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32. 黒死病の薬を届けるソフィア達 - 2
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(ソフィア視点)
今日は朝早く起きて、昨晩作った黒死病の薬を持ってカイルさんの村を目指して出発した。もちろん、私はカラシンさんにピッタリと寄り添って歩いている。心が弾んで仕方がない。なにしろ、昨晩はケイトさん公認でカラシンさんと同じベッドで眠ることが出来たのだ。もっとも、カラシンさんまでケイトさんと同様に「子供を作るのはもっと生活が落ち着いてから」と言って何もしてくれないのにはガッカリしたけど...。でも、それって薬草の商売がうまく行けば子供を作るってことだよね。早くその日が来て欲しい。
開拓村を出て谷底の道も過ぎ去り、人間の国に入った。出来る限り早く薬を届けるために、ケイトさんは休憩も短めにして先を急ぐ。でもお昼を過ぎたころ、後ろから、
「おーい、おーい」
と私達を呼ぶ声が聞こえて来た。振り返ると四頭立ての立派な馬車が後ろから追いかけてきている。乗っているのは農民さん達の様だ。馬車はスピードを上げてどんどん迫って来る。いつもならこんな場合はカラシンさんの背中に隠れるのだが、今はカラシンさんが肩に手を回してくれているからかそれほど怖くない。もっともカラシンさんにピッタリくっ付いてはいるけれど。
「ケイトさん、お願いがあります。この馬車に積んでいる麦を薬と一緒にカイルの村に届けてもらえないでしょうか。報酬は金貨10枚出します。もっとも今は金が無いのでこの馬車と馬を町で売却してからお支払することになりますが...。」
と農民さん達のリーダーのマルクさんがケイトさんに声を掛けた。今日は緊張していないからかマルクさんの言っていることが理解できる。
「でも、なにも私達に依頼しなくても自分達で届けた方が早いんじゃない。せっかく馬車があるんだし。むしろ私達が持っている黒死病の薬も一緒に馬車で届けて欲しいくらいよ。」
「そうしたいのはやまやまなんですが、ケイトさんもご存じの様に村の入り口にはあの兵士達がいるはずです。この馬車自体に結構な価値がある上に、積んでいるのは麦だけでなく魔族の国から託された商品のサンプルです。きっと価値があるものだと思うんです。彼らの前に私達がこの馬車で乗り付ければ、狼の前に子羊を連れて行くようなものです。」
「なるほどね...。それで兵士達が怖がっている魔法使いがふたりもいる私達のチームの出番と言う訳ね。理解はしたけど、それだけの数の麦の袋を私達が徒歩で運ぶのは無理よ。馬車で運ぶしかないわね。ここから見る限り私達が馬車に乗るスペースはなさそうだから、馬車のスピードを落として私達の歩く速度に合わせてくれるならOKよ。」
「いえ、その必要はありません。私達が降りて歩きます。ケイトさん達は馬車に乗って先にカイルの村に向かってください。そうすれば少しでも早くカイルに薬と食糧を届けることが出来ます。」
「いいの? 私達が馬車を奪って、積み荷ごとどこかで売ってしまうかもしれないわよ。」
「ご冗談を、そんなことは万にひとつもありませんよ。」
「信じてくれてありがとう。それじゃ、先にカイルの村に行って待ってるわ。」
ケイトさんはそう言うと、馬車から降りるマルクさん達と入れ違いに馬車に乗り込んだ。私達も慌てて後に続く。そのままマルクさん達を後に残して馬車は出発した。
カイルさんの村に近づくと槍を構えた兵士さん達に止められた。兵士さん達は4人しかいない。村を隔離するのに応援を呼ぼうとしていたはずなのだが、まだ到着していない様だ。
「止まれ!!! この先の村では黒死病が発生している。村には入れない....って、お前達か!? なぜ戻って来た? その馬車はどうしたんだ?」
「今日は。村の隔離作業ご苦労様です。今日は村の人達に薬と食糧を運んで来たんです。ちょっとだけ通していただけないでしょうか。ご心配なさらなくても大丈夫です。私達だって黒死病にはなりたくないですからね、村人と直接接触するようなことはいたしません。」
カラシンさんが馬車を降り兵士さん達に近づきながら言う。私はカラシンさんと私の周りに結界を張りながら後に続く。私達が近づくと兵士さん達は槍を向けながら「止まれ!」と叫ぶ。
「兵士様、お願いします。先ほども言いました様に黒死病が広がる様なことは致しません。私達は黒死病の治療薬を持って来たんです。村の黒死病が治れば皆様方のお役にも立つのではないですか? よろしければ兵士様方にも1本ずつ差し上げますよ。このような場所に何日も滞在しているとなると不安でしょう。薬を飲んでおけば黒死病になることはありません。」
「バカな、黒死病に効く薬など効いたことが無いぞ。」
「でも、兵士様方も、村の女性の黒死病が治るのを目の前でご覧になったのではないですか? あれと同等の効果がある薬ですよ。まあ、村人に薬を渡せば効果のほどはすぐにわかりますよ。信じていただけないなら、それを確かめてから飲んでいただければいかがでしょうか。」
カラシンさんがそう言うと、兵士さん達はこそこそと相談を始める。村の人達の人数は89人と聞いているから、兵士さん4人に薬を渡しても不足することは無い。その内一番偉そうな兵士さんがカラシンさんに向かって言った。
「分かった、薬と食糧を渡すのを認めよう。その代わり村人の5メートル以内には近づくな。この命令を破ったらお前達も隔離の対象とさせてもらうからな。」
「もちろんです。ご命令に従うとお約束します。」
カラシンさんはそう兵士さんに答えると、馬車の御者台に座っているマイケルさんに合図して馬車を村の入り口近くまで前進させる。それから馬車から薬を取り出し、村の入り口に並べ、兵士さん達にも1本ずつ渡した。その後は全員で麦の袋を馬車から降ろし、薬の傍に積み上げる。大きな袋が30袋くらいある。馬車に乗せられるだけ積み上げたという感じだ。
それが済むと、皆で村に向かって大きな声で何度も呼びかけた。
しばらくすると、私達の呼び声を聞きつけた村人がやって来る。カイルさんとアマンダさんも居る。
ケイトさんが、黒死病の治療薬のことを村人に説明する。村の人達は最初は薬に手を出そうとしなかったが、カイルさんが率先して薬を飲んで効果を示すと、皆が手にしてくれた。薬を飲んで黒死病が治った村の人達は、何度もお礼を言いながら薬と麦の袋を運んで行く。
私達はしばらくその場所にとどまって、薬と麦の袋が運ばれていくのを見守った。兵士さん達に奪われないための用心だそうだ。
しばらくすると兵士さんが誰かに警告する声が聞こえた。
「止まれ、この先は黒死病が....お前達! 無事に帰って来たのか!?」
振り返ると、マルクさん達がこちらに歩いて来るところだった。兵士さん達はマルクさん達が魔族の国で殺されるだろうと思っていたから心底驚いた様だ。
「お前達! 本当に魔族の国に行ったんだろうな。どうやって無事に帰って来た?」
と別の兵士さんがマルクさんに詰問する。
「大丈夫です。魔族の国には本当に行ってきました。村長の書いてくれた証明書もあります。それに、その馬車とそれに積んであった麦は魔族の国で貰った物です。」
「なんだと、この冒険者達が言っていたことは本当だと言うのか? 野蛮な魔族が人間を無事に返したばかりか贈り物をしてくれたなんて信じられん。奴らは何を企んでいる?」
「そんなこと、バカな農民の私達には分かりませんよ。私は事実を伝えたまでです。私達は魔族の国に行きましたが、殺されなかっただけでなく歓迎され贈り物まで貰いました。それだけです。」
「そ、そうか...」
兵士さんはマルクさんの話を聞いて混乱している様だ。その時、カイルさんがマルクさんに話しかけた。
「マルク、無事だったんだな。良かった...」
「カイル。ああ、この通りピンピンしているさ。お前も元気そうじゃないか、安心したぞ。」
「元気なのはさっき飲んだ薬のお陰だ。それまでは死を覚悟していたよ。まったく奇跡なんて信じちゃいなかったが生き永らえちまった。これから何をすれば良いのか分からん。」
「カイル、話したいことは沢山あるが、俺達はギルドに依頼達成の報告に行かねばならん。この村の隔離が解けた後でまた会おう。伝えたいことが山ほどある。」
「分かった。また会う時を楽しみにしている。」
マルクさんはそれだけ言うと、私達と一緒に馬車に乗り込んで村を後にした。
今日は朝早く起きて、昨晩作った黒死病の薬を持ってカイルさんの村を目指して出発した。もちろん、私はカラシンさんにピッタリと寄り添って歩いている。心が弾んで仕方がない。なにしろ、昨晩はケイトさん公認でカラシンさんと同じベッドで眠ることが出来たのだ。もっとも、カラシンさんまでケイトさんと同様に「子供を作るのはもっと生活が落ち着いてから」と言って何もしてくれないのにはガッカリしたけど...。でも、それって薬草の商売がうまく行けば子供を作るってことだよね。早くその日が来て欲しい。
開拓村を出て谷底の道も過ぎ去り、人間の国に入った。出来る限り早く薬を届けるために、ケイトさんは休憩も短めにして先を急ぐ。でもお昼を過ぎたころ、後ろから、
「おーい、おーい」
と私達を呼ぶ声が聞こえて来た。振り返ると四頭立ての立派な馬車が後ろから追いかけてきている。乗っているのは農民さん達の様だ。馬車はスピードを上げてどんどん迫って来る。いつもならこんな場合はカラシンさんの背中に隠れるのだが、今はカラシンさんが肩に手を回してくれているからかそれほど怖くない。もっともカラシンさんにピッタリくっ付いてはいるけれど。
「ケイトさん、お願いがあります。この馬車に積んでいる麦を薬と一緒にカイルの村に届けてもらえないでしょうか。報酬は金貨10枚出します。もっとも今は金が無いのでこの馬車と馬を町で売却してからお支払することになりますが...。」
と農民さん達のリーダーのマルクさんがケイトさんに声を掛けた。今日は緊張していないからかマルクさんの言っていることが理解できる。
「でも、なにも私達に依頼しなくても自分達で届けた方が早いんじゃない。せっかく馬車があるんだし。むしろ私達が持っている黒死病の薬も一緒に馬車で届けて欲しいくらいよ。」
「そうしたいのはやまやまなんですが、ケイトさんもご存じの様に村の入り口にはあの兵士達がいるはずです。この馬車自体に結構な価値がある上に、積んでいるのは麦だけでなく魔族の国から託された商品のサンプルです。きっと価値があるものだと思うんです。彼らの前に私達がこの馬車で乗り付ければ、狼の前に子羊を連れて行くようなものです。」
「なるほどね...。それで兵士達が怖がっている魔法使いがふたりもいる私達のチームの出番と言う訳ね。理解はしたけど、それだけの数の麦の袋を私達が徒歩で運ぶのは無理よ。馬車で運ぶしかないわね。ここから見る限り私達が馬車に乗るスペースはなさそうだから、馬車のスピードを落として私達の歩く速度に合わせてくれるならOKよ。」
「いえ、その必要はありません。私達が降りて歩きます。ケイトさん達は馬車に乗って先にカイルの村に向かってください。そうすれば少しでも早くカイルに薬と食糧を届けることが出来ます。」
「いいの? 私達が馬車を奪って、積み荷ごとどこかで売ってしまうかもしれないわよ。」
「ご冗談を、そんなことは万にひとつもありませんよ。」
「信じてくれてありがとう。それじゃ、先にカイルの村に行って待ってるわ。」
ケイトさんはそう言うと、馬車から降りるマルクさん達と入れ違いに馬車に乗り込んだ。私達も慌てて後に続く。そのままマルクさん達を後に残して馬車は出発した。
カイルさんの村に近づくと槍を構えた兵士さん達に止められた。兵士さん達は4人しかいない。村を隔離するのに応援を呼ぼうとしていたはずなのだが、まだ到着していない様だ。
「止まれ!!! この先の村では黒死病が発生している。村には入れない....って、お前達か!? なぜ戻って来た? その馬車はどうしたんだ?」
「今日は。村の隔離作業ご苦労様です。今日は村の人達に薬と食糧を運んで来たんです。ちょっとだけ通していただけないでしょうか。ご心配なさらなくても大丈夫です。私達だって黒死病にはなりたくないですからね、村人と直接接触するようなことはいたしません。」
カラシンさんが馬車を降り兵士さん達に近づきながら言う。私はカラシンさんと私の周りに結界を張りながら後に続く。私達が近づくと兵士さん達は槍を向けながら「止まれ!」と叫ぶ。
「兵士様、お願いします。先ほども言いました様に黒死病が広がる様なことは致しません。私達は黒死病の治療薬を持って来たんです。村の黒死病が治れば皆様方のお役にも立つのではないですか? よろしければ兵士様方にも1本ずつ差し上げますよ。このような場所に何日も滞在しているとなると不安でしょう。薬を飲んでおけば黒死病になることはありません。」
「バカな、黒死病に効く薬など効いたことが無いぞ。」
「でも、兵士様方も、村の女性の黒死病が治るのを目の前でご覧になったのではないですか? あれと同等の効果がある薬ですよ。まあ、村人に薬を渡せば効果のほどはすぐにわかりますよ。信じていただけないなら、それを確かめてから飲んでいただければいかがでしょうか。」
カラシンさんがそう言うと、兵士さん達はこそこそと相談を始める。村の人達の人数は89人と聞いているから、兵士さん4人に薬を渡しても不足することは無い。その内一番偉そうな兵士さんがカラシンさんに向かって言った。
「分かった、薬と食糧を渡すのを認めよう。その代わり村人の5メートル以内には近づくな。この命令を破ったらお前達も隔離の対象とさせてもらうからな。」
「もちろんです。ご命令に従うとお約束します。」
カラシンさんはそう兵士さんに答えると、馬車の御者台に座っているマイケルさんに合図して馬車を村の入り口近くまで前進させる。それから馬車から薬を取り出し、村の入り口に並べ、兵士さん達にも1本ずつ渡した。その後は全員で麦の袋を馬車から降ろし、薬の傍に積み上げる。大きな袋が30袋くらいある。馬車に乗せられるだけ積み上げたという感じだ。
それが済むと、皆で村に向かって大きな声で何度も呼びかけた。
しばらくすると、私達の呼び声を聞きつけた村人がやって来る。カイルさんとアマンダさんも居る。
ケイトさんが、黒死病の治療薬のことを村人に説明する。村の人達は最初は薬に手を出そうとしなかったが、カイルさんが率先して薬を飲んで効果を示すと、皆が手にしてくれた。薬を飲んで黒死病が治った村の人達は、何度もお礼を言いながら薬と麦の袋を運んで行く。
私達はしばらくその場所にとどまって、薬と麦の袋が運ばれていくのを見守った。兵士さん達に奪われないための用心だそうだ。
しばらくすると兵士さんが誰かに警告する声が聞こえた。
「止まれ、この先は黒死病が....お前達! 無事に帰って来たのか!?」
振り返ると、マルクさん達がこちらに歩いて来るところだった。兵士さん達はマルクさん達が魔族の国で殺されるだろうと思っていたから心底驚いた様だ。
「お前達! 本当に魔族の国に行ったんだろうな。どうやって無事に帰って来た?」
と別の兵士さんがマルクさんに詰問する。
「大丈夫です。魔族の国には本当に行ってきました。村長の書いてくれた証明書もあります。それに、その馬車とそれに積んであった麦は魔族の国で貰った物です。」
「なんだと、この冒険者達が言っていたことは本当だと言うのか? 野蛮な魔族が人間を無事に返したばかりか贈り物をしてくれたなんて信じられん。奴らは何を企んでいる?」
「そんなこと、バカな農民の私達には分かりませんよ。私は事実を伝えたまでです。私達は魔族の国に行きましたが、殺されなかっただけでなく歓迎され贈り物まで貰いました。それだけです。」
「そ、そうか...」
兵士さんはマルクさんの話を聞いて混乱している様だ。その時、カイルさんがマルクさんに話しかけた。
「マルク、無事だったんだな。良かった...」
「カイル。ああ、この通りピンピンしているさ。お前も元気そうじゃないか、安心したぞ。」
「元気なのはさっき飲んだ薬のお陰だ。それまでは死を覚悟していたよ。まったく奇跡なんて信じちゃいなかったが生き永らえちまった。これから何をすれば良いのか分からん。」
「カイル、話したいことは沢山あるが、俺達はギルドに依頼達成の報告に行かねばならん。この村の隔離が解けた後でまた会おう。伝えたいことが山ほどある。」
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