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77. ガニマール帝国へ
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(シロム視点)
今までなら魔族がレイスを捕まえても(道義的にはともかく)生きている人間には何の悪影響もなかった。レイスに成るのは輪廻の流れに戻り損ねた魂で放って置いてもいずれは消滅してしまうのだ。
だが人工的にレイスを作り出すとなると話は別だ。人工レイスも亡くなった人の魂から作られる。何らかの方法で亡くなった人の魂が輪廻の流れに戻るのを妨げてレイスにしているのだろう。本来生まれ変わることが出来る魂を消滅させているわけだ、一刻も早く止めなければならない。
「精霊王様、魔族の人達はボルト皇子に会ったことはありません。ですが彼女達の教団の教祖となったコトラルという人間には魂の力を奪う技を伝えた様です。そのコトラルは2年前から行方不明になっています。ひょっとしたらボルト皇子に魂の力を奪う技を伝えたのはコトラルかもしれません。」
「その可能性は強いな。ボルステルスよ、この後どう動く?」
<< そうだな.... >>
「ボルト兄さんは戦争を起こすつもりよ。お願い、私を国に戻して頂戴。何としてでも防がないと。」
ジャニス皇女が聖なる山の神の話を遮る形で発言する。ジャニス皇女には聖なる山の神様の念話が聞こえないだろうから無理はないが冷や汗が出た。
「戦争だと? ジャニスよ、どうしてそう思う?」
精霊王様がジャニスに詰問する。
「だって、私がボルト兄さんの立場ならそうするもの。レイスを作るには人が死ぬ必要があるのでしょう。でも流石に理由もなく人が死んだら問題になる。だから病院に目を付けたわけね。病院ならわざわざ人を殺さなくても一定数の患者は亡くなるわ。でも病院で亡くなる人の数は多くはない。次の手段は戦争よ。戦争なら敵がどれだけ死んでも問題にならないわ。だから狙うのは自由に戦争を起こすことが出来る立場。ボルト兄さんは今頃ガイラス兄さんの様に皇位の簒奪を企てているところだと思う。ガイラス兄さんのクーデターを防いだのは先に皇位に付かれては邪魔だったからよ。」
<< 皆、聞いてくれ。ジャニスが言ったことはかなりの可能性がある。そこで今から私の考えを述べる。ジャニスにはアーシャから後で伝えてやってくれ。>>
聖なる山の神がそう断ってから話された内容は驚愕ものだった。僕の顔は蒼白になっていたと思う。
それから数日後、僕はウィンディーネ様の水球に乗ってガニマール帝国の皇都に向かっていた。僕と一緒に水球に乗っているのはチーアルにジャニス皇女、ジャニス皇女の希望でアーシャ様が探し出してくれた元ジャニス皇女の執事アニルさん。それに僕の精神世界に入ったレイスのマジョルカさんだ。アーシャ様は別の役目があるので同行されていない。
実は出発までにひとつ悲しいことがあった。あの後カニアールさんが消えてしまったのだ。カニアールさんはカリトラス大神が本物の神では無いと知り、そのためにカリトラス大神の指示によって自分は殺されたと思い込んでいた。自分が生涯を掛けて信じていたカリトラス大神に裏切られたこと、そのカリトラス大神を信じる様に巫女達を指導していたことが心残りで輪廻の流れに戻ることが出来なかったらしい。
それがカリトラス大神はカニアールさんが殺されたとは全く知らず、もちろんカニアールさんを殺すように指示したことも無いと分かった。すべては教祖のコトラルが独断でしたことだったのだ。レイスとは言え再びカニアールさんと話が出来たと感涙する魔族の姉妹たちを見てカニアールさんはそのまま消えて行った。聖なる山の神様が仰るには、魂だけの存在であるレイスのカニアールさんは元々不安定な存在であり、この世界に残っていた理由が消えたことでバランスが崩れたのだろうとのことだ。
マジョルカさんに僕の精神世界に入ってもらっているのはこのためだ。カニアールさんと同じレイスであるマジョルカさんはいつ消えてしまうか分からない運命だが、他人の身体とは言え身体や精神世界で防御していれば消滅する可能性はかなり低くなるらしい。
僕達に聖なる山の神から命じられた役目は、ジャニス皇女を皇位に付けることと、それによってボルト皇子の暴発を未然に防ぐことだ。
ジャニス皇女達正室の子供たちに皇帝から下された "聖なる山の神を味方に付けろ" という命令の期限はまだギリギリ来ていない。ジャニス皇女が期限までに皇都に戻って、命令通り聖なる山の神を味方に付けたと宣言し、それを皇帝陛下が信用すればジャニス皇女が後継者となる。
もちろん、その結果皇帝の目論見どおりガニマール帝国がカルロ教国に攻め込むことになれば今度こそガニマール帝国は滅亡することになるかもしれないが、ジャニス皇女にはカルロ教国だけでなくどの国とも戦争を始める気はない。要は皇帝を騙して速やかにジャニス皇女に皇位を譲らせればよいわけだ。
アニルさんには魔族やレイスのことまでは話していないが、ジャニス皇女が皇位に付けると聞いて全面強力を約束してくれた。
あとはマジョルカさんだ、実は今回の作戦の成否はマジョルカさんに掛かっていると言っても過言ではない。
食事や睡眠も水球の中で取るという強行軍で、僕達は皇都に急ぐ。皇帝がジャニス皇女に下した命令の期限まであと数日しか残っていないのだ。そして遂にガニマール帝国の皇都が見えて来た時、僕は緊張の余りウィンディーネ様に頼んで緊急着陸してもらった。流石に水球の中で用を足すわけには行かない。
皇都に入ると、ジャニスが所長を務める魔道具研究所の庭に一旦着陸する。ここで別行動予定のアニルさんを降ろした後、ジャニス皇女は職員達の歓迎の言葉に手を振って応えながら再び飛び立った。
このまま皇帝のいる宮殿に乗り付ける予定だ。ここからはウィンディーネ様とチーアルにも僕の精神世界に入ってもらった。カルロ教国の神官様の様にひょっとしたらガニマール帝国にも精霊やレイスを見ることが出来る人がいるかもしれないからだ。
水球が宮殿の中庭に着陸すると、早速沢山の兵士達に囲まれた。水球に向かって槍を構えて警戒していた兵士達だが、中に乗っているのがジャニス皇女だと分かると槍を立てて一斉に敬礼した。どうやらジャニス皇女の顔は兵士達の間にも知れ渡っている様だ。
僕とジャニス皇女が水球から地面に降り立つと、一際立派な鎧を付けた兵士が前に進み出てジャニス皇女の前で跪いた。
今までなら魔族がレイスを捕まえても(道義的にはともかく)生きている人間には何の悪影響もなかった。レイスに成るのは輪廻の流れに戻り損ねた魂で放って置いてもいずれは消滅してしまうのだ。
だが人工的にレイスを作り出すとなると話は別だ。人工レイスも亡くなった人の魂から作られる。何らかの方法で亡くなった人の魂が輪廻の流れに戻るのを妨げてレイスにしているのだろう。本来生まれ変わることが出来る魂を消滅させているわけだ、一刻も早く止めなければならない。
「精霊王様、魔族の人達はボルト皇子に会ったことはありません。ですが彼女達の教団の教祖となったコトラルという人間には魂の力を奪う技を伝えた様です。そのコトラルは2年前から行方不明になっています。ひょっとしたらボルト皇子に魂の力を奪う技を伝えたのはコトラルかもしれません。」
「その可能性は強いな。ボルステルスよ、この後どう動く?」
<< そうだな.... >>
「ボルト兄さんは戦争を起こすつもりよ。お願い、私を国に戻して頂戴。何としてでも防がないと。」
ジャニス皇女が聖なる山の神の話を遮る形で発言する。ジャニス皇女には聖なる山の神様の念話が聞こえないだろうから無理はないが冷や汗が出た。
「戦争だと? ジャニスよ、どうしてそう思う?」
精霊王様がジャニスに詰問する。
「だって、私がボルト兄さんの立場ならそうするもの。レイスを作るには人が死ぬ必要があるのでしょう。でも流石に理由もなく人が死んだら問題になる。だから病院に目を付けたわけね。病院ならわざわざ人を殺さなくても一定数の患者は亡くなるわ。でも病院で亡くなる人の数は多くはない。次の手段は戦争よ。戦争なら敵がどれだけ死んでも問題にならないわ。だから狙うのは自由に戦争を起こすことが出来る立場。ボルト兄さんは今頃ガイラス兄さんの様に皇位の簒奪を企てているところだと思う。ガイラス兄さんのクーデターを防いだのは先に皇位に付かれては邪魔だったからよ。」
<< 皆、聞いてくれ。ジャニスが言ったことはかなりの可能性がある。そこで今から私の考えを述べる。ジャニスにはアーシャから後で伝えてやってくれ。>>
聖なる山の神がそう断ってから話された内容は驚愕ものだった。僕の顔は蒼白になっていたと思う。
それから数日後、僕はウィンディーネ様の水球に乗ってガニマール帝国の皇都に向かっていた。僕と一緒に水球に乗っているのはチーアルにジャニス皇女、ジャニス皇女の希望でアーシャ様が探し出してくれた元ジャニス皇女の執事アニルさん。それに僕の精神世界に入ったレイスのマジョルカさんだ。アーシャ様は別の役目があるので同行されていない。
実は出発までにひとつ悲しいことがあった。あの後カニアールさんが消えてしまったのだ。カニアールさんはカリトラス大神が本物の神では無いと知り、そのためにカリトラス大神の指示によって自分は殺されたと思い込んでいた。自分が生涯を掛けて信じていたカリトラス大神に裏切られたこと、そのカリトラス大神を信じる様に巫女達を指導していたことが心残りで輪廻の流れに戻ることが出来なかったらしい。
それがカリトラス大神はカニアールさんが殺されたとは全く知らず、もちろんカニアールさんを殺すように指示したことも無いと分かった。すべては教祖のコトラルが独断でしたことだったのだ。レイスとは言え再びカニアールさんと話が出来たと感涙する魔族の姉妹たちを見てカニアールさんはそのまま消えて行った。聖なる山の神様が仰るには、魂だけの存在であるレイスのカニアールさんは元々不安定な存在であり、この世界に残っていた理由が消えたことでバランスが崩れたのだろうとのことだ。
マジョルカさんに僕の精神世界に入ってもらっているのはこのためだ。カニアールさんと同じレイスであるマジョルカさんはいつ消えてしまうか分からない運命だが、他人の身体とは言え身体や精神世界で防御していれば消滅する可能性はかなり低くなるらしい。
僕達に聖なる山の神から命じられた役目は、ジャニス皇女を皇位に付けることと、それによってボルト皇子の暴発を未然に防ぐことだ。
ジャニス皇女達正室の子供たちに皇帝から下された "聖なる山の神を味方に付けろ" という命令の期限はまだギリギリ来ていない。ジャニス皇女が期限までに皇都に戻って、命令通り聖なる山の神を味方に付けたと宣言し、それを皇帝陛下が信用すればジャニス皇女が後継者となる。
もちろん、その結果皇帝の目論見どおりガニマール帝国がカルロ教国に攻め込むことになれば今度こそガニマール帝国は滅亡することになるかもしれないが、ジャニス皇女にはカルロ教国だけでなくどの国とも戦争を始める気はない。要は皇帝を騙して速やかにジャニス皇女に皇位を譲らせればよいわけだ。
アニルさんには魔族やレイスのことまでは話していないが、ジャニス皇女が皇位に付けると聞いて全面強力を約束してくれた。
あとはマジョルカさんだ、実は今回の作戦の成否はマジョルカさんに掛かっていると言っても過言ではない。
食事や睡眠も水球の中で取るという強行軍で、僕達は皇都に急ぐ。皇帝がジャニス皇女に下した命令の期限まであと数日しか残っていないのだ。そして遂にガニマール帝国の皇都が見えて来た時、僕は緊張の余りウィンディーネ様に頼んで緊急着陸してもらった。流石に水球の中で用を足すわけには行かない。
皇都に入ると、ジャニスが所長を務める魔道具研究所の庭に一旦着陸する。ここで別行動予定のアニルさんを降ろした後、ジャニス皇女は職員達の歓迎の言葉に手を振って応えながら再び飛び立った。
このまま皇帝のいる宮殿に乗り付ける予定だ。ここからはウィンディーネ様とチーアルにも僕の精神世界に入ってもらった。カルロ教国の神官様の様にひょっとしたらガニマール帝国にも精霊やレイスを見ることが出来る人がいるかもしれないからだ。
水球が宮殿の中庭に着陸すると、早速沢山の兵士達に囲まれた。水球に向かって槍を構えて警戒していた兵士達だが、中に乗っているのがジャニス皇女だと分かると槍を立てて一斉に敬礼した。どうやらジャニス皇女の顔は兵士達の間にも知れ渡っている様だ。
僕とジャニス皇女が水球から地面に降り立つと、一際立派な鎧を付けた兵士が前に進み出てジャニス皇女の前で跪いた。
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