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第二章
第二十六話 [織田]対[徳川]
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織田信長は[織田]軍の党首である。
彼は、自分の国のプレイヤー、NPCをある大きなドームの中に集めた。
そのなかには、巨大なスクリーンがあり、そこには、[織田][徳川]の周りの地形が載っていた。
「皆、いつも、わしの話を聞いてくれて、本当に感謝しておる。ここで、そなたらに問う。そなたらは優秀プレイヤーの景品が欲しいか?」
織田信長は、ドームの中央にある高台のような場所を利用して、そこに立ち、マイクを使い、ドーム全体に話しかけていた。
彼が、戦う兵に問いかけをすると、皆、声を上げ、戦う熱が漲っていた。
「そう。そして、それに近づくためには、そなたらは[織田]の国が天下統一できるように仕向けなければならない。そして、その中で、勝ち残って、活躍しなければならない。しかし、足を引っ張ってもダメだ。そこで、皆はわしの言う作戦に従ってもらう。わしの作戦を忠実にこなせば、必ず勝てる。その相手が誰であろうと。だから、これからその戦うための最終確認をする」
皆は信長が話し始めると、一気に静まり、話を聞いていた。
信長はというと、前で、身体を大きく使い、ジェスチャーを取り入れながら、説明をしていた。
これは、兵が信長に付いて行こうと思う一つの大きな要因でもあった。
「では、説明に入る――――」
信長は、巨大スクリーンに自軍と相手軍の戦闘要員の動きの予想と照らし合わせ、説明を行う。
一パターンの説明が終われば、他のパターンの説明。
そして、最悪の事態の場合や家康が思ったところにいない場合、相手が投了してきた場合など信長が予想する限り、すべてのパターンをやった。
「説明は終わり。結構は今夜。以上解散」
信長は全員解散させた。
この頃。[徳川]の国では、[北条]の国と同盟を組もうとするのに必死であった。
「氏康様、お願いがあります。どうか、家康公と同盟を組み、織田の国と戦いをしませんか? お願いします」
家康の使いは、北条氏康の前で、土下座をしながら頼み込んでいた。
「まぁまぁ、面を上げい」
氏康は親切心で言うが、
「そんなわけにはいきませぬ。私は氏康様が同盟を組んでくれなくても死ぬまで、殺されても頼み込め、といわれているので」
「おいおい、それとこれとは違うじゃろ」
「そんなことはありません。もしここで上げてしまった場合、家康公に見せる顔がなくなてしまうのです」
「そうかそうか、ならこのまま言うとするよ。私もぜひ協力させてほしいと思っておったのじゃ。今は北には伊達の小僧が力をつけてきておるしな。今のうちに、同盟を組むことはありじゃと、そう思っておる」
「ははっ! ありがたき幸せ。それでは、家康公の元へ戻りますね」
「そうじゃな、では、こちらから一緒に使いを渡す。そいつと行くのじゃ」
「ははっ」
こうして、[徳川]と[北条]の国の同盟は組まれた。
しかし、徳川家康はまだ織田の軍に責められることをしらなかった。
時は流れ、この日は日が落ち、空には星が輝いていた。
織田軍は、二人一組のチームを組み、一人は銃など、遠距離攻撃ができるもの。もう一人は近接の戦いができるもの。
信長の軍は、遠くから、一斉に正面に向かて攻撃を放ち、それでも近づいてくる敵はその近くの仲間が助けるという作戦だった。
その二人一組の軍隊はのっそりと、前進していく。
そして、その軍隊が家康がいるとされている、浜松城の前まで来た。
その前には、もちろん兵士がいた。
その兵士は、城の中まで行き、家康に信長が来たことを知らせる。
家康は愕然とした顔をする。
それは、今、北条との同盟が確定していたのに、すぐに攻め込まれてしまったらであった。
家康は少しパニック状態になるが、すぐに正気を取り戻し、命令をする。
「これから弓で城壁の上から攻撃をし、侵入をふさぐのだ」
すると、そこにいたローレンは家康に言う。
「それはもう開始しています」
ローレンは家康より冷静にその場を見ていた。
「なら、どうしたらいい?」
「私が一人で相手するのが、一番いいかと……」
「本当にできるというのか? そんな無謀なことが」
「はい! 必ず私がやって見せます」
「わかった。では、お前に行ってもらう」
「はい!」
こうして、ローレンは城の外に向かう。
この後は家康は冷静さを取り戻し、ローレンが言った後のことを考えていた。
浜松城の城門はゆっくりと開く。
すると、織田の軍は皆、銃や、弓などの武器を構えた。
門が開き、少し翁人影が現れると、一気にそれを発射する。
ローレンは一気に発射され、何も反応することが出来なかった。
ローレンは両手を使い、顔の前で組み、ガードをする。
しかし、相手もそれなに、実力のあるプレイヤーが集まっており、攻撃の威力も両手で支え切れるほどではなかった。
ローレンは手でガードしきれず、小さな隙間を通り、少しづつ、HPが削られ、ついにはなくなった。
[徳川]の国はローレンが一番強いプレイヤーであり、彼をなくしてしまった今、もう勝ち目はなくなっていた。
家康は、全精力を信長にぶつけるものの、信長の軍は誰一人傷がつくことなく、その場を占拠し、家康の首をはねた。
こうして、[織田]の国も一つ大きくなった。
この時、信長の伝説よりもっと不気味なことが日本中でうわさとなっていた。
彼は、自分の国のプレイヤー、NPCをある大きなドームの中に集めた。
そのなかには、巨大なスクリーンがあり、そこには、[織田][徳川]の周りの地形が載っていた。
「皆、いつも、わしの話を聞いてくれて、本当に感謝しておる。ここで、そなたらに問う。そなたらは優秀プレイヤーの景品が欲しいか?」
織田信長は、ドームの中央にある高台のような場所を利用して、そこに立ち、マイクを使い、ドーム全体に話しかけていた。
彼が、戦う兵に問いかけをすると、皆、声を上げ、戦う熱が漲っていた。
「そう。そして、それに近づくためには、そなたらは[織田]の国が天下統一できるように仕向けなければならない。そして、その中で、勝ち残って、活躍しなければならない。しかし、足を引っ張ってもダメだ。そこで、皆はわしの言う作戦に従ってもらう。わしの作戦を忠実にこなせば、必ず勝てる。その相手が誰であろうと。だから、これからその戦うための最終確認をする」
皆は信長が話し始めると、一気に静まり、話を聞いていた。
信長はというと、前で、身体を大きく使い、ジェスチャーを取り入れながら、説明をしていた。
これは、兵が信長に付いて行こうと思う一つの大きな要因でもあった。
「では、説明に入る――――」
信長は、巨大スクリーンに自軍と相手軍の戦闘要員の動きの予想と照らし合わせ、説明を行う。
一パターンの説明が終われば、他のパターンの説明。
そして、最悪の事態の場合や家康が思ったところにいない場合、相手が投了してきた場合など信長が予想する限り、すべてのパターンをやった。
「説明は終わり。結構は今夜。以上解散」
信長は全員解散させた。
この頃。[徳川]の国では、[北条]の国と同盟を組もうとするのに必死であった。
「氏康様、お願いがあります。どうか、家康公と同盟を組み、織田の国と戦いをしませんか? お願いします」
家康の使いは、北条氏康の前で、土下座をしながら頼み込んでいた。
「まぁまぁ、面を上げい」
氏康は親切心で言うが、
「そんなわけにはいきませぬ。私は氏康様が同盟を組んでくれなくても死ぬまで、殺されても頼み込め、といわれているので」
「おいおい、それとこれとは違うじゃろ」
「そんなことはありません。もしここで上げてしまった場合、家康公に見せる顔がなくなてしまうのです」
「そうかそうか、ならこのまま言うとするよ。私もぜひ協力させてほしいと思っておったのじゃ。今は北には伊達の小僧が力をつけてきておるしな。今のうちに、同盟を組むことはありじゃと、そう思っておる」
「ははっ! ありがたき幸せ。それでは、家康公の元へ戻りますね」
「そうじゃな、では、こちらから一緒に使いを渡す。そいつと行くのじゃ」
「ははっ」
こうして、[徳川]と[北条]の国の同盟は組まれた。
しかし、徳川家康はまだ織田の軍に責められることをしらなかった。
時は流れ、この日は日が落ち、空には星が輝いていた。
織田軍は、二人一組のチームを組み、一人は銃など、遠距離攻撃ができるもの。もう一人は近接の戦いができるもの。
信長の軍は、遠くから、一斉に正面に向かて攻撃を放ち、それでも近づいてくる敵はその近くの仲間が助けるという作戦だった。
その二人一組の軍隊はのっそりと、前進していく。
そして、その軍隊が家康がいるとされている、浜松城の前まで来た。
その前には、もちろん兵士がいた。
その兵士は、城の中まで行き、家康に信長が来たことを知らせる。
家康は愕然とした顔をする。
それは、今、北条との同盟が確定していたのに、すぐに攻め込まれてしまったらであった。
家康は少しパニック状態になるが、すぐに正気を取り戻し、命令をする。
「これから弓で城壁の上から攻撃をし、侵入をふさぐのだ」
すると、そこにいたローレンは家康に言う。
「それはもう開始しています」
ローレンは家康より冷静にその場を見ていた。
「なら、どうしたらいい?」
「私が一人で相手するのが、一番いいかと……」
「本当にできるというのか? そんな無謀なことが」
「はい! 必ず私がやって見せます」
「わかった。では、お前に行ってもらう」
「はい!」
こうして、ローレンは城の外に向かう。
この後は家康は冷静さを取り戻し、ローレンが言った後のことを考えていた。
浜松城の城門はゆっくりと開く。
すると、織田の軍は皆、銃や、弓などの武器を構えた。
門が開き、少し翁人影が現れると、一気にそれを発射する。
ローレンは一気に発射され、何も反応することが出来なかった。
ローレンは両手を使い、顔の前で組み、ガードをする。
しかし、相手もそれなに、実力のあるプレイヤーが集まっており、攻撃の威力も両手で支え切れるほどではなかった。
ローレンは手でガードしきれず、小さな隙間を通り、少しづつ、HPが削られ、ついにはなくなった。
[徳川]の国はローレンが一番強いプレイヤーであり、彼をなくしてしまった今、もう勝ち目はなくなっていた。
家康は、全精力を信長にぶつけるものの、信長の軍は誰一人傷がつくことなく、その場を占拠し、家康の首をはねた。
こうして、[織田]の国も一つ大きくなった。
この時、信長の伝説よりもっと不気味なことが日本中でうわさとなっていた。
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椛様
この度はご感想ありがとうございます。
これからは改行して、より読みやすくしていきたいと思います。
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