのある日、居眠り運転をしていたトラックにはねられて死んでしまった主人公。次に目を覚ますとなにやら暗くジメジメした場所で、自分に仕えているというヴィンスという男の子と二人きり。
彼から話を聞いているうちに、なぜかその話に既視感を覚えて、確認すると昔読んだことのある児童向けの小説『ララの魔法書!』の世界だった。
その中でも悪役令嬢である、クラリスにどうやら成り代わってしまったらしい。
混乱しつつも話をきていくとすでに原作はクラリスが幽閉されることによって終結しているようで愕然としているさなか、クラリスを見限り原作の主人公であるララとくっついた王子ローレンスが、訪ねてきて━━━━?!
原作のさらに奥深くで動いていた思惑、魔法玉(まほうぎょく)の謎、そして原作の男主人公だった完璧な王子様の本性。そのどれもに翻弄されながら、なんとか生きる一手を見出す、学園ファンタジー!
ローレンスの性格が割とやばめですが、それ以外にもダークな要素強めな主人公と恋愛?をする、キャラが二人ほど、登場します。世界観が殺伐としているので重い描写も多いです。読者さまが色々な意味でドキドキしてくれるような作品を目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。
完結しました!最後の一章分は遂行していた分がたまっていたのと、話が込み合っているので一気に二十万文字ぐらい上げました。きちんと納得できる結末にできたと思います。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる