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90. 強敵
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(シロム視点)
直ぐにウィンディーネ様の無数とも見える氷の槍が襲い掛かるが、すべてレイスをすり抜けてしまい効果がない。
<< ボルトを倒したか....。だがレイスにはどのような攻撃も効かぬぞ。私に敵対する者は一方的に殺られるだけだ。>>
次の瞬間僕はウィンディーネ様に抱かかえられていた。周りがグルグル回っている。僕はウィンディーネ様に抱かかえられたまま吹き飛ばされているのだ。一瞬視界に入った地上を見て驚愕した。巨大なクレーターが一面に出来ている。コトラルの攻撃によるものだとしたらとんでもない力だ。ウィンディーネ様も身体が半壊していたが、しばらくして元に戻る。ウィンディーネ様が庇って下さったお蔭で僕は無傷だ。
「ウィンディーネ様、実体化を解いてください。そうすればウィンディーネ様にも敵の攻撃が利かなくなります。」
精霊も実体化を解けばレイス同様物体を通り抜けることが出来る。それなら物理攻撃は効かないはずだ。
「ダメです。実体化を解いたらご主人様をお守り出来ません。それに精霊は実体化を解いてもレイスほど完全ではありません。」
「それでもダメージは小さいでしょう? 僕の事は気にしないで!」
「ダメです。絶対にダメです。」
ますます強くウィンディーネ様に抱きしめられ、大きな胸に押し付けられて身動きが取れない。
「逃げます。」
ウィンディーネ様がそう言って一気にスピードを上げる。だが進行方向にいきなりコトラルが現われた。
<< 遅いですね。そんな事では逃げられませんよ。>>
コトラルが余裕たっぷりに言い放つ。完全になめられている。ウィンディーネ様が進行方向を変えると、余裕の表れか暫く待ってから追いかけて来る。そして再び追い越されそうになった瞬間、突然空中に現れた黒い影にコトラルが吸い込まれた。
「捕まえたわよ! 攻撃は物理だけでは無いってことよ。」
チーアルが叫ぶ。チーアルの影はそのまま小さくなって消えていく。
「これで出口は無くなった。もう安心.....。」
チーアルがそう言いかけた途端、影があった空間が爆発した。そしてそこからコトラルのレイスがゆっくりと現れる。
<< 驚かせよって....。だがこの程度では儂を捕まえることは......>>
そう言った途端コトラルの姿が再び消えた。
「チーアル良くやりました。亜空間に閉じ込めれば良いのですね。例え空間ごと破壊されても何重にも閉じ込めれば出て来るのは簡単ではありません。1つ破壊されれば外側に1つ追加すれば良いのです。この状態で精霊王様達が来られるのを待ちます。」
安堵した感じでウィンディーネ様が仰る。どうやら亜空間にコトラルを閉じ込めたらしい。良く分からないが、レイスは物質を通り抜けるが亜空間の壁を通り抜けることは出来ないという事だろうか?
「あの....」
「ご、ご主人様申し訳ありません。」
恐る恐る声を掛けると、漸く開放してくれた。ウィンディーネ様の大きな胸に押し付けられて、下手に動くと変な誤解をされそうで2重の意味で身動きが出来なかったのだ。
「ウィンディーネ様、助けて頂いて有難うございました。」
「ご主人様何を仰います。契約精霊として当然のことです。それに様付けはお止め下さい。」
「き、気を付けます。それにしても強敵でしたね。」
「はい、魔族のレイスがこれほど厄介なものとは思いませんでした。持っている力も私より上です。ジャニス様は最大600人分の魂の力を奪っていると仰ってましたが、その程度ではありませんね。他にも魂の入手方法があったのかもしれません。」
魔族を野放しにするとこの世界が滅びかねないという意味が理解できた気がする。コトラルの様な奴が何人も出てきたら聖なる山の神様でも苦戦するかもしれない。人間の世界は魔族にとっての魂の狩場と化すだろう。
<< ウィンディーネ、無事な様だな。>>
精霊王様から安堵の念話が届いた。精霊王様達も近くまで到着された様だ。良かった、コトラルを精霊王様やアーシャ様にお渡ししたらすぐに宮殿に引き返えしたい。ジャニス皇女が心配だ。僕達はそのまま地上に降りてアーシャ様達の到着を待った。
「シロムさん良くやったわね。」
「とんでもありません。ウィンディーネ様とチーアルのお陰です。」
暫くして精霊王様、アーシャ様、それに魔族の4姉妹が到着しコトラルが閉じ込められている亜空間を取り囲んだ。
(アーシャ視点)
漸くシロムさん達と合流出来た。しかもシロムさんの話ではコトラルを亜空間に閉じ込めているらしい。グッドジョブだよ。
「アーシャ様、コトラルをお願いできますか? 僕達は宮殿に引き返します。ジャニス皇女が心配です。」
「シロムよ心配はいらぬ。宮殿に現れた敵は既に鎮圧ずみだ。何と配下の精霊が到着する前に既に片が付いていたらしい。あのジャニスという小娘なかなかやる様だな。」
シロムさんの問いかけに精霊王様が返答する。それを聞いてシロムさんは力が抜けた様に座り込んだ。きっと心配していたのだろう。どうやったか迄は分からないが人間達だけで敵を殲滅したらしい。
シロムさんが落ち着いたところでコトラルのいる空間を全員で取り囲む。さてどうしようかと考えたところで空間が突然爆発した。光で周りが見えない。そして光が収まった時、最悪の状況が見えて来た。コトラルが亜空間から外に出ているのはもちろんだが、そのコトラルと魔族のトルミさんが光の帯の様な物で繋がっているのだ。
どうやら何重にも張られた亜空間の檻を一気に破壊した様だ。とんでもない力を秘めている....。
「これはこれは、カリトラス大神は誠に救いの神でございますね。こうして魂と魂が繋がっていれば一安心。亜空間に閉じ込めるにしろトルミさんと一緒でないとダメですからね。そんなことをしたらトルミさんが亜空間の中でどうなるか保障しませんよ。」
「おのれコトラル。許さんぞ。」
4姉妹の長女コルミさんが憤怒の形相で叫ぶ。
「魔族の前にレイスの姿で現れるとは良い覚悟だ。トルミと魂が繋がっているのなら好都合、4人掛で魂の力を吸い取ってやる。良いな? アーシャ殿。」
「もちろんです。」
私は即答した。魔族の姉妹たちはレイスを狩る事を父さまに禁止されている。実行するには私の許可がいる。
私が承諾した途端、残りの3姉妹も光の帯でコトラルと繋かった。コトラルの魂の力を4人掛で吸い取るつもりだ。だがコトラルが平気そうな顔をしているのと対照的に4人姉妹の顔が苦痛に歪む。
<< これは悪手でしたよ。4人掛りでも私の方が力が上です。貴方達の魂の力はありがたく頂きましょう。それだけの力を得れば逃げることも出来るかもしれません。最後まで私の役に立ってくれて嬉しいですよ。>>
「おのれ....」
トルミさんがそう呟いて膝を突いた。もちろん私達もコトラルに向かって精一杯の攻撃をしているのだがすべての攻撃がレイスの身体を通過してしまう。その時背後から一筋の光の帯がコトラルに伸びた。シロムさんだ。
直ぐにウィンディーネ様の無数とも見える氷の槍が襲い掛かるが、すべてレイスをすり抜けてしまい効果がない。
<< ボルトを倒したか....。だがレイスにはどのような攻撃も効かぬぞ。私に敵対する者は一方的に殺られるだけだ。>>
次の瞬間僕はウィンディーネ様に抱かかえられていた。周りがグルグル回っている。僕はウィンディーネ様に抱かかえられたまま吹き飛ばされているのだ。一瞬視界に入った地上を見て驚愕した。巨大なクレーターが一面に出来ている。コトラルの攻撃によるものだとしたらとんでもない力だ。ウィンディーネ様も身体が半壊していたが、しばらくして元に戻る。ウィンディーネ様が庇って下さったお蔭で僕は無傷だ。
「ウィンディーネ様、実体化を解いてください。そうすればウィンディーネ様にも敵の攻撃が利かなくなります。」
精霊も実体化を解けばレイス同様物体を通り抜けることが出来る。それなら物理攻撃は効かないはずだ。
「ダメです。実体化を解いたらご主人様をお守り出来ません。それに精霊は実体化を解いてもレイスほど完全ではありません。」
「それでもダメージは小さいでしょう? 僕の事は気にしないで!」
「ダメです。絶対にダメです。」
ますます強くウィンディーネ様に抱きしめられ、大きな胸に押し付けられて身動きが取れない。
「逃げます。」
ウィンディーネ様がそう言って一気にスピードを上げる。だが進行方向にいきなりコトラルが現われた。
<< 遅いですね。そんな事では逃げられませんよ。>>
コトラルが余裕たっぷりに言い放つ。完全になめられている。ウィンディーネ様が進行方向を変えると、余裕の表れか暫く待ってから追いかけて来る。そして再び追い越されそうになった瞬間、突然空中に現れた黒い影にコトラルが吸い込まれた。
「捕まえたわよ! 攻撃は物理だけでは無いってことよ。」
チーアルが叫ぶ。チーアルの影はそのまま小さくなって消えていく。
「これで出口は無くなった。もう安心.....。」
チーアルがそう言いかけた途端、影があった空間が爆発した。そしてそこからコトラルのレイスがゆっくりと現れる。
<< 驚かせよって....。だがこの程度では儂を捕まえることは......>>
そう言った途端コトラルの姿が再び消えた。
「チーアル良くやりました。亜空間に閉じ込めれば良いのですね。例え空間ごと破壊されても何重にも閉じ込めれば出て来るのは簡単ではありません。1つ破壊されれば外側に1つ追加すれば良いのです。この状態で精霊王様達が来られるのを待ちます。」
安堵した感じでウィンディーネ様が仰る。どうやら亜空間にコトラルを閉じ込めたらしい。良く分からないが、レイスは物質を通り抜けるが亜空間の壁を通り抜けることは出来ないという事だろうか?
「あの....」
「ご、ご主人様申し訳ありません。」
恐る恐る声を掛けると、漸く開放してくれた。ウィンディーネ様の大きな胸に押し付けられて、下手に動くと変な誤解をされそうで2重の意味で身動きが出来なかったのだ。
「ウィンディーネ様、助けて頂いて有難うございました。」
「ご主人様何を仰います。契約精霊として当然のことです。それに様付けはお止め下さい。」
「き、気を付けます。それにしても強敵でしたね。」
「はい、魔族のレイスがこれほど厄介なものとは思いませんでした。持っている力も私より上です。ジャニス様は最大600人分の魂の力を奪っていると仰ってましたが、その程度ではありませんね。他にも魂の入手方法があったのかもしれません。」
魔族を野放しにするとこの世界が滅びかねないという意味が理解できた気がする。コトラルの様な奴が何人も出てきたら聖なる山の神様でも苦戦するかもしれない。人間の世界は魔族にとっての魂の狩場と化すだろう。
<< ウィンディーネ、無事な様だな。>>
精霊王様から安堵の念話が届いた。精霊王様達も近くまで到着された様だ。良かった、コトラルを精霊王様やアーシャ様にお渡ししたらすぐに宮殿に引き返えしたい。ジャニス皇女が心配だ。僕達はそのまま地上に降りてアーシャ様達の到着を待った。
「シロムさん良くやったわね。」
「とんでもありません。ウィンディーネ様とチーアルのお陰です。」
暫くして精霊王様、アーシャ様、それに魔族の4姉妹が到着しコトラルが閉じ込められている亜空間を取り囲んだ。
(アーシャ視点)
漸くシロムさん達と合流出来た。しかもシロムさんの話ではコトラルを亜空間に閉じ込めているらしい。グッドジョブだよ。
「アーシャ様、コトラルをお願いできますか? 僕達は宮殿に引き返します。ジャニス皇女が心配です。」
「シロムよ心配はいらぬ。宮殿に現れた敵は既に鎮圧ずみだ。何と配下の精霊が到着する前に既に片が付いていたらしい。あのジャニスという小娘なかなかやる様だな。」
シロムさんの問いかけに精霊王様が返答する。それを聞いてシロムさんは力が抜けた様に座り込んだ。きっと心配していたのだろう。どうやったか迄は分からないが人間達だけで敵を殲滅したらしい。
シロムさんが落ち着いたところでコトラルのいる空間を全員で取り囲む。さてどうしようかと考えたところで空間が突然爆発した。光で周りが見えない。そして光が収まった時、最悪の状況が見えて来た。コトラルが亜空間から外に出ているのはもちろんだが、そのコトラルと魔族のトルミさんが光の帯の様な物で繋がっているのだ。
どうやら何重にも張られた亜空間の檻を一気に破壊した様だ。とんでもない力を秘めている....。
「これはこれは、カリトラス大神は誠に救いの神でございますね。こうして魂と魂が繋がっていれば一安心。亜空間に閉じ込めるにしろトルミさんと一緒でないとダメですからね。そんなことをしたらトルミさんが亜空間の中でどうなるか保障しませんよ。」
「おのれコトラル。許さんぞ。」
4姉妹の長女コルミさんが憤怒の形相で叫ぶ。
「魔族の前にレイスの姿で現れるとは良い覚悟だ。トルミと魂が繋がっているのなら好都合、4人掛で魂の力を吸い取ってやる。良いな? アーシャ殿。」
「もちろんです。」
私は即答した。魔族の姉妹たちはレイスを狩る事を父さまに禁止されている。実行するには私の許可がいる。
私が承諾した途端、残りの3姉妹も光の帯でコトラルと繋かった。コトラルの魂の力を4人掛で吸い取るつもりだ。だがコトラルが平気そうな顔をしているのと対照的に4人姉妹の顔が苦痛に歪む。
<< これは悪手でしたよ。4人掛りでも私の方が力が上です。貴方達の魂の力はありがたく頂きましょう。それだけの力を得れば逃げることも出来るかもしれません。最後まで私の役に立ってくれて嬉しいですよ。>>
「おのれ....」
トルミさんがそう呟いて膝を突いた。もちろん私達もコトラルに向かって精一杯の攻撃をしているのだがすべての攻撃がレイスの身体を通過してしまう。その時背後から一筋の光の帯がコトラルに伸びた。シロムさんだ。
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