悪役令嬢転生の作り方

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第10話 悪役令嬢スリーミー・フラメンコと護衛フォース

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 超小型ドローンが、スリーミーの屋敷を舞う。
 ドローンが映し出すのは、職務に励む貴族たち、そして忙しく走り回る使用人たち。
 異世界の日常の映像が、弥太郎のスマートフォンに次々と受信される。
 
 ただし、最も情報を手に入れたいスリーミーだけは別だ。
 
「お嬢様」
 
「ええ」
 
 ドローンがスリーミーに近づくや否や、フォースによって即座にドローンは斬り落とされた。
 突然剣を振ったフォースを見て、近くに控えていた衛兵が驚き、小さく悲鳴を上げる。
 
「お嬢様?」
 
「ええ。私の部下に、あんなのにも気づかない間抜けはいらないわ」
 
 そして、悲鳴を上げた衛兵は再び振られたフォースの剣によって、即座に首を跳ね飛ばされた。
 ごろりと転がる生首を見ても、スリーミーは眉一つ動かさない。
 
「誰かいる?」
 
「はっ」
 
 スリーミーの呼びかけに数人の衛兵が集まり、首を失った同僚の死体を見て言葉を失う。
 だが、スリーミーは涼しい顔で、死体の横に落ちているドローンを指差して言った。
 
「侵入者よ」
 
「は?」
 
「それ、たぶん偵察の魔術か何かよ。他にも屋敷の中に飛んでないか探して、一つ残らず処分なさい」
 
 衛兵の一人がドローンをつまみ、それを他の衛兵たちが覗き込む。
 金属のような光沢を持つ球体に、撮影用のレンズが一つついている謎の物体。
 当然、スリーミーの住む異世界にドローンなど存在しないため、衛兵たちにはそれが何かわからない。
 スリーミーの言葉が正しいか否かわからない。
 
 だが、屋敷の中において、スリーミーの言葉は絶対的に正しくなる。
 
「はっ!」
 
 よって、衛兵たちは即座に承諾の意を示した。
 
「万が一、また私の視界にそれと同じ物が入れば、貴方たちも処分するから」
 
「は、はい……!」
 
 衛兵たちは再び首なし死体を再度見た後、背筋を伸ばした。
 フォースは怯える衛兵たちを見ながら、腰の鞘から剣を少しだけ抜き、カチンと音を立てて納めた。
 
「行け」
 
「はいいいっ!!」
 
 ドタドタと慌てた足取りで、衛兵たちは廊下を走り去る。
 自分たちの命を守るため、集められる限りの衛兵たちを集め、ドローン探しの任へと就いた。
 
「どう思う? フォース」
 
 衛兵たちの立ち去った後、スリーミーはフォースへ意見を求めた。
 
「お嬢様のおっしゃる通り、魔術の類でしょうね。偵察の魔術かどうかは、私にはわかりかねますが」
 
「偵察よ。間違いないわ」
 
「何か見えたのですか?」
 
「遠くにいる私よ」
 
 スリーミーはつかつかと窓の傍まで歩き、窓を思いっきり開いた。
 フォースは即座にスリーミーの横へと移動し、窓の外からの投擲物を警戒しながら剣を抜いた。
 
 幸い投擲物が飛んでくることもなく、スリーミーは庭に植えられた木の天辺を見た。
 否、天辺に浮かぶドローンを。
 
「あれね」
 
 フォースもまたスリーミーの視線を追い、ドローンを視認した。
 
「落としますか?」
 
 フォースは現在手元に弓を持っていないことに気づき、代わりに短剣を手に取って、いつでも投擲できるように構えた。
 
「別にいいわ。あれだけ遠いと、ほとんど偵察できなさそうだし」
 
「わかりました」
 
 が、スリーミーにドローンを落とす意思がないとわかると、すぐに短剣をしまった。
 
 スリーミーはしばらくドローンを見つめた後、窓を閉め、再び廊下を歩きだした。
 窓から離れたスリーミーの姿はドローンのカメラの射程から外れ、スリーミーは監視から解放された。
 
 ドローンの役割を看破したスリーミーの次の疑問は、誰が何の目的でスリーミーを偵察しようとしたかである。
 スリーミーは、公爵令嬢。
 暗殺や誘拐を企てることは、膨大なリターン以上に、リスクが高い。
 ましてや、スリーミーの近くにはフォースという護衛がいる事実は、国中に知れ渡っている。
 暗殺者がスリーミーを襲ってきたことなど、フォースの存在が知られていない幼い頃の数回だけだ。
 だからこそ、スリーミーは偵察する人間の顔を浮かべることができなかった。
 
「誰の仕業だと思う?」
 
「おそらく、隣国の手の物かと」
 
「それはないわ。貴方のことは、隣国にも知れ渡ってるじゃない」
 
「では、学のない者。スラム街の孤児といった線は」
 
「さらにないわと。人間もどきが、どうして魔術を使えるのよ」
 
「おっしゃる通りです。失礼しました」
 
 スリーミーは見下したように笑った後、目を細めて口を開いた。
 
「こことは別の世界から来た何か、なんてどう?」
 
 半分の確信と、半分の戯れを含んだ瞳が、フォースを刺した。
 
「別の世界? そんなものが」
 
「あるかもしれないわよ。魔術だって、異世界から伝わってきたなんて噂もあるくらいだし」
 
「それはそうですが」
 
 半信半疑のフォースを見ながら、スリーミーはくすりと笑った。
 スリーミー自身も、自分が突拍子もないことを言っている自覚があったため、フォースの態度を責めることもなかった。
 代わりに、フォースに手を差し出し、手の甲にフォースからの口づけをもらう。
 
「誰であろうと、守ってくれるんでしょ?」
 
「もちろんです、お嬢様。この身に代えましても」
 
「あら、貴方の身に代えては駄目よ。貴方はずっと、私の側にいるんだから」
 
「失礼しました、お嬢様」
 
 スリーミーは、引いた自身の手の甲に口づけをし、満足げに歩き始める。
 後ろをついて歩き始めたフォースが、ふと思い出したように口を開く。
 
「そういえば、お嬢様の視界に同じ物が入りましたが、衛兵たちを皆殺しにしますか?」
 
「別にいいわよ。あれは、もともと気づいていたから。それより」
 
 スリーミーとフォースは、ドローンの視界の外を悠々と歩き続けた。
 
 
 
 その会話は、弥太郎と三姫には届かなかった。
 
 
 
「やっちまった。完全に感づかれた。俺のミスだ」
 
 スリーミーの屋敷から遠く離れた小屋の中。
 弥太郎は、スマートフォンの画面に映る監視映像が一つ真っ黒になってしまったことに、苦い顔をした。
 
「天馬さんのせいじゃないですよ。あんなの無理ですよ」
 
 すかさず三姫がフォローに入るが、天馬は苦い顔をしたまま頭を掻いた。
 
 天馬の経験則から、フォースがギリギリ気付かないだろう位置に超小型ドローンを送り込んだつもりだった。
 が、フォースではなくスリーミーに気づかれたうえ、攻撃が届かないだろうと思っていた位置でドローンが破壊された。
 弥太郎はそれを明確な失敗と捉え、まして新人の部下の前だったことで、二重に落ち込んでいた。
 上司の失敗は、部下に不安を与えてしまう。
 弥太郎の上司としてのプライドに、ヒビが入っていた。
 
 が、小さく深呼吸をした後、弥太郎はすぐに立ち上がった。
 気合いを入れるために両頬を叩き、「うっし」と小さく自分を奮い立たせた。
 
「偵察がバレた以上、あちらさんは警戒を強めてくるだろう。切り替える」 
 
「はい!」
 
 やる気の戻った弥太郎につられ、三姫も立ち上がり、拳を握ってやる気を見せる。
 
「最善なのは、万に一つの確率で悪役令嬢と護衛が離れるタイミングを狙うことだったんだが、おそらくはもう無理だ」
 
「はい」
 
「いやむしろ、ドローンに気づかれた以上、衛兵の数も増えるだろう。だから、護衛どころか衛兵も悪役令嬢の近くに集まる可能性もある。だから、目標ラインを悪役令嬢と護衛が二人っきりの時に切り替える」
 
「はい」
 
 弥太郎は超小型ドローンを四つ取り出し、三姫へと渡す。
 
「幸い、かなり遠方からだと気づかれはするが壊されはしないらしい。清水さん、これを使って二人の監視を手伝って欲しい」
 
「え? 私もう操作していいんですか?」
 
「ああ。今まではバレないようにしたかったから俺が少数操作してたが、どうせバレて警戒されたんなら数で押す。バレて上等。二十四時間三百六十五日監視して隙を探す」
 
「はい!」
 
 思わず舞い降りてきた仕事に、三姫は楽しそうに取り掛かる。
 四つのドローンを飛ばし、受信する四つの映像をスマートフォンで楽しそうに眺める。
 屋敷の屋根が、窓越しに見る内部が、庭を歩き回る人々が、屋敷の中の廊下が、それぞれ画面として映し出されていた。
 
「わ、衛兵の数が増えてますね」
 
 四つのうち、廊下に飛ばしたドローンはすぐさま衛兵に見つかり、死に物狂いの衛兵の攻撃から逃げるように屋敷の外へと脱出した。
 
「壊せ! お嬢様に見つかる前に、一つ残らず壊せ!」
 
「俺たちが壊されちまうぞ!」
 
 衛兵たちの悲痛な叫びは、ドローンのマイクを通して、弥太郎と三姫の耳にも入っていた。
 
「……天馬さん、なにやら物騒なこと言ってるんですが」
 
「やりそうだな。あの悪役令嬢なら」
 
 弥太郎にも、情はあった。
 今回のターゲットはあくまで悪役令嬢であり、悪役令嬢を守るためだけに命を張る衛兵たちを殺そうなどとは思っていなかった。
 否、悪役令嬢に無駄に殺されることから守れるなら守ってやりたいという思いさえあった。
 それは、大多数が持つ動物愛護の感情に等しい。
 弱い生物の一方的な虐殺に心を痛める感情に等しい。
 
 弥太郎の手は自然と速く動き、速く悪役令嬢と護衛が二人きりになるタイミングを探さなければと考えた。
 
 だから、気が付くのも早かった。
 
「天馬さん、気が付きました?」
 
「ああ。あいつら、自分たちが偵察されてるってのに、他の護衛をつける気はないらしい」
 
 弥太郎の予想とは異なり、スリーミーとフォースは動きやすい服へと着替えた後、二人で衛兵たちの訓練場へと向かっていた。
 訓練場に到着すると、訓練中の衛兵たちを全員追い出し、誰かと決闘でもするかのように中央から少しずれた場所に立った。
 
 そしてスリーミーは、訓練場の上空に飛ぶ超小型ドローンに対して、人差し指を伸ばし、二回曲げた。
 
 かかってらっしゃい。
 そう、口が動いた。
 
「天馬さん?」
 
「向こうからご指名とはな」
 
 訓練場の周囲に、他の衛兵がいないのは確認済み。
 呼び寄せ、数の暴力で一網打尽にするための罠ではない。
 つまり、奇しくも弥太郎たちが望んでいた状況を、スリーミー自身が作り出していた。
 
「行くよ、清水さん」
 
「はい!」
 
 罠かもしれないが、チャンスでもある。
 弥太郎と三姫は広げていた全ての道具を仕舞い、スリーミーの屋敷へと急いだ。
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