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76. 教祖コトラル
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(シロム視点)
目を覚ますとベッドの中だった。アーシャ様がベッドの横に座って見つめて下さっている。どうやらここは洞窟の中にあるアーシャ様の家の様だ。
「シロムさん、目が覚めたのね。気分はどう?」
「ア、アーシャ様。申し訳ありません、僕なんかの為に。」
「気にしないで、妻が夫の世話をするのは当然よ。」
つ、妻? アーシャ様の言葉を聞いて記憶が蘇った。アーシャ様が僕の妻になる???? そんな馬鹿な!
「アーシャ様、僕なんかの為に自分を犠牲にしてはダメです。僕なんかアーシャ様とはとても釣り合いません。もっとふさわしい方を選ばれるべきです。」
「それでシロムさんが死ぬことになっても?」
それを聞いて精霊王様の言葉を思い出して身震いした。「せめて苦しまない様に殺してやろう。」と仰っていた。危ない所だったのだ。それではアーシャ様は僕の命を助けるために.....。
「そ、それでもです。」
勇気を出してそう言ってみる。
「シロムさんらしいわね。でも違うわよ、確かにシロムさんの命を助けるためと言うのはあったけど、そんな事なくても私はシロムさんとの話を承知していたわ。シロムさんは私ではだめ?」
え? いや、あり得ない。頬っぺたを抓ってみるが目は覚めなかった。夢ではない様だ。これはとんでもないことになったぞ.....。
「ぼ、僕なんかが聖なる山の神の御子様と釣り合うはずがありません。」
「あら、最初にシロムさんと私の婚姻の話を言い出したのは父さまよ。聖なる山の神が認めているの、何の問題もないでしょう?」
「で、でも....」
「それともシロムさんは私が嫌い?」
「す、好きに決まってます。」
「まあ! 嬉しい! それなら問題ないですね。」
とアーシャ様が言う。もちろんアーシャ様のことを好きか嫌いかと尋ねられれば好きに決まっている。でも僕のアーシャ様が好きという気持ちは恋とは少し違う気がする。これはカンナやアルムさんに対しても一緒だ。だって僕が恋しているのはウィンディーネ様だから....。でもそんな事言えるはずがない。
どうしたら良いかと考えた時、聖なる山の神様の念話が届いた。
<< アーシャにシロム、済まんが洞窟前の広場に来てくれ。アートウィキの話ではガニマール帝国でとんでもないことが起きている様だ。魔族のカルミの記憶を手に入れたシロムに確認したいことがある。>>
そう言われてアーシャ様と一緒に洞窟を出て洞窟前の石畳の広場に向かう。アートウィキ様、ウィンディーネ様、チーアル、それにレイスのマジョルカさんとカニアールさん、それにジャニス皇女までいる。ジャニス皇女がここにいるということは、魔族がレイスの魂の力を奪う事ができるという神と精霊のトップシークレットを知ることが特別に許されたと言う事だろうか? ちなみにチーアルは神域では僕と離れられないが、アートウィキ様やウィンディーネ様と一緒なら大丈夫らしい。
もっともカリトラス大神と巫女達はここにいない、アーシャ様の話では一時的に鍵の掛る部屋に閉じ込められているらしい。エリアスさんも一緒にいる様だ。
「シロムよ、休んでいるところを邪魔して悪かった。だがな、ガニマール帝国の皇子、皇女達を見張らせていた配下の報告に捨て置けないものがあってな、今日はそれをボルステルスに教えてやりに来たわけだ。まさか着いた途端に魔族と戦いになるとは思わなかったぞ。
それでだ、配下の報告と言うのはボルトとかいう皇子がガニマール帝国の複数の病院で人工的にレイスを作っていると言うものだ。レイスを作る目的など魔族と同様に魂の力を奪うためとしか考えられん。現にボルト皇子は人間を越えた力を持っているらしい。
めったに発生しない通常のレイスから力を奪うだけならそれほどの脅威にはならんだろうが、人工的にレイスを作っているとなると話は違う。今は病院で死亡した人間の魂からレイスを作り出しているだけの様だが、これを広範囲で行われるとその魂の力を吸収した敵の力は一気に膨れ上がる。下手をすれば3000年前の魔族との戦いの再現になりかねん。早急に手を打つ必要がある。
だがボルトの他にも人間の魂の力を奪う方法を知っている者がいる可能性も考慮せねばならん。迂闊に動けばそいつらに警戒されて見つけるのが難しくなるだろう。1人でも逃せば禍根を残すことになりかねん。魂の力を奪う方法を知っている人間を一網打尽にする必要がある。
その為には、まず誰がボルトに魂の力を奪う方法を教えたかを知ることだ。一番怪しいのはあの魔族達だが、あ奴等はボルトに会ったことはないらしい。だが魔族の言う事を素直に信じるわけにもいかんのでな、魔族の1人の記憶を手に入れたシロムに確認したいのだ。どうだ、お前の持っている魔族の記憶ではどうなっている?」
それを聞いて頭の中にあるカルミさんの記憶に思い当たることがあった。カルミさん達魔族は最初自分達でレイスを細々と捕まえていたのだが、そんな彼女達に近づき、「自らを神と称して信者を作りそれを組織化して使えばもっと効率よくレイスを捕まえることが出来る」と言葉巧みに進言した人間がいる。カリトラス大神を信仰する教団の教祖となったコトラルという人物だ。
カルミさん達はコトラルを信頼し、言われるままに自分達をカリトラス大神と称して人々に奇跡の技を見せることで信者を獲得していった。カリトラス大神教団の教祖となったコトラルの話術も大いに役に立ったらしい。
カルミさん達の起こした奇跡は悪意のあるものでは無い。病人や怪我人を癒し、日照りの時に雨を降らし、信者の居る村や町を外敵から守った。その様にして教団は少しずつ大きくなり、現在に至ったわけだ。まるでカルロの町の発展を聞いている様な話だ。
カルミさん達はコトラルをますます信用し、遂には自分達の持っている魂の力を吸い取る技術を教え、コトラルがレイスの魂の力を使って自身の老化を防ぎ、自分達と共に長い年月を若いままで生きて行ける様にした。
そのコトラルが突然失踪したのが2年前のことだった。巫女長であるカニアールさんが事故で無くなってしばらく経った頃だ。カルミさん達はカニアールさんが事故死ではなくコトラルに殺されたのだとは露ほども疑っていなかった。
コトラルが今現在どこにいるのかは不明だ。だが、もしガニマール帝国での人工レイスの発生が彼の仕業だとしたら....。
目を覚ますとベッドの中だった。アーシャ様がベッドの横に座って見つめて下さっている。どうやらここは洞窟の中にあるアーシャ様の家の様だ。
「シロムさん、目が覚めたのね。気分はどう?」
「ア、アーシャ様。申し訳ありません、僕なんかの為に。」
「気にしないで、妻が夫の世話をするのは当然よ。」
つ、妻? アーシャ様の言葉を聞いて記憶が蘇った。アーシャ様が僕の妻になる???? そんな馬鹿な!
「アーシャ様、僕なんかの為に自分を犠牲にしてはダメです。僕なんかアーシャ様とはとても釣り合いません。もっとふさわしい方を選ばれるべきです。」
「それでシロムさんが死ぬことになっても?」
それを聞いて精霊王様の言葉を思い出して身震いした。「せめて苦しまない様に殺してやろう。」と仰っていた。危ない所だったのだ。それではアーシャ様は僕の命を助けるために.....。
「そ、それでもです。」
勇気を出してそう言ってみる。
「シロムさんらしいわね。でも違うわよ、確かにシロムさんの命を助けるためと言うのはあったけど、そんな事なくても私はシロムさんとの話を承知していたわ。シロムさんは私ではだめ?」
え? いや、あり得ない。頬っぺたを抓ってみるが目は覚めなかった。夢ではない様だ。これはとんでもないことになったぞ.....。
「ぼ、僕なんかが聖なる山の神の御子様と釣り合うはずがありません。」
「あら、最初にシロムさんと私の婚姻の話を言い出したのは父さまよ。聖なる山の神が認めているの、何の問題もないでしょう?」
「で、でも....」
「それともシロムさんは私が嫌い?」
「す、好きに決まってます。」
「まあ! 嬉しい! それなら問題ないですね。」
とアーシャ様が言う。もちろんアーシャ様のことを好きか嫌いかと尋ねられれば好きに決まっている。でも僕のアーシャ様が好きという気持ちは恋とは少し違う気がする。これはカンナやアルムさんに対しても一緒だ。だって僕が恋しているのはウィンディーネ様だから....。でもそんな事言えるはずがない。
どうしたら良いかと考えた時、聖なる山の神様の念話が届いた。
<< アーシャにシロム、済まんが洞窟前の広場に来てくれ。アートウィキの話ではガニマール帝国でとんでもないことが起きている様だ。魔族のカルミの記憶を手に入れたシロムに確認したいことがある。>>
そう言われてアーシャ様と一緒に洞窟を出て洞窟前の石畳の広場に向かう。アートウィキ様、ウィンディーネ様、チーアル、それにレイスのマジョルカさんとカニアールさん、それにジャニス皇女までいる。ジャニス皇女がここにいるということは、魔族がレイスの魂の力を奪う事ができるという神と精霊のトップシークレットを知ることが特別に許されたと言う事だろうか? ちなみにチーアルは神域では僕と離れられないが、アートウィキ様やウィンディーネ様と一緒なら大丈夫らしい。
もっともカリトラス大神と巫女達はここにいない、アーシャ様の話では一時的に鍵の掛る部屋に閉じ込められているらしい。エリアスさんも一緒にいる様だ。
「シロムよ、休んでいるところを邪魔して悪かった。だがな、ガニマール帝国の皇子、皇女達を見張らせていた配下の報告に捨て置けないものがあってな、今日はそれをボルステルスに教えてやりに来たわけだ。まさか着いた途端に魔族と戦いになるとは思わなかったぞ。
それでだ、配下の報告と言うのはボルトとかいう皇子がガニマール帝国の複数の病院で人工的にレイスを作っていると言うものだ。レイスを作る目的など魔族と同様に魂の力を奪うためとしか考えられん。現にボルト皇子は人間を越えた力を持っているらしい。
めったに発生しない通常のレイスから力を奪うだけならそれほどの脅威にはならんだろうが、人工的にレイスを作っているとなると話は違う。今は病院で死亡した人間の魂からレイスを作り出しているだけの様だが、これを広範囲で行われるとその魂の力を吸収した敵の力は一気に膨れ上がる。下手をすれば3000年前の魔族との戦いの再現になりかねん。早急に手を打つ必要がある。
だがボルトの他にも人間の魂の力を奪う方法を知っている者がいる可能性も考慮せねばならん。迂闊に動けばそいつらに警戒されて見つけるのが難しくなるだろう。1人でも逃せば禍根を残すことになりかねん。魂の力を奪う方法を知っている人間を一網打尽にする必要がある。
その為には、まず誰がボルトに魂の力を奪う方法を教えたかを知ることだ。一番怪しいのはあの魔族達だが、あ奴等はボルトに会ったことはないらしい。だが魔族の言う事を素直に信じるわけにもいかんのでな、魔族の1人の記憶を手に入れたシロムに確認したいのだ。どうだ、お前の持っている魔族の記憶ではどうなっている?」
それを聞いて頭の中にあるカルミさんの記憶に思い当たることがあった。カルミさん達魔族は最初自分達でレイスを細々と捕まえていたのだが、そんな彼女達に近づき、「自らを神と称して信者を作りそれを組織化して使えばもっと効率よくレイスを捕まえることが出来る」と言葉巧みに進言した人間がいる。カリトラス大神を信仰する教団の教祖となったコトラルという人物だ。
カルミさん達はコトラルを信頼し、言われるままに自分達をカリトラス大神と称して人々に奇跡の技を見せることで信者を獲得していった。カリトラス大神教団の教祖となったコトラルの話術も大いに役に立ったらしい。
カルミさん達の起こした奇跡は悪意のあるものでは無い。病人や怪我人を癒し、日照りの時に雨を降らし、信者の居る村や町を外敵から守った。その様にして教団は少しずつ大きくなり、現在に至ったわけだ。まるでカルロの町の発展を聞いている様な話だ。
カルミさん達はコトラルをますます信用し、遂には自分達の持っている魂の力を吸い取る技術を教え、コトラルがレイスの魂の力を使って自身の老化を防ぎ、自分達と共に長い年月を若いままで生きて行ける様にした。
そのコトラルが突然失踪したのが2年前のことだった。巫女長であるカニアールさんが事故で無くなってしばらく経った頃だ。カルミさん達はカニアールさんが事故死ではなくコトラルに殺されたのだとは露ほども疑っていなかった。
コトラルが今現在どこにいるのかは不明だ。だが、もしガニマール帝国での人工レイスの発生が彼の仕業だとしたら....。
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